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薬アレルギー



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 アスピリンアレルギー

バファリンなどを飲んだ後に呼吸困難になり、救急病院での処置が必要な重症なぜんそく発作はアスピリン喘息でよく見られる現象です。この病気自体はまれなものではありません。なれた救急病院の医師は突然に起きた重症のぜんそく発作を診察する場合に、このアスピリン喘息を常に念頭に置いているはずです。
 
またはアスピリン以外の消炎鎮痛薬を飲んでも同様の症状が起きる場合がありますし、張り薬として使用しても、何らかの症状がでる場合はよくあります。インダシン座薬も同様です。
 
アスピリンのアレルギーになってしまうと、使用できる鎮痛解熱剤の種類は非常に限られてきます。最悪の場合には使う薬はほとんどないかもしれません。しかしながら1-2種類使える可能性があるものが知られていますので、それを用意しておくと良いかもしれません。これは前もって、注意しながら内服できそうな薬を内服テストを行う必要があります。(専門医の観察下で行うことは言うまでもありませんが。)
 
またはアスピリンアレルギーがあるからといって抗生剤アレルギーがあるわけではありません。今までに抗生剤を使用してじんましんが出たり、呼吸困難になったりすることがなければ抗生剤の使用についてはこの時点では過度に心配される必要はないでしょう。歯科で使用する麻酔薬もほぼ同様です。
 
このアスピリンアレルギーに限らず、薬アレルギーは現時点では残念ながら体質を変えることはまだできません。将来やアスピリンがアレルギーの遺伝子が決定され、また安全な遺伝子治療が可能になれば、体質は変えることができるかもしれません。しかしながら現時点ではそのような段階にははるかに遠い状態といえます。
 
湿布薬については、皮膚や筋肉のはれをとる場合には、消炎鎮痛剤の湿布薬を用いるよりは、アイシングを行うとよいでしょう。これはプロ野球の投手が投げた後に、肩に何か分厚く巻き付けているのを見たことがあると思いますが、これは氷をビニール袋に入れ、酷使した肩を強制的に冷やすものです。
 
日本でもやっとアイシングが行われるようになりました。いちいち氷を巻き付けるのが面倒であれば、渋谷の東急ハンズにはやはり同じくアメリカのバスケットボールの有名な選手であるマイケルジョーダンが使用したといわれるアイシング用のジェルがあります。これらを使用することにより消炎鎮痛剤の湿布薬を使用する必要は減るでしょう。
 
逆に、筋肉などを温める場合には、漢方薬の張り薬もあります。これらを使うことにより湿布薬はなんとかなると思われます。
 
いずれにせよ、このアスピリンアレルギーの患者さんを数多くケアーしている専門医とご相談されるのが良いでしょう。

2014/8/13