花粉症
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎の症状は,軽い場合は目の充血ですが症状が進むにつれ、目の中にツブツブが出てきたり水がたまってきたり、ブヨブヨになったりします。
アレルギー性結膜炎は次の3類に分類されます。
(1)アレルギー性結膜炎
さらに症状の発症時期により次に分類されます。
①季節性アレルギー性結膜炎
原因抗原(アレルゲン)はほとんどが花粉です。花粉による急性の結膜炎は「花粉性結膜炎」と呼ばれています。
秋の季節に多い花粉症の原因としては菊科の植物であるブタクサやヨモギ、ススキなどがあげられます。しかしすべてが花粉症というわけではありません。季節の変化やビールス性の風邪などの際に体質が刺激されて結膜炎がひどくなることもあります。
②通年性アレルギー性結膜炎
症状の発症が通年性のもの。
自覚症状は、掻痒(そうよう)感が強い、結膜充血、流涙、眼脂、眼異物感などが見られます。両眼に出ます。
(2)春季カタル
結膜に増殖性変化が見られるものを「春季カタル」といいます。
増殖性変化とは、乳頭の増殖、肥大、結膜肥厚、輪部結膜の腫脹や隆起をいいます。
症状は、掻痒(そうよう)感、著しい眼脂、眼痛、視力障害、開瞼障害などがあります。自覚症状は片眼に現れることが多い。
(3)アトピー性結膜炎
アトピー性皮膚炎に合併して起こる慢性のアレルギー性結膜炎をいいます。
薬は、アレルギー性結膜炎の点眼薬や必要に応じて抗アレルギー薬を内服するとよいでしょう。アレルギー専門医か眼科を受診するとよいでしょう。症状が毎年同じ頃に出るようでしたら、血液検査で上記の花粉などに体が反応しているか検査を受けると良いでしょう。
血管運動性鼻炎はアレルゲンが特定の花粉ではなく、温度、湿度、気象に変化(雨や台風など)により、敏感な鼻の粘膜が刺激されて鼻炎症状が出るものです。
一般的には花粉症の方が花粉やハウスダストなどの原因物質が飛んでいない時期に、鼻炎症が出る場合はウイルス性の風邪かまたはこの血管運動性鼻炎による症状が見られる場合が多いといえます。
これは鼻の粘膜が過敏であるために起きるので、絶対的な治療方法はありません。アレルギー性鼻炎の治療に順じます。
基本的にはベースにあるアレルギー性鼻炎を薬物療法や減感作療法などでコントロールし、鼻の粘膜の炎症状態を弱くしておくとよいでしょう。
アレルギー疾患の各病気を説明していきます。