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アレルギー以外の疾患



マーク
 多形滲出性紅斑

多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)

 

症状

 
手や足の甲、腕や脚に、左右対称性に、やや盛り上がった水っぽい紅斑が多数できます。次々に新しい紅斑ができるため、紅斑同士が地図状にくっついたり、紅斑の中央部に水疱ができることもあります。自覚症状はあまりないが、軽い?痒が伴う場合があります。思春期から30歳頃までの女性に多く、春~夏にかけて多い。
これが重症になると、口腔、眼、外陰などの粘膜や水泡やびらんが生じ、発熱、関節痛、全身倦怠などの全身症状を「スチーブンス・ジョンソン症候群(粘膜皮膚眼症候群)」といいます。
 

原因

 
多形滲出性紅斑の原因についてははっきりとはわかっていません。それは、多原因的疾患であり、単純ヘルペスウイルスやマイコプラズマのような病原微生物(ウイルス・細菌・真菌など)の感染症、 薬物、食物、内分泌異常、内臓悪性腫瘍などに起因するアレルギー反応と考えられています。
 

検査・診断

 
紅斑の特徴から診断がつきますが、血液検査でCRP(C反応性たんぱく)や白血球数、ASO・ASK、血清の単純ヘルペスウイルス抗体価、肺炎マイコプラズマ抗体価などを調べます。
 

治療

 
原因不明の場合が多く、皮疹は通常2~3週間で自然に消退するので、対症療法としてステロイド外用剤による治療で経過を見ます。再発を繰り返す場合や重症の場合には、副腎皮質ホルモン薬を内服します。また、 かゆみを伴う場合には、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬を内服します。

2014/8/13