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ぜんそく(喘息)



 吸入ステロイド薬

この15年間の研究で、喘息は気道の炎症であることが分かってきました。
抗炎症薬としてステロイド(steroid;副腎皮質ホルモン)は最も良い薬です。
 
30年前に使用されていた吸入ステロイド薬は内服用の錠剤と同じかそれ以上の副作用を持っていました。そのため、安全に使えるようなものはほとんどありませんでした。
 
しかし、近年まずベクロメサゾン(薬名:ベコタイド、アルデシン)、次いでフルチカゾン(フルタイド)などの抗炎症作用は強力で、副作用の少ない吸入ステロイド薬が開発されました。これらの吸入薬が登場してから喘息で長期入院する患者さんの数が激減して病院の経営に大きな影響が出たほどです(?)。
 


この傾向は成人喘息でも、小児喘息でも同じです。
小児の場合は発育中なので、成人に比べて副作用が出やすいのではないかと言う、不安がありましたが、2000年に世界で最も権威ある臨床系の医学雑誌である「New England Journal of Medicine」に4-9年間にわたり吸入ステロイド薬を使用して成人した小児の最終身長を調査したところ、正常の小児とまったく差が無かったという報告が、アメリカとオランダでそれぞれ400-500人の喘息児についてほぼ同時に発表されました。
吸入ステロイドはこのように正しく使用すれば安全な薬ですが、使用にあたりいくつかの注意点があります。
 
(1)吸入後にうがいをする。口腔内の粘膜に付着した薬は気管の中には入らないので、うがいをして洗い流す。
(2)必ずスペーサー(吸入補助器具)を使用する。これによりより効果的に吸入できる。
(3)使用して、喘息の状態が良くなっても勝手に中止せずに、医師と相談しながら、肺検査、自宅でのピークフローを記録してそれらを元にして、適切な減量方法を行う。

2014/8/13