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HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 8.動物アレルギー(2)犬

カテゴリー別Q&A


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 動物アレルギー (2)犬 24


Q24 犬アレルギーについて  

 
犬アレルギーについてとても悩んでいたところ、ここを拝見して、どうかお話を伺いたいと思い質問しました。
長文ですが、よろしくお願いいたします。
他のQ&Aは読ませていただいた上での質問です。
私は犬アレルギーで1歳7ヶ月の娘もです。
私は検査はしていないものの、犬に少し触れた場所は半日程蕁麻疹が消えません。
実家の室内に犬がいるため、涙と鼻水が止まらず、皮膚も赤くなり、目をかくとゼリー状になり開かなっていました。一緒に寝ると呼吸が苦しく寝れない時もありました。これはかなり重度のアレルギー症状なのかなと思っています。それでも一緒に寝るのは、私は獣医を目指すほど犬が好きだからです。実家の犬も捨て犬を拾ってきました。大好きなのでアレルギーが出ても私は大丈夫でした。むしろ好きすぎて、実家に帰ったときにアレルギー症状が出て、自分がアレルギーだったことを思い出す程です。さすがに呼吸が苦しくなったときは薬を処方してもらいました。
初めてアレルギーが出たのは、就職で実家を出て半年後に帰省したときです。
その間に一度帰省したときは出ませんでした。
半年後に帰省したときは、長く付き合っていた婚約者が不慮の事故で亡くなったときです。
質問①大切な人の死というストレスが原因でアレルギーになったのでしょうか?それとも犬と触れ合わない期間があったことで、耐性が失われたからでしょうか?
自分がアレルギーということも忘れ、里帰り出産しました。やはりアレルギーが酷く、我慢していましたが、薬をもらいました。何回か飲むと大丈夫になり、そのまま産後も何の症状も出なくなりました。娘も2ヶ月程犬と過ごしていました。
質問②他の質問で、母体のアレルギー反応は胎児に影響ないとおっしゃっていたのですが、娘はアレルギー体質が遺伝しただけでしょうか?
私が無理に妊娠中も犬といたせいだと申し訳なくて。
自宅に帰りしばらくして野良犬を飼いはじめました。妊娠中に治ったと思ったアレルギー反応が出たため、室外で飼育し、主人がシャンプーなどをしてくれていました。
娘も犬アレルギーだとわかりました。クラス3で舐められたら蕁麻疹、目はゼリー状です。触るくらい大丈夫かと思ったら、時間差で腹部に湿疹が。短時間の接触だったので、呼吸器の方はわかりません。他にも、卵・乳・トマト・魚・キウイ・パイン・スモモ・ヒジキ・アボカドがアレルギーです。
ちなみに私はアトピーと喘息は治り、主人はゴマとネコと犬がダメなので、アレルギーの家系だと思います。せめて見せてあげたいと思い、犬好きの娘に育っています。
最近離婚し、娘を連れて実家に帰ろうと思っています。ですが、数値が下がらず。
質問③食物アレルギーに比べ、犬アレルギーは治りにくいのですか?
質問④私自信、ずっと犬といたことで、その期間(里帰り)はアレルギー反応が出ませんでした。なので、一緒にいたら治ると思ってしまいます。たまたまでしょうか。
質問④アレルギーの娘を室内に犬がいる実家で育てるのは危険なことですよね。ただ、母子家庭で一人で娘を育てていくには、実家に帰らないととても苦しい生活になると思っています。
今後の生活が成り立つのか、でも娘のアレルギーもあり…回避した方がいいのはわかっていながら、もしかしたらと思ってしまい、相談させてもらいました。
長文お忙しいのにすみません、よろしくお願いいたします。
 

A24 犬アレルギー

 
お答えします。
(1)ストレスは場合によっては免疫に影響を与え、アレルギー症状を誘発、悪化させることはしばしばみられます。
(2)お子さんの遺伝子の半分は母親由来、半分は父親由来です。お子さんから見ると両親の両方にアレルギー体質があるためある程度のアレルギー遺伝子は受け継いでいるでしょう。そのため犬の検査がクラス3なのでしょう。しかしそれはあなたの妊娠中に犬といたからではなくて、今ご説明したように遺伝子の問題が背景にあり、その後犬と接触したためでしょう。
お子さんの犬アレルギーの症状は今のところ目や皮膚なので、薬を使用すれば急場はしのげるでしょう。しかし、もし、咳やゼイゼイが出てきたらそれは体の表面ではなく気管、肺などの内臓にアレルギーが出たので、犬と暮らすことはかなり難しいでしょう。
(3)食物アレルギーも犬アレルギーもアレルギー疾患としては同じです。原因が異なるだけです。ただ食物アレルギーは原因食物を除去してもその間、代わりの食物に切りかえることができます。ペットは家族なのでそれが難しいのです。
(4)アレルギー疾患は、遺伝子が関与しているので、克服するには時間がかかります。喘息では3-5年、どんな状況になっても、例えばインフルエンザになっても、風邪をひいても、ほこりっぽいところで生活しても、睡眠不足、ストレス、台風の時など様々な状況でも症状が出なければ、寛解と言って一安心です。一方、ペットアレルギーは抜けにくい場合が多いので、ある期間をおいて再び接触する場合は専門医とのご相談が必要でしょう。
以上ご説明いたしましたが、用賀アレルギークリニックのQ&Aを開け、その中のペットアレルギー、犬アレルギーのところをお読みください。
他の人の病気というのは参考になりますので。
 


Q23 捨てられた犬はどうなるのでしょうか?  

 
 
 

A23 毒ガスによる殺処分となります

 
(院長): 2017年の環境省の集計では、保健所に保護された犬、8362頭が毒ガスによる殺処分になっています。何とも痛ましいことです。
以下の団体は、院長が直接、知っているわけではありませんが、ITで見つけました。必要があればご相談ください。
※ピースワンコ・ジャパンは、県や市の愛護センターからの犬の引き取り、訓練、譲渡、飼い主の意識啓発、他の活動団体への助成等に 取り組んでいます。
動物保護活動には様々な考え方がありますので、譲渡や繁殖制限などを含むピースワンコ・ジャパンの活動方針についても ぜひご一読いただき、ご理解のうえご支援をいただけますと幸いです。
http://peace-wanko.jp/action_policy.html
情報提供:特定非営利活動法人ピースウィンズ ・ジャパン
 


Q22 娘の犬アレルギーについて 

 
他のご質問拝見しました。犬派のアレルギーのお医者様がいた!!と嬉しく思いご連絡させて頂きました。宜しくお願いします。
娘(小学5年11歳)のアレルギーについてです。産まれた時からフレンチブルドッグ2匹と暮らしておりました。娘同様家族として犬を育てて参りました。犬を飼っているご家庭からも驚かれるほど犬中心に暮らして参りました。そんな環境だったからか、娘は犬に限らず虫も爬虫類も何でもこい!な子に育ちました。犬が体調を崩した年少頃より、本人は獣医になりたいと夢をもつようになりました。小学1年生時に、そして小学4年生時にと愛犬とお別れしました。とてもとても辛い毎日を家族で過ごす中、保護活動をされているボランティア団体さんが同じ犬種を引き出し保護されており、シニアでもあり、皮膚疾患を持っている子でしたが一緒に幸せになれたら、とトライアル期間をと設けて頂きました。その子は皮膚が弱い犬種であるにも関わらず、保健所で数ヶ月過ごしていたこともあり、皮膚の状態は菌もいてハゲておりフケも匂いもありました。来た初日から娘が鼻水の症状がでました。風邪と思い気にもしてませんでした。5日経った頃、夜寝る前にまぶたが腫れヒューヒューと言い出しました。まさかと思い近隣の耳鼻科で検査をしたところクラス5の犬アレルギーでした。猫は3。スギヒノキも3。幼児期に検査をした時はなかったので無知な私は犬も3ヶ月前まで飼っていたしそんなことはない、と思いましたが、犬と室内で生活するなんてあり得ないとお考えの先生からは、その暮らしでアレルギーがひどくなったと言われ、親子で結果に号泣でした。別のアレルギー専門の病院で年に一度血液検査のフォロー。ヒルドイドでの保湿。粘膜保護に、友人宅の犬に触れるときはアレロック服用、としているとこです。犬が大好きな先生。教えて下さい。大人になったらなおりますか?また犬と暮らせるようになりますか?それともひどくなるのでしょうか?治らなくても軽くなりますか?
先生も動物に関わる職業の方のアレルギー疾患が多くなってきたとありましたが、娘が動物に関わる職業に就くことは難しいのでしょうか?
 

A22 犬アレルギー(動物アレルギー)

 
ご心痛のことと思います。お答えです。
(1)当クリニックのホームページ1ページの上段、Q&Aの中の犬アレルギーをアレルギーをお読みください。
(2)残念ながら、ゼイゼイ、ヒューヒューの症状、つまり喘息ですが、これは目や鼻というカラダの表面ではなく、気管支、肺という重要な臓器(内臓)のアレルギー症状です。最悪、呼吸困難になるかもしれません。
(3)犬種、年齢、シャワー回数などによりリスク度合いは変わります。言い換えると異なる犬では症状が変わるかもしれません。
(4)先日、CNNを見ていたらニューヨークで交配を繰り返して、アレルギー物質の少ない犬が開発されたというニュースを見ましたが、米国アレルギー学会がそれについて医学的コメントは出していません。
現時点(2019年)時点では何とも言えません。
(4)犬を扱うお仕事はお勧めできません。アレロックを飲むのは緊急事態の予防です。それを内服しながら犬と暮らすということは、沸騰しているポットを無理やり抑えていると同じです。手を離せば、または抑えきれなくなればポットは爆発するでしょう。
(5)イルカを含む水の哺乳類、爬虫類、魚類であればリスクはかなり少ないでしょう。わたくしの患者さんで哺乳類アレルギーがあり、あきらめて、イルカの水族館での仕事に就いた人もいます。  
(6)犬と接触しなければ、症状は軽くなるでしょう。しかしそのことは。再び接触しても大丈夫という保証にはなりません。
(7)小生は犬派です。先日、帰宅途中で見事なサルーキを2頭散歩させている方に道で出会い、触らせてもらいました。とてもうれしかったです。クレオパトラが飼っていたといわれる優雅な犬です。国内には200頭が登録されているようです。足が速く、跳ねるように歩きます。もし自分がサルーキを飼って犬アレルギーになったら、どうしようと考えました。最悪自分は我慢すればよいが、このように素晴らしいイヌとわかれることにななったら、家族と同じ、好きな犬になんと謝ればよいのか、果たして犬は理解してくれるのか、犬を不幸にしてしまった自分が嫌になると感じました。これはわたくしの感想です。しかし、このような事態は起こりえるということを頭において、ご家族でご検討ください。
 


 Q21 犬アレルギー

 
今年の3月に飼っていた室内犬がなくなり、新たに11月から子犬を迎えました。
どちらもトイプードルです。
飼って2日後から2人の子供の肌がカサカサし湿疹もあります。強くはないけどたまに痒みもありそうです。
元々アトピーで、完全に肌が綺麗な時はなく毎年冬になると悪化します。
犬を飼ってない期間も、アトピーが良くなったり悪化したりを繰り返していました。
犬を迎えた日から冬の乾燥が始まり、恒例の乾燥の湿疹かアレルギーか判断できません。
肌以外は症状は出ていません。舐められたところに湿疹が出るわけでもないです。
子供2人はどちらも同じようなカサカサと赤みとブツブツです。次男は牛乳アレルギーがあります。
ずっと湿疹は経験していましたが今までで一番ひどい症状なので犬アレルギーの可能性もあるでしょうか。また、その場合、今は皮膚だけですが喘息になる事もありますか?犬を飼っていない8ヶ月の間で犬アレルギーを2人同時に発症してしまったのか心配です。
 

A21 犬アレルギー(動物アレルギー)

 
(1)当クリニックのホームページの1ページ上段のQ&Aを開け、その中のペットアレルギー、犬アレルギーをお読みください。
(2) 犬アレルギーでドライスキンになるという医学的なデータはありません、しかし、アトピー性皮膚炎の大多数がドライスキン(カサカサ肌)であることを考えると、両者の関連性はあるのかもしれません。もちろんドライスキンでもアトピー性皮膚炎の全く無いかたも大勢います。
アトピー性皮膚炎は別です。犬を含むペットが原因出る場合は確かにあります。
(3)疑っている症状がアレルギーが原因であるかを、突き止める最終検査は血液検査ではありません。
(4)ご心配の喘息への移行の例は散見されます。Q&Aの中に喘息例があります。犬を例にとれば、犬のいない環境で最低2週間暮らし(除去試験)症状が軽くなり、その後2週間を目安に元の環境に戻ります(環境負荷試験)。それにより疑っている症状が悪化したら、それはかなり疑わしいです。
 


 Q20 犬アレルギーについて

 
8歳になる娘のことです。
離乳食を始めた頃からアレルギー体質で、2歳半の頃に犬を飼っている方の車に乗り犬と接触した際、鼻水・目の痒みの症状がでたので犬アレルギーの検査をしたところ、0.64でクラス1でした。
動物が大好きだったので、その後も近所の犬やペットショップに行き、犬と触れ合っても特に症状が出なかったため、トイプードルを飼い始めました…。
すぐに、軽くではありますが鼻水・咳の症状が出てしまい、再度検査したところ35.50のクラス4にまで上がっていました…。
もっと慎重に色々なことを考えなければいけなかったと大変後悔しております。
犬は手放さないといけないでしょうか。
我が家は完全二世帯で生活しているので、下の父母宅に置いて貰った方がよいでしょうか。
このまま犬と一緒に生活していて、娘に何か悪い症状が起きてしまうことなども考えられますか?
また、逆に今以上の症状が出ないこともありますでしょうか。
長々と申し訳ありません。
検査結果を聞き、どうしていいかわからずネットで調べていましたら、こちらの先生のサイトを見つけ、藁をもすがる思いで連絡させて頂きました。
何卒よろしくお願い致します。
 

A20 犬アレルギー(動物アレルギー)

 
お困りのこととおもいます。
まず、犬アレルギーの知識を増やすことが正しい判断につながります。
用賀アレルギークリニックのホームページを開け、最初のページの上段にQ&Aがあります。これを開け、犬アレルギーに関する患者さんからの質問とそれに対する小生のお答えをお読みください。原因と対策がわかります。お宅のお子さんで気になるのは、検査の数値が急上昇していることおよび症状が体の表面の目や鼻の症状だけではなく、気管や肺の症状である咳が出ていることです。これは呼吸器という重要な内臓から出ている症状で、さらに進むとゼイゼイ、ヒュウヒュウ、ひいては呼吸困難になるリスクがある点です。ゼイゼイ、ヒュウヒュウは喘息の症状です。ここまでの症状が出ると喘息の治療が必要になり、大変厄介です。まずQ&Aをご家族全員で読み、その後、再度ご質問ください。
 


 Q19 犬アレルギー、予防とアレルゲン除去の方法とそのレベルについて

 
初めまして。犬アレルギーについて色々と調べている間にこちらにたどり着きました。
突然で恐れ入りますが、質問をさせていただきます。
今月から生後5ヶ月のトイプードルを飼い始めたのですが、実家の父が犬アレルギーだったことが発覚し、犬を手放すまでは、二度と帰ってくるな、父も一切接触しないと、接触禁止を言い渡されてしまいました。
たまに父と一緒に暮らしてる母が私の息子の習い事に連れて行ってくれたりすることがあるのですが、この件についても、犬に触れている息子と母が接触することで、母が実家にアレルゲンを持って帰ってくる、というので、息子と母も接触禁止を言い渡されてしまいました。

ここからが質問なのですが、
犬に直接触れるわけではなく、犬と一緒に暮らしている人間に接触したことで、被服などに犬アレルゲンが付着し、それを他人が家に持ち帰ることでもアレルギー症状が発生するほど、犬のアレルゲンは除去できものなのでしょうか?
父の検査結果を見たことはなく、「かなりひどい」と本人から聞いてるだけなので、父のレベルがどれほどのものか、お伝えすることはできないのですが、元々ハウスダスト等によるアレルギー反応が強く、減感治療もしたが効果はなく、鼻炎持ちで幼少期は喘息を患っていたそうですが、外出もできるし、人の多い場所にも行けるし、一般的な暮らしにはなに不自由ないほどです。

我々も父のアレルギーは知っていたので、なるべくアレルゲンを持ちこないように、実家に行く場合はお風呂に入って着替えてから行く、犬は私の家の居間でしか飼わない、カーテンやソファなどの布製品はちょくちょく洗う、犬も1~2週間に1度シャンプーする、犬と遊んだら手を洗う、などのルールを決め、父にもこれらを伝えたのですが、そんなことをしても全く意味がないと父は言うので、色々調べていたのですが、見つからない間にこちらを見つけたので、質問をさせていただきました。

衣服の洗濯やお風呂、普段からアレルゲンの発生を抑えるように掃除や世話に気を使っていれば、人に接触しても問題ないと思っていたのですが、もしこれらを行っても多少であれアレルゲンが残り、アレルギー体質の人に迷惑をかけてしまうなら、我が家では飼育しないことにしようと思っています。
長文になってしまいましたが、ご回答お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
 

A19 犬アレルギー

 
アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)の量は個人により異なります。
従って、どのくらいの量ならば大丈夫というポイントは、前もって決める検査方法は、現時点ではありません。
試しに、犬のいるお宅に3-4時間、またはお泊りして、反応を見るという手もあります。
いずれにせよ、症状が出るリスクをどう考えるかです。あとはご家族でご相談でしょう。
 


Q18 犬アレルギー

 
知人の子供がアレルギー検査をして
犬アレルギー2
ハウスダスト5
ダニ4
という結果が出ました。

実家で犬を飼うらしく、子供が遊びに行くリビングやダイニングなどのエリアには犬は入れないようにし、別階にある両親の部屋で飼うようにするそうです。
その際、犬にも服を着せて毛が両親の服に付着するのを減らすように努め、犬のいる部屋や、リビングにも空気清浄機を設置すると言ってます。
知人の子供さんは、かなり掃除の行き届いていない(埃が多く、鳥も飼っています)自分の家ではアレルギー症状が出たことなく、犬を飼ってるお友達の家に行くと、前もって掃除してもらっていて犬と触れ合わないようにしても、帰宅後目が痒くなったり、顔が腫れたりするそうです。
このようなケースで、知人の子供さんは実家に遊びに行くことや、泊まることは可能でしょうか?
 

A18 犬アレルギー

 
当クリニックのトップページの索引の中に、Q&A があります。その中で犬アレルギーの項目をお読みください。犬アレルギーに関する数多くのQ&Aが掲載されています。
今回の関係者には全員これを読んでいただくと犬アレルギーのことがわかります。
現在のリスクの問題だけでなく将来のリスクにも触れています。
接触してすぐ症状が出るタイプを即時型といいます。80-90%に見られます。
6-8時間または半日後に出るタイプを遅発型といい、20%くらいに見られます。
すぐに症状が出ないからアレルギーではないとは言えないのです。
症状が、目や鼻であれば、徐々に症状が抜ける場合見ありますが、咳やゼイゼイが出るようになったら、反応が体の表面ではなく内臓(肺、気管)に達してしまったことを示します。
こうなったら接触は避けるべきです。
 


Q17 アレルギー 

 
2歳半の女の子がアレルギーで、2歳を迎えた時に行った血液検査ではIgEが133.1、犬皮屑 21.4、卵白 34.80、ヤケヒョウヒダニ2.46、コナヒョウヒダニ 3.22でした。
保育園に1歳から通っておりますが一年経っても強くなる気配はなく、ほぼ毎日鼻水か咳をしている状態です。
先月、風邪から気管支炎になり耳鼻科に行った帰りに実家へ寄ったら喘息の発作を起こしてしまいました。
かかりつけの先生からは気管支炎の時にアレルゲンを吸い込んだから発作になったのではということでした。
実家では毛の抜けるコーギーを飼っていますが最初の血液検査(生後5ヶ月頃)で犬アレルギーが発覚してから部屋には入れず玄関(内側)で飼っています。
最初は舐められると蕁麻疹程度だったのとほぼ毎日鼻水か咳なので気づかなかったのですが、よくよく考えると実家に行くとまた咳し出してると家族と話していたことが何度かありました。
これを機に母が空気清浄機を部屋に設置しましたが…自宅に帰ってからも咳が出続けるのはアレルギーか風邪なのか…
自宅でスヤスヤ咳もなく寝られる時もあるのでダニとは考えにくいと思っています。
何とか本格的な喘息に移行しないようにするにはもう実家には行かない方がいいでしょうか?
後、発作時にリンデロンを毎朝15ml、4日分処方されたのですが3日目服用してすごく身体をダルそうにして気分の浮き沈みが激しいように見えたのですが副作用でしょうか?
体重は10■です。
長くて申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
 

A17 犬アレルギー

 
お話から考えると犬アレルギーがわれます。
Q&A を開けてペットアレルギー、犬アレルギー、猫アレルギーを開けていただくと数多くの質問に対してお答が出ています。ご覧になりましたか。
犬アレルギー、ネコアレルギーは症状が目や鼻に限られていれば、つまり目がかゆい、目が赤くなる、鼻水が出る、鼻が詰まるなどの症状の場合は、注意して週に1-2回接触すると、症状が軽くなる場合があります。これを減感作が成立したといいます。
しかし、咳、喘息発作が出るようであれば、気管や、肺などの、より内部の重要な臓器で
犬アレルギーの反応が起きているので、それ以上の接触は危険と言えます。
減感作の原理は、このHPのお話を開け、アレルギーの中の減感作をお読みください。
 


Q16 犬アレルギー?

 
 8歳になる息子がおります。家族全員、犬が大好きで犬の飼育を希望しております。
 
子供が生まれたときに犬を飼っていましたが、その犬は息子が1歳半の時に亡くなりました。その時点まではまったく犬アレルギーの症状はなかったのですが3歳の時に犬とふれ合うことのできる「テーマパーク」に遊びに行きました際に、顔中心にかゆみが出て、赤くなりました。自然と2時間ほどで、何も治療せずに元に戻りましたが心配になりまして、「アレルギー検査」をしましたら、「犬皮屑」レベル4の判定でした。でも、やはり犬を飼うことがあきらめきれず、先日家庭でできる「アレルギー検査」をしましたところ、「動物アレルギー」レベル0の判定でした。
 
5年間で体質が変わり、こういったことはあるのでしょうか?
 
確かに、小学校に入り給食も始まり、いろんな食材をたべるようになり、アレルギー鼻炎の症状などもほとんど出なくなり、変わったなーとは感じていたのですが。
 
いかがでしょうか?こういったケースはございますでしょうか?
 

A16 犬アレルギー

 
 時に見られる現象です。
 幼少期に犬と接触していたのですが、接触の程度がそれほどではなかったのか、体の犬に対する反応が十分に形成されていなかったのでしょう。そのため、臨床症状は出なかったのでしょう。
 しかしその期間中に、犬アレルギーの体質が形作られ、5年後に久しぶりに犬と接触したため、その体質が5年ぶりに、刺激され皮膚炎として症状が出たのでしょう。
 現時点では犬アレルギーはあると見てよいでしょう。
 


Q15 犬アレルギーについて

 
 息子(2歳5ヶ月)がそちらでお世話になっております。
たまに、風邪を引いた時などに、ゼイゼイするので、吸入器(インタールとベネトリン)にて管理させて頂いておりまして、本当に悪化する前に食い止められて感謝しております。
 
 今回、質問させて頂きたい事は、うちで飼っております犬の事です。
血液検査は、他院にて以前しておりまして、2006-11-17現在犬皮膚 クラス6 (100 ua/ml)で、とても値の高いものでした。他にも、猫3、ハウスダスト3、ダニ2、などなど。
以前、先生に診察して頂いた時に、「現在、飼っている犬と一緒に生活していて、特に、ゼイゼイしてしまったり、目がかゆくなったり、鼻水がでて止まらない。などの症状が出ていなければ、数値がどんなに高くても一緒に生活していて大丈夫。でも、そういう症状が出始めたら、犬を離さなくてはならない」とお話して頂き、引き続き犬と生活しておりますが、はたして、「だめになるその日まで、一緒に生活していていいのだろうか。。。。。。」と家族中で心配している次第なのです。
 
 そこで、先生に質問させて頂きたい事は、、、、、
① 一度、犬と一緒にいてゼイゼイするようになってしまったら、、、、(明日かもしれないし、10年後かもしれないし、一生大丈夫かもしれないかとは、思いますが、、)それを治すのは、大変ですよね? もしくは、一度発症してしまったら、治らないものですか?発症して犬を離して、将来大人になって体がしっかりしてくれば、大丈夫になったりする例がありますか?
 
② 先日、たまたま、犬が息子が寝ているときに、腕をなめまくっていたところ、 舐められていた所に、じんましんのようなブツブツが出てしまっていました。 顔も、舐められた所だけ、ブツブツが出てしまっていました。今までは、舐められても大丈夫でしたので、 今回で、犬の唾液で反応する様になってしまったのでしょうか。なんとなく、最近、腕の内側を掻くようになった気もします。やはり、犬は離した方がいいですよね?
 
③ ぜんそく対策の環境整備の面でも、犬がいるのといないのとでは、犬がいない方が格段に良いですよね??
 
 実は、個人的な話なのですが、姉家族がウチの犬を是非引き取ってもよいと言ってくれているので、この機会に、お願いした方が、私の息子の為にもいいのではないかと、思っている所です。決断する際に、是非とも先生のご意見を参考にさせて頂きたいと思いまして、メールにて質問をさせて頂いた次第です。
 お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

A15 ペットアレルギー

 
(1)ペットと暮らしていても徐々に症状が軽くなるケースも散見されます。また数年前に特定の遺伝子を持つ猫アレルギーの患者さんがずっと猫と暮らしていると、症状が軽くなるという論文が発表されて、大騒ぎになり、世界中でその後、追試験が行われましたが、確認されていません。
 
(2)一緒にいる限り、それの及ぼすリスクはロシアンルーレットでしょう。特に症状がましてきたときは要注意です。一生症状が悪化しないかもしれませんが、出る可能性も否定はできません。その確率は六分の一くらいでしょうか。
 
(3)ペットのいるお家では、一般的にチリダニは増える傾向にあります。お宅のダスト中の実際のチリダニの数値がお知りになりたければ、無料で一回目は測定してくれる業者を紹介します。1回は無料です。ご希望があればご遠慮なく、申し出てください。
 


Q14 犬アレルギー

 
今、家の中で犬を飼っています。7ヶ月の甥が再来月から一緒に住む予定なのですが、犬アレルギーの反応が6が一番強い反応の中で5の反応が出たから犬は飼えないといわれてしまいました。だからといって、手放すことはできません。7ヶ月で犬アレルギーとわかるものなのでしょうか?それに、1歳でまた変わるのではないでしょうか?どうぞ、よろしくお願いいたします。
 

A14 犬アレルギー

 
血液検査で犬に対する抗体の数値が高いだけでなく、犬との接触により何らかの症状が出て初めて犬アレルギーと診断されます。お子さんは何らかのアレルギー症状があるのでしょうか。
 
8/28お礼・質問メール
お答えありがとうございます。
離乳食を始めるに当たってアレルギー検査をしたと言っていましたが今は特にアレルギーは出ていないようです。
数値がたかいということでは特に問題はないのですか?
よろしくおねがいします。犬とはいえ今まで過ごしてきた家族なのです。お願いします!
 


Q13 犬アレルギーの母体の胎児に与える影響について

 
初めてご質問させていただきます。私は去年の春から秋にかけて鼻水が止まらず、アレルギーと思い、血液検査をしました。そのときに、ホコリ、ダニ、カビに高い反応(6段階で5と6)を示し、あと、犬のヒフ、フケには若干反応がありました。(6段階で2)私の家にはは20年近く犬がおり、ここ10年は中型犬(柴犬)を室内飼いしていました。
私は犬を大変かわいがって、いつもそばにいましたが、犬のせいで症状が出たという認識はありませんでした。
そのうち冬になり、鼻水もあまりでなくなりました。なので鼻水が止まらなかった理由は正確にははわかりませんでした。
 
今年の4月に結婚し・転居し、子作りを計画中です。夜に少し鼻が詰まるのを除いては、アレルギー症状(小さいころから目頭がとてもかゆくなります)はあまりありません。しかし、近々小型犬(ミニチュアダックス)をもらうことになりました。私は、小さいころアトピーで、主人は喘息でした。
犬を室内飼いすることは、これからできる子供のことを考えると不安だったのですが、リスクや対策を学んだ上で飼うことを決心しました。
 
しかし、気になるのは、私が犬アレルギーであるということです。妊娠して胎児が身体の中にいるときに、犬アレルギーの私が犬のそばにいていいのでしょうか。いつも抗原にさらされていると思うと心配になります。胎児に与える影響はあるのでしょうか。
 
自分なりに調べたのですが、なかなかそのような情報がありません。胎児に与える影響と、注意点についてお教えください。どうかよろしくお願い致します。
 

A13 犬アレルギー

 
(1)直接の影響はまずありません。
 
(2)問題は、お子さんから見てご両親にアレルギー体質があるので、何らかのアレルギー遺伝子を受け継ぐ可能性はかなり高いでしょう。ただし、遺伝だけではアレルギーは起きません。例えばDNAはまったく同じ人間である一卵性双生児でも両方が喘息である組み合わせは、理論的には100%ですが、この半世紀の世界中のデータを見ても、50-60%しかありません。このことはアレルギーは遺伝子だけでなく、環境因子が関与する部分が大きいことを示しています。
 
 従って、問題は生まれてからの生活環境、言い換えればペットがお子さんに影響するかもしれないという可能性はあります。しかし、必ずペットアレルギーは出るわけではありません。その確率が高いだけです。これをどのようにかんがえるかは、それぞれの方たちのお考えです。
 私自身は犬派です。昔、紀州犬を飼っていました。いまも可能ならシェパードを飼いたいのです。ですから犬好きの人たちの事はよくわかります。
 
 このQ&Aの中のペットアレルギーの項目をお読みください。ペットと生活してなんともない方もいますが、何らかの症状が出てしまう方もいます。アレルギー体質の方がペットを飼う事ははロシアンルーレットにもたとえられます。この辺を頭に置いた上で、決定されてはいかがですか。
 
 数年前に、アメリカの論文で、ある遺伝子を持った方たちは、ネコアレルギーが消えてゆくという論文を発表しました。世界中で大反響を呼び、追試験が行われていますが、これを支持するデータはまだありません。ペットと生活していると、だんだんペットアレルギーは消えてきたという方の話は時に耳にしますが、医学的データはまだありません。
 
 というわけで、医師としてはなんともいえないのです。以上のことを頭に置いた上で、ご夫婦でよく相談されてはいかがですか。
 
6/23 お礼メール
ご多忙のところ、迅速に回答頂き、感謝しております。
詳しく教えていただき、とても参考になりました。特に、私が妊娠中に犬と接していても胎児に問題がないということを知り、安心しました。
 
やはりアレルギー体質で生まれる可能性がとても高いので、ホコリ・ダニに十分気をつけなければと思うと、室内で買うことに不安は残ります。周囲からも反対されています。主人とよく考えていきたいと思います。
 
本当にありがとうございました。
 


Q12 犬のアレルギーについて

 
お久しぶりです。以前、世田谷に住んでいた際に、先生のクリニックに通院しておりました、Yです。さいたま市に引っ越して2年になりますが、子供のアレルギーで悩む時、永倉先生のようなお人柄の先生が、この近くにもいらしたら。。。と、常々思う次第です。
 
今回は、犬のアレルギーについて、ご意見を伺いたいと思います。
主人の知り合いが、大型犬のラブラドールレトリバーを飼っており,子供が生まれたので譲ってくれると言う話があります。子供達は、是非飼いたいと言っており、私達親も、子供の為に、また自分達も飼ってみたいと思うようになってきています。しかし、長女は、2003年(当時8才)に、先生のクリニックで血液をとってアレルゲンの検査をしていただいたところ、犬ジョウヒに3.4 IU/ML, 犬ヒセツに5.1 IU/ML のアレルギーがあり、陽性となっております。
従って、今まで、動物を家で飼育したことがありません。
(ちなみに、スギ花粉や、ヤケヒョウダニは、80 IU/ML を越えており、毎年花粉に悩まされ、坑アレルギー剤を服用しています。)このような状況なので、もし飼うなら室外のみ、と決めていますが、それでもアレルギーの症状がでてしまったらと思うと、判断しかねています。身勝手な判断をして、あとで飼えなくなってしまっては、犬もかわいそうです。
長男に関しては、平成15年(当時6歳)にアレルゲン検査をしましたが、犬ジョウヒに、0.35 UA/MLが出ており、陰性となっております。主人と私は、子供が生まれるまで室内犬を飼っており、特に異常は感じませんでした。
 
このような、犬のアレルギーを指摘されている家族がいる私達に、犬を飼う事が出来るのでしょうか?
もし、飼えるとしたら、どのような点に気をつけたらよいのでしょうか?
また、改めてアレルゲン検査を行う必要があるか、その場合どの程度までなら一定の条件のもとで飼えるかについても先生のご意見を、ぜひお聞かせください。
 
近くでしたら伺いたい所ですが、転居しましたので、メールにてご相談させていただきます。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
最後に、お体を大切におすごしください。
 

A12 犬アレルギー

 
非常にお答えしづらいですケースです。
 
人生の初期に、犬に対して血液検査で反応する抗体が存在していたということは、その免疫的な記憶はまだその患者さんの体の中にはしっかり残っていると思われます。
 
そのような患者さんが犬を飼うことにより、犬との接触の回数が激増すれば、犬アレルギーに絶対にならないとはいえません。
 
その確率はおそらく30-40%でしょう。
 
この確率を、ロシアンルーレットで説明すると以下のようになります。通常のロシアンルーレットは、回転式の拳銃の中に1発に実弾が入ります。あたる確立は6分の1、お子さんの場合は2発入っている(3分の1)と考えてよいでしょう。ただし、室内で飼わなければ、このリスクは少し減るでしょう。
 
だいぶ前ですがディアハンターという映画をご覧になったでしょうか。このよう映画をご覧になれば、(だいぶ長い映画ですが)私があえてロシアンルーレットという言葉をリスクの説明に引用したかはわかりなると思います。
 
私は犬好きです。7年前に大学を辞めて開業する際に、本当は三島に帰る予定でした。中伊豆に住んでシェパードを飼うつもりでした。子供のころ家では紀州犬を飼っていました。ですから私は大きな犬は大好きなのです。
このHPの中のQ&Aコーナーに、ペットアレルギーや犬アレルギーの項目があります。この問題でお困りの皆さんが数多くいらっしゃるのです。みなさんいろいろお悩みです。これらのQ&Aをご覧になり、ご家族でご相談されてはいかがでしょう。
 
8/23 お礼メール
早速お返事いただきまして、本当に有り難うございました。
先生のお話から、娘は、犬アレルギーになる可能性が一般の人より多くあるということがよくわかりました。また、先生のホームページのQ&Aコーナーより、ペットアレルギーで悩まれている方が大勢いらっしゃる事を知りました。
子供の健康を守るのは、親の責任でもあります。
主人と相談した結果、今回は断念する事に致しました。
娘は、自分がペットを飼えない体質を持っている可能性があると言う事に、少なからずもショックをうけたようですが、自分の体を知る事は、大切な事だと話しました。
機会があったので、あらためて昨日、アレルゲンの血液検査をいたしました。
結果はまだですが、今後にいかしたいと思います。
お世話になりました。
 


Q11 犬のアレルギー

 
最近、3歳の息子が犬をもらって来ました。
 
チワワのスムースですが、下の子が喘息があったためもらった家に返しにいったのですが、一度あげたものを受け取れないといわれ、今σ(・・*)アタシは蕁麻疹と戦ってます。下の2歳の息子は2年前喘息を持っていましたが、今は出なくなりました。だけど犬を飼うことでまた、あの辛い日々がくるかと思うと心配です。今のところ下の息子は何もこれといって症状はでていません。これから、でてくることは、ありますか?
それと、3歳の息子も猫アレルギーを持っています。
貰ってきた家うけとってくれないし、だいたい親に聞いてからにしてほしい。でも、ワンちゃんには罪がいないのでいま家で飼っています。
もちろん、動物病院ですべての検査もしました。
明日はσ(・・*)アタシも検査に行ってきます。
 

A11 犬アレルギー

 
下の子さんに犬アレルギーが出る確率は、アレルギー家系でないお子さんに比べれば、当然高いと考えられます。アレルギー家系に生まれたお子さんは、仮に血液検査で犬に対して反応してないとしても、何年かたつうちにいなアレルギーが出るリスクは否定できません。
 
喘息が軽くなった上の子さんも、将来に犬アレルギーが出ないという保証はまったくありません。しかしながら絶対にぜんそくが悪化するということも断定できません。
 
この問題は黒か白かと簡単に負けることのできる問題ではありません。ただ犬を飼い続けることはアレルギー体質のあるお宅のファミリーの方々に、将来何らかのアレルギーを引き起こすリスクがあるということを、前提で飼うか、または大変残念ながらワンチャンをよそにあげるという2つの選択肢しかないでしょう。
 
私自身イヌ派なので、このような状況は大変にお気の毒だと思います。家族の方々にお気の毒であるというとともに、犬にも大変同情しています。
 
アレルギー体質の家系の方がペットを飼うということは、ロシアンルーレットに参加していることと同じです。何も起こらないかもしれませんが、約15-20%の確率でその動物に対してアレルギーがひどくなる(弾が命中する)可能性があります。
 
このような事実には私も目をつぶりたい気持ちです。しかしながらアレルギー専門医としてはワンチャンを飼うことは、ある程度のリスクが伴うということは、大変お気の毒ながら申し上げておかなければなりません。
 
現在, 治験中の抗IgE抗体と注射は、ペットアレルギーの喘息の人に有用です。日本で初のこの治験を私たちはスギ花粉症も含めて、この3年間を行っています。この薬が認可されるのは数年先だと思います。高価なために厚生労働省は認可を渋っているようです。
 
アメリカではこの注射は一本500ドル(50,000円)だそうです。Novartis社は日本ではこの半分の価格で提供するのではないかといわれています。これによりスギ花粉性やペットぜんそくの患者さんはかなり症状が改善します。1本50,000円とあまりにも高いために、アメリカではセレブのお薬と呼ばれているようです。
 
仮にこのお薬が手に入るとしても、イヌと暮らしている限り毎月1本一生の間、注射なければならないことになりますので、全く小児の場合にはお勧めできません。
 


Q10 動物アレルギーについて

 
三歳の娘なんですが犬に舐められると湿疹が出ます。
時間と共に消えますが舐められたところが赤くなり湿疹がでます。産まれたばかりの頃は湿疹が出たりはなかったのですがいつからかで出るようになりました。アレルギー性結膜炎で点眼もしています。犬は室内で飼育しています。最近では犬もアトピーを発症して皮膚がカサカサしていたり脱毛していたりします。舐められることがなければ湿疹が出たりすることはありません。また、人の唾液でも湿疹が出るときもあります。犬でも人でもそうなんですが湿疹が出ないで済む時もあります。擦ることで見た感じ同じ湿疹が出るときもあります。これはアレルギーなのでしょうか・・。検査などした方が良いのでしょうか?
 

A10 犬アレルギー

 
犬アレルギーの可能性が疑われます。血液検査か皮膚検査を受けて、もし陽性に出ていれば、まず間違いないといましょう。
犬アレルギーという診断が確定したら、基本的には犬と接触しない方がよいといえます。ごくまれなケースとして、犬と生活しているうちに、徐々に犬に対して抵抗力がつく場合もありますが、一般的にはそれを期待しない方が良いと思います。
なぜならばそれを期待して長期に犬と接触していると、アレルギー症状がだんだんひどくなる可能性があるからです。
 
1番やっかいなのは皮膚症状だけでなく、喘息が出てきたりした場合にはこれは一生の問題ともなりかねません。
Q&Aのペットアレルギーの項目をご覧ください。多くの方々がこの問題で苦労されていることがわかりなると思います。
 
まず検査を受け、その結果をお教えください。またご相談したいと思います。ただ唾液の刺激で炎症を起こすのであれば、検査では陰性でしょう。その場合は問題は無いでしょう。
7/15 質問メール
犬アレルギーについて
先日は早急かつご丁寧にお答えくださいましてありがとうございました。
アレルギー検査の結果が出ました。IgEの測定値は216でした。犬の上皮は測定値2.79のクラス2でした。
犬との接触は避けるのが良いという事で、これからどうするべきか悩むところです。
犬を外で飼うという方法を考えてますがどうでしょうか?
それからスギの事なんですが、測定値22.00でクラス4でした。これは来年、何らかの症状が出たりするのでしょうか?思い返してみればスギ花粉時期にアレルギー性結膜炎で眼科に行ったような記憶があります・・。
 
7/15 回答メール
犬アレルギー
 この数値では、今後、症状が悪化する可能性が無いわけではありません。
 
スギ花粉症
 スギ花粉症予備軍です。といっても、スギ花粉の無い場所、たとえば、北海道、沖縄、小笠原などの土地では寒すぎたり、暑すぎたりで杉がありません。このような土地で暮らせば、問題はないでしょう。
 ただし、その土地の花粉、小笠原ではハイビスカスの花粉症が出るかもしれません。
 
 アレルギー体質というのは、体の外から侵入して来る異物に、生体が過剰に反応するためものです。ですから、来年のスギ花粉症の時期には注意しておいて、何らかの症状が出たら、すぐ医師と相談するのが良いでしょう。
 


Q9 犬アレルギーについて

 
はじめまして。6ヶ月程前に外で飼っていた犬がなくなり、今度は室内(日中は外につなぎ、夜は玄関かリビングに寝かそうと思っています)で中型のボーダーコリーを飼おうと思っています。念の為にしたアレルギーの血液検査で娘に、ダニは5段階の4クラス、犬は1クラスと診断されました。
今までに実家で飼う猫には、半日もいると目のかゆさを訴えますが、犬にはなめられたりしてもせき、湿疹など症状はでたことはありません。
始終一緒にいるわけでなく、部屋の掃除、犬のシャンプーなどまめにしても危険度は高いでしょうか?よろしくお願いします。
 

A9 犬アレルギー

 
私も犬派です。昔は父が、紀州犬を飼っていました。6年前に大学を辞めて、独立する際には、生まれが三島のため三島に戻り、中伊豆に住んでシェパードを飼う予定でした。(大きい犬が好きなのです。

さて、戸外で飼っていて、あまり接触が無かったにもかかわらず血液検査でスコアーが1ならば、室内に飼うと接触の回数、犬アレルギーの原因物質への暴露量が増加します。

現在はほとんど無いアレルギー症状が増加するか可能性は否定できません。そのリスクは100%ではないのですが、ロシアンルーレット程度はあるでしょう(6発に1発は弾が飛び出します)。申し訳ないのですが、医者は万一のことを頭に置くのが仕事ですので、このような表現になってしまうのです。

一旦飼ってしまうと家族と同じです。手放すわけには行かないでしょう。そうなると両者に不幸な事態になりかねません。

飼い方、室内の清掃など万全の対策をされるようですので、幸運をお祈りしていますとしか申し上げられません。

(このHPのQ&Aにはペットアレルギーについての悩みが数多く寄せられています。お読みになりましたでしょうか。これらはうまくゆかない場合の例が多いのですが、何とかうまくゆく場合もあります。最悪の場合の危険度はロシアンルーレット、6発に1発、つまり15-20%といえるでしょう。)
 


Q8 犬アレルギーの娘

 
2歳半の娘を持っています。
最近、アレルギーテストを受け犬アレルギーと判明しました。クラス2とありました。ヤケヒョウヒダニは陰性でした。私の実家に犬がいるのですが遠方なので一度行くと何泊もすることになります。いつも2日ほどたつと肌がボロボロとなりかいています。顔をなめられると1分ほどでブツブツができます。すぐに水で洗えば大丈夫ですが。小型の老犬ですので外へ出すわけにもいきません。アレルギーテストをしてくれた小児科医は行く前から薬を飲んだらある程度症状は抑えられると聞きましたが小さな子が飲んでも大丈夫なのでしょうか?(まだ処方してもらっていません。)長いと3週間近くになることもあるので不安です。また次の子を考えると里帰り出産になった場合もっと実家での滞在期間が長くなりますのでこの場合はどうしたら良いのでしょうか?よろしくお願いします。
 

A8 犬アレルギー

 
血液検査でスコアはが2であり、実際に犬になめられたり、犬のいる環境で生活すると皮膚症状が出るということは、犬アレルギーと考えてまず間違いないでしょう。
 
アレルギー治療のまず第一は、原因物質がはっきりしたならば、それを極力身辺から遠ざけるという点です。原因がはっきりしているにもかかわらず、その原因物質との接触を続けていくと、一般的にはだんだん症状がひどくなる場合が多いのです。
 
現在は皮膚炎で住んでいますか、今後そこのお宅に行くとすぐ目が目や鼻がかゆくなり(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)、咳などをし始める時はぜんそく発作の起きるということになると、話はなかなか厄介になります。
 
小児科の先生からお薬を飲みながら、という話ですが、それはやむを得ない場合にすべきでしょう。小児の場合お薬としては普通予防的には抗ヒスタミン薬が用いられます。
 
抗ヒスタミン薬は妊婦さんにも使う場合もあるくらいなので、確かに安全な薬ですか、これは症状を抑えるだけなので、体にはアレルギーの原因物質が入ってしまいます。そうすると体質が刺激されてどんどん症状がひどくなる可能性があります。ですからそのお薬は魔法の薬ではありません。どうしてもそこのお宅に行くときに使うとよいでしょう。
 
近年ペットアレルギーは大変増えており、この問題でお困りの方が非常に増えています。私も犬派なのでこの問題にはなるべく寛大でありたいと考えておりますが、アレルギー専門医としての専門知識から考えると、どうしてもペットには厳しい態度で臨んでしまいます。
 
自宅で飼っているわけ無いので,このままで生活していればアレルギーの症状が絶対にひどくなるわけではありませんが、だんだんひどくなる恐れはあります。これをわかりやすく言うとそれはロシアンルーレットのようなものです。6発のうち1発には本当の弾が入っています。それが当たれば結果は目に見えています。
 
しかしながら6回に5回は空かもしれません。つまりアレルギー症状はひどくならないかもしれません。
 
医師としては6発のうち5発に期待するというよりも、万一の実弾1発のことを考えて、警告をしてゆかざるを得ません。
 
私は5年前に大学を辞めて開業しました。ほんとうは田舎である静岡県の三島にアレルギークリニックを作り、伊豆に暮らす予定でした。伊豆に暮らす理由は、それはジャーマンシェパードを飼う予定でした。大きな犬が好きなのでシェパードや紀州犬がすきなのです。東京で大きな犬を飼うことは非常に難しいのです。
 
余計なことを書いてしまいましたが、よくご検討ください。
6/29 お礼メール
娘の犬アレルギーについて質問したものです。大変わかりやすくご説明いただきありがとうございました。私も娘も犬が大好きなので非常に残念です。今、夫の実家には猫、うさぎがおりそちらの血液検査を追加してもらっているところです。短時間なので症状が出ないのかアレルギーがないのかわかりませんが、また何かあったら相談させてください。ありがとうございました。
 


Q7 喘息性気管支炎と犬

 
2歳になる娘がおります。
3ヶ月前より風邪のような症状が治りません。最近は鼻水、咳、また胸からゼロゼロ音が聞こえるときあります。
昨年の今頃、12月末に喘息性気管支炎の疑いということで入院したことがあります。 医者からは気管支が弱いということを言われました。 実はちょうど3ヶ月ほど前に犬(ミニチュアピンシャー)を室内で買い始めました。 細かい毛やフケが出ます。 喘息のような発作や犬アレルギーのような症状はまだでていないのですが、この症状と犬はなにか関係があるのでしょうか?最近加湿器と空気清浄機を使い始めました。 また犬を少し預けて様子を見てみようと思います。
 

A7 犬アレルギー

 
お話しから判断すると、断定はできませんが、犬アレルギーの疑いがあります。
 
今年、平成15年は、お米が不作でした。お米が不作ということは、天候が不順ということです。私は約30年間アレルギー性疾患、特にぜんそくを見させていただいてきました。このような天候不順な年の秋や冬の初めは、ぜんそくの大豊作となります。このような年は3-5年に1度やってきます。
 
お子さんの調子が悪いのはこの年に当たっている可能性があります。ですから犬だけが原因ではないかもしれません。
 
とりあえずお勧めする検査としては、血液検査をして犬に対する抗体が血液の中にあるかどうかをチェックしておくとよいでしょう。通常、犬の上皮および皮屑に対する抗体を調べます。これらの検査で必要な血液の量は2-3mlです。近くの病院で調べておいてもらうと良いかもしれません。
この検査で犬に対する抗体が陽性に出て、なおかつその犬をよそに預けておいて、その間のお子さんの呼吸器の症状が軽くなるようであれば、残念ながらアレルギーの可能性があります。
犬を再びよそに預けると症状が軽くなり、また犬が家に戻ってくると症状が悪くなるということが再度起こるようであれば、これを医学的に再現性がありといいますか、犬アレルギーの疑いはかなり濃厚となります。
私自身が犬派ですので, ご心配なあなたの気持ちをよくわかります。私のホームページの中のQ&Aコーナーをご覧ください。見出し(タイトル)をご覧になるとペットアレルギーまたは犬アレルギーという項目がかなりの数に上っていることがわかりなると思います。それらをいくつかお読みになるとかなりの情報が入りますのでご覧になることをお勧めいたします。
 


Q6 犬アレルギーの娘について

 
1歳3ヶ月の娘の犬アレルギーについて御相談させて頂きます。
 
娘が10ヶ月の頃、私の実家で飼っている室内犬(20kg・中型犬)と接触をした数時間後に舐められた顔・足が赤く腫れ上がり、痒がり、皮膚科で受診した所【犬アレルギー】と診断されました。(血液検査はしていません)その時に処方したキンダベート軟膏により数日後きれいに治りました。
その後、なるべく犬との接触はさけてはいたのですが、1歳の時に実家での犬との接触で、その時は以前の様な酷さはなくなり、数時間後、舐められた箇所に多少プツプツと湿疹ができますが自然治癒で数日で治りました。その後何回か実家に行くようになり、その度自然治癒で、そして今に至ります。
 
その犬との接触について一つ気がかりな事がありまして、接触数日後には必ず、くしゃみ・鼻水から始まって、熱は出ないのですが咳込み、風邪の様な症状が出る事です。私自身、母親からの免疫が切れたからよく風邪ひいてるんだろうなぁぐらいにしか考えてなかったのですが、実家に行く回数が前よりも多くなった今、娘が1歳になった時からずーっと風邪の様な症状を繰り返しているので、もしかしたら・・・?と思いました。そんな中でも下痢や嘔吐などないし娘は咳をしていてもケロっとしているので・・・。(一度病院に受診した所ぜんそくはありませんでした)
 
風邪症状というのは出るものなのでしょうか?
それともただ単に娘は風邪をもらってるだけなのでしょうか?
娘は犬が大好きなだけにアレルギーなのが可哀想ですがその犬との接触により少しずつ免疫というものはできないものでしょうか?
 
宜しくお願い致します。
 

A6 イヌアレルギー

 
お話しから判断すると、犬アレルギーが強く疑われます。
 
赤ちゃんの時にはなめられたことにより皮膚にアレルギー症状が出現し、現在はその原因物質を吸い込むことにより、気道症状が出ていると考えられます。
 
しかしながら、納得できない点がいくつかあります。そのひとつは症状が出る時間が遅すぎるということです。
 
一般的にはアレルギー反応にはその出現時間から、3つの形があります。
その原因物質が体に入ってから10分から15分以内に起きる即時型反応、
6-8時間後に起きる遅発型反応、
そして1-2日後に出る遅延型反応です。
 
お子さんの場合時間経過から判断するとこの遅延型反応が考えられます。この反応のその最も分かりやすい例がツベルクリン反応です。ツベルクリンを皮膚に注射して、その2日後に判定します。
 
この遅延型反応はぜんそく発作においても確かに見られますが、即時型反応も遅発方反応も無くて、遅延型反応だけ出るというのは小児喘息ではあまり報告がありません(成人の職業喘息では時に見られますが)。
 
小児においてこの反応が見られるのは、食物アレルギーの限られた場合です。たとえば卵を食べると、その日はなんともなくても1日から2日たつと皮膚の湿疹がひどくなるという場合です。
 
もうひとつの可能性はそこのお宅に行ってから症状が出るということですので、その原因は犬以外のものかもしれません。小児の場合1番多いものはハウスダスト(チリダニ)です。
 
一歳のお子さんから採血するのはなかなか容易でもありませんが、このようなことが続けて起きる場合には一応血液検査をしておくと良いかもしれません。その場合、採決の上手なお医者さん(小児専門医)がよいでしょう。
 
万一、犬アレルギーだとすると、暴露されるほど、一般的に症状が強くなります。小児の場合、ずっと飼っていると症状が軽くなると言う例はあまり無いといえます。ですからこれが本当に犬アレルギーかどうかを専門医とよく相談する必要があるでしょう。
 
私も犬派ですのでお気持ちはよくわかります。子供のころ紀州犬を飼っていました。色は少し茶色を帯びた白で、体重は20キロで、私たち家族には非常に慣れていましたが、散歩の時などに他の犬に会うとそれが30キロ以上の秋田犬であったりシェパードであったりしても立ち向かって行くたびにいつもヒヤヒヤしたものです(今と違い犬の調教師はいなかったので)。3年前に大學をやめて、開業するときに、故郷である静岡の三島に帰ろうと思ったこともあります。それは三島にクリニックを作り、住むのは伊豆の山の中に住んで、大きなジャーマンシェパードと暮らすつもりでした。今やそれは夢となってしまいました!
 
将来のことをあれやこれやと心配する前に現在の状況を正しく、専門医に判断してもらうとよいでしょう。
 


Q5 動物アレルギーについて

 
はじめまして
主人がアレルギー持ちなのですが犬を飼いたいと思っています。主人の実家がマルチーズとシーズーを飼っていて実家に帰るとくしゃみ連発で目もかゆくて赤くなります。主人のお姉さんも主人程ではないのですがアレルギー持ちで、今ミニチュアダックスを飼ってるけど全然大丈夫だそうです。
お姉さん曰く「実家は掃除全然してなくてほこりだらけだからね。きれいにしてれば大丈夫よ」と言ってくれました
そこでアレルギー検査を受けてみました。結果はIgE1432、EX2が24.70 E2が9.03 でした。やはり犬を飼うのは無理でしょうか?プードルは動物アレルギーでも大丈夫と聞いたんですけどどうでしょうか?よろしくお願いします。
 

A5 ペットアレルギー

 
(1) 兄弟でもアレルギー体質の遺伝の程度には差があります。たとえば、一卵性双生児でも一方が喘息だった場合に、他も喘息であるという組み合わせは、外国の論文も含めてその数字は50-60%です。したがって兄弟で体質が違ってもまったく不思議はありません。
 
(2)基本的にアレルギー体質の方にはペットはお勧めできません。飼ってから2-3年後に、そのペットに対するアレルギーになってしまっても、手放すことはほとんど不可能だからです。そうなると病気が悪くなるのを承知で、一緒に暮らすことになりかねません。
 
(3)一般的に洋犬は和犬に比べるとアレルギーになりやすいといえます。また室内で飼うと、外で飼うよりアレルギーは起こしやすいのです。
 
(4)アレルギー方が室内で動物を飼育する場合、アレルギー症状が悪化する確率は、たとえれば、ロシアンルーレット(6発に1発は当たる。当たればアウト!)といえるでしょう。
 
以上のことを参考にしてご検討ください。当クリニックの質問コーナー(Q&A)をご覧になるとペットに関する質問が数多く来ています。
 


Q4 動物アレルギーについて

 
4歳になる息子の事で伺います。
乳児期からアトピー性皮膚炎があり、今現在も卵、乳製品、胡麻、エビを除去しています。主人の転勤でインドネシアに約1年住んでいますが、こちらでセルテクトドライシロップとほとんど同じ成分だという薬を貰って朝晩飲んでいます。皮膚の状態は除去していればほとんどありません。その他にダニと動物上皮の数値が高く、動物上皮に関してはこの位の数値だと動物に近づいただけで、くしゃみ鼻水が出るかもしれませんね。と言われました。実際大型犬2匹を飼っている主人の実家に行って、くしゃみ鼻水が止まらなくなったこともありました。鼻炎といわれた事もありますが、普段は風邪をひいた時ぐらいしか鼻の症状はありません。風邪もほとんどひかない元気な子です。
 
そこで相談の内容なのですが、来年の4月から日本人学校の幼稚園に通う予定でいます。その幼稚園では園庭で小動物をたくさん飼っているのですが、さほど広くない庭に余りにたくさんの動物がいるので、そう言うところに通っていて新たなアレルゲンを作り鼻炎や喘息を発症してしまわないか。と不安になり悩んでいます。他に通わせられような幼稚園もなく、息子も仲良しの友達と一緒に幼稚園に通うのを今から楽しみにしています。最近4月からその幼稚園に通っている友人のお子さんが喘息になり(その友人宅では猫を飼っています)、この2ヶ月というもの毎日通院して吸入をしたり、夜中に病院に駆け込んだりしているのを見て、余計に不安になっています。私自身も小児喘息だったし、治ったと思っていた喘息が大人になってから2回出ているので、なんとか子供は喘息にならないようにしてあげたいと、ずっと思ってきました。母子だけで先に帰国するという選択肢もないわけではないのですが。因みに幼稚園で飼っているのはうさぎが3匹、モルモットが6匹、クスクス1匹、オウム2羽、小鳥2羽、鶏2羽とカメです。普段は鶏だけが放し飼いですが、他の動物も檻から出している事もあります。檻やその周辺の掃除もあまりきれいにやっているとは言えません。息子の血液検査の結果は7月に日本でしたものですが、3歳8ヶ月の時で総IgE1255で、動物上皮が4.57でクラス3でした。いろいろと本を読んだりしていますが、どの本にもペットは飼わないほうが良いと書いてあります。喘息患者の90%が5歳までに発症しているとも書いてありました。親として子供の心と身体、両方の健康を考えるとなかなか結論が出ず、自分たちで結論を出さねばならないことですが、少しでも判断の材料が欲しいと思いご相談させていただきました。宜しくお願いたします。
 

A4 イヌアレルギー

 
お話から判断するとすでにイヌアレルギーはあるようです。
イヌアレルギーがあると他の動物にもアレルギーになるリスクは正常人より高いといえます。お子さんの場合、幼稚園で他の動物に接しているうちに、その動物にもアレルギーになる可能性は確かにありますが、動物と接する事により得られる情緒面の有益性もあるので、無条件に禁止するのも、好ましいとはいえない面もあります。
お子さんの検査は、動物一般ということなので、ここの動物に対するアレルギーを見ているわけではないので、もう少し具体的な検査も必要でしょう。
また、戸外で飼っている場合には、室内に比べてリスクはへるため、親密な接触、たとえば抱きしめたり、キスしたり、なめあったりしなければ、大丈夫かも知れません。とりあえず、通園されてはいかがでしょうか。それで、何か問題が出たら、早めに対処すればよいでしょう。
私自身、現在飼ってはいませんが(子供のころは紀州イヌをかっていました)、イヌ派なのでペットの意義というのはよく分ります。ただ仕事柄、ペットにはきつい姿勢で臨まなければならないのですが。また様子を教えてください。
 


Q3 犬アレルギー

 
私も元々アレルギー体質で(喘息は無し)花粉症,ハウスダストに反応がありました。 そして、1年前から犬を飼い始めたのですが、ここ2~3ケ月の間に呼吸が苦しくなってきました。
 
以前(15年程前)に犬アレルギーにかかってしまった友人がおり、当時(他の)病院の指示により、犬と同じ部屋にいる事を固く禁じられ、泣く泣く室内犬を外で飼う事にしたそうです。
 
やっぱり15年経った現在でも、以前と同様 犬アレルギーにかかってしまったら、室内犬でも外で飼わなくてはいけないのでしょうか?薬で抑えたり(治したり)犬側の医療等での対処方法はまだ見つかっていないのでしょうか?私は犬が可哀想で外で飼う事が出来ません。何か良い方法がありましたら教えて下さい。宜しくお願い致します。
 

A3 ペットアレルギー

 
私の父も昔, 紀州犬を飼っていました。
私は2年前に大学をやめて、現在のクリニックをオープンしました。田舎が静岡(三島)のため、一時は三島で開業し、伊豆に住んでジャーマンシェパードを飼おうと計画していました。最終的には現在の状況となり、現在、犬は飼っていません。私は犬派というところでしょうか。ですからあなたの気持ちは分からないではありません。
 
本当に犬アレルギーがどうかは、きちんと専門医で検査してもらい、それから決定を下せばよいのです。この問題を相談するには、ペットアレルギーに詳しいアレルギー専門医がよいでしょう(残念ながらほとんどいません)。
 
ペットアレルギーはまず血液検査をして犬に対する抗体が血液の中にあるかどうかを調べます。次に必要があれば、吸入誘発テスト(犬アレルギーを起こす原因物質を吸入して、喘息発作が起きるかどうか調べる)を行います。
 
別のやり方は犬のいない環境で数日生活してみることです。その間に喘息発作がおきなければ犬はあなたのぜんそくの原因として、かなり怪しいといえます。
 
万が一、犬があなたの喘息の原因としたら、あなたの愛犬をとるか、あなたの健康をとるか決断しなければなりません。これはあなたの問題であり他人がとやかくいうべきものではありません。
 
犬は特に人間との関係が密接なため、心理面をも配慮しなければならず、この問題を取り扱うのに経験のあるアレルギー専門医と相談する必要があるでしょう。しかし、普通のアレルギー専門医はこの問題にかなり厳しい姿勢をとるのが一般的です。
 
なぜならばアレルギー治療の最も重要な原則は<アレルギーの原因を身辺から極力減らすか、取り除くことにある。>ということを前提としているからです。
 
場合によっては直接お話しを伺いたいと思います。
 
お礼メール
おはようございます。
ご多忙中にも関わらず、わざわざお返事を頂きまして本当に有り難うございました。
現在は、埼玉県在住ですが、是非、先生にご相談にのって頂きたく(検査をして頂きたく)
一度クリニックへ伺わせて頂きます。
スケジュールが付き次第(日中は会社へ勤務しておりますので)予約を取らせて頂きます。宜しくお願い致します。
 


Q2 犬アレルギーでしょうか

 
初めて質問させていただきます。
7歳の息子のことなのですが、日曜日に近所のスーパーで期間限定でペットの展示即売会があり、Mダックスを購入しました。家に連れて帰り早速息子が遊んでいましたが、気がつくと首のあたりが真っ赤になっていました。蕁麻疹のように見えたのですが、玉戸丼を食べた以外変わったものを食べていませんでした。今まで玉子丼で蕁麻疹は出たことがありません。軽い咳もしていたのですが、翌日熱を出してしまい、病院に行ったところ、風邪と何かのアレルギーでしょうといわれました。
何時もかかっている小児科に翌日いったのですが、やはり風邪と診断されました。ただ、アレルギーかどうかは分からないといわれました。
犬を飼う2~3日前くらいに目が痒いといっていたので、アレルギー用の目薬をさしていました。もともと皮膚も弱いらしく、保育園にいっていた頃に、プールの薬にかぶれて指先の皮がむけることがありました。また、すごく汗をかき、今の時期から既にアセモがあちらこちらできています。
ただ、犬を飼うまではあのような湿疹はありませんでした。色々な要因が重なっているので判断に困っています。アレルギー検査で犬のアレルギーは分かるのでしょうか?現在まだ湿疹が出ていますが、この状態で検査はできるのでしょうか?
犬のアレルギーは猫と違い、犬の種類によって出たり出なかったりすると聞いたことがありますが、本当でしょうか。もし本当なら検査で犬の種類までわかるのでしょうか。
以上、色々質問させていただきましたが、よろしくお願いいたします。現在犬を手放すかどうか、息子が納得するかどうか、どうして良いか分からない状態です。
 

A2 ペットアレルギー

 
M ダックスと接触した以外に発熱もあるので、皮膚症状をペット100%アレルギーで説明するのは、この時点では多少無理があります。近くの病院で犬の上皮やフケ一に対して体が反応しているかどうか血液検査をしてもらうとよいでしょう。その結果を見てからまたご相談したいと思います。
風邪症状が収まった後でも、皮膚に湿疹のような発疹が持続して出ている場合には、その症状からペットアレルギーを疑うことになると思います。
 


Q1 動物アレルギーについて

 
最近、犬を飼い始めましたところ、軽度ですが呼吸が苦しくなりました。
 
元々、アレルギー体質で昔は喘息を患っていました。現在は、季節柄、花粉症になる程度ですが、犬のアレルギーはあるのでしょうか。今後、飼いつづけて更に悪化する可能性はあるのでしょうか。もしよろしければ教えてください。ちなみに猫の方は昔から近づくと呼吸が苦しくなりました。
 

A1 ペットアレルギー

 
近年ペットアレルギーは増えています。
 
一般的にはネコアレルギーが1番厄介です。
ネコの皮脂腺の物質がアレルギーの主な原因です。また猫のだ液の中のタンパク質もその次に重要なアレルギーの本です。ネコはおふろも嫌いですし、何とかおふろに入れたとしてもその後、グルーミング(毛皮をなめる)ためにまた毛皮にアレルギーのもとがついてしまいます。
 
多いのは猫ほどでは有りませんが、1度犬アレルギーになると厄介なことは同じです。あなたの場合、さまざまな物質に対してアレルギーのようです。このまま犬を飼い続けるとどんどん喘息が悪化する可能性があります。血液検査をしているに対して体が反応していることが明らかであるならば、何らかの方法講じなければあなたの喘息は悪化すると思われます。専門医と相談される必要があります。