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家庭でできるアレルギー治療



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 自律神経鍛錬法

自律神経は胃や腸の動き、心臓の鼓動数、皮膚温度などを無意識下でコントロールしています。自律という言葉は、たとえば夜間に寝ている間にも、腸は動き続けているのはこの自律神経が働いていているからです。
 
逆に言えば、自分の意思でどうにもならないのがこの自律神経なのです。しかしながら、この自律神経の働きを強くする方法があるのです。自律神経は脳から出て、脊髄をとおり全身の皮膚の表面に最終末端が分布しています。この末端を刺激する事により、ゆっくりですが自律神経のバランスを整え、その働きを活発にする事ができるのです。
 

(1)皮膚に繰り返し、皮膚に温度刺激を与える方法があります。

 
余談ですが、私は静岡県の三島市で6歳まで過ごしました。おおむね気候はよいのですが、冬になると富士山からの富士おろしが吹きつけて結構寒く、外で暴れていた私のホッペはいつも、おリンゴちゃんのように真っ赤でした。冬に三島のおばあちゃんとお風呂に入ると、なぜかおばあちゃんは、湯船から出ると冷たい水をアルミの洗面器(古いですね! いまはこんなものは骨董品です。)に汲んで、膝から下に何度もザーザーかけるのです。<おばあちゃん、なんで冷たい水かけるの?> と聞くと祖母はにっこり笑いながら、<こうしておくと、お布団の中で足が冷えないのよ!>と教えてくれました。
 
この冷水浴が自律神経の鍛錬法なのです。皮膚に、熱い刺激と、冷たい刺激を交互に与えると、その刺激が脳に伝わり、皮膚温が下がると、皮膚の血管を開いて、血流を増加させる事により、手足の皮膚温が下がらないようにするのです。
 
大人がサウナに入ると、直後に冷水のお風呂に入るでしょう。あれと同じです。家庭ではお風呂に入り、十分に温まってから、洗い場で洗面器に冷水を汲んで、1週目は膝から下に1-2杯かけます。冷水のシャワーでもOKです。冷たい刺激が重要です。お湯を加えてぬるま湯にしないでください。効果は得られません。冷たいという皮膚刺激がポイントです。温度変化に対応する、原始的な生命力のひとつである、皮膚温度の自己調節能力を回復しましょう。
 
2週目は足の付け根まで、3週目は胸まで、4週目は肩までです。寒かったら、お湯を1-2杯汲んでかけましょう。でも、決して再度、湯船に入らないでください。また湯船の中で十分に温まると、冷水刺激の効果は得られません。そのときは再度冷水欲をしてから、体をふいて外に出ましょう。
 
お子さんの場合、一番いけないのは暖かい湯船の中にいる大人が洗い場にいる子供に水をかけることです。こんな事をしたらどんな子供でも逃げ出してしまいます。こんなときはパパの出番です。
 
まずパパが洗い場にでて、膝から下にお水をかけます、そしてお子さんに、さあ、00ちゃんもやろうと、さっとかけましょう。その後すぐにお湯をいっぱい汲んでかけてあげれば、大丈夫。あったかいね! といって、後は外に出てバスタオルで拭いておしまいです。これは忙しくて子供さんともスキンシップが不十分なパパにとってまたとないチャンスなのです。
 
子供は基本的に水が好きです。夏になったら頭からかけてあげると喜ぶ子も多いですよ。
この冷水浴を1年以上継続すると、風邪も引きにくくなるという医学データもあります。
 

(2)乾布摩擦

 
昔はよく行われた民間鍛錬両方の代表格でした。しかし、皮膚をこすりすぎる事は、ドライスキンにもつながります。アトピー性皮膚炎、湿疹の皮膚はこすってはいけません。したがって、現在ではあまり行われません。
 

(3)薄着

 
これもクラシックな方法ですが、なかなかよい方法です。子供はエネルギー産生が盛んなために、体温は大人より高いのが普通です。ところが近年、低体温の子供が増えています。これは困った現象です。
以上が、皮膚を刺激して皮膚を強くする方法です。水をかけるなんて! と顔をしかめる前に、女性の美顔術に、ぬるま湯で顔を洗った後、冷たい水を手にとって、お顔に軽くパンパンとあてて、皮膚を引き締め、お肌の張りを良くし、小じわ(!!)の予防にする方法があるでしょう。この方法は上で説明した(1)の方法を応用したものなのです。
 
ナイーブな女性のお顔にも行う方法です。安心して実行してください。

2014/8/13