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 喘息 Q1~Q50



Q50 喘息と診断

 
ご無沙汰しております。 AZもすっかり秋めいてきました。
 
日本にいたころには、息子のアトピーで大変お世話になりました。
お加減様で肌の調子は良いです。
8月の中旬に、ストレップ スロート という喉の感染症になりその時から、鼻水、咳が出ていました。9月に入り、鼻水は治まりましたが痰がらみの咳がなかなか治まらず、一ヶ月も続いてしまったのでこちらの小児科に行ってきました。咳は昼間はほとんどしません、夜寝付くと出る感じです。
 
病院の診断は、喘息でした。
口でくわえる吸入器と、会社名「PARI」「PRONEBultraⅡkids」
それに入れる薬「ALBUTEROL 0.083% INH SOLN 25X3ML」
それと気管支を強くするという飲み薬「SINGULAIR 4MG CHEWABLE TABLETS」
処方してもらいました。
 
「SINGULAIR 4MG CHEWABLE TABLETS」は、しばらく飲み続けてください。といわれました。
吸入のほうは、咳をした時と寝る前に吸入してくださいといわれました。
 
処方してもらったものの、どのような薬なのか果たして飲ませていいものか不安です。
教えていただければと思います。
 
12月に一時帰国の予定です。
 

A50 喘息薬

 
両方とも日本では別の名前で使用されている、一般的な喘息のお薬です。
 
内服薬は日本ではシングレアという名前で使用しています。7-8年使用されていますが、喘息の予防薬(抗アレルギー薬)として安全に使用しています。
吸入薬は気管支拡張薬です。これも日本ではベネトリンという名前で20年近く使用されています。
両方とも、安全なお薬です。指示通りにお使いください。12月にお会いしましょう。
 
9/26
お返事ありがとうございます。
今日でお薬を使い始めて二日目になります。
咳はまだ痰がらみで、多少は咳をするものの、よく眠れているようで朝も寝起きから元気いっぱいです。
お薬は安全なものと知り、安心いたしました。
一週間後に、もう一度病院に行く予定ですのでまた何かあったらメールさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
 


Q49 幼児のステロイド吸入薬について

 
大変ご無沙汰いたしております。
1年前に渡米(ロサンゼルス)するまで、長男の喘息治療でお世話になっておりました。
おかげさまで、こちらでの生活も軌道に乗り、子供も大変元気に暮らしております。今回は、喘息の治療(特に薬の処方について)ご相談させていただきたくメールいたしました。お忙しいところ大変恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします。
 
1歳で喘息と診断され、その後、インタール+ステロイド吸入薬(フルタイド)を続け、その後大きな発作を起こすこともなく、ステロイド吸入薬は少しずつ減らし、現在に至っております。
ちょうど1年程前にアメリカ(ロサンゼルス)に引越し、こちらの小児科にかかりましたところ、「1日1回(50mg)ほどのフルタイドでは効果が期待できない。せめて3回(150mg)はやりなさい。」と指示されました。しかし、順調に減らしてきたステロイドを、発作もないのに増やすことには納得できず、その後も様子をみてきました。気候が安定しており、乾燥していることもあってか、風邪をひいても咳が長引くこともなく、また風邪をひくこと自体少なくなりました。
そこで、週1回(50mg)まで減らしていたフルタイドを、3週間ほど前に思い切って止めてみることにしました。
 
その後はインタールだけで過ごしておりますが、咳をすることもなく、元気に過ごしております。
ただし、これはあくまで私(母親)の判断でしていることなので、本当に止めてよかったのか、不安な気持ちもあります。そこで、昨年までお世話になっておりました永倉先生にご相談させていただくことにいたしました。
 
今現在、咳をすることもなく大変元気に過ごしておりますが、このままインタールだけで様子をみることは無理がありますでしょうか?また、今後風邪をひいて咳がひどくなった場合は、どのような対処をすべきでしょうか。
 
やはりフルタイドを一時的にでも復活させる必要がありますでしょうか?
もちろん、こちらの小児科にもかかるつもりですが、こちらは親の判断が優先されることもあり、ご意見をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 

A49 喘息

 
 寛解時の薬物療法にはまだ一定の見解はありません。
 確かに吸入ステロイドは9-10年使用しても、問題はないというデータは数多く出ています。ですから寛解期間にもそれを継続使用すると良いことになります。
 しかし、吸入ステロイド使用で発作が無くなっても、吸入ステロイドを止めて3年たつと、症状が再燃するという論文も発表されています。
 個人的には寛解期はインタールでコントロールできれば理想的と感じています。
 
 しかし、万一風邪などの後にゼイゼイが出たら、インタールとベネトリンで様子を見ないで、躊躇無く、すぐにフルタイドまたはブデソニド吸入液などを使用して、速やかに発作を抑える(気道炎症をしっかり抑える)ことが必要です!!
 
 LAやSanDiego ではよく学会があります。そのうちにお会いできるでしょう。
 


Q48 高次脳機能障害

 
テレビで高次脳機能障害について見ました。調べると原因のひとつに喘息による窒息が挙げられていました。わたしも9年前に喘息で窒息したことがあり、心停止して、家族が心肺蘇生をしてくれました。そのあとはかんたんな足し算もできなくなるなど後遺症らしきものがありましたが、だんだん回復したようでした。
今はおかげさまで喘息発作はまったくなく、普通になったとおもっていたのですが、明日の予定を覚えられなかったり、道を覚えることができないので、もしかして脳に障害が残っているのだろうかと心配しています。
 
喘息で高次脳機能障害になる人はたくさんいるのでしょうか?
脳の病院に行ったほうがよいのでしょうか?
 
もし以前にも同じことをお聞きしたことがあったらすみません。
言ったり聞いたりしたことをまるっきり忘れることが多いので・・・
 

A48 喘息発作

 
 無呼吸がある時間持続すると脳に障害が残る可能性は確かにありますが、それがあなたにおきているかを判定するのは難しい問題です。
 
 人間の脳は使えば使うほど、老化を遅らせ、失われた神経細胞同士のつながりを回復できます。
 以前は、一度失われた脳神経は回復しないと信じられてきましたが、最近の研究と事例からは、必ずしもそうでないということもあることが明らかになりつつあります。
 過ぎてしまったことをくよくよ考えても、脳の働きは改善しません。前向きに、楽しく頭を使うこと(趣味など)や、手作業で脳を刺激するなどの積極的な姿勢が大事でしょう。
 
3/6 お礼メール
(高次脳機能障害について)お忙しい中お答えいただきありがとうございました。
手先の訓練に励みたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
 


Q47 咳

 
はじめまして。よろしくお願いします。
私の父の咳について教えてください。
咳が出始めたのが、5.6年前。咳が出るタイミングが色々で困っています。
外食に出て塩等の刺激物を食べたとき。
寒くなったとき等。
咳が出ると、苦しく動けなくなり、背中に急激なかゆみが発症します。
今は病院から吸引のせき止めをもらっていて、それを吸うことにより、止まります(20分くらいかかりますが。)
普段、咳は全くでません、急に発症します。
 
こういう病気は治療可能なのですか?教え願います。
以上よろしくお願いします。
 

A47 咳喘息

 
(1)咳喘息かまたはアトピー性の咳が疑われます。このHPの喘息の中の咳喘息の説明をご覧ください。この場合は一般的には先行する風邪症状がよく見られます。
 
(2)何らかの原因で気管が突然に、敏感な状態になるのでしょう。背中がかゆいということは皮膚、背中の神経の知覚過敏が同時におこるのでしょう。背中にジンマシンが出ているのかもしれません。つまり気管支粘膜と皮膚の神経の過敏性が突然に亢進するのでしょう。
 
 この場合、タバコの煙、排気ガス、有機溶媒、前線の通過(雨の前)、台風の接近時、または心理的ストレスなどが誘因の場合がよく見られます。
 
(2)がまず疑われます。吸入ステロイドを普段から吸っておいて、気管の敏感さを和らげることを試みたり、またはジンマシンの薬である抗ヒスタミン薬を予防的にふだんから内服したり、または咳がでたら、気管支拡張薬を吸入する(おそらく現在ご使用中でしょう?)などの対策が考えられます。
 
 などの方法があります。
 


Q46 妊婦と喘息薬

 
現在妊娠12週の妊婦です。
5年ほど前に喘息と診断され、フルタイドの吸入をしておりました。
その後引越し先の医師からの提案でパルミコートに切り替えて使用し、1ヶ月ごとに定期健診を受けておりましたが、調子も良く全く喘息症状が現れなくなったので、1年ほど前に医師と相談の上、ステロイド薬の吸入を止めて自宅で経過観察をしております。
ステロイドの吸入をやめて以降も喘息症状は現れておりません。
 
しかし、このたび妊娠し、風邪をきっかけにやや喘息のような症状が出始めました。
ステロイド吸入をやめて以降に転勤をしたため、現在の土地で喘息の病院にかかったことはありません。
以前、息子が喘息症状が出た際に永倉先生に勧めて頂いて、ネブライザーを購入していたため、インタール及びベネトリン(0.3ml)の吸入を自己判断でしてみようと思っています。(薬は自宅にあります)
尚、喘息の病院には、つわりなどの症状でなかなか通院できない状況です。
 
そこでお尋ねしたいのですが、インタール及びベネトリンを妊婦が使用するのは問題ないのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。
 

A46 妊娠と喘息

 
 HPの病気の説明の中の、妊娠とアレルギーの項目(対話形式です)をお読みください。お役に立つでしょう。
 今は、予防ということであれば、基本的にはインタール飲みの吸入(1日2-3回)でよいでしょう。ゼイゼイや咳がひどくなったらそのときはベネトリンを0.3ml 追加します。
 そのような状態がすぐにとまらないときは、パルミコート吸入に直ちに切り替えます。
 吸入ステロイドは妊婦さんにとり安全なお薬です。ご心配なく。(その際は再度、ご質問ください。)
 


Q45 喘息の薬

 
いつも大変お世話になっております。
 
2週間前より、夜中に時たま咳をするようになったので、ご指示どおり就寝前のインタールにべネトリン0.1mlを加えるようにしたところ、夜中の咳はなくなりました。
現在、明け方の4時~5時頃に咳がはじまり、30分ほどで自然におさまります。咳は連続的ではなく5分に一度くらいケホン、ケホンといったかんじです。鼻水がでているので風邪の咳か喘息か区別がつきません。
 
(1)朝インタール、就寝前インタール+べネトリン0.1ml でよろしいでしょうか?
(2)べネトリンをやめて、インタールのみに戻す時のタイミングをお教えください。
お忙しいことと存じます。お返事は急いでおりませんので、お手すきの時にお教えいただければ幸いです。
 

A45 喘息薬

 
 明け方の咳が残るうちはベネトリン0.2mlのほうがよいかもしれません。というのは、ベネトリンの有効時間は3-4時間だからです。0.2ml というのは小児の標準量です。ご心配なく。
 4-5時の咳が止まったら、ご連絡ください。
 
 参考:風邪との区別はなかなか難しい問題です。鼻水に色がつく、微熱がある、などのサインがあればカゼですが、カゼの引き始めは、上記のようなサインはまだありません。
 喉を見れば、すぐわかるのですが。
 
12/5 お礼メール
お忙しい中、早々にご回答いただきありがとうございました。
べネトリン0.2mlに増やし様子を見ることに致します。
咳が止まりましたら、お言葉に甘えてまたメールを入れさせていただきます。
病院でのあのお忙しいご様子に加え、気候も本格的に寒くなって参りました。
先生もお体を大切になさってください。
 


Q44 10月のアレルギー

 
私の妻なのですが、1週間くらい前から咳が出るようになりました。
一日中の咳ですが、夜は睡眠にも影響が出るくらいの咳なので、かなりつらそうです。
昨日、近所の内科にて薬を処方していただき、それを飲みはじめました。(メジコン錠を1日3回、リンコデ100倍散「マルコ」を1日1回就寝前)
「マルコ」がきいているのか。就寝中だけは楽になったと言っています。咳以外の症状はありません。喉の腫れもなく、痛みもありません。ただ、昨年もこの同じ時期に同じ症状に悩まされました。(20日間くらい)
風邪ではない様なので、なんらかのアレルギーではないかと思ったのですが、この時期にかかるアレルギー症はあるのでしょうか。
 

A44 咳喘息

 
 通常の咳止めが効かない場合には、まず、マイコプラズマ、RSウイルスなど気管刺激の強いウイルスによる気管支炎を考えます。その咳が3-8週持続すると咳喘息、アレルギー性の咳を考えます。
 この際には、結核がないことを確認する必要があります。
 咳喘息、アレルギー性の咳では通常の咳止めは効きにくいので、これらの疾患に合ったお薬の選択、吸入薬の使用などを考慮します。
 スギと異なり、この時期のには花粉では咳は起こりにくいのですが、ハウスダスト、ペットなどのチェック、そして受動喫煙の可能性なども頭においておくとよいでしょう。
 何らかのアレルギーであれば、一般的な原因については血液検査である程度は把握できるでしょう。
 


Q43 鼻づまりと鼻水と咳

 
こんばんは。今年1月のはじめに乾いた咳が止まらなくなり、近くの内科で咳喘息のようだと診断されました。IgEと好酸球が高いことも血液検査でわかりました。その際、6月までフルタイドを(約5ヶ月)吸入しました(咳は最初の1週間でおさまりました)。また、3月から鼻づまりもでてきて、たまりかねて5月に耳鼻科を受診。フルナーゼを処方され1週間でおさまりました。
 
しかし、7月に鼻づまりが再発。8月にまた耳鼻科でフルナーゼを処方され、鼻づまりはとれたものの、さらさらの鼻水が頭を下げると(ストレッチ運動をしているときなど)ポタポタでてきてしまいます。また、寝て朝になると喉に鼻水がまわってしまっています。別の耳鼻科を受診し、やはりフルナーゼそしてアレジオンを処方されましたが、このさらさらの鼻水がとまりません。ただ、頭を下げない限りはでてきません(コップの水が鼻の中にあるような感じです)。
 
さらに、この耳鼻科に通いだした時に咳がまたとまらなくなったため、フルタイドを処方されました。
咳は今は止まっており、フルタイドはとりあえず1ヶ月程度で終わっています。
 
血液検査では、ダニやハウスダストのような典型的なアレルギー物質には反応がありませんでした。また、現在はさらさらな鼻水だけに悩んでいます。咳も今はおさまっていますが、また出るのかと心配しています。
 
目下の悩みは、頭を下げると出てくるポタポタとした鼻水です(朝はのどにまわる)。処方薬を継続する以外に、どのようなお医者さんを受診すればよいのか悩んでいます。根っこにあるアレルギーに対処するため先生のところを受診しようかとも考えています。この鼻水そして受診の仕方についてアドバイスをお願いいたします。
 
長文で恐縮です。症状別には以下の通りです。現在は、鼻水だけです(鼻づまりなし)。
 
(咳)
1月にでる→すぐ受診。1週間で消失。6月までフルタイドとオノン。
9月にでる→すぐ受診。1週間で消失。10月までフルタイド(残りわずか)と漢方薬(すでになし)
 
(鼻)
3月にでる→5月に受診。1週間でおさまる。フルナーゼ。
6月にでる→8月に受診。1週間でおさまるも、さらさら鼻水継続中。フルナーゼ。
 

A43 咳喘息とアレルギー性鼻炎

 
1 咳については、咳喘息またはアレルギー性の咳またはと思われます。前者は風邪を引くと気道が炎症を起こすために起こります。アレルギー性の咳は吸入性の何らかの物質(花粉、カビ、ペットなど)により引き起こされることが多いのです。
2 鼻症状はアレルギー性鼻炎または血管運動性鼻炎が考えられます。これは、敏感な鼻の粘膜が、湿度、気温の変化により刺激されて起こります。
 
1については、フルタイドがよいでしょう。この吸入で咳き込むときには、別の吸入を使用します。
2については基本的にはアレルギー性鼻炎の治療がとりあえず必要でしょう。この点については、このHPの病気の説明の中のアレルギー性鼻炎の項目をお読みいただくと参考になるかもしれません。
 
鼻は気道の玄関、気管は奥の部屋です。気道が敏感な方は両方が、各種の刺激に対して敏感に反応してしまう場合があります。1,2に共通する気道の敏感さについては決定的な治療はありませんが、現在ご使用のお薬以外にも、いくつかありますので、お試しになるとよいかもしれません。
 
来院の際には、基本的の予約性なので、あらかじめお電話いただくか、HPの第一ページにあるIT予約をご利用いただくと便利かと思います。
 


Q42 フルタイドとさよならしたい。

 
大変ご無沙汰しております。その節は(覚えていてくださると思うのですが・・・)大変お世話になりました。
 
早速ですが、6~7年前、永倉先生に喘息治療薬のフルタイド吸入を勧められ、ステロイド吸入と言う事で内心しぶしぶ踏み切ったのですが、結果は薔薇色の睡眠時間。ボヤージの吸入器も風邪を引いたとき以外は姿を見ることがなくなり、Kもぐんぐん太り、一見健康そうな子供となりました。現在は、小学校時代と違い、1~2日忘れてもぜいぜいすることもない状態です。
 
吸入量も「フルタイド100ディスカス」を夜だけ使用。風邪気味の時は朝・夜。
使い始めの、体の小さい時からの量と変わらず、このままだらだらと使用したくないのです。
その旨をDr.Fに訴えるのですが、止める時期が悪いからもう少し暖かくなってから、とか、風邪気味だからと延び延びになってます。
 
どの様な切り方をしたら宜しいのでしょうか?
 

A42 喘息の薬物治療

 
数年間無発作ならば、フルタイドをフルタイドエアーに切り替えて1回50マイクログラムにしましょう。それで経過を見て、カットまたはインタールのみにしましょう。エアーが入手できなければお送りします。
 
10/2 お礼メール
出張中で御礼メール遅くなりました。ご指示の通り決行してみます。
乗る電車がやっと来たみたいに、安心しました。
 


Q41 犬のアレルギ小児喘息についてーについて

 
はじめまして.。8月の27日から蕁麻疹に悩まされています.
 
2歳9ヶ月の娘が小児喘息です。
生後2ヶ月より風邪のような症状がよく起こり、10ヶ月のときに10日ほど入院したのを機に喘息と診断されました。
 
7ヶ月頃からテオドールを服用しておりまして、一度よくなったので医師の診断により服用を中止しましたら、2~3日で発作が起き、それからは今まで継続して服用しております。他にザジデン、ホクナリンテープ、ペリアクチン、ムコダイン、メジコンも服用していました。今はザジデンからオノンにかわり、クラリシッド(低容量)、フルタイドも服用しています。クラリシッドをやめると鼻が出るのでずっと続けています。フルタイドを使うようになって救急外来に駆け込むようなこともなくなりました。
 
ここからが、質問なのですが、今更ながら薬の量が心配になっております。発作を起こさないことが大事とはわかっておりますが、特にテオドールなど副作用は大丈夫なのでしょうか。癇癪を起こすのも寝つきが悪いのもそのせいかしらと最近思ったりしています。(小さいときから飲んでいるので飲んでいない状態がわからないので)。小学生になっても結構なお子さんが吸入に来ているのを見ると、このままの治療方法でよいものか疑問に思ったりします。
 

A41 喘息の薬物治療

 
(1)テオドールは古くから使用されています。良いお薬だとおもいます。私も、よく使用しますは、この数年で使用の目安に大きな変化が出ています。ガイドラインもこのお薬の使用について、内容の変化があります。
それは、熱性痙攣、癲癇などの痙攣体質では基本的にその使用を控えるという点です。主治医と相談されてはいかがでしょうか?
 
(2)喘息発作を早く、きちんと抑える事は重要ですが、あなたのご心配のような点も、大変重要な問題です。
 しばらくフルタイドで発作をきっちりと押さえ、その後、徐々に減量してはいかがですか? 私は、症状がかなり安定した段階で、最後はインタール吸入で発作が無い状態を維持し、最低3年間の無発作状態(これを寛解といいます)を目指します。
 インタールの説明はこのHPの、 Q&Aの555番で、ご説明してあるのでご覧ください。
 
9/15 お礼メール
ご丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございました。
テオドールに関しては主治医に相談してみます。
発作を抑えることをやはりまず第一に考えないと駄目なのですね。
風邪をひきやすいのが難点です。
お忙しいところ二度もお送りいただきまして、ありがとうございました。 
 


Q40 喘息について

 
以前に皮膚のトラブルでご相談させて頂いた者です。
さて、その後、抗アレルギー剤の服用を減らしながら(当初は朝アレロック、夜アタラックスP(症状のひどいときはアレロックを併用)、現在は3日に1回程度アレロックを寝る前に服用)、塗り薬 (ステロイド外用薬と保湿剤)と併用して頑張っているところですが、今度は皮膚以外のことで質問があります。
アレルギーの体質は幼少の頃から少しあり、血液検査(2003年12月のものですが・・・)の結果ではスギ 3(IgE抗体価 5.47)   ヒノキ 2(IgE抗体価 1.02)  猫のフケ 1(IgE抗体価 0.53)  ヤケヒョウヒダニ 4(IgE抗体価 29.8) コナヒョウヒダニ 4(IgE抗体価 19.5)  ハウスダスト14(IgE抗体価 26.1) となっております。
よくあるパターンですが、あまりひどくないアレルギー体質なので学生時代は何事もなく過ごし、社会人になってからひどくなりました。肌が弱いことが加わって、アトピーやそれに伴うただれなどが主だったのですが、ここ数ヶ月、時々息苦しさを感じるようになりました。
もともと風邪をひくとすぐ気管支にくるので「風邪かな」と思っていたんですが、喉の痛みもなく、また咳もほとんど出ず、気付くと気管支が息苦しくなっていて、無理矢理咳をするとたんがからんでいるのがわかり、気管支に炎症が起きてることに気付きます。
熱もなく、身体のだるさもないので、これはもしや風邪ではなく、喘息の一つでは、と思い、ご相談させて頂きました。ちなみに小さい頃に埃っぽいところにいると喘息っぽくなる(症状としては息苦しくなり、呼吸がぜーぜーし、横になって寝ることができない感じです)ことがあり、兄も喘息を持っています。
はっきりと喘息とは言い切れないものの、アレルギーが関係しているような気がしてなりません。
また職場の環境は決して清潔とは言えず、ハウスダストの宝庫のようなところです。体質上、よくないのは分かっていますが仕事なのでガマンしています。
さらに昨年2月に引っ越し、今は環七沿いに住んでいて、あまり空気がいいとも言えません。
寮なので選択の余地がなかったこともありますが、やはりこれらの環境が良くないのでしょうか。
長々と書いてしまいましたが、機会を見つけて一度お伺いしたいと思っています。それまでに気を付けておくべきこと、やるべきこと等がありましたらご指示頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
 

A40 気管支喘息

 
今年(H18年)は不順な気候のため、喘息にはよくない気候でした。咳やゼイゼイが長引いたり、重症化しました。それに加えてマイコプラズマ肺炎や夏風邪のウイルスも何種類か流行りそれらのいくつかは喘息を悪化させました。さらに、この夏は台風も多く、これも喘息を悪化させました。
 
これらの状況に加え、職場などの空気中の刺激物質や汚染物質も気管を刺激するためにあなたの場合、問題かもしれません。血液検査、肺機能検査をすれば現在の状態は把握できると思われます。
 


Q39 喘息の薬について

 
お世話になっております。
息子のことで質問なのですが、いつも咳が出るとインタールとベネトリンの吸入とオノンを飲ませていましたが先日成育で眼科の手術をした時、アレルギー科の先生に「手術後はオノンとフルタイドの吸入にしましょう」と言われ「その後はかかりつけの先生の指示に従って下さい」と言われました。
 
今は咳は出ていないので何もしていませんがこれからまた咳が出たら今まで通りインタールとベネトリンの吸入とオノンの組み合わせでやっていけば良いでしょうか?
それともオノンとフルタイドにした方が良いのでしょうか?よろしくお願い致します。
 

A39 喘息

 
眼科の手術の際にお子さんが動くと大変危険です。そのため全身麻酔になります。
 
全身麻酔な気管の中に管を入れるため、喘息が安定していないと、麻酔中に喘息発作や咳が出る危険があります。これは最も避けたい状態です。そのために術前には、強力な抗炎症作用のあるフルタイド吸入を使用する事は理にかなっています。
 
 その後の管理においては、急な咳や治りにくい咳などにはインタールとベネトリン吸入を行うことはよいことと思われます。オノンは良いお薬ですが、長期に内服を継続するとなると、多少気になります。そのような場合、長期の予防としては、喘息が軽い場合にはインタール単独の吸入が、選択の一つとなります。
 インタールについてはQ&Aの555番をお読みください。
 


Q38 高次脳障害のリハビリ中の喘息患者の喘息治療について

 
母、(68歳)は意思の疎通が万全ではありません。出来ることと出来ないこととがある状態です、そのような患者に対するステロイド等の使用方法を教えていただけますでしょうか?(うがいははみがきをしているので、まったく出来ないことはないと思います。)
 

A38 喘息治療

 
 7月下旬、パルミコート吸入液が厚生労働省より認可されました。この吸入液はオムロンのメッシュ式ネブライザーにて使用すると、寝た状態(仰臥位、仰向けの状態)でも吸入が可能です。
 このため乳児や寝たきり老人などに朗報と考えられています。われわれ専門医は大いに期待している新薬です。
 
 認可から発売までには、数ヶ月かかるかも知れませんが、秋には確実に使用できるでしょう。その際には、マスクを別にタイプを使用する必要があります。
 仰臥位で使用する場合には、上述のマスクなどについてご説明したほうがよろしいでしょう。使用状況をよくお聞きして使用可能と判断したら、それようのマスクをご用意いたします。9月下旬に再度ご連絡いただければ、ご相談に乗らせていただきます。
 (パルミコート吸入液の認可を待っていたため、お返事が送れて申し訳ありません。)  以上
 


Q37 報告メール

 
永倉先生。いつもお世話になっています。
 
先日、久しぶりに診察に伺った時に、セレベントやシングレア等の気管支拡張剤や抗アレルギー剤の新しい薬を処方してもらい、1週間後に電話で連絡するようにとの事でしたので、メールにて失礼します。
 
もう、梅雨入りした様なお天気が続いていますが、今年はそのような天候がアレルギー反応に影響しているのでしょうか?
 
今のところ、良くも悪くもといった感じです。このままパルミコートとテオロングと併用していきます。
 
呼吸が重いなと感じた時には、何らかの対応をとるようにはしています。少なくても海を続ける間は発作は起こさないようにと、自己管理が何より大切で、難しいです。
 
薬が切れる頃にまた伺います。ご指導の程よろしくお願いいたします。
 

A37 陽気と喘息

 
 今年の天気は変です。3月に大雪が降り、4-5月には雨が多く、いわゆる五月晴れはあまり無いうちに、梅雨に入りました。このパターンは飢饉のあった江戸時代の享保3年(?)とよく似ているそうです。昔ならばお米が不作で、飢饉でしょうか!
 このような不順な年は喘息、アトピー性皮膚炎などが悪化しやすいのです。これに拍車をかけるのが複数の風邪の流行です。
 この期間は、まず喘息を安定させるお薬の組み合わせを見つけ、ダイビングに行く予定があれば、梅雨明けまでは、不用意にお薬を減らさないほうが良いでしょう。 
 


Q36 小児喘息の薬について

 
お忙しいところ恐れ入ります。来月4歳になる息子についてお伺いします。
息子が2歳前の時にゼーゼーを繰り返したため、オノンとテオドールを1日2回服用してきました。
この2種類の薬を約1年飲み続けたところ、風邪を引いても喘息の症状が出ず、我が家が引越しをして、主治医が変わったこともあり、1日1回に軽減し、3歳の時に薬を絶ちました。
しかし、薬をやめてから半年後、風邪の症状と共に喘息の症状が出てしまったので、現在の主治医(小児科、アレルギー科が専門)から再度、オノンとテオドールを処方され、現在1日2回飲み続けています。(咳が出るときはホクナリンテープも併用しています) 今まで入院や点滴の経験はありません。また血中濃度の検査もしたことがありません。(子供の体重18kg、 オノン10%→1回0.6g テオドール20%→1回0.35g) 
 
最近はテオフィリンの乳幼児に対する副作用の記事がありましたが、稀であれ、そのリスクを犯してまでもこの薬を飲み続ける必要はありますか?また、他に効果的な治療法、薬などお教えいただければ、幸いです。主治医は詳しく説明をして下さる方ではなく、不安ばかり募ります。ただ、近くて、ある程度信頼がおける小児科専門医となると、その医院に通わざるを得ない状況です。
長々と申し訳ありません。先生のご意見を宜しくお願いいたします。
 

A36 小児喘息

 
 オノン、テオドールはそれぞれ良い薬です。
 テオドールは近年痙攣との関連が指摘されていますが、現在に使用量は昔の約半分となっています。そのため、痙攣体質でなければ、必要に応じて使用する場合も少なくありません。
 両者とも長期内服がご心配という事ですが、症状が落ち着いていれば、インタール吸入が一つの選択でしょう。
 このお薬についてはこのHPのQ6A 555番に説明が出ていますので、ご参考にしてください。
 
5/1 お礼メール
お忙しい中、ご回答いただきましてありがとうございました。
先生にアドバイスいただき、安心いたしました。
現在の主治医の先生にインタール吸入に変更が可能かどうか相談してみたいと思います。
有難うございました。
 


Q35 子供の喘息の治療について

 
はじめてご相談させて戴きます。
下記の喘息患者につきまして御意見を伺いたく思いますので,よろしくお願い申し上げます。
 
【患者】
平成18年4月20日現在,3才5ヶ月の男の子。5ヶ月から保育園に通園中。
原因不明の蕁麻疹および昆布の佃煮,いくら(鮭卵),長芋による蕁麻疹がでたことがある。
母親が喘息,アトピーの既往症あり。
 
【経過】
→ 一昨年(2才),RSウイルス感染を引き金に肺炎で入院。
→→ 昨年は,ひと月に一回3~7日程度は喘息様になりホクナリンテープ,オノン,テオドール,インタール吸入で対処
→→→ 昨年末(3才),喘息(比較的元気だが血中酸素濃度なかなか上がらないため)で入院(一週間)。以降,現在まで朝夕2回オノンとムコダイン(粉)を服用中。
 
【現在】
・ 退院後1ヶ月に一度,経過観察の受診(鼻,耳,喉,胸の音を診る)をしたが胸の音が良くならないとのことであと2ヶ月間薬の服用を続けるように診断される。次回2ヶ月後(5月末)の受診の時に胸と鼻のレントゲンを撮るとのこと。
・ 2月末に風邪が引き金で喘息様になり,インフルエンザも併発し2週間ほど咳がひどかった。
・ 普段はとても元気。
・ 喘息様の時のみホクナリンテープ,テオドール,インタールを追加服用している。
・ 鼻水はよく出る。透明だったり黄色だったり… 普段は鼻呼吸は出来ている。
・ 食事中,咳やくしゃみをすることが多い感じがする(特に朝)。
・ これまで大発作というものは無く,風邪をきっかけにゼイゼイ,ヒューヒューし,症状が重い時は夜間苦しくて眠れなくなる。
・ 軽度であるが,アトピー性皮膚炎の症状がある。目もよくかゆがる。
・ 痰が絡んでいることが多く,咳払いをよくしている。(まだ自分では鼻がかめず,痰も出せない)
 
【質問】
① オノン,ムコダインを6ヶ月間服用することに関して,病気に対する抵抗力や免疫力が弱くなるということはありませんか?
② オノンよりインタールを推奨されているのはなぜですか?
③ ほかに有効だと思われる対処法,治療法はありますでしょうか?
④ 薬の服用中は予防接種は控えたほうがよろしいでしょうか?
以上
 

A35 喘息

 
(1)   オノン、ムコダインの長期内服により免疫力が低下するというデータはありません。
 
(2)   このホームページのQ&Aの555番をご覧ください。インタールは30年以上、使用されていますが、副作用報告はほとんどありません。オノンも安全ですが、本俸においては、小児では8年くらいしか使用データはありません。オノンは内服した薬は大部分肝臓で分解されてから排出されます。インタールは3-4%しか体に取り込まれません。私は喘息は基本的に吸入療法が中心であると考えています。特に喘息が軽くなって3-5年の無発作(これを寛解といいますが)を維持するときにはインタールが最適と考えています。
 
(3)   これら以外の治療法というと、吸入ステロイドになります。お子さんの段階ではこれは必要無いと思います。
 
(4)   喘息が安定していれば、何時でもワクチンは摂取可能です。
 


Q34 ぜんそくの治療について

 
以前永倉先生に診ていただいてから、布団を防だに加工のものにし、水泳を始めインタール吸入を続けてます。
 
おかげ様でずっと調子がよかったのですが、先月あたりからせきが頻繁にでるので、近くの小児科で胸の音を聞いてもらうと気管支喘息だといわれました。アレルギー検査の数値が高くアレルギー体質だということで、アレベール・ベネトリンの吸入とオノン、ホクナリンテープを1週間つづけるよう指示を受け、その後受診すると、軽いので直ったといわれました。ぜんそくはうまく付き合っていくもので直ることなどないはずと混乱しました。先生は何もお薬を続ける必要はないとおっしゃいます。心配なのでインタールは続けていますが、本当にやめてしまってよいのでしょうか。梅雨や台風のころにまたせきが出るかもしれないそうですが・・・。
 

A34 気管支喘息

 
 今回は喘息の急性発作が起きたのです。これはさまざまの理由でおきます。
 
 風邪、過労、冷気や刺激物質の吸入などです。この急性発作はまずなるべく早くとめることが重要です。 ですから、今回の治療でよかったとお思います。
 今後は、まず3年間の無発作を目指しましょう。そのためにはもっとも安全なインタール吸入がお勧めです。
 このHPのQ&Aの555番のインタールの説明をご覧ください。このインタールは私の次男も数年やっていました。
 小児科医(アレルギー専門医)が自分の息子に数年間使用する薬がわるいはずはないのです!
 


Q33 くすりの服用について

 
先日はお忙しい中、息子(4歳)の喘息&アトピーについてたくさんお話を聞いてくださってありがとうございました。その後帰宅してから頭の中を整理したところわからないことがありました。 早速質問させていただきます。
 
気管支拡張剤はせきが出はじめた時に飲ませるのですか?それとも夜中に咳き込んで苦しそうな時に頓服のように飲ませるのでしょうか?
自宅にあるのはスピロベント(近所の小児科)とメプチン(先日の診察時にいただきました。)です。同じように扱ってよいのでしょうか。
それからオノンですがこれもせきがでたときは炎症を抑えるために飲まなければいけないのでしょうか?
また別件の質問になりますが、夜中の発作時に対応してくれる総合病院でカルテを作っておきたいのですが紹介状のようなものを発行して頂けるのでしょうか?
以上です。よろしくお願いいたします。
 

A33 喘息のお薬

 
気管支拡張薬(医学用語でβ2刺激薬)は2つの使い方があります。
 
ひとつは、咳止め、発作止めとして使う方法です。頓服として使用します。
 
もうひとつの使い方はぜんそくが続いた際に、定時薬として朝晩、内服する方法です。これにより症状が改善した場合には内服の回数を減らし、そして中止します。
 
オノンというお薬は抗ロイコトリエン薬という抗アレルギー薬です。抗アレルギー作用もあるとともに、気管支を広げる作用もあります。しかしこの気管支を広げる作用は上述の気管支拡張薬である刺激薬の方が、即効性もあり、有用です。
 
したがってオノンは発作止めとして使うのではなく、咳や喘息の調子が悪いときにある期間に使用し、その後よくなれば中止する場合と、予防薬としてある期間、飲み続ける場合があります。
長期の予防としては、先日のインタールのほうがお勧めです。理由はこのHPのQ&Aの555番を、もうお読みになりましたよネ!
 
紹介状はいつでもお書きしますお申し出ください。
 
10/10 お礼メール
お薬の使い方、よくわかりました。喘息と診断されてからまだ日が浅く、まだまだわからないことがたくさんあります。少しずつ勉強していきますので今後ともよろしくお願いします。
 


Q32 アレルギーについて

 
1年前、初秋から冬にかけて、咳が止まらない症状が出ました。
 
初めは、痰が絡んで上手く吐き出せなくて、耳鼻科に行きましたが、薬が強すぎてお腹を壊し、それでも咳の回数は増えていったので循環器内科に行きました。そこで咳喘息かもしれないと言われ、しばらく通いました。ゼーゼーという咳、また痰の絡みは就寝時、やっと眠っても夜中や朝方にひどくなり、呼吸が出来なくなり体力は消耗するし、仕事上でも大変苦労しました。
 
お正月を過ぎてましになり、春にはすっかりよくなりましたが、最近また痰が少しからむようになっています。季節的なもの?とも思いましたが、このところ屋根裏にいて明け方ガサガサ音がしてとても奇妙だった鳩(父いわく)が原因なのかも…と思い立ち、質問させていただきます。これは鳥アレルギーということも考えられるのでしょうか。
 
よろしくお願い致します。
 

A32 せき喘息

 
しつこい咳が持続する場合、まず咳喘息を考えます。
 
通常のカゼの後の咳は、何週間も持続することはありません。持続する場合は、咳喘息、アトピー性の咳などを考えて治療を行います。
咳だけでなくゼイゼイするときは喘息になっているかもしれません。
咳喘息は喘息の前段階とも言われています。あなたの場合、喘息になりかけているかもしれません。
 
鳥が原因で、呼吸器症状が出る場合は、喘息(アレルギーの咳)もありますが、発熱、呼吸困難を伴う過敏性肺臓炎というものもあります。
 
また、万一を考えて結核ではないことを確認してもらう必要があります。
 
いずれにせよ、以上の点を総合的に血液検査、呼吸機能検査を行い、診断、治療してくれる呼吸器専門医と相談されるとよいでしょう。
 

9/17 お礼メール
先生、咳喘息についてご丁寧な回答、ありがとうございました。
去年と同じ症状が出そうで、気になってばかりいましたが、呼吸器専門の先生にかかりたいと思います。まずは、落ち着く事が出来ました。ありがとうございました。
 


Q31 1歳の息子の熱と喘息

 
現在1歳6ヶ月の息子のことについてご相談させていただきます。
 
風邪をひくと喘鳴とヒュー音が聞こえます。また、朝の平熱が36.9℃~37.2℃(脇)あります。すっごく調子が良さそうな時は36.6℃ぐらいです。
●2004.2.19(3ヶ月):喘息様気管支炎8日間入院その後、テオドールの内服を8月まで行う。この間も1ヶ月に1~2回程度風邪をひき、ゼーゼーいうが、風邪薬(メプチン入り)と抗生剤の内服で治っていました。
●2004.10.9(11ヶ月):喘息様気管支炎で5日間入院
●2004.10.21(11ヶ月):肺炎で9日間入院・酸素テント使用
退院後は、テオドールの内服をしています。この間も1ヶ月に2~3回のペースで風邪をひいています。(治っていないのかもしれませんが)
●2005.1.3:肺炎で16日間入院。点滴でステロイド使用する。入院中一時退院できるぐらいになるが、再発熱し(39度代)肺炎もぶり返すため長引く。
●2005.3.8:喘息様気管支炎で5日間入院
退院後からテオドール・オノンの内服、ホクナリンテープ(毎日)を処方されています。
                 
今回は、5月の初め頃より鼻水(透明)が出始め、15日頃より熱が37.5℃ぐらいとなり、19日に39度代の熱が出ました。このときには陥没呼吸もあり、ゼーゼーもかなり聞こえました。ネオフィリンと抗生剤の点滴を3日間行い、21日には解熱していました。28日に再度39度代の熱が出て、1.2日は解熱し、又発熱、という経過を繰り返しています。アレルギーの検査はマイナスでした。免疫系の疾患も疑い検査しましたが、IGg2が79.9と低めだった以外は大きな異常はありませんでした。
かかりつけの医師からは、発熱時に白血球が15000~18000・CRPが3.0程度とこの年齢にしては高くなること・風邪薬や抗生剤を飲んでいてもすぐに熱を出すことが気になるといわれました。また、喘息と診断できると思うとのことで、吸入器を購入し、インタールの吸入をすることをすすめられました。
                
私としては、平熱が高いこと、熱を頻回にだすこと(病的なのか、普通なのか)、喘息のタイプ(アレルギーがマイナス)、治療方法について教えていただけるとありがたいです。長々と書いてしまい申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
 

A31 乳児喘息

 
乳児喘息では、風邪をひくたびに喘息が悪くなる場合が多くなります。それは過敏な気道にビールスや細菌が入り込み、気管を刺激するために喘息発作が起きてしまうのです。
 
正常の小児でも、年間7ー8回までの数は普通といわれています。しかしながら、保育園や幼稚園に通い始めた最初の1年間は年に20回以上のカゼをもらうことも少なくありません。また本人が幼稚園や保育園にいかなくても、兄弟がに行き始めたとたんに風邪をもらい、ひどい場合には1年中風邪をひいていう印象を、保護者に与えることもまれではありません。
 
本当に免疫が弱い免疫不全症候群のといわれる重大な病気の場合には、カゼだけではすまず、肺に膿がたまるようなひどい肺炎や、髄膜炎になったりします。そうでなければまず心配はないのです。
カゼのビールスは100種類以上ありますので、それにある程度感染して免疫がつくまでは、しばらくの間つらいかもしれません。ビールス性の中ではインフルエンザウイルスやRSウイルスにかかると、喘息症状が特にひどくなる場合があります。
 
小児ぜんそくの約90%はアレルギー性喘息です。検査をするとアレルギーの数字が高く、多くのケースでハウスダスト(チリダニ)に陽性にでます。
しかしながら、小児でも数%の患者さんは非アレルギー性の喘息です。この非アレルギー性の喘息は成人には多い形で、検査結果ではアレルギー的なものは一切陰性です。しかしながら、ぜんそく症状には全く差がありませんので、治療方針も全く同じです。非アレルギー性の喘息だから言って、特別の治療をするわけではありません。
 
現在の治療としては、ご0質問にお書きになったような治療内容でよろしいでしょう。
それでもしばしば急な喘息発作が重症化して入院するようなことがあれば、吸入ステロイド薬の使用に慣れた、お医者さんに注意して使ってもらうのも良い方法といえます。
 


Q30 子供のアレルギー性鼻炎・喘息・花粉症について

 
初めて質問させていただきます。
現在1歳8ヶ月の男の子がおります。生後2ヶ月頃からよく鼻水が出、一度出ると薬を服用しても1~2週間は止まらない状態が続きます。かかりつけの耳鼻科医師に8ヶ月の頃、「この子はアレルギー性鼻炎である」と診断を受けています。さらに、1歳を過ぎた頃より、鼻水が出ると喉に痰がからんだようなゴロゴロ音がするようになりました。なかなか音が消えないでいたところ、同上の医師に「喘息だね」といわれ、更に、本日再び鼻水で耳鼻科を訪れたところ、「花粉症である。喘息もあるようだし、もうちょっと大きくなったら(喘息の)吸入をしたほうがいいね」と診断されました。いずれも血液検査等はしておらず、医師の見た目での判断です。
 
母親である私がアレルギー性鼻炎と成人になってから発症した喘息をもっているため、子供にもアレルギー体質が受け継がれているであろうとある程度覚悟はしているつもりですが、こう何度もアレルギーであると診断されてしまうと、「早めに何か手を打たなくては!」と焦る気持ちがいっぱいです。この耳鼻科医師の診断を真に受けて、用賀アレルギークリニックを受診しようと思っていたところ、そちらを受診している友人から「まずはメールで相談してみれば?」とアドバイスを受け、相談させていただいた次第です。
 
昨年11月(1歳4ヶ月当時)に「クループ」にかかって大学病院に入院したときにアレルギーの血液検査をしてもらったのですが、IGE=43 とやや高めでしたが、その他のアレルギー素因(食物・杉・ハウスダストなど)はすべて陰性でした。鼻水が出ているときは寝苦しそうにしていたり、痰のからんだ咳やゴロゴロ音をさせていたりしますが、普段は咳をすることも無く、呼吸を苦しそうにしていることもありません。ですが、万が一喘息であるのなら、早期に治療を開始したほうがいいのではないかと思うのですが用賀アレルギークリニックを受診して検査等していただいたほうがいいのでしょうか?
 

A30 喘息前段階

 
乳幼児がゼイゼイするだけでは喘息とは診断できません。乳幼児の気管は薄くて、分泌物が多いために、ちょっと風邪をひくとゼイゼイしたり、また分泌ためにごろごろすることがよくあるからです。
 
しかしながら両親に喘息があったりアレルギー体質があるならば、ぜんそくへ移行するリスクはやや高くなります。特に、カゼ症状がだらだらと1ヶ月以上持続するときは気道が敏感ということを示唆しますので治療または、注意して経過を見ておくということが必要な場合が多いといえます。
 
この段階ではまず検査というよりも症状を判断し、必要な予防薬や吸入療法などをすることが重要です。
 
とりあえずできることをするならば、生活環境の中からチリダニを減らすことが最も重要です。
 
当クリニックのホームページの病気知識の項目の中のアレルギーを起こす物質・チリダニ対策という項目をお読みくださいある。可能な範囲で生活環境の整備をまず寝室から実行すると良いでしょう。
 
これを行っておくことにより小児の気管支ぜんそくの原因のほとんど大多数占めるチリダニ(ハウスダスト)を影響なるべく減らすということにつながるからです。
 
予防的治療に関しては、ある期間継続することになりますので、体に負担のかからない治療方法を選択することが重要です。
 


Q29 気になっているんですが・・・

 
はじめまして。
アスピリンアレルギーを検索エンジンにかけてこちらのサイトにヒットしました。
お医者様がメールで直接相談に乗って下さるページがあるなんて大感激です。
さっそくメールさせて頂いた次第です。
 
私の婚約者(43才・男性)の事でおたずねします。
 
①正体不明の咳について
②禁・バッファリンについて
③全身(特に背中)のかゆみについて
 
普段から風邪でもないのに咳がでます。
日中はあまり気にならないのですが、特に夜、寝起きなどに咳き込み、暖房の効いている部屋や、車の車内でヒーターを入れながら仮眠をとった時などは必ず苦しくなってしまいます。
痰を出そうと無理に咳き込んだりするので、体を大きくゆすり全身で咳をし、数回繰り返しているウチに気管支からゼロゼロ、ヒューヒューと音が鳴ります。そのうち肩呼吸になり、かなり苦しそうです。
 
私も喘息なので(現在はほとんど発作は起こりませんが)喘息時の症状に似ているなぁと思っております。
症状が治まるのに2時間程度かかります。
 
直接関係あるかどうかは判りませんが、彼の父親は、慢性肺不全(内部障害)、ろくまく(結核)で、在宅酸素をしており、弟は喘息持ちです。
彼自身は27歳の時、ヒーターの前で温風直撃のまま寝ていて苦しくて目覚め、心臓部の詰まったような痛みと呼吸困難に襲われ、救急車で女子医大に運ばれたそうです。
入眠当時は体調良好だったとか。
原因追及の為にそのまま一週間の入院・・・。
発作を誘発するためにいろいろ試したが、発作は起きずそのまま退院。
検査には特に異常も認められないまま「安静時狭心症」と診断されたそうです。
当時は度々発作が起きても20分程度で治まってしまい、病院に着く頃には症状が治まっていた為受診せずその後は特に通院したりはしていなかったようです。
 
現在はその症状とは違い、胸痛はなく肺や気管の息苦しさが主で、年々息苦しくなる時間が長くなってきているようです。最近、夜な夜な咳の症状が続き、風邪も併発していたので一度病院に行くよう進めると、薬も出ないし、行っても変わらないから行かないと・・・。彼はやっかいな事に、薬(バッファリン)のアレルギーがあるんです。
 
サイトのQ&Aを拝見しましたが、アスピリンのアレルギーでしょうか?
15歳の時にバッファリンを服用し、過度の呼吸困難、顔面の浮腫(鼻がなくなるくらい)などの症状が出てそれ以来バッファリン禁ということで病院からはほとんど処方箋は出ないのです。
 
普段風邪をひくと売薬の「葛根湯」と「小児用ジキニン」を購入し服用。
病院にっても「葛根湯」しか処方しかされず、どうしても熱を下げたい場合は、解熱剤の注射→蕁麻疹を待つ→点滴というパターンです。
 
今回もなんとか症状が楽になる方法はないかと、部屋に加湿器をおいてみたり、帰って来たらイソジンでうがいをしたり、龍角散や、噴霧式の「のどスプレー」を使用したりしてしのいでいます。
 
しかし、先日いつもとは違う様子で、ゲップがたてつづけに出て胃部不快感を訴えていました。
咳もひどくなる一方・・・。
何か変わったことといえば、久しぶりに購入して使用した「のどぬ~るスプレー」(小林製薬)の使用。
このサイトを拝見したばかりだったので、いままで平気だった薬や外用薬でもアレルギー症状が起こることを思い出し、「もしや!」と思い即座に使用を中止しました。体を起こし座らせて休ませるとしばらくして治まりました。
彼は半信半疑だったようで、明朝もう一度だけ使用しておりましたが、やはりゲップが止まらなくなったので薬は処分しました。
 
呼吸が苦しくなった時の最後の手段はサルタノール吸入の使用です。
自分には病名がついていないし、バッファリンアレルギーで薬は処方もしてもらえないからと、かなり前から喘息持ちの友人からサルタノールの吸入を譲り受けて使用していたとか・・・。
今までは年に1、2回の使用ですんでいたのに、最近はほぼ毎日頻繁に使用しています。
いまのところ、サルタノールの使用後に身体に問題はなさそうですが、アレルギーにもかかわらず他人に処方された薬を使い続けているということで、こちらの方が見ていて怖くてたまりません。
彼のような体質だと、気管支などのお薬の処方も難しいのでしょうか?
また、この咳の症状は何だと考えられるでしょうか?
 
それともう一点。
訳あって全身に入れ墨が入っております。
皮膚の毛穴が潰れている(本人談)為、体温調節が不能でいつも体表が冷たいといいます。
温まる(食後、入浴後など)と全身の痒みがひどく、特に背中は血が出るまで掻いてしまうのです。
普段から乾燥肌っぽい感じは見受けられ、頭皮に強い痒みなどもありますが、背中に関しては肉が剥がれるほど掻いてしまうので、見かねて売薬の尿素入りかゆみ止めローションを塗っています。
ただ、効果はあまり・・・。
本人は「病院に行っても、入れ墨なんていれるからだ・・・と医者に怒られるよ。」と言ってこれまた受診しません。
自業自得なのですが、やはり入れ墨のせいでしょうか?
症状を緩和させる良い方法はありますでしょうか?
 
これまた関係ないかもしれませんが、赤色の着色剤は肌にあわずヒドイ湿疹ができたりしてしまいます。
入れ墨の時もそうだったようですが、ヘアカラーなど赤系色はアレルギー反応があるようです。
 
本人的には熱を測って体温計を見ると具合が悪くなるタイプなので、病気であることを追求したくないと言ってなかなか病院には行きたがりません。
それと趣味がスクーバダイビングなので、原因がハッキリしてお医者様にダイビングを止められるとこを非常に懸念しております。
 
ただ、側で見ているこちらとしては心配で仕方ありません。
お医者様の立場からされるといかがでしょうか?
先生のところを受診したら解決策は見つかるでしょうか?
 
お忙しいとは思いますが、なかなか相談できる機会がありません。
長々と申し訳ありませんでしたが、どうぞよろしくお願い致します。
 

A29 喘息、アスピリンアレルギー、皮膚掻痒症、ダイビング

 
(1)呼吸器の症状はぜんそくによるものと考えられます。ゼイゼイとか呼吸困難の無い、しつこい咳は、咳喘息やアレルギー性の咳が考えられます。いずれにしろ呼吸器内科またはアレルギー内科を受診し、きちんとぜんそくの治療をしてもらう必要があります。
 
 現在喘息の治療の主流は吸入薬です。アスピリン喘息だからといってお薬がすべてダメなわけではありません。喘息に使用される内服薬で薬やアレルギーを起こす確率はかなり低いため、あまり心配ありません。専門病院できちんと指導してもらうとよいでしょう。
 
(2)アスピリンアレルギーが考えられます。今後はアスピリンが入っている解熱鎮痛剤や、市販の風邪薬などは要注意です。アスピリンアレルギーの方は別のタイプの解熱鎮痛薬、たとえばアセトアミノフェン、イブプロフェンなどの薬にも反応する場合があります。すべての薬がダメなわけではありませんので、アレルギー専門医とご相談されると良いでしょう。
 
(3)皮膚掻痒症が考えられます。これは皮膚にじんましんや湿疹がないにもかかわらず、皮膚のひどいかゆみを訴えるものです。これは多くの場合、乾燥肌、ドライスキンがベースにあります。
 
 対策としてはスキンケアーか重要です。入浴時にボディーソープをナイロンタオルやスポンジにつけてゴシゴシこすることは最もやってはいけないことです。低刺激、無添加の固形せっけんを手で泡立てて、手で優しく洗うということが重要です。
 
 保湿としてはワセリンやヒルドイドなどの保湿剤を使用するとよいでしょう。またオイラックスなどの痒み止めもうまくいくことがあります。内服薬としては抗ヒスタミン薬が数多くありますので、その方にあうお薬を選択してもらうとよいでしょう。
 
(4)喘息はきちんとコントロールされていれば、ダイビングには差し支えない場合が多いといえます。従って喘息の専門の専門医でしかもダイビングのことをよく知っている医師ととよく相談をして、普段から喘息をコントロールし、ダイビングをするとよいでしょう。
 
 サルタノールは気管支拡張薬です。即効性がありますが、持続性はありません。また予防効果はまったくありません。ですからこれをスパスパ吸いながらダイビングをしたり、ぜんそく発作がくるしい時にこれだけに頼ると、呼吸停止や心臓麻痺などを起こし、死亡するなどの事故を起こす場合が時に見られますので、要注意です。このサルタノールの正しい使用方法についてもきちんと専門医から指導を受けるとよいでしょう。
 
 喘息発作をひどくなると、窒息して死亡することはときにあります。ですから自分で勝手に判断をしないで専門医と普段から喘息のコントロールについてよく相談をしておき、体に合った薬物治療をきちんと受け、日常生活を楽しく送れるようにすることが重要です。
 
2/22 お礼メール
用賀アレルギークリニック 永倉院長様
お忙しいところ丁寧なご返信ありがとうございました。
教えて頂いた事を彼に伝えまして、一度先生を訪ねてみないかと相談したところ受診してみると申しておりますので、さっそく予約を入れさせて頂きました。仕事の都合上、少し先になりますが伺う予定でいます。こうして文章でお伝えできると、こちらの症状や疑問点が確実に落ち着いて伝えられ、また、文章で回答して頂けると説明や注意点わかりやすく、読み返しもできて非常に理解しやすかったです。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。受診の際は、私も同伴させて頂きたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 


Q28 仕事に復帰しても再発が心配です。

 
はじめまして。
 私は、五歳ごろ小児喘息を経験して、治ったと思ったら、中学の二年ころ発作を起こし再発、20歳ごろ治った、と思ったら昨年の夏また喘息の症状が起こり、しばらく治まっていたと思ったら、今年五月ごろからゼイゼイ息、鼻づまりなどの症状が起き始めました。
 
その後、喘息の症状と、肺炎で六月中旬入院し一週間で退院、その後一週間通院しましたが、しばらくすると、ゼイゼイ息、咳、痰、鼻つまり、苦しくなって夜寝にくくなるなどの症状が続きました。このころは、薬は定期的とは言えませんが飲み続けていました。アレルゲンを除去する空気清浄機なども購入しました。
 
七月中旬、喘息の症状と、気管支炎で再入院、二週間の入院後、退院しましたが、翌日、アレルギーによる喘息の症状が起き、吸入するものに関して全てのアレルギーを持っていると診断されました。そこ自宅で使っている動物の毛を使った布団、ダンボール等を処分して環境を改善しました。その後、自宅で療養していますが症状は治まっています。
 四勤二休十二時間の交代勤務では体がついていかないと思い、転職も考えましたがこの体と、この不景気では思うように見つからず、配置転換を願い出ました。二度の入院とアレルギー喘息の再発で、職場からは復帰後また長期休むようなことになったら、退職を願いますといわれています。
 現在の主治医は子供のころからお世話になっており、ずっとその医師に診てもらっています。
 今まで、喘息はちょっと体がよくなればすぐ治ると思っていたのですが、いろいろな喘息サイトで調べているうちにそうではないと知りました。今までは薬を渡されても、その重大さを知らずに一週間ぐらいで止めていました。実際それで長期間なんとも無かったのであまり重要視していなかったのです。
 今回、これを機に、本格的に喘息を治そうと医師と話をして、納得した上で仕事に復帰したいと思い、相談をしました。
 医師が言うには、くすりを定期的に続けて飲み、二週間に一回、調子が悪くなったら、その時に診断に来ればよいとのことでした。
 ピークフローについて尋ねたら、そんなものは意味が無い、発作が起きていない時は普通と変わりが無いんだから・・・と言われました。
 本当にそうなのでしょうか。仕事に復帰してもやっていけるのかどうか心配です。気のしすぎでしょうか?
 
何かよいアドバイスがありましたらお願いします。
 
私がもらっている薬は
 
セレベント50 フルタイト200 スピロベント シングレア10 ヘルボッツ20
小青龍湯という漢方薬 アルファルム サルタノール フルナーゼ です。
 

A28 小児喘息の成人期における再発とその管理

 
思春期までに寛解(3年間以上喘息発作が消失すること)した小児喘息の20-30%は、成人期に再発します。その誘因としては過労、ストレス、気管支炎や肺炎などの気道感染さらに親元を離れて1人で暮らすようになるためにハウスダストの管理が十分にできない、また食生活も外食や動物性たんぱく動物性脂肪に偏ってしまうなどのさまざまの誘因があります。
 
あなたの場合残念ながら小児ぜんそくが再発したと考えられます。しかしながら気を落とす必要はありません。現在では、20年前にはなかった良い喘息薬が各種使用できます。
 
さらに従来とは薬の効き方がまったく異なる新しいタイプの薬も続々登場しつつあります。私はそのいくつかの新薬の治験に参加していますが、数年後には全く従来とは異なる新しいタイプの薬が出ることが十分に予想されます(まず確実です)。
 
さて現在の状態ですが、現在お使いの薬の組み合わせは基本的にスタンダードといえます。ご心配なく続けて使われるのが良いと思いますって。特にフルタイドとセレベントの組み合わせは相性が良いのです。発作がおさまっても、この2つは数年間は、やめないで続けるとよいでしょう。
 
ピークフローの件ですが、せっかくあなたが関心を示していらっしゃるのに、主治医からそのような言い方をされてさぞがっかりしたことでしょう。ピークフローは人の肺機能のすべてを調べるわけではありません。直径が2ミリ以上の気管の閉塞状態を示しますですからその先生が言っているように調子が良いときはピークフローの数字はあまり大きくは変わりません.
 
しかしながらこの数値が下がってきたときには、自覚症状がなくても気道が収縮し始めたことを示しています。ですからいちいちで病院に行って相談しなくても自分ですぐに気管支拡張薬の量を増やしたり、という自己管理の客観的指標となります。
 
喘息管理においてピークフローを日常使用することは、国際的にもグローバルスタンダードとなっております。当クリニックでも基本的には使用しております。先生が通してもピークフローをお使いになりたくないというのであれば、別の先生から貰っても良いし、こちらからお送りすることも可能です。
 
現在の日常生活の管理及びお薬を続けて使っていることが重要だと思います。その際にはピークフローだけではなく、1年に1回はもうちょっと詳しい肺機能検査でピークフローでは測定できない直径2mm以下の気管の状況を、これをフローボリューム計で調べると、今後の管理(長期的な薬の増減など)において極めて重要と思われます。
 


Q27 気管支喘息について

 
私は、44歳の男性です
平成12年9月ころ風邪かなと思っていた症状が、掛かりつけの医者では、わからず永びくので呼吸器科の先生に診断していただくと気管支喘息とのことでそれ以来現在に至るまで、3年になろうとしています、オノンと高脂血症もあるので、リピトールという薬を、飲んでいますが、約1年前平成15年1月から4月ころは、よくなったということで、薬は、一時やめていたのですが、また4月以降は、服用しています。今年は4月ごろから、鼻声(風邪のときもあったようですが)が、現在になってもなかなか直らず困っています、その後掛かりつけの医者に行ってもそれなりの薬をくれるだけで、よくなりません この病気自体今後一生付きまとってこのまま様子を見るだけなのでしょうか、またはもっと良い薬があって、完全に直るものなのでしょうか、仕事をしていますので何ヶ月も鼻声だと、なんだか不健康で印象が、悪いものですから・・・
8月24日に診療の予約を入れさせていただきましたが、その前にお聞きしたいのでメール入れさせていただきました、何卒宜しくお願いいたします。 
 

A27 喘息・アレルギー性鼻炎

 
喘息の場合、多くの方がアレルギー性鼻炎を合併されます。恐らくあなたもそのためにアレルギー性鼻炎の症状の一つである鼻声がとれないのでしょう。
アレルギー性鼻炎であれば、抗ヒスタミン薬の内服、点鼻薬の使用などがまず行われます。また、症状が一年中(「通年性)であればハウスダストが原因のこと多いので、必要に応じてその検査も行います。
当クリニックのHPの中の Illness のなかのアレルギー性鼻炎を開けると治療が段階別に書いてあります。目を通しておくと参考になるかの知れません。
8/2 お礼メール
早速の回答ありがとうございました。HPの方また参考にさせていただきまする24日よろしくお願いいたします
 


Q26 3歳の娘の咳について

 
現在3歳ですが喘息にならないかとても心配です。
0歳の初めての冬に風邪を引いた時は咳が長引いたものの特に心配しませんでした。1歳の冬にクループと診断されましたが、10日位で見た目は完治したようでその後咳だけ長引くこともなくその年の冬は元気に終わりました。2歳の冬が最悪で、秋の終わりから冬にかけて風邪をきっかけに咳が長引(1ヶ月くらい)どうにか治って元気に過ごしていましたが、1ヶ月くらいしてまた風邪をひき(熱あり)、それから咳がひどくなり、何度も薬をもらいにかかり付けの小児科に行きました。薬はいつもの風邪薬とオノン、テオドール、ホクナリンテープです。
結局咳が出なくなったのは5月になってからです。今年3歳の冬は11月に鼻水が出始めてから咳が日に日にひどくなり、いつもの薬と、私が先生にお願いしてインタールを2週間分吸入させてほしいと頼んでやらせていただき、一週間くらいでとりあえず治ったかのように今は元気でいます。でも黄色い鼻水はいつもたらしています。とりあえずは冬に風邪を引いた時だけ大変なだけなのですが、血液検査ではハウスダストとダニに陽性(2)がでています。
今後喘息に移行してしまうのではないかと心配です。環境整備くらいしか私にできることはないので、吸入もやり続けた方がいいのではないかとか薬の面での予防が気になるところです。かかりつけの医者は、そのうち治るだろうという感じです。家が遠く下の子もいるので今は様子をみている状態ですが、なるべく早くそちらへ行きたいと思っていますが、なにかアドバイスお願いします。
 

A26 小児喘息の疑い(喘息前段階)

 
インタール吸入が聞いたと考えられます。とすればお子さんの期間は敏感であり、喘息に移行するリスクはないわけではありません。
 
今のご家庭の現場でとりあえず出来る限りのベストを尽くすとするならば、以下の用になります。
 
(1)ハウスダスト(チリダニ)を生活環境、特に寝室から極力減らすように努力する。これを環境調整といいます。私のホームページのIllnessの項目の中の、アレルギーを起こす物質・チリダニという項目をお読みいただき、できることから少しずつ実行してみてください。
 
 ただしこれを読むと防ダニ商品が買いたくなってしまいます。防ダニ商品にはJIS規格はありません。従ってあやしいものもありますし、使用法方を誤るとその効果もありません。私のクリニックでは患者さんがそのような防ダニ商品を購入する前に、パンフレットをお持ちいただき、私も目を通し、良さそうであれば購入をお勧めしています。
 
(2)ぜんそく前段階とするならば、予防的に最も有用なものはお子さんの場合インタール吸入でしょう。インタールというお薬については私のホームページのIllnessの項目の中のぜんそくを開き、その中のインタールという項目を読んでいただくと、なぜ小児の場合、予防的にインタールを吸入するのが1番よいか納得していただけると思います。
 
(3)この段階で最もゼイゼイしやすくなる誘因としては、呼吸器感染があげられます。平たく言えば風邪です。風邪の多くはウイルスです。このウイルスはお子さんの気管を荒らすものが多く、気管が弱いお子さんにとっては重大なリスクファクターの1つです。しかし風邪をひくことは予防できません。従って風邪をひいた場合には、早めにかかりつけでお薬をもらい、場合によってはインタール吸入を早期に開始し、当時に気管を広げる気管支拡張薬などを早めに使用するとよいでしょう。このような場合、治療は後手後手に回ると、よりぜんそくになりやすくなる可能性があります。
 
 インタール吸入が合っているならば、ネブライザー購入をしていただき、自宅で吸入療法を行うと良いかもしれません。あなたがお忙ししければ、ご主人に来ていただければ、その点はご相談できるかもしれません。その場合はお子さんを直接拝見していませんので、風邪をひいた後の咳やゼイゼイの状態をビデオやデジタルカメラで撮っておいていただくと非常に参考になります。
 


Q25 プ-ル

 
いつも大変お世話になっております。パソコン購入しはじめて使用します。慣れていないので不備がありましたらすみません。今1歳6ヶ月の娘がいます。ぜんそくぎみの診断です。プ-ルに通わせる事悩み中です。かぜをひきやすくなる気がしますがかぜをひいてでもかよった方がよいですか?まだ通うには早いですか?おいそがしいところすみません
 

A25 喘息とスイミング

 
喘息の治療における水泳療法は20数年前から広く行われています。以後さまざまのデータが出ましたが、水泳訓練が喘息に悪いという論文はひとつもありません。
 
ですから水泳をすることをおすすめします。しかしながら水泳訓練の実施に当たっては、いくつか注意した方が良い点があります。
 
(1)プールの水の消毒の塩素の刺激のために目が赤くなる、アレルギー性結膜炎になりやすくなる。
(2)同じく鼻の粘膜への刺激があるために、プールの後、鼻詰まりや鼻水、くしゃみなどのアレルギー性鼻炎の症状がひどくなる場合がある。
(3)同じく、アトピー性皮膚炎が悪化する場合がある。などの点です。
 
アレルギー性結膜炎の対策については、プールの前後でアレルギー性結膜炎の目薬をしっかりと、使用しておく。年長時になってある程度泳げるようになったら、水泳中はゴーグルを着用させる。
アレルギー性鼻炎への対策としてはプールの前後で、点鼻薬をきちっと使用しておく。
アトピー性皮膚炎の対策としては、プールから帰ってきたら家でもう1度お風呂に入れて、その後にお薬をしっかりと塗っておくという対策がよろしいと思われます。
プールへ入ることにより、今あげたような問題点は確かに起こりやすいといえますが、これらを克服して1年以上続けると、皮膚は強くなり、風邪も引きにくくなったり、もちろんぜんそくも起こりにくくなるということが知られています。基本的には私は、長期的に続けた場合の効果のほうを優先して考え、皆さんに水泳訓練をお勧めしています。
今まで約20年間、喘息のお子さんで水泳訓練により、何らかのアレルギー症状が悪化するために水泳参加を中止したのは数えるほどしかありません。基本的には水泳参加を考慮されるとよろしいと思います。
 


Q24 ハウスダスト

 
7歳の娘、ハウスダストに対して検査にて高い値が出ています。現在は特に症状はひどくはないのですが、副鼻腔炎もあるとの事で耳鼻科に通院しています。
自宅に関しては、ハウスダスト対策をこのホームページを見て、できることはすべてやり、そのおかげで症状がないのかなと思うのですが、この先、旅行に行ったりすると自宅のように気をつけることもできず、その都度心配しなければならないのでしょうか?
ハウスダストのアレルギーと言うのは、年齢が大きくなって体力がつけば症状は出なくなるものでしょうか?(喘息は体力がつけば治ってくると聞いた事があるのですが)
今は、時々鼻の症状と軽い目のかゆみだけですが、喘息等になっていくことがありうるのでしょうか?・・・今は誰にもわからないことでしょうか?
根本的な治療法はないものでしょうか?
先日調子が良いと言うので内服を止めてもらったのですが、3日後には鼻の症状が出て内服再開となりました。薬は一生離せないのでしょうか?
わからないことばかりで、質問ばかりですが、どうか教えてください。よろしくお願い致します。
喘息への移行が恐ろしい母親より。
 

A24 小児喘息

 
わが国の最新の統計では、小児ぜんそくは6歳までにその80-90%が、病院で医師により喘息と診断されます。そしてその後、思春期に向かい軽くなっていく傾向がみられるわけです。
 
従ってすでに7歳になっているお子さんは今後小児ぜんそくになる確率は0ではありませんがそれほど高くないといえます。
将来ぜんそくになるかもしれない場合の、リスクファクターとしては、両親が喘息ってあるかどうか、仮に両親が喘息でなくても乳幼児期に風邪をひいた後に風邪が治りにくく、数週間も咳をしていたり、鼻を垂らしていたかどうか(これは気道が敏感であるという1つのサインです)がチェックポイントです。またさらに家の中にハウスダストが多い環境であるかどうかという点です。
 
これらのリスクファクターがなければ、あなたのお子さんが将来7歳以降に小児ぜんそくとなる可能性はかなり低いといえましょう。
副鼻腔炎からぜんそくに移行するという例はそれほどありませんので、あまり心配ないでしょう。
いずれにせよハウスダストのことを心配し、おうちの中の環境整備(ハウスダストを減らすこと)を十二分に気をつけてあるので、いたずらにぜんそくを心配する必要はないと思われます。
念のために私のホームページのの項目を開け、その中の病気知識の項目の中のアレルギーを起こす物質(チリダニ対策)の項目をお読みになり、今までおやりになったハウスダスト対策を振り返り、特に落ち度がなければあまり心配しないでよろしいと思います。
また風邪をひいた際にはやめににきちんと直しておくとも重要なポイントといえます。
 


Q23 6ヶ月の子供が数日前から軽い咳が出ている

 
軽い咳をコンコンと何回か続けて出ていて、それが一日に何回もある。風邪のような感じではないのですが。喘息なのでしょうか?
 

A23 小児喘息

 
まず、一般的な点からお話します。
わが国における統計では,小児喘息の大多数が5-6歳までに病院で喘息と診断されます。
 
この小児喘息と診断される前の段階、つまりぜんそく前段階といいますか,
この時期の特徴は風邪をひいた後に鼻,咳、痰(ゼロゼロ)の症状が1週間から3週間だらだらと続くなどの症状を繰り返す。さらにひどくなるとゼイゼイ、ヒューヒュー音が聞こえる日ようになる。これらの症状をぜんそく前段階といいます.
 
お子さんの場合はまだこれ(喘息前段階)にはあてはまるとはえません。今回は6カ月ということなので、ママのおなかの中でもらっていた免疫がそろそろ減り始めている時期かもしれません。これから自分で積極的に免疫を作り出す1歳まではややカゼに対する抵抗力が落ちて、咳の回数が増えるかもしれません。
 
家系にぜんそくやアトピーの方がいれば、このお子さんもそうではないかとご心配なるのは当然のことですが、現在の状況から判断する限り、今の状態は喘息で無いと考えてよいでしょう。
 


Q22 喘息です

 
5歳の娘が2歳半頃より咳が絶えず出て、ホクナリンテープとムコダインなどの薬を飲んでいました。しかし薬を飲んでよくなって薬を止めるとまた咳になって・・と半年ほど繰り返しでした。 あまり直らないので病院を替わったところマイコプラズマと言われその薬を飲みました。しかし薬を止めるとまた咳が始まり今度は喘息と診断されました。その時点でフューフューゼイゼイはほとんど聞こえませんでしたが、両親が喘息なので遺伝かな?と納得してオノンを飲んでいました。それから風邪を引くとやはりゼイゼイというのでツロブリンとサイプロミン、アストミン、サワシリンを飲んでいました。 1年程オノンを飲んでいましたが、絶えずゼーゼーいうようになり先生より喘息を抑えるアーデフィリンと言う薬も朝晩服用しなさい、と言われ、強い薬だから良くなれば徐々に減らしていくと言われましたが8ヶ月服用した今でも咳がすぐ出てツロブリンと風邪薬も絶えず飲んでいます。最近は花粉のせいか声枯れもひどく薬ずけでほんとにこのままでいいのか心配です。
血液検査で ダニと卵白と杉とカモガヤが出ています。ゼーゼーもたまにで、それより咳が絶えず出ているので気になります。オノンも1年半飲んでもこの状態は、この子には合わないのでしょうか?長々と申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 
 

A22 喘息

 
お話しから判断するとお子さんは小児喘息で, 症状がゼイゼイや呼吸困難で出るよりも、頑固な咳が主な症状である咳喘息と思われます。
この咳喘息という病気は、近年成人の方に多くみられ、徐々にその病気の性質がわかってきました。同時にいくつかの治療法も行れるようになりました。
しかしながら小児においては、成人に見られる咳喘息と同じような病気があるのかという点についてはさまざまな意見があります。
この咳喘息は呼吸器感染、つまり風邪をひいた後に悪化しやすいのが特徴です。
成人の治療法としては、吸入ステロイドと気管支拡張薬の吸入を中心に行います。これでうまくいかない場合に抗アレルギー薬を併用したりします。この咳喘息にはアーデフィリンなどのお薬(キサンチン系といいますか)はあまり有効ではありません。
各種の薬を飲まれてもあまり効果がないということなので、次の対策としては家庭にネブライザーを購入しインタールと気管支拡張薬の吸入を1日3回行う。それでもうまくいかない場合には吸入ステロイド薬を使用してみる、という2つの方法が考えられます。
近年小児において花粉症は急増しています。お子さんもスギ花粉症のようです。スギ花粉症の場合は抗アレルギー薬を内服し、同時に、点鼻薬や、点眼薬を使用します。
スギ花粉症は目や鼻の粘膜に入る花粉の数が増えるほど、症状は悪化します。従って洗濯物や布団を外に干さない、また外出から帰ってきたらから、衣服、髪をよく叩いたり、玄関からシャワールームに直行して、頭からシャワーをかけて、着換えてから居間に入るなど、体についた花粉をお家の中に持ち込まない注意が必要です。
さまざまの多くの薬を長期間にわたり内服し続け、ご心配のほどはよく理解できます。アレルギー専門医とご相談されることをおすすめします。
 


Q21 喘息

 
はじめまして。
もともと風邪をひくと咳が長引くほうでしたが、去年から風邪を引くと咳がひどくなり、おまけにゼーゼーするようになりました。病院に行ったところ、「喘息」と言われました。今もそういう状態ですが、風邪を引くと誘発されるようで、普段はなんでもありません。アレルギー性鼻炎があるので、今後ひどくなるような事もあるのでしょうか? 血液検査をしたところIgeは160、カビ・ダニ・ハウスダストは0.34以下の陰性で、スギは11.9の陽性でした。風邪をひかないこと、乾燥や冷たい風もよくない。変だと思ったらすぐ薬を飲むことだと言われ、風邪薬の他にキプレス錠とユニフィル錠を処方されました。喘息は気道の炎症が原因とききますが、治す方法はあるのですか? 
また私のアレルギー体質を受け継いでか、息子は花粉症でこれからが大変な時期です。予防薬も1月から飲んでいますが、年々ひどくなっているような気がします。息子の場合は特に鼻詰まりがひどく、夜もよく眠れないようです。よい薬や治療方法があれば、教えていただければ幸です。よろしくお願いいたします。
 

A21 成人発症型喘息

 
成人発症型喘息と考えられます。
これは子供のころに全くがアレルギー体質がない人が成人期になんらかの理由で突然に喘息が発症するタイプです。ハウスダストやチリダニが検査で陽性に出る小児喘息とは異なるタイプの喘息とされています。
 
この形の喘息は感染つまり風邪をひいたり気管支炎の後に、喘息発作が悪化する形が最も一般的です。
 
さて、あなたの現在お使いになっている内服薬がうまく症状を抑えるのであればそのままお使いになってよろしいでしょう。また風邪をひくたびにひどい喘息発作となり、日常生活にも支障をきたす場合には、吸入ステロイド薬を処方してもらうとよいでしょう。
 
お子さんに関してですが, 一般的にはアレルギー性鼻炎の場合、私のホームページの中にも書いてありますが、抗アレルギー薬を花粉が飛び始める1ー2週前から内服し始めるのがよいでしょう。
今年の花粉飛散開始の予想は1月19日前後ですので、そろそろ近くの病院でそのお薬を処方してもらい、それを内服し始めるという方法もあります。また飲み薬だけではうまく抑え切れない場合には、点鼻薬や、点眼薬も合わせて使用するとよいでしょう。
 
毎年、症状がひどい場合には減感作療法といってスギ花粉のエキスを少量ずつ薄めて注射していく方法がありますが、これは専門医で治療を受けるのが良いと思われます。
 
またレーザー治療ですが、再発することが多いためにそれを前提として受けることが必要です。
 


Q20 喘息・アトピーの原因

 
5歳の男の子がいます。
6ヶ月のときに入院中にRSウィルスに感染し、細気管支炎になりました。
その後も季節の変わり目などには決まってゼーゼーしていて1歳6ヶ月で喘息と診断され、同時にアトピーといわれました。赤ちゃんの頃から乾燥肌で、ワセリンやプロペトを全身に塗っていました。この頃から採血をしてアレルギー検査を何度もやっているのですが、1度も出たことがありません。病院の先生には、「アレルギー性ではなくウィルス性のもので、大人になってからなる喘息のタイプでアトピーもアレルギー性ではないのかも」と言われました。でも、日常生活では土手に行けば「痒い」2月ごろからは毎日痒く寝不足が続き、空気の悪いところへ行くとヒューヒューしてくるのです。反応はしているけれど、アレルギーは出てこないという状況です。アトピーもひじ・膝の関節部分だけでほかは綺麗です。本当にひどくなったりすると手首や足首にも出てきます。
今はプロペトを主体にしていますが、グチャグチャになってくると、リンデロンと亜鉛華単軟膏を混ぜたものをリント布に塗って包帯をしています。この状態より軽いときは、アルメタと白色軟膏を混ぜたものを使用しています。アレルギー性ではないといわれましたが、では何が原因でなってしまうのかが全然わかりません。どうかアドバイスをお願いいたします。
 

A20 喘息

 
これは成人発症の喘息に多いタイプです。
小児喘息の90%はアレルギー性(別名アトピー型といいます)喘息でチリダニが陽性に出ます。また他のアレルゲン(花粉、ペットや食物など)も陽性に出る事が多いのです。
一方成人型の喘息は感染が誘因となることが多いのです。その原因としてはかぜ、気管支炎、インフルエンザ、マイコプラズマ、 RSウイルスをはじめとする呼吸器系のウイルスの感染後にゼイゼイが出ます(感染型喘息)。検査ではチリダニなど一切陰性です。ですからこれが非アレルギー性(非アトピー性)と呼ばれる由縁です。小児喘息の数%にこのタイプの喘息が見られます。しかし、薬物治療はまったくアレルギー性喘息と同様です。
 
このような非アレルギー性喘息の方にアトピー性皮膚炎と同じような湿疹が出ることがあります。喘息の場合と同様で、薬物治療はアトピー性も非アトピー性皮膚炎も基本的には同じ方針で行います。というのは、顕微鏡で湿疹の部位の皮膚を調べても、両方の皮膚炎の皮膚の構造はまったく同様だからです。
 
すべての小児(乳幼児)のアトピー性皮膚炎の原因が食物ではありません。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリアー障害(いわゆる皮膚が弱い体質)が根底にあります。したがって外用薬(軟膏やクリーム)で傷を治し、保湿することがポイントです。血液検査、皮膚検査が陰性のアトピー性皮膚炎の場合には、どうしても疑わしい時には食物除去テストや負荷テストを行うこともありますが、一般的ではありません。
 
ちなみにお子さんのような非アレルギー性(非アトピー性)のい喘息や同じようなタイプの湿疹を持つ方が何人も通院されています。きちんと治療すればよくなります。過度に落ち込むことはありません。
 


Q19 子供のアレルギー

 
こんにちは、二歳5ヶ月になる娘のことで質問させていただきます。いつも、鼻かぜかな?という感じで鼻水が出だし(主人はアレルギー性鼻炎だといいますが)なかなか治らないと咳が出だして小児科の先生のホクナリンテープと風邪のお薬を頂いていたのですが、一週間前に同じような状態から変な咳になり(ヒューという音がまざったので)急いで小児科にいき、「喘息ではないですか?」とお尋ねしたところ、吸入していただきよくなったので、「喘息ぎみですね」とのことでした。
大慌てすることもないということなのか、これからどんなとこに注意すればいいのか、これからどうなるのか解らないままとても不安です。
去年から、乾燥性湿疹もでたりしますし(今も少しお腹にあります)、とてもあせもができやすく汗をかくと痒がります。 
 

A19 小児喘息

 
日本においては、小学校入学前までに、小児喘息の方ほぼ大多数(80-90%)が診断されます。
 
小児ぜんそくと確定診断されたお子さんたちの昔の症状を調べると、最も多いのが風邪が治りにくいという症状です。この風邪が治りにくいという症状は、気管が敏感であるということを示しています。この気管の過敏性がぜんそくの特徴なのです。
この気管が敏感という体質とアレルギー体質が結びつくと気管支ぜんそくになる確率が非常に高いといえます。
両親に気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギーなどのアレルギーの症状がある場合には、お子さんのアレルギー体質のリスクが高くなります。ですからお子さんの場合、喘息に移行するリスクはややあるといえます。
対策としては現時点では2つあります。一つは環境整備です。これは生活環境の中からチリダニを減らすことです。このチリダニ対策についてはこのHPのアレルギーを起こす物質の中のチリダニ対策をご覧いただくとわかりいただけると思います。
このチリダニ対策に関心よう持つと、特に気になるのが雑誌や折り込み広告にある防ダニ商品です。これらの商品にはJIS規格はありません。従って各メーカーが自分たちの独自の基準を持ってそれを宣伝しています。
ですから中には、その効果についての根拠が非常に乏しい者もいられます。もし防ダニ商品をお買いになるときには、そのカタログを持ってご相談ください。買ってから後悔しないようなアドバイスをして差し上げられると思います。
第2点のぜんそく予防体を鍛えることです。喘息の鍛錬療法に水泳が良いことをよく知られています。スイミングスクールでも良いですし、水泳がどうしてもいやならば体操教室、サッカークラブまた女の子であればバレー教室なども良いかもしれません。
どんな種目でも良いので家の近くで手軽に出来、本人も関心を持ち、なおかつ長期間、最低1ー2年間は続けられるようなものがお勧めといえます。
以上お話したような環境調整及び鍛錬療法きちんと指導してくれる専門医と相談されるのがよろしいと思います。
 


Q18 ネブライザーの種類の選択について

 
生後9ヶ月の子供がいるのですが、2ヶ月前より風邪様の咳から始まり呼気時のゼイメイがひどくなり、近医でコンプレッサー式のネブライザーを借りています。ホクナリンテープとオノンの併用に加え朝夕のネブライザーで様子を見ていましたが、オノンの副作用?なのか下痢がひどくなり一時オノンを中止したところ急激に悪化し、一時はネブライザーも無くてもいいかな??と思えるくらいにまで落ち着いていたのですがきっとこれからも手放せないだろうと思える状況になっています。今はかかり付け医の好意でお借りしていますが、かうのならば何が良いか決めかねています。メッシュ式のネブライザーを言うものを見つけたのですが、コンプレッサー式との差はどうなのでしょうか。また、オノンでの下痢の発現は0.1%程度とのことなのですが、オノンのせいとは思わず今後も使っていったほうが良いのでしょうか。ビオフェルミン、ロペミン等を併用しながら恐る恐る飲ませています。どうぞよろしくお願い致します。
 

A18 乳児喘息の薬物治療

 
まずネブライザーからお答えいたします。
コンプレッサー式ネブライザーは、従来から使用されていたタイプのネブライザーです。電源としてはコンセントが必要です。
機械の中にモーターが内蔵されておりそれを回して圧縮空気を作り,吸入液をミストとして吹き出します。利点は価格が安いこと、欠点は電源が必要なこと、かさばること、そして音が大きいことなどです。コンプレッサー式ネブライザーのもう1つの利点は将来、副鼻腔炎になった場合にライノウオッシュというアダプターを使用することもできるため、副鼻腔炎にも使用することができます。
 
一方、メッシュ式ネブライザーは昨年から売り出された新しいタイプのネブライザーです。私もこのメッシュ式ネブライザーの小児に対する最初の臨床データを取り発表致しました。なかなか良いネブライザーです。
非常に軽量で、電源は電池です。吸入中のの騒音は皆無といえます。また大きな特徴はネブライザーを横にしても吸入できる、つまり赤ちゃんが寝たまでも吸入ができるという大きな利点があります。また音が小さいために赤ちゃんも抵抗が少ないと思います。さらに今後臨床の場で使われるようになる新しい吸入薬などの使用も考慮に入れた構造になっており、お子さんには適していると思われます。ただコンプレッサー式にくらべると50-80%高価な点が欠点です。
 
オノンという抗アレルギー薬はアレルギーを起こす化学物質の中のひとつであるロイコトリエンという物質の働きを抑えます。これも近年使用されるようになった抗アレルギー薬です。お子さんの場合、これをやめたら急激に悪化したということですが、お子さんの喘息の予防にはあっていたかもしれません。
 
しかしながら下痢があるということなのでかなりご心配のことと思います。9カ月の乳児は下痢が持続すると脱水を起こし、体力がすぐ低下し陥り易い為に注意が必要です。
もし可能であればネブライザーを購入しインタールと気管支拡張薬を吸入するという方法を使うことも良いかもしれません。またオノン飲むをやめると本当に急激に悪化するのかどうかを主治医と相談してもう1度確かめる人ということも必要かもしれません。万が一悪化するようなことがあればやはりオノンはお子さんのぜんそくの予防にかなり適していると思われます。すべての乳児のぜんそくがオノンに対してこのように良好に反応するわけではありません。かなり個人差があります。
 
下痢に対して整腸剤であるビオフェルミンはともかく、ロペミンを長期に使用するということは、乳児の場合あまりお勧めできる方法ではありません。そこまでしなければ喘息が悪化してしまう場合には、主治医と相談して別の抗アレルギー薬を選択し、吸入療法と併用して行くと良いかもしれません
 


Q17 昭和40年代に行われた公害認定について

 
私は2年前に喘息の人と結婚し、その病気の大変さとまた彼の周りの家族にとっては彼の病気への関心は既に過去のものであり、薬をもらいに通うだけの医者との関係にうんざりし、用賀への引越しを機に、彼を一から診療してくれてともに戦っていけるお医者さんを探しています。
 
夫は、23区内で中曽根総理の時代に行われたという公害認定制度に登録?されております。毎月4回通院しお薬をいただき、治療費と、補償のお金をいただくものです。世田谷区は、この制度の対象外ということですが、もし先生のところに伺ったら、その制度への対応はしていただけるのでしょうか?それが今回の質問です。
今通っている病院のもう引退された先生に先日、「うちの病院を使わないと、補償がもらえなくなりますよ、世田谷区はその制度がないので、世田谷区の先生はまず対応してくれないのでは」と脅されたのです。私が保健所にきいたところ、新しい先生にもしうまく通じなければ、保健所から連絡して制度の説明をしてもいいし大丈夫だとのお話もいただいております。いかがでしょうか?
 
公害認定制度の存在の正誤について論議するつもりはありません。それに対応していただけるものなのかをお教えいただけると幸いです。喘息という病気は、ケアしだいで症状はよくはなることは実感しておりますが、はたして現在の治療で充分なのか、今ほどの薬が本当に必要なのか。他にも方法はあるのではないか?夫の家族にとってはもう過去の病気で彼の家族主体で喘息とつきあっていくことはあまりに進歩がなく、非効率なので、是非、先生のお力を貸してください。私は治せるものは直したいし、世の中の進歩はできるだけしって、自分の得た知識はより多くの周りの人を助ける糧としていきたいと考える人間です。
 
長い文章になり申し訳ありません。お医者さんが慈善事業ではないということも充分承知しております。ただ、おそらく今のお医者さんの関係の方が病院を変えないようプレッシャーを軽くかけるのは、おそらくそれなりのお金が担当医の方にも入るからではないかと思います。
 
自分が健康体でそもそもお医者様というものがどういう方々なのかわかってないので、どこのお医者様にアプローチしていいのかも分からず、非常に怖いんです。このメールにもし先生のお気持ちをいやなものに
する表現がありましたら、お許しいただけると幸いです。
お忙しい中、誠に恐れ入りますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
 

A17 喘息(公害認定)

 
当クリニックには<公害>の認定を受けている方が何人か通院されています。保健所の人が世田谷区内の新規の病院でも手続きをすれば問題はないということであれば、こちらとしてはまったく問題はありません。世田谷区のみならず葛飾区在住の公害認定患者さんの方も見えています。よろしければ直接お話を伺いたいと思います。
 


Q16 5月で4歳になる息子のことで質問があります。

 
去年の8月に風邪から咳が1ヶ月つづき喘息と言われました。
その後、毎月同じ症状が出たため、毎日朝晩のテオドールとオノン、ムコダイン、ムコソルバン、ホクナリンテープをいただいています。
3週間ちゃんと飲んでいるのに、また具合が悪くなりました。
咳込んだあとに「ス~ッ」という感じで短く息を吸います。
鼻が詰まっているからなのでしょうか?
ゼーゼーやヒューヒューはないのですが、病院でクスリを変えてもらった方がいいですか?また検査をした事がないのですが、した方がいいのでしょうか?
お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。
 

A16 喘息

 
統計によれば, 日本では6歳までに小児喘息の約90%が病院で診断されます。
小児喘息と診断された子供たちを後から検討すると, 風邪がなかなか治りにくかったり( 咳や洟が止まりにくかったり), かぜ症状がだらだら続くなどの症状がよく見られます。
 
お子さんの場合、主な症状が長引く咳なので、直接拝見しないと何とも言えませんが、気管支が敏感なためにそのような症状が長引いていると判断し、喘息と考えているようです。小児喘息のほとんどはゼイゼイ、ヒューヒューが聞かれます。そうでない場合は咳喘息などが考えられますが、これは小児ではまだあまり確立していない考え方で、小児では決定的診断には難しい点があります。むしろお子さんの年齢を考えると他の原因も考えた方が良いかもしれません。お薬をかえるという手もひとつの手です。または専門の病院で意見を聞くということも良いかもしれません。
 


Q15 花粉症

 
花粉症は、10年前からですが、3年まえから2月末から5月中旬にかけて、咳が続くようになりました。花粉症のくすりを、飲んでも咳止めや、ステロイドの吸入薬を使っても、咳はとまりません。5月過ぎると咳は出ないのですが、どの薬が合うのでしょうか?
 

A15 花粉症・喘息

 
気管支拡張薬の吸入プラスステロイドでしょう。
今まで効かなかった薬の名前を教えてください。それによって次の薬を検討します。
 


Q14 娘(2歳4ヶ月)の咳について

 
2歳4か月になる娘の咳について相談があります。
現在 3 か月以上咳が続いており、根本的な治療ができておらず苦慮しております。
就寝中、特に明け方に激しい咳をします。調子の悪い日は日中も咳が続き、非常に機嫌が悪くなります。また、鼻水を伴うことがあります。
咳が出ているときは、ゼイゼイという喘息の発作時のような呼吸の状態になります。
発熱はないため、咳が出ていないときは至って元気です。
最寄りの小児科に継続的に受診しておりますが、風邪であるとの判断で、風邪薬、抗生剤、気管支拡張剤、ホクナリンテープが処方されています。しかし、現状症状の緩和に終始しているのみの状態で、根本的な原因の駆除に相当する治療が実施できていない状態です。
最初は普通の風邪かと思い、時間の経過とともに健康な状態に戻るかと考えておりましたが、いくら風邪薬を飲んでも全く効果が見受けられず、現在の治療方針に疑問を感じている次第です。
まだ小さいため吸入系の治療は困難であり、また本人の機嫌が悪いときは飲み薬を受け付けない場合もあります。(ただし、最近では水薬であれば飲むことも増えてきております)
このような状況なのですが、今後親としてどのような行動をとるべきかご助言頂ければ幸いです。
なお、9 月 19 日には貴医院にも受診させて頂いております。そのときは、本人が内服薬を拒否することが多いと相談させて頂いたところ、ホクナリンテープのみを処方して頂きました。
 

A14 喘息

 
気管支喘息に伴う咳と思われます。
治療としては内服薬、貼付薬、吸入薬です。これらで奏効しないときは点滴です。内服薬、貼付薬、吸入薬に中でお子さんが受け付けるのは現在のところは貼付薬と考えられます。しかし、貼付薬は長時間の効果はありますが、効きが悪いときは単独では不十分です。内服薬、吸入薬の併用は必要でしょう。
 
お子さんの協力がえられないうちは、やむをえないでしょう。何とか内服薬を納得してもらい、飲むことが必要でしょう。また、咳などの症状がひどければ、ある時点で吸入などもやってくれるようになるでしょう。無理強いしないでタイミングを待つ事でしょう。
お子さんのようなケースは珍しくありません。同様のお子さんもいると考えて、徐々に内服薬、吸入薬を併用してゆくのがよいでしょう。2歳4ヶ月と言っても、自分の意志はありますので、無理押ししないで納得させながら、治療のステップアップを試みることでしょう。
前回、拝見したときにこのような状態は充分に予想されましたので、この前はお子さんの抵抗の少ない貼付薬にしました。
 


Q13 せきについて

 
せきが3週間続いています。朝昼晩と時間・場所にかかわらずせきこみます。9月に喘息の発作がでて、フルタイド、テオドール錠、オノンカプセル、ホクナリンテープを服用しています。今回続いているせきは喘息の発作とちがって息苦しくはないので、日常生活は通常に送れます。ただ仕事をしていて集中力がなくなるのと夜中にせき込んで目が覚めてしまうのが困ります。
 
9月の発作以来月に1度S医大病院にて診察とクスリの処方をしてもらうのですが、前回のときもせきがでていたので通常の風邪による咳止めを処方してもらったのですが、効果はありませんでした。あと2週間もすると月に1度の診察日がくるのですが、それまで我慢したほうがよいでしょうか。それとも他に対処したほうがよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
 

A13 喘息

 
お話から以下の点が考えられます。
 
(1) マイコプラズマやウイルスなどによる気道感染が遷延している。
(2) 気道の咳反射が亢進している。
(3) ハウスダストをはじめとする原因物質が周辺に増加している。
(4) 喫煙(受動喫煙も含む)の影響。
(5) 薬の変更が必要
(6) 結核などの感染
(7) 家の改築や外壁の塗りなおし中。
(8) 新築の家に引っ越したばかり(化学物質過敏症?)
(9) ペットの影響
(10) (3)とも共通していますが、冬布団を出してから。
 
具体的なことは直接拝見したほうが良いでしょう。
 


Q12 アレルギーでしょうか?

 
子供の頃喘息がありましたが、小学校中学年くらいで症状が治まりました。(その分、季節の変わり目に鼻炎があります。ずっと喘息の症状を忘れていたのですが、今年の秋に胸の息苦しさを感じたり、ゼイゼイするのを感じたりするのですが、風邪なのでしょうか?喘息が再発したのでしょうか?今後、専門の先生に相談したほうが良いでしょうか?アドバイスお願いします。
 

A12 喘息

 
喘息の再発の可能性が大きいと思われます。
 
今年の秋は数年ぶりの喘息の年です。
成人以降の喘息の再発を経験される方は当クリニックでも珍しくはありません。
従来、小児喘息は思春期までにその多くが寛解(症状がある期間見られなくなること)することはよく知られていました。しかし、その後、少なからざる方たちが気道感染(かぜ、気管支炎、インフルエンザなど)後やこの秋のような喘息好発期に喘息の再発を経験されています。
2-3日で風邪症状が軽快しなければ、早めに呼吸器科またはアレルギー科の医師に相談されるとよいでしょう。
 
何事も、早期発見、早期治療です。これからまだ長い人生です。長期的視野を持ってあなたを管理、指導してくれる専門医とご相談されれば、よい薬もありますので、そんなに恐れることはありません。よろしければ拝見いたします。
 


Q11 子供が特定の場所で目が痒く腫れ咳き込む

 
10歳になる息子が野球の夏の合宿で2年続けて就寝時に咳き込み目が痒くなり瞼が腫れるなどの症状が出ました。
その際は吸入器で症状は治まったようです。その合宿所はスキーシーズンの宿泊施設になっており夏まで半年くらい無人の状態になっているところです。
普段はそのような症状も出たことはなく病院で診断を受けた際も喘息の疑いはないと診断されました。
ただ、幼児の頃、布ソファーで目が痒くなる症状が出た経験があるのでそれらの症状も何らかのアレルギーの可能性があるのでしょうか??
アレルギー性のなんとかという病名(分
 

A11 喘息

 
ハウスダストによるアレルギー性の喘息とアレルギー性鼻炎でしょう。
 
自宅の場合は当クリニックのHPに<アレルギーを起こす物質ここを開けて、チリダニの説明と対策をお読みください>。
 
一般的に、自宅に比べると、ホテル、旅館、合宿所では布団の管理が悪いため、チリダニが多く様々なトラブルを起こします。
このような場合には、お薬を持って行き、宿泊先で症状が出たらすぐ使用します。 
内服薬、吸入薬など各種ありますので必要に応じて選択すればよいでしょう。
 


Q10 体質改善の良い方法はないですか?

 
ここ2~3年鼻水や呼吸が苦しくなるなどの症状が続いています。
最近では特に呼吸が苦しくなるという症状が顕著です。幼少の頃はアトピー性皮膚炎に悩まされいた経緯もあったので薄々はアレルギーなのかとも考えておりました。
 
仕事の忙しさにかまけて病院になかなか足が運べずにいましたが、女房の勧めもあり近所の小さな病院にいきました。その病院では「アレルギーですね。」といわれただけで、なんの根本的な解決策も提示してきません。(「ハウスダスト」→クラス1・「ヤケヒョウヒダニ」→クラス2の検査結果でした。女房はこまめに毎日掃除しているのでこの検査結果にはショックだったようです。)
 
前述のようになかなか仕事を休めない環境なので早急にかつ簡単にこのアレルギー体質を改善する方法はないでしょうか?(この悩みを持つすべての人がかかえる命題かと思います)また、住まいが兵庫県なので、なかなか用賀までは通院できないので、関西地区でこの治療していただける病院をご紹介していただければ幸いです。よろしくおねがいいたします。
 

A10 気管支喘息

 
秋になり、今年は各種のアレルギーの病気(喘息、鼻炎、アトピー性皮膚炎、ジンマシンなど)が悪化しています。
あなたのお話から判断すると喘息及びアレルギー性鼻炎が悪化しているのでしょう。
 
日本アレルギー協会のアレルギー専門医の名簿では宝塚市に一人います。
 
広石医院 (TEL 0797-72-6861)
宝塚市逆瀬台1-11-4-203です。
 
私はこの広石先生は直接は知りませんが、アレルギー専門医として1980年から登録されているので、あなたの治療をきちんとやってくださると思います。
実際に受診されて、何か問題、ご希望があればまたご連絡ください。ご遠慮なく。
 
-Y.Yさんへ-
お知らせいただきましたメールアドレスですが、回答メールをお送りしましたが戻ってしまいます。アドレスが間違っているかと思いますので、正しいアドレスをお知らせください。
お礼メール「早速のご回答本当に有り難うございます。」
早速のご回答本当に感謝いたします。
ご紹介頂きました病院も自宅から車で20分程度のところにあると思います。近々、足を運んで見るつもりです。
また診察(治療)の結果はご報告させていただきます。
実は私の実家は東京で、勤務の都合で関西にきております。「用賀」にも友人が住んでおりまして、HPの検索で地名の懐かしさにつられて拝見させていただきました。
大袈裟ですが先生のご回答で光が見えてきたように思います。
 


Q9 喘息治療

 
僕は子供のころから喘息でいまだに治っていません。
普段は発作も起きないしなんともないのですが風邪をひいたあととか、季節の変わり目、夜寝る前など苦しくなることが時々あります。
 
喘息関連のホームページを見ていると最近の治療法としては吸入ステロイドが主流になっているそうですが用賀アレルギークリニックさんではどのような治療法を行っているのでしょうか?
 

A9 喘息

 
喘息の治療は患者さん個人個人の重症度により異なります。
 
お話から判断すると、小児喘息が大分軽くなったとはいえ、完全には抜けきっていない状態と思われます。
 
今までの治療歴を確認し、肺機能を調べた上で、間欠性の喘息発作であれば、吸入ステロイドではなく、気管支拡張薬を早めに使用するのが良いでしょう。
 
また、普段から予防的治療を行うならステロイドではなく小児喘息に良く用いられるインタール吸入も良い方です。
 
吸入ステロイドは極めて有用な治療法です。
 
私のクリニックでもこれを使用することにより喘息のコントロールがよくなり、日常生活の支障が激減したという方は少なくありません。しかし、すべての方に必要なわけではありません。ここの方の喘息の重症度、必要性に応じて患者さんと相談して使用しています。また、症状の軽減に伴い、減量することも当然と考えています。
 


Q8 アレルギーの検査をするタイミングについて

 
初めてメールさせていただきます。
私は以前、国立小児病院で先生にお世話になった患者の一人です。
私自身はほとんど発作も起こさなくなりましたが、子供を産み、アレルギー、喘息のことが心配です。
私の妹、弟もアレルギーをもってます。4ヶ月になる子供に、離乳食を始めるにあたり、アレルギーの検査をしたほうが良いのでしょうか?
 
私は、絹アレルギー。ホテルなどの寝具でいまでも鼻炎や軽い発作が出ます。妹は、卵、牛乳、ピーナッツアレルギーで、喘息は今でも内服が必要です。
 

A8 喘息

 
お子さんについては、現在のところ、湿疹があるとか、風邪の後ゼイゼイしやすいなどの症状がなければ、心配はありません。
 
しかし、あなたの家系は残念ながらアレルギー家系なので、赤ちゃんの離乳は5ヶ月半から6ヶ月まで与えない方が良いでしょう。また離乳の内容についても卵の開始は極力遅くするなどの注意が必要です。
 
アレルギーのお子さんまたはアレルギーのリスクのある赤ちゃんの離乳、食事については専門の栄養士さんによる個別指導(一人30~40分)を行っています。お子さんの状態なども拝見できると良いと思います。 
 


Q7 ダニ、ハウスダスト

 
私にはもうすぐ2歳になる子供がいます。
この子がアレルギーで、今の症状はダニ、いわゆるハウスダスト系の症状です。半年ごとに血液検査をしておりますが、だんだん数値が高くなっているのです。
 
先生からは布団は毎日干すことと、じゅうたんは部屋に引かないことを言われましたが、家は借家なので、もし、じゅうたんを取ったら傷をつけられると思うとなかなかできません。毎日掃除をして部屋も空気の入れ替えをしています。
 
薬局で売っている煙でダニやのみを退治する道具はあまり良くないと聞いたので使ってはいません。どうしたらいいか悩んでいます。
このまま数値が高くなるとぜんそくになるとも言われました。
 

A7 喘息・チリダニ・ハウスダストアレルギー

 
お子さんが喘息になるかどうかということで、大分ご心配されていらっしゃるようですがお答えいたします。
 
チリダニ対する抗体が上昇するということは,チリダニに対して反応するという体質をもっているお子さんの場合当然ともいえます。それは遺伝的にある程度がすでに決定されているからです。ですからその様な遺伝子を持っているお子さんは成長に伴いチリダニに対する抗体はどんどん上昇するでしょう。ですから半年ごとに採血してチリダニの抗体が上昇するかどうか血眼になって注意することはあまり意味はないといえます。
 
チリダニが直接に喘息につながるわけではありません。喘息が起きるようになるためにはチリダニに対する抗体が上昇するということおよび気管が敏感である、つまり気道の過敏性があるというこの2つのことを併せ持つことが重要です。
 
例えば、日本人の40%以上はスギ花粉に対する抗体を持っているといわれています。しかし、そのすべてがスギ花粉症を発症するのではなく日本人全体の20-30%の方が発症するにすぎません。つまり残りの方はスギ花粉に対する抗体を持っていても、スギ花粉症の症状は出ないというわけです。
 
チリダニ対策はなかなか厄介です。
それはチリダニに対する環境整備の指導が十分な科学的根拠を持たないものも、数多く見受けられるからです。チリダニ対策商品にはJISマークがないのです。それはその基準を作るのがなかなか難しいために通産省がその領域には足を踏み入れないからです。したがってメーカーが独自の基準を持って抗アレルギー対策商品なるものを売り出しています。私たち専門家の目から見るとかなりその効果については疑わしいものも数多く出回っていることも事実です。
 
私のホームページの<病気知識>というところの1番下にあるチリダニ対策をご覧になるとその要点が書いてあります。まずそれをお読みになってできることから一つ一つ実行されればよいと思います。
 
マンションにおけるカーペットの問題は近年の住宅事情では、思い通りにはならないのが普通です。じゅうたんはチリダニ対策にとって非常に重要なポイントのひとつではありますが、それ以外にも布団の問題、ソファーの問題、ぬいぐるみの問題などもありますのでカーペットだけにとらわれないほうが良いと思います。
 
お子さんが将来ぜんそくになるのを心配されているようですが、それに対する日常管理の注意点としては、体を鍛えておくということが最も重要です。スイミングスクールに通わせることは、体を動かす機会が減っている日本の幼児にとってはかなり有用なトレーニング方法であるといえます。
 
まず以上の点についてご検討いただき、具体的な方法についてご質問があればまたご連絡下さい。あなたの納得がいくまで質問をしていただいて結構です。遠慮なさる必要はありませんので、念のため。
 


Q6 喘息

 
昨年2~3月頃、私も娘(H)も診療していただいたことがあります。引越ししてしまいすぐに伺えないのでとりあえずメールで質問させていただくことにしました。
 
娘(小学校1年、6歳)のことなのですがもともと軽いアトピーがあり喘息予防のためザジデンを秋から5月連休明けくらいまで飲んでいました。
 
今年3月ごろ風邪をひいてから朝、夕の咳がなかなかとれず6月に入って夜寝る前にのどがヒューヒューとなることがあり病院にいったら「軽い喘息」と言われました。
 
現在またザジデンを服用、少しでもヒューといったらテオドールを飲ませておりますが、本人は苦しいと言った事はなく盆踊りを踊っているうちに治ってしまった事もあるくらいなのですがその程度でもテオドールを飲む必要があるのでしょうか?また一度飲みはじめると止めるタイミングがよくわかりません。
 
それから今J病院にかかっていますが水泳は塩素による刺激が鼻炎や気管によくないからとあまり勧められません。水泳はマイナス面も多いのでしょうか?娘がやりたがっているので様子をみながらやらせてみたいといったらテオドールを常用した方がよいと言われました。この程度で薬を用いると大きい発作が起きたとき効かなくなるのではと心配です。
 
先生のご意見をお聞かせいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 

A6 小児喘息

 
現在の主治医の考えは, 少しでも長い間、喘鳴を起こさないようにするためには, 気管支拡張薬をしばらく内服し続けると良いという考えでしょう。
 
しかし、現在のお子さんの状態を考えると、テオドールを飲み続けるというよりも、気管の敏感さを徐々に減少させるインタールの定時吸入、例えば朝晩に一回ずつ、またはよる1回が最も適していると思われます。
 
喘息のお子さんに対する水泳は、鍛錬療法として最も適切なもののひとつであるということは古くからさまざまな医学データにより示されています。しかしご指摘のようにプールの水の中の塩素や水の汚れなどによりアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎が悪くなる場合があるというのがデメリットとして考えられます。
 
私自身としてはもう20年以上、喘息児に水泳を勧めめていますが、そのために喘息が悪くなったという例は一例もありません。つまり喘息の水泳に対する効果は、鼻炎や結膜炎が悪化するかもしれないというデメリットを補ってあまりあると考えます。
 
余談ですが、つい先ごろ引退した千葉すずさんは喘息でした。また東京オリンピックで女子100m自由形で優勝した人は、決勝の時喘息発作が起きていました。もっとも、60秒間の勝負だったので、たいした回数の息継ぎはしなかったようですが。
 
[お礼メール]
永倉先生、ありがとうございました。
こんにちは。さっそくのご回答ありがとうございました。
大きい病院は先生の数も多く、お考えもそれぞれ微妙に違うので思い悩んでおりましたが、ご相談させていただき気持ちがすっきりしました。さっそくプールの申し込みにもいってきました。近いうちに一度お伺いしたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 


Q5 アレルギーの原因とは?

 
今年4歳になる息子は、アトピー、鼻炎、喘息を持っています。
 
今現在、症状的には落ち着いていますが、この時期は鼻炎が辛そうです。鼻炎については10月~5月くらいまで薬を飲みっぱなしです。先日、かかりつけの小児科の勧めもあって、血液検査をしてもらった所、ハウスダスト、猫、犬、ダニ、スギ、ブタクサに反応が出ました。先生からよく掃除をするようにと言われたのですが、アレルギーの原因になる要因として、疑問に思う所があります。それは、もって産まれた体質なのか、それとも、産まれてからの生活環境の問題なのかと言う事です。私も旦那もこれと言ってアレルギー体質ではないと思うのですが。子供が生まれてから実家へ帰ったりした際、部屋が埃っぽかったり、猫を飼っていた場合にそういう場所で生活していた事が引き金となって、そういう体質が出来上がってしまったと言う事がありますか?
 
ハウスダストの数値が一番高かったので、私の掃除の仕方がいけないのか・・と悩んでしまいます。アレルギーのない子のお家はどれだけ綺麗にしているのかと・・。因みに、我が家は社宅なので換気設備がとても悪く梅雨時期などは結構カビが多くなってしまったりします・・。そういう点でもやはり、生活環境が良くないのでは??と考えてしまうのですが・・。とても神経質になって、子供がバタバタして埃が舞っているのを見るとイライラしてしまう自分がとても嫌でなりません。子供にもやっちゃダメ!なんて強く言ってしまったりして、今度は子供も神経質になってしまうような気がします。
どのように対処していけばよいのでしょうか。
 
また、旦那の実家は猫の毛と誇りがもの凄いので、検査の結果にもでているので、絶対に避けた方がいいですよね?旦那はチョットだけならいいだろうと甘い事を言っているのですが、今まで必ず行くたびに咳が止まらなくなっていたし、喘息の発作も起こしていました。これもまた悩みの種になっています。よろしくお願いします。
 

A5 喘息・アレルギー性鼻炎

 
近年、比較的年少児のアレルギー性鼻炎が増えています。それはハウスダストが原因のこともありますし、3ー4歳からはスギ花粉症などが明らかに見られる場合もあります。
 
近年各種の薬が開発され、気管支ぜんそくの管理はかなり楽になりました。しかしアレルギー性鼻炎についてはまだまだという感じです。原因が明らかなアレルギー性鼻炎の場合、ハウスダストやスギ、ブタクサなどで減感作療法を行うという方法がかなり有効です。しかしこれは毎週1ー2回の注射という手間のかかる治療であり、小児では注射を嫌がるため誰にでも適用できるわけではありません。
 
ハウスダストが主なアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)である場合には環境調整がまず必要です。これは家の中をノイローゼになるくらいピカピカに磨きあげることではなくて、まずハウスダスト(その主な物質はチリダニですが)を寝室から減らすことです。この対策については私のホームページの<アレルギーにの病気についての知識>のなかのチリダニの項目にサマリーが出ておりますので、ご参考にしてください。
 
なお新聞の折り込み広告や、雑誌の中にある防ダニ商品はJIS規格がありません。
各メーカーが独自の基準により防ダニというふうに命名しています。したがってその商品を長期に使用した場合についての効果については一切データがないと思った方が賢明です。もしお買いになる場合には、前もってご相談いただければ、私のわかる範囲でご回答をいたします。
 
ネコアレルギーについては5月中に、私のホームページを改変しますので、その際にネコアレルギー対策について入れるの項目を予定ですのでご覧ください。
 


Q4 赤ちゃんの風邪

 
赤ちゃんは、普通年間にどのくらい風邪をひくのですか?
 
うちの子は、風邪をひくと、すぐ嫌な咳がはじまり、1週間以上続きます。どのような、治療がありますか?
 

A4 こどものゼイゼイ・喘息

 
赤ちゃんは、1年間で7ー8回風邪をひくのが普通です。
 
これ以上の風邪をひく場合には、なぜ風邪をひきやすいのかを調べる必要があります。
 
ただし検査をする必要の無い場合があります。それは保育園や幼稚園に行き始めた最初の年です。それまでお家で大事に育てられた赤ちゃんは、特に兄弟、姉妹がいない場合にはあまり風邪を引かなかったために、風邪に対する抗体がほとんどついていません。ですから集団生活を始めた年には1年中と言っていいくらいに風邪をひきます。極端な場合には風邪が途切れることは無いというようなケースもまれではありません。このような状態は確かに心配ではありますが、多くの場合時間が解決します。
 
つまり風邪に対する免疫が徐々についてくるにつれて風邪をひく回数が少しずつ減ってきます。そうなればしめたもので、もう慌てる必要はありません。 
医学書を読むと免疫不全症候群という怖い病名が書いてありますが、そのようなお子さんの場合には確かに風邪をひく回数も多いのですが、風邪だけではすまずに毎回ひどい肺炎になり、入退院を1年間に何度も繰り返したり、髄膜炎を起こしたり、体中の傷が化膿し易かったりするなど、誰が見てもこれは問題であるというような症状を示します。ですからただの風邪症状て終わる場合にはまず心配はないといえます。
 
風邪をひくたびにゼイゼイするお子さんの管理は簡単ではありませんが、まず気管支拡張薬の内服や吸入を行います。このようなゼイゼイするお子さんの場合には、気管が弱いか、または喘息予備軍と考えてインタール吸入をしばらく行うと良いでしょう。家族特に両親に、何らかのアレルギーの病気があるときには、喘息に移行するリスクがややあるので注意して治療していきます。リスクが高い場合には、チリダニ対策を早めに開始することは、将来の喘息への移行を予防する方法としては有効な方法です。
 


Q3 寝際になると痰が絡んだように咳がたくさん

 
はじめまして。4歳になる娘のことでご相談したいのですが。
 
去年の4月から保育園に行き始めたとたん毎週のように風邪をひき咳が出るようになりました。アレルギーの検査でハウスダスト、猫、ダニ等の値が高く喘息の治療をしましょうといわれ5月ごろより、テオドール、ムコダイン、ザジテンを内服しています。特にヒューヒュー、ゼイゼイもなく、呼吸困難もないのですが、風邪かなあ。と思うと咳が続くようになりました。
 
12月の中ごろよりその咳が続いており年末くらいから寝際に痰が絡んだような咳が続き何回か吐いてしまいます。落ち着くまでに2時間くらいかかり本人は起きないのですが見ていて辛そうに感じます。保温と加湿との指導のもと気をつけているのですが一向に良くなりません。胸の音の異常はなく、鼻も悪くないといわれました。とすると、何が原因なのでしょうか?このような状態で悪化しないのでしょうか?これを喘息というのですか?家庭で気をつけることは有りますか?どうかよろしくおねがいします。日中も咳は少ししていますが本人も特に支障はないようです。
 

A3 咳・喘息

 
平成12年の4月から保育園へ行くようになったとのことですが、保育園に行き始めの1年間は風邪をひく回数は1年間に10数回~20回近くになることもまれではありません。しかしこの間に繰り返し何度も風邪をひくことにより、何十種類もある風邪のビールスに対する抗体が徐々に体の中にできてくるようになります。これを乗り越えなければ小学校に入ったときに同じようなことが起きるでしょう。風邪のたびに重症な肺炎になるとか、髄膜炎になるというようなことがなければお子さんの免疫の力は特に問題はないと思われます。
 
このような状況にあると気管の弱いお子さんはどうしてもゼイゼイしやすくなったり、咳が抜けにくいというような状況になります。このようなしつこい咳の場合には、気管支を広げて咳を止めるようなホクナリンテープというような長時間効くようなテープ剤を体に張って寝るとか、寝る前にをネブライザーでインタールや気管支拡張薬を吸入してから寝るなどの方法をとるとよいかもしれません。
 
このような吸入療法を行うからといってかえって喘息が悪化するとか、クセになるというようなことはありません。なるべく早く咳を止める方法をとるということがお子さんのためによろしいと思われます。
 
このようなお子さんのリスクファクターとしては、お話しの中にあるようなハウスダスト、チリダニ、猫などのぜんそくの原因になりやすいものに対して血液検査が陽性に出ることとか、家族内、例えば父親母親、兄弟、祖父母などに気管支ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎、主婦湿疹、薬アレルギーなどの病気がある等のことがあるとお子さんのアレルギーについてのリスクがあると判断されます。
 
薬を使った治療法以外に日常生活の注意としては、チリダニ対策を行うと夜間の咳を減らすことに有用といえましょう。当クリニックのホームページ病気の仕組みの項目の中のチリダニ対策という部分がありますので1度目を通して置かれるとよいでしょう。
 


Q2 知人がアレルギーで呼吸が苦しい状態です。

 
声を出すことが苦しい様子で、電話で休む旨を連絡してくるときでも、とぎれとぎれでしかしゃべることが出来ないようです。
本人はステロイド剤の吸引を行っているようですが、今日は効きが悪いといっています。
 
①ステロイド剤には使っていると効きが悪くなる傾向があるのでしょうか。
②このままの状態で気絶したりした場合は大丈夫ですか。
③酸素ボンベでも用意しておいた方がよいでしょうか。
 

A2 喘息

 
さて、プールでの一連の症状は、消毒
 
現在使用されている吸入ステロイド薬は2-30年前の極めて副作用の強いタイプとは全く異なるものです。
 
正しく使用すれば喘息治療の有効な武器となります。私のクリニックでも多数の成人喘息の方や小学校中高学年以上の小児ぜんそくの方でも多数使用しています。ですからご心配になっていらっしゃる患者さんがこの吸入ステロイド薬を正しくお使いになっていれば、いたずらに恐れる必要はないと思います。しかしステロイド薬ですのでいいかげんな使い方をすれば、喘息も悪くなったり、もちろん副作用をも出る可能性はあります。
 
失神するような喘息発作は放置してはいけません。失神するというのは喘息発作により気管が狭くなり体の中に必要な酸素を取り入れることができない状態です。脳の酸素も極度に不足するため失神という状態になります。この場合速やかなかつ適切な治療が必要不可欠です。
 
在宅酸素療法といって自宅に酸素吸入ができる装置を常備する治療法もあります。これは専門医の指導を受けて行うべきものです。(私のクリニックでも行っています)いずれにせよお問い合わせの患者さんは喘息のコントロールが不十分と見受けられます。今年の秋から冬にかけて喘息が悪化する方が少なくありません。その方も早く専門医を受診して、きちんとした方針のもとで治療されるのがよろしいでしょう。


Q1 ぜん息の症状のマニュアル

 
今年の3月、3歳になる次男が気管支ぜん息と診断され、病院に1週間入院しました。現在も、テオドールという薬を朝晩毎日飲んでおり、咳が出てきたら張り薬を張るよう指示されました。
 
GW中にひどく咳き込みが続いて、咳がでたら早めに診てもらうよう言われていたのですがかかりつけの病院の先生はお休みで、救急に行きました。そこで先生に、「薬はそろっているし、どうしようか?」と私に言われて、困りました。とりあえずこのままだとまたひどくなってはと思い、吸入をしてくださいとこちらから言いました。私自身も、主人もぜん息ははじめての経験です。
 
いったい子供がどのような症状になったら病院に連れて行けばいいのかわかりません。前回入院したときは、「もっと早く救急に行ってください。」と言われたのですが・・・。また、吸入器は家で買って使うことはできるのでしょうか?ぜん息の発作について、家で気をつけることを教えてください。よろしくお願いします。
 

A1 喘息・環境調整・鍛錬方法

 
喘息のお子さんのための日常管理については私のHPでも簡単に述べていますが3つの治療方針を守る事が治療の早道です。
 
1.正しい薬の用い方:薬の特徴を知っておくと良いです。
2.環境調整:ハウスダストのなかでアレルギーを起こす主な物質であるチリダニ対策をしっかり行う。
3.鍛錬療法:いずれ薬を減量、中止するためには本人の病気に対する抵抗力が決め手となります。そのためには腹式呼吸、各種の運動などを普段からおこなって事が実は重要なのです)。
 
 喘息に使用される各種の薬のことを知った上で家庭で吸入器を使用することは喘息発作を早期に直しておく面からも、また直接お薬を発作の起きている気管に与えるという面からも有用な方法です。癖になるとか、危険と言うことは主治医の指示をきちんと守ればまずありえません。
 
 喘息発作の対処の仕方については、
1.腹式呼吸を普段から練習しておいて発作の時には積極的におこなう。
2.拡張薬を緊急の発作止めとして用いたり、吸入を行う。 
3.水分摂取を充分に行う。
4.痰の排出を助けるように手に平をすぼめて背中を叩いて、痰の排出を助ける。
5.室内が暑ければ、戸外に連れ出すなどの方法があります。