アレルギー以外の疾患
伝染性膿痂疹
伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん 【トビヒ】 )
症状
伝染性膿痂疹とは、俗に「トビヒ」と言われています。一般的には暑くて湿度が高い夏に多く見られる病気です。しかしながら皮膚のバリヤの機能低下を起こしているアトピー性皮膚炎の患者さんでは真冬でも見られることは珍しくありません。
原因
このトビヒは黄色ブドウ球菌という細菌により引き起こされる皮膚の感染症です。このブドウ球菌は食中毒の原因ともなったりします。
検査・診断
一
治療
(1)ステロイドと抗生剤の混合した軟膏を塗り、その上に亜鉛華軟膏を重ね塗りし、ガーゼで抑え包帯を巻く。(その際にカットバンは使用しないこと。傷が湿めるためにトビヒが治りにくいので使ってはいけない。
(2)亜鉛華軟膏を塗る前にイソジンの消毒液で前もって皮膚を消毒しておくとさらに治療効果があがる。抗生剤の内服をすると良い。抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めを使用すると傷を掻き崩すことが減る>
以上のような薬物治療と日常生活のケアーを適切に行うことにより治療は可能です。
トビヒは皮膚以外にも鼻の穴にも隠れています。ですからトビヒになった場合は鼻の穴の消毒も必要といえます。
トビヒの治療に用いられるイソジン浴は医師によって考え方が異なります。それはその治療法には良い点と悪い点があるからです。しかしながらこのイソジン浴を行い皮膚がよくなるようでしたらそれを行いますが、ダラダラ長期間使用しないという注意が必要です。またイソジン浴をしても、強いステロイド軟こうを塗り続けないと皮膚炎がコントロールできないときは別の治療法を検討すべきでしょう。
2014/8/13
アレルギー疾患の各病気を説明していきます。