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カテゴリー別Q&A


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 動物アレルギー (1)猫 16



Q16 猫アレルギー

 
こんばんは。
猫アレルギーについて教えて頂きたいのですが。
私の夫の実家には、常に5匹程の猫たちがいます。義実家は、猫が大好きで野良の猫にご飯をやり、何となく家族が増えて行くといった感じです。家猫認定されると、去勢等手術も施します。しかしながら、家猫も外猫も出入りは自由に出来るため、常に猫がいますし、家猫以上の毛は舞っていると思います。
私は結婚して以来、義実家を訪問し(だいたい毎回3時間位の滞在)車で帰る途中、目がかゆくなり白眼がゼリー状に腫れたり、くしゃみがたくさん出たり、体に赤いプツプツがいっぱい出たりしました。その時によって症状は、違うこともあります。
滞在中は、そういった症状は直ぐ出ず、少し鼻がむずむずしてきたな、という程度なのです。
先日は、猫ちゃんが興奮して体に登ってきそうになり、その時は何もなかったのですが、30分位経って首に痒みがでて、真っ赤になりました。所々、蚊に刺された様な、ぷっくりとしたものも出来ました。(これは、雑菌が入ったから?)
私からは、背中を少し撫でた程度だったのですが。
また結婚以来、ヨークシャーテリアと暮らしていますが、うちの子を含め犬は平気です。
私の母は、昔から掃除はきっちりする人で、私も掃除は好きです。そのためハウスダストには敏感ですし、花粉症でもあります。
病院で検査はしていないのですが、私は猫アレルギーなのでしょうか。
私は嫁の立場なので、猫ちゃん達の飼育状態について意見は、、言いづらいのですが、一度白眼部分が腫れて、心配した夫が猫アレルギーだから、あまり長く滞在出来ない旨を家族にそれとなく伝えてくれました。
ところが、滞在中症状は分かりづらく、帰宅途中で症状が出てくるため、先日とうとう義家族に、「本当に猫アレルギー?」と聞かれ悲しくなりました。
私は、義家族は好きですし、猫ちゃんも好きなので、苦しい立場です。
病院に行けば、何か改善されるものでしょうか。
長文を読んで頂き、本当にありがとうございます。
 

A16 猫アレルギー

 
アレルギー反応には3種類あります。
(1) 即時型: 10-15分後に出ます。  90%に見られます。
(2) 遅発型: 数時間後(2.3時間から8時間の間)にでます。 20%に見られます。
(3) 遅延型: 1から2日後に出ます。 稀です。
ペットアレルギーまたはそのお宅にある何かが原因の遅発型アレルギーでしょう。
Q42 犬アレルギー、予防とアレルゲン除去の方法とそのレベルについて 

初めまして。犬アレルギーについて色々と調べている間にこちらにたどり着きました。
突然で恐れ入りますが、質問をさせていただきます。
今月から生後5ヶ月のトイプードルを飼い始めたのですが、実家の父が犬アレルギーだったことが発覚し、犬を手放すまでは、二度と帰ってくるな、父も一切接触しないと、接触禁止を言い渡されてしまいました。
たまに父と一緒に暮らしてる母が私の息子の習い事に連れて行ってくれたりすることがあるのですが、この件についても、犬に触れている息子と母が接触することで、母が実家にアレルゲンを持って帰ってくる、というので、息子と母も接触禁止を言い渡されてしまいました。

ここからが質問なのですが、
犬に直接触れるわけではなく、犬と一緒に暮らしている人間に接触したことで、被服などに犬アレルゲンが付着し、それを他人が家に持ち帰ることでもアレルギー症状が発生するほど、犬のアレルゲンは除去できものなのでしょうか?
父の検査結果を見たことはなく、「かなりひどい」と本人から聞いてるだけなので、父のレベルがどれほどのものか、お伝えすることはできないのですが、元々ハウスダスト等によるアレルギー反応が強く、減感治療もしたが効果はなく、鼻炎持ちで幼少期は喘息を患っていたそうですが、外出もできるし、人の多い場所にも行けるし、一般的な暮らしにはなに不自由ないほどです。

我々も父のアレルギーは知っていたので、なるべくアレルゲンを持ちこないように、実家に行く場合はお風呂に入って着替えてから行く、犬は私の家の居間でしか飼わない、カーテンやソファなどの布製品はちょくちょく洗う、犬も1~2週間に1度シャンプーする、犬と遊んだら手を洗う、などのルールを決め、父にもこれらを伝えたのですが、そんなことをしても全く意味がないと父は言うので、色々調べていたのですが、見つからない間にこちらを見つけたので、質問をさせていただきました。

衣服の洗濯やお風呂、普段からアレルゲンの発生を抑えるように掃除や世話に気を使っていれば、人に接触しても問題ないと思っていたのですが、もしこれらを行っても多少であれアレルゲンが残り、アレルギー体質の人に迷惑をかけてしまうなら、我が家では飼育しないことにしようと思っています。
長文になってしまいましたが、ご回答お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
 


Q15 ネコアレルギー

 
 1歳5ヶ月の男の子です。卵、牛乳、大豆、小麦、ごま、さば、検査をすれば、どんな食べ物にでも反応してしまうほどの食物アレルギーがあります。 ダニ、ハウスダスト、カンジダにも反応しています。血液検査では出なかったのですが、スクラッチ検査で、ネコに、プラスが出ました。
 
 父親、兄2人は、ネコアレルギーダニ、ハウスダストはないものの、アトピーや、喘息、食べ物などのアレルギーがあります。家では、動物は、一切飼ったことはありません。現在、分譲マンションに住んでいるのですが、家族が増え、丁度、同じマンションに、手ごろな大きさの部屋が、空くので、引っ越そうか、考え中です。前に住んでいる人が(まだすんでいる)、ネコを6匹飼っているので、心配で質問しました。
 
 入る前には、もちろん壁紙や、替えられるものは、全て替えてから、入居するつもりですが、(フローリングまでは無理かも)ネコの、かんけいの、フケなどが残ってしまい、子供に影響があるのなら、辞めようと考えています。
 
1.入居前にできることがあるのか。
2.掃除や、ハウスクリーニングや、壁紙などの変更で、ネコの名残は消えるのか。消えるとしたらどのくらい期間がかかるのか。
3.入居までは、3ヶ月です。
 
 以上教えてくださいお願いします。
 

A15 ネコアレルギー

 
 現在までにネコアレルギーの症状がないので、あわてることは無いと思いますが、ネコアレルゲンの多いところで生活すると、ご心配のように将来ネコアレルギーが出る可能性はないわけではありません。
 このHPのQ&Aの中のネコアレルギーの質問とお答えをお読みください。ネコアレルゲンを除去するのはなかなか大変であることがすぐにお分かりになるでしょう。
 
 壁紙を全部張り替えること。塗ってるところ(天井、壁)は、まずクリーニングし、その後塗り替えること、フローリングはすべてクリーニングすること、天井、台所の調理器具、洗面所、玄関、押入れ中、照明器具などすべてをクリーニングすることが必要でしょう。
 
 その場合、有機溶媒のクリーナーはよくありません。蒸気クリーニングがおススメです。これらを徹底的に行えば、リスクはかなり減り、まず心配ないでしょう。
 
 当クリニックではこの5年間、蒸気クリーニングを月1回、やっています。匂い(化学物質)に敏感な患者さんが多いためです。ご希望であれば紹介いたします。見積りを取り、検討されてはいかがですか。 
 
12/26 お礼メール
ご連絡ありがとうございました。ホームページの、ネコアレルギー、動物アレルギーについて、読ませていただきました。たくさんあるので、とても参考になりました。猫のアレルゲンに関して、こんなに、大変なので、覚悟しています。子どもが、今後、反応が、出ないよう、できることは、やりたいと思います。
 


Q14 甥の小児喘息(猫アレルギー)

 
8歳の甥が喘息で今年の夏入院。
林間学校でキャンプファイヤー等をやり、初めて喘息を発症、入院しました。
その前にもお友達の家で猫アレルギーは出ていたそうです。
その後、私と母が避暑地で捨て猫(2匹)を見つけ、1ヶ月ほど見ていたら置いてくる事が出来ず、東京に持って帰り、実家で飼う事となりました。
ところがそれに姉が大激怒。
追い討ちをかけるように主治医の先生も「猫は猛毒だ、なんでお母さん持ち帰ってしまったのでしょう!?」と言い、甥は実家に遊びに行くのは勿論のこと、姉も姪(7歳)も遊びに来るのは駄目(猫の毛がくっつくので)、その上一度飼ってしまったらすぐ手放しても猫の毛が浮遊しているから、5年間(!)は遊びには来れないということです。
姉も実家には甥は1ヶ月に1回くらい(泊まりは3ヶ月に1回、1泊)遊びに来ており、その楽しみを奪った私と母を非常に責めて、一日でも早く手放して(捨ててほしい)ということを言っています。
姉の気持ちも分かるのですが、インターネット等で調べると、喘息が出ても努力をして共存までしている方の話も
あり、甥や姉が遊びに来れる環境作りができないものか、と考えています。
今は私も足繁く実家に通い、母と一緒に掃除機の上、雑巾がけ、コロコロも気付いたらやり、空気清浄機も購入しました。猫もブラッシング、濡れタオルで一日3回拭く等の努力はしています。
猫達は殆ど2階の元私の部屋にいて、一日通して3時間程しかリビング、階段等には出しません。(和室、寝室などには一歩もいれません)
猫が喘息にはいけないことも分かっているのですが、どうにか手立てがないかと考えています。
主治医の先生が言っているように、姉が実家に来る事すら危険なのでしょうか?、、、
実際先日着て(洋服は着替えていましたが)、帰って甥と接しても問題はなかったようです。
アドバイスよろしくお願い致します。
 

A14 ネコアレルギー

 
今までに数多くのペットアレルギーに関する代理にお答えしてきましたが、今回の点は最も難しい問題といえます。
 
ご自分のお子さんがペットアレルギーである場合と、甥御さんである場合では、ペットアレルギーに関する姿勢に差が出てきます。
 
さて、お話しによれば甥御さんは猫アレルギーのために喘息発作がひどくなり、入院したということですが、そのような事実があり、また検査でも猫に対する抗体が陽性であれば、猫の住んでいる住居を訪れることにより、喘息が誘発される確率は高いといえます。
 
一方では、数年前にアメリカでは特定の遺伝子を持った人たちは、猫を飼っていると猫アレルギーが軽くなるという論文が発表されました。世界中で大反響となり、数多くの施設で同様の研究が行われました。しかし残念ながらその結果を肯定する論文はひとつもありませんでした。このことはその論文がウソというわけではありません。遺伝子の研究の場合、たまたまそれを調べた集団がそうだったという場合が少なくありません。特にアレルギー性疾患のように複数の遺伝子が関与していると考えられる疾患では、このようなことをよく起きるといえます。事実、臨床的にはでネコを飼い続けていると、症状があまり重くならないで済むという患者さんは時に見られます。
 
しかしながら今回、甥御さんは、実際に猫により発作が誘発されている訳ですので、いかにネコを清潔にしても、原因物質はゼロには出来ません。甥御さんがそこにくれば喘息発作が起きる可能性は否定できません。その確率をおそらく6発に1発あたるロシアンルーレットよりもちょっと高い確率であるといえるでしょうか。
 
今回の関係者の方たちが置かれている状況というのは、このような状況だと私は考えます。今後どのようにするかは、よく関係者の間で話し合っていただくということになると思います。
 
私は猫に同情していないわけではありません。軽井沢で拾われた2匹の猫もかなりかわいそうではあると感じています。
 
今回の問題の解決にあたって、それぞれの問題点をランク付けして、何が最も重要であるかという観点からを判断されると良いと思います。
 
今回のケースは私がお答えしてきた猫アレルギーの中で最も難しい問題だといえます。皆様がこのような状況に陥ってしまったことについて、私は大変に同情しております。
 
10/2 再確認
詳しい回答どうもありがとうございました。
とても参考になりました。
確かに自分の子供と、甥、孫がペットアレルギーの場合は差が出てきているのは事実です。
 
1点確認したいのですが、甥は猫アレルギーの為に喘息がでて入院した訳ではないのです。
猫アレルギーの症状はでておりましたが(目が赤くなる等、その際は喘息はおきませんでした)、喘息が起きたのは前述通り「夏休みの林間学校」の後です。
それでも回答の内容は同じになりますでしょうか?
大変お手数では御座いますが、再度教えて頂けませんでしょうか?
 
一緒に猫を拾った祖母(88歳)が、くもまっか出血で昨夜が倒れ、現在時間の問題です。
最近はこじれてしまった、実家の母、私と姉を心配していたそうで、自分のマンションに暫く置いておこうか、と言ってくれていたそうで、倒れる2日前にも姉のところを訪れて話をしてくれていたそうです。
私は出来る限りのことは調べていきたいのです。
また私事ではございますが、私は2週間後に入院し出産を控えており、実際他の病院には足を運んで話を聞くのが困難な状況です。
 
申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い致します。
 
10/3 回答メール
眼が赤くなるというのは、ネコによるアレルギー性結膜炎でしょう。症状が進むと、アレルギー性鼻炎、さらに最悪の場合は、喘息へ移行するリスクはあります。そのリスクがロシアンルーレットといえます。其のリスクは、6発に1発はだ弾丸が入っているとお考えになると良いでしょう。 
 


Q13 猫アレルギー

 
1歳の子供のアレルギー検査の結果、猫(皮屑)14.6UA/mlと出ました。ほかにもヤケヒョウダニ5.9、卵白27.6、牛乳2.76などがあります。子供が生まれる前から猫を飼っているのですが、今回の結果、今後、喘息になる可能性が高くなるので猫は飼わない方が良いと言われました。
猫を引きとってくれる所を探してはいるのですが、なかなか見つからず困ってます。数ヵ月後に新築の家に引っ越すのですが、一部屋を猫の部屋にして子供と接触させないようにして飼うのはどうだろうか、とも思ってるのですが、効果はないでしょうか? 現在の子供の様子は2ヶ月前ぐらいから首が赤くなり、寝起きや寝る前にかゆくなります。喘息のような症状はありません。
 

A13 ペットアレルギー

 
近年ペットを飼う家庭が増え、その結果アレルギーとの問題が増えています。

このHPにもペットアレルギーは数多く質問が寄せられています。それだけに皆さんがお困りのことと思います。

今回お子さんの場合ですが、猫と接触することにより何らかのアレルギー症状が出ているとすれば、あまりお勧めはできません。

近年アメリカで、特定の遺伝子を持つ人々は、猫を飼っていると、徐々に猫アレルギーが軽くなるという論文がでました。しかしながらこの論文はアメリカの論文であり、日本人にそのまま当てはまるかどうかはまだ確認されていません。

一般的には原因物質を身辺から取り除かなければ、アレルギー症状がひどくなると考えてよいでしょう。たとえば猫を階下においてお子さんを2階におくとしても、猫の原因物質は非常に軽くとりもちのように壁や人に付着ます。ですからお子さんは猫に直接接触しなくても、下にいた大人が上に上がってくれば間接的に猫と接触することになる可能性があります。

ペットアレルギーの時にいつもご説明するのですが、原因であることがかなり疑わしい場合に、猫と接触していても、問題が出ないしれませんが、症状が悪化する可能性も否定できません。アレルギー症状がひどくなる確率は、わかりやすくいえばロシアンルーレットと考えてよいでしょう。6発に1発、つまり15%から20%の確率で弾は飛び出すでしょう、弾が当たれば患者さんの症状は悪化します。

私自身はイヌ派ですが、ペットを愛する人々の気持ちは予測がつきます。家族と同じであるということです。ですからむげに捨てるとということ言えません。このHPのに寄せられた質問をよく読んで、家族の皆さまで、よく相談したうえでお決めになるとよいでしょう。
 


Q12 喘息でしょうか?

 
こんにちは。3歳半の息子の事についてお願いします。
息子はアトピーがあります。3歳前の検査で卵や大豆・小麦、ハウスダストや猫、犬などにアレルギーがあり、食べ物は卵を除去しています。なお我が家ではペットは飼っていません。
小さい頃からも風邪をひきやすいとかゼーゼーするというような事は特になく、喘息と言われた事もありません。ただ、数ヶ月に1度くらいの割合で、特に風邪という訳ではないのですが、突然夜中に咳き込む事があります。ひどい時は1時間くらいずっと咳き込んで吐いてしまったり、軽い時でも数時間に何度か咳き込むことがありました。
 
決定的なのは、私の実家で(室内だけで)猫を飼っているのですが、実家に遊びに行くと鼻水が出たり軽い咳が出てきたりして、夜中には激しい咳が数時間止まらなくなるのです。
先日も連休という事で実家へ泊まりに行ったのですが、部屋にいる間は咳が止まらず苦しそうで何度も吐いてしまうのでは?とハラハラしました。ただ、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴は私にははっきり分からず、咳で呼吸が苦しいのかそれともこれが喘鳴なのか、ハーハーと肩で息をするように呼吸が速かったのを覚えています。やはり夜には咳き込んで吐いてしまいましたが、その後は朝までよく眠っていました。外へ出ると咳も落ち着き、猫アレルギーもあるので実家にいる間の咳は喘息の発作では?と思っているのですが、どこのHPで調べても喘息発作は咳よりもゼーゼーヒューヒューの音が決め手になるようなので、咳だけでは喘息とはいえないのかと悩んでいます。
 
もちろん病院でも何度か聞いた事があります。その時は咳が出ている時ではなく、アトピーで普段から通っている時に聞いたりしていたのですが、やはり「咳をしているそのような状態の時でないと診断できない」と言われてしまいます。普段はきれいな呼吸音をしているようです。
咳が出ている時に診察を受けたいと思ってはいるのですが、このように咳が出るのは決まって夜中だし、実家で咳き込んだ時に・・・と思っても自宅から離れているのでかかりつけの病院へ行く頃には咳も落ち着いているといった状態です・・・。
ただ、今回は今までで一番に咳もひどく、そのまま夜間診療所へ連れて行くチャンスかと思い、実家からまっすぐ自宅へ向かい急いで夜間診療へ行きました。診て下さったのは内科の先生だったと思うのですが、その時に初めて「喘息っぽいね」と言われ、風邪のお薬ではなく気管支拡張剤の飲み薬とホクナリンテープという薬を処方されました。カルテにも風邪ではなく喘息と書かれていると薬をもらうときに薬剤師さんが言っていました。
喘息といわれた上で治療やケアをしていく為には、かかりつけのお医者さんにお願いしたいと思っているのですが、夜間診療をしてもらったのはかかりつけの先生ではないのですが、かかりつけの先生に咳の状態を見せるのは先ほどもお話したように非常に難しいのです。息子の咳は実家にいる間と、まれに自宅にいるときの夜中なのです・・・。

ゼーゼー・ヒューヒューとはっきり聞き取れず、咳き込むだけでは喘息とは言えないのでしょうか?アレルギーがあるので喘息になる可能性が高いと自分に言い聞かせてきたのですが、もし喘息なら正しい治療をしてひどくさせないようにしてあげたいのです。息子のこのような症状について、また今後の治療の受け方についてアドバイスいただけると助かります。不安でいっぱいで悩んでいます、お願いします。
 

A12 猫アレルギー

 
病名は猫アレルギーと考えてよいでしょう。お子さんにはアトピー性皮膚炎もあり血液検査で猫に反応しているようです。このような方が猫に実際に接触した場合や猫を飼っているお宅に行って、ゼーゼーがなくても咳が続く場合には。猫によるアレルギー性の咳と考えられます。またはぜんそく発作が咳だけ出ている咳喘息という病名も考えられます。
 
これらのアレルギーの咳、または咳喘息は成人においてよく見られる咳中心のぜんそく発作といえます。ゼイゼイしないために、ぜんそくではないと判断される場合もよく見かけます。
 
小児においてはまだこれらの概念は成人ほどには確立されてはいません。しかし私のクリニックでは同様の症状を訴えるお子さんが少なくありません。
 
治療はぜんそく発作の治療と同じでよいでしょう。気管支拡張薬業を使用したり、吸入療法を行ったりします。通常の咳止めはまったくといってよいほど効きません。
 
一般的にはβ2刺激薬という気管を広げて咳を楽にする気管支拡張薬を使用したり、ホクナリンテープを使用したりします。また吸入はインタール吸入液をベネトリンやメプチン吸入液などを混ぜて吸入すると有効な場合が多いといえます。これらを使用しても咳が止まらない場合には吸入ステロイドなどの治療法もありますが、お子さんの年齢を考えると吸入ステロイドはまず必要がないでしょう。
 
原因がはっきりしているので、咳の原因である猫に近づかないようする、猫のいる家には行かないというのはまず第一の注意点です。
 
ペットアレルギーはなかなか厄介です。私のホームページのQ&Aのコーナーをご覧になると、この猫アレルギーでお困りの方たちの少なくないことがお分かりになると思います。お目を通されるとなると参考になるかもしれません。
 


Q11 猫アレルギー

 
私は猫アレルギーなんですけど、猫といる事により、アレルギーの症状がひどくなっていく事はあるんですか?
私は今のところは、猫に触れると首がかゆくなるとゆう事しかないんですが、これから呼吸困難が起こるなどといった事にもなる可能性はあるのでしょうか?よろしくお願いします。
 

A11 猫アレルギー

 
一般的には、ねこアレルギーのある方が,原因物質である猫のアレルゲンが体に入り込む状態が長く続くほど,症状は悪化する可能性は否定できません。
ただ現在が皮膚症状だけの場合に、今後気道症状、例えば呼吸困難や喘息などが起きるかどうかは、その方の体質によるため、前もって予測することは現時点ではかなり難しい問題です。
いずれ猫アレルギーの遺伝子がはっきりした場合にはそのようなことも明らかになるかもしれません。
但し、今まで咳が出やすいとか、その咳が1ー2週間もだらだら続くということがあったり、子供のころ気管が弱く、風邪を引きやすいなどのことはあれば、それはあなたの気管は敏感であるということを示唆するために、猫を飼い続けていればより症状が進む可能性はあります。
現時点では、これ以上の予測するのは難しいといえます。
 


Q10 猫アレルギー

 
私は昨日、猫アレルギーだと病院で診断されました。
しかし、私は動物病院のスタッフとして週に4回、動物病院にいます。
院内には、眼に見えない猫のフケなどがあると思いますが、猫に触らないようにしておけばその動物病院にいる事は大丈夫なのでしょうか?
また、動物病院にいる事によって、症状が悪化する、とゆう事は、ありますか?
今の所の私の症状は、猫に触らなくても、猫のゲージの近くにいるだけで首が痒くなります。
私はなるべく病院にいない方がいいんでしょうか?
 

A10 ペットアレルギー

 
血液検査で猫に対する抗体が陽性であり、実際に猫と接触した場合に何らかのアレルギー症状が出るならば, 猫アレルギーということになります。
 
猫アレルギーになると、この体質はなかなか改善しません。
アレルギー症状の原因となる物質をなるべく身辺から遠ざけるということが治療の第一となります。
 
近年職業病ともいえるペットアレルギーが急増しています。私のクリニックにも獣医さんや、トリマーなどペットを仕事上扱う方でこのトラブルが増加しています。
 
猫アレルギーは猫の皮脂腺からの分泌物や唾液の中のタンパク質が原因であることがわかっています。猫は犬と違いお風呂が大嫌いなため、これらの物質を洗い流すことがなかなかできません。さらにグルーミングをするために毛皮に原因物質が塗りつけられてしまいます。
 
また猫アレルギーの物質は接着性が強く家具や壁に接着します。猫がいなくなった後でも、原因物質はかなりの量が残っているといわれています。
 
さてあなたのお仕事がペット関係なので、なかなか大変なことと思います。冒頭にお話しましたように血液検査で猫に対する抗体が陽性に出て、さらにてこと接触した場合に症状が明らかに出る場合には、対策を考える必要があるでしょう。
 
現在新薬の治験が行われています。私も参加しております。、猫によるアレルギー性の喘息を起こす方に、猫に反応しなくなるような免疫抗体を注射する治療法が行われつつあります。現時点では治験の段階であり、これが本当に有効であることが確認されれば何年か後には新薬として登場するかもしれません。
 
この薬があなたに有効かどうかはわかりません。ことは1回の注射が非常に高価1-20,000円の可能性もあるといわれております。
 
いずれにしろ将来にはペットアレルギーの治療法も登場するかもしれませんが、残念ながら現時点ではいま話したような状況であります。
 


Q9 猫アレルギー

 
こんにちは。はじめまして。
皆さんの猫アレルギーについての質問と、先生の猫アレルギーに対するご回答を読ませていただきました。やっぱり、猫と共存すると言うのはかなり難しいのですね。
 
我が家の4歳の息子も先日、犬・猫・ハウスダストのアレルギーである事が判明いたしました。
2歳10ヵ月で初めて喘息の発作を起こし入院。鼻水は小さな頃から頻繁でしたが、その原因が、まさか猫とは思わず、ずっと猫と生活しておりました。
現在は喘息発作は毎年10月に一度だけ。鼻水は1ヶ月に一度耳鼻科に行かなくていけないくらい酷くなると言う状態です。
 
アレルギーの数値は 猫表皮29.3クラス3 犬表皮20.9クラス3 ハウスダスト5.8クラス1 と、検査結果の用紙には書かれておりました。この数値はいかがなものでしょうか?
現在、猫アレルギーと知ってから、色々なホームページで調べ、家族である猫と一緒に生活できる努力しております。
 
①猫シャンプーを頻繁に。
②掃除は一日二回。壁の水ぶきを毎日する事。
③カーテンの掃除機掛けを毎日と、洗濯を2ヶ月に一度。
④ころころローラーでリビングのラグと、洋服につく猫の毛取りを頻繁にする。
⑤息子の部屋には絶対に猫は入れない。また、猫の部屋には息子を極力入れない様にする。
⑥息子の布団は晴れた日は必ず干し、布団と寝着はころころローラーをかけてから就寝させる。
 
これらを実行し頑張っております。
少しでも息子の症状が良くなるように、まだ努力できることがあれば教えていただきたいでのすが…
また、小児科で喘息のときに吸入できるようにとインタールとべネトリンと言うお薬をいただいているのですが、毎日一回、寝る前に吸入させると夜も咳をせずぐっすり、次の日も楽に過ごせるようです。
小児科の先生にはつづけても大丈夫といわれているのですが、
このお薬はずっと続けていても大丈夫なのでしょうか?お薬についての安全性についても詳しく教えていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

A9 猫アレルギー

 
猫対策でだいぶ頑張られていらっしゃるようです。その努力には敬服いたします。
 
アレルギーの病気の治療の第一は <原因が明らかになったら、それを日常生活のなから極力減らすこと、または除去する> というものです。
 
大変酷な言い方をすれば、猫が原因とわかっているアレルギー症状を減らすには、猫のいない生活環境にすることが、まず第一です。
 
猫を飼いながらお薬を使ってアレルギーを治療していくということは、食べたいだけ食べ、直後に甘いケーキやチョコレートをたくさん食べて血液中の糖が上昇したからといって、注射するインシュリンの量を増やしている糖尿病の患者さんのようなものです。
 
しかしこのQ&Aコーナーでお答えしているように、私は犬が大好きです。4年前に大学を辞めて開業するときに、田舎の静岡、三島市に開業し、伊豆に住んでジャーマンシェパードと暮らす予定でした。ですから動物をかわいがる方の気持ちはよくわかります。しかしアレルギーの専門医としては、今上に述べたような酷な表現をせざるを得ないのです。
 
成人や労賃の場合には、ペットを飼って症状が出たならば、薬を使ってそれを抑え込んで、残りの人生をペットと楽しく暮らすことができれば、それでも良いといえます。
 
しかし成長期のお子さんの場合、猫のアレルゲンはなかなか厄介なものです。寝る前にインタールと気管支拡張剤を吸入することにより咳がピタッと止まりよく寝られるということですが、これ自体は大変結構なことです。ちょっと見方を変えると、毎晩せきが出ているということは、猫によるアレルギー症状のひとつと考えられます。これをその場しのぎのインタールと拡張剤の吸入で抑え込むということは、ちょうど沸騰したやかんのふたを無理やり抑えているようなものです。いつ何時破裂するかもしれません。
 
インタールと気管支拡張剤を合わせて吸入する方法は、この15年間小児の喘息の管理において非常によく用いられてきました。インタールは小児喘息の治療薬においては最も安全な薬です。私もインタール吸入なしには小児喘息の治療はできません。このことは私のHPのIllnessの喘息をご覧になると、インタールという説明があります。ここをお読みになればインタールという優れたお薬の特徴が分ります。
 
お子さんの咳がインタール吸入のみでコントロールできていれば結構です。しかし拡張剤なしでは、咳が止まらなければ治療の再検討が必要でしょう。喘息の方のゼイゼイや頑固な咳が(咳喘息)が拡張剤の使用なしにはインタールだけで収まらないときは、2002年の日本アレルギー学会の小児喘息の治療のガイドラインにはインタールと拡張剤の吸入を長期に継続することへの再検討がなされています。その際には吸入ステロイド薬の使用も考慮の一つとされています。
 
私はあなたの方法が間違っていると言っているのではありませんし、あなたを攻撃しているのでもありません。うまく行くかもしれないのです。悲しいことに医者というものは、考えられる最悪の状況を想定し、それをこのような可能性もあると、患者さんや保護者の方に伝える義務があります。ですから私は万一の状態について以上のように説明せざるを得ないのです。
 
うまく行くことをお祈りしています。
 


Q8 ネコアレルギーについて

 
35歳の弟の家でネコを6匹飼っていて、喘息が出て困ってます。
高校のときアトピーが出て、27歳ごろパン屋でパンを作ってた時に、小麦粉アレルギーで喘息になりました。現在は転職し、ゴムメーカーに勤めてからは喘息は治まってました。2年前からネコ1匹飼い、次々と生まれて現在6匹になっています。1匹のころは喘息症状はなかったけれども、6匹になってから喘息症状がでて、最近ひどくなってきています。(タバコはやめられません)家族はネコを捨てたくないと言っています。数匹減らすことはできます。なにか症状を緩和する方法はありませんか。
 

A8 猫アレルギー

 
大変困りのことと思います。猫アレルギーは犬アレルギーよりもやっかいなことが多いといえます。
私のホームページのQ&Aを開けて、ペットアレルギーまたは猫アレルギーの項目を見ていただくと、あなた同様の悩みを抱えていらっしゃる方が多数質問をお寄せいただいています。
その中にも書いてありますように猫アレルギーの元は猫の皮脂腺の分泌物が大部分です。また猫の唾液の中にあるタンパク質もアレルギーを起こすことが知られています。
一般的に猫はお風呂が嫌いなためになかなか洗うことができません。また洗ってもグルーミングをするために自分の唾液を毛皮にぬり付けてしまいます。
猫アレルギーを起こすたんぱく質はハウスダストよりも軽く、空中を方法は飛び、しかもとりもちのように接着力が強くペタペタと室内の壁や家具類に付着します。猫がいなくなったお宅でも半年たってもハウスダストの中ので猫アレルギーを起こす原因物質の量は半分にもなりません。
アレルギーの病気の1番の治療法はその原因物質が分かったならば、その物質を身辺から遠ざけることです。
猫の数を減らすなり、なるべくごシャンプーするなりして猫アレルギーの原因物質を減らすとともに、抗アレルギー薬などの予防薬を内服するとある程度効果はあるかもしれません。
残念ながら現在の医学ではこの薬を使えば猫と一緒に暮らすことができるというような魔法の薬はまだ開発されていません。
 


Q7 ネコちゃんとの共存

 
自宅でネコを飼っています。現在6ヶ月の息子が、ネコ上皮(ラストスコア4)・卵白(4)・ハウスダスト(2)Ige(329)とのことで抗アレルギー剤ザジテン(0,02%)3ミリとぺリアクチンシロップ(0,04)5ミリを内服しています。ひどく痒がり夜も眠れなくなっていた為、実家に避難して1週間、皮膚の状態はずいぶん落ち着きましたが、まだ痒みがひどいようです。他の方のネコに関するお答えも見ましたが、なんとかネコと一緒に生活できないものでしょうか・・?(無理は承知ですが・・)
 お尋ねしたいのは
①息子のネコアレルギーはひどい方ですか?
②今後悪化する恐れのほうが強いのでしょうか・・?
③空気清浄器による効果はありますか?
④自宅へ帰った際、気を付けなければならないことなどあれば教えて下さい。
 

A7 ねこアレルギー

 
アレルギーの病気の治療の大原則は原因物質を身辺から遠ざけることです。
それが出来ないときにやむを得ず薬物治療となります。通常は薬がなかなか効きにくいのでステロイド薬をなんtらかの猫アレルギーの場合そのままにして、暴露されていると、アレルギー症状は悪化する可能性があります。たとえば現在は皮膚症状でも今後、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、猫喘息などの可能性は否定できません。
 
猫アレルギーの元は猫の皮脂腺の分泌物中のたんぱく質です。猫はお風呂が嫌いなのでこの物質を猫の体から取り去ることはまず不可能です。
 
厄介なことに、この物質はハウスダストより軽く、しかも接着力が強く、室内の壁にしっかりと付着しています。猫がいなくなった家のハウスダスト中のこの物質を測定すると、半年たっても半分近くくは残っているというデータもあります。
 
このように接着力が強いので空気清浄機は余り有効ではありません。
さてさて困った物です!
今回、皮膚の症状がかなり長引いたようです。次回はより悪化する可能性があります。
 
私はイヌ派ですが動物をかわいがる気持ちは良く分ります。この問題は皆さんでよく相談されることが必要でしょう。
 


Q6 ネコアレルギーの治療法はありますか

 
1年ほどまえよりネコを飼い始めたのですが家族がネコアレルギーだったことが分かりました。鼻水、くしゃみのほか、呼吸困難になるほどの激しい咳がでることもあります。ネコアレルギーの治療方法はないのでしょうか?宜しくお願いします。
 

A6 猫アレルギー

 
猫アレルギーはなかなか厄介です。
 
猫の皮脂腺の中の物質がその中心的な原因物質です。これ以外にも唾液の中のタンパク質も同様にアレルギーの原因となることがわかっています。
もし猫はお風呂好きであれば、毎日お風呂に入れることによりこれらの物質を毛皮や皮膚から減らすことができます。しかしご存じのように、猫はお風呂が大嫌いです。それに毛皮を自分でなめるグルーミングも猫の特性です。
このようなことから猫の毛皮や皮膚からこの原因物質を減らすことはなかなか難しいといえます。
猫アレルギーでさらに困った点は, この猫アレルギーを起こす物質は乾燥するとハウスダストよりも細かいチリとなって空中に飛散します。この物質はトリモチのように接着力が強いために、猫が歩いたりそのうえで寝たりする床やソファーだけではなく壁や天井家具などにも付着します。
そのため猫がいなくなったお宅でも半年後にハウスダスト中の猫アレルギーの物質を調べると、半分以下にもなりません。
私も3年前に大学をやめるまではアメリカのアレルギー学会の会員であったため毎年アメリカの学会に行っていました。会場の横にある展示会には必ずといっていいくらい猫アレルギーの対策商品が展示されていました。それはある特殊なクリームで猫の毛を拭くと、この物質が落ちやすいとか、特殊なシャンプーを使用すると良いなどといったものです。しかしながらこれといった決定的なものはまだ見つかっておりません。
 
以上お話ししたような点が猫アレルギーの特徴です。アレルギー治療の治療の第一歩は、その物質から遠ざかるということです。一緒に生活しないということが、あなたのアレルギー症状をこれ以上ひどくしないという面では最も有効といえるでしょう。
私は犬派ですが, 猫をかわいがる人の気持ちもよくわかります。ですからこの問題はよくお宅の猫ちゃんと相談されるのがよいでしょう。
 


Q5 子供のアレルギー

 
このようなサイトがあり、大変心強い思いです。
6歳の娘のことですが、今年の2月から慢性副鼻腔炎で耳鼻科に通院、今は投薬のみで落ち着いてはいるのですが、その時から『何らかのアレルギーがありそうだ」と言われていて気にはなっていましたが、耳鼻科の先生も血液検査は勧められなかったのでそのままになっておりました。
この5月下旬から猫を飼い始めたのですが、猫がきたその夜に引掻かれまして、傷は2センチほどの浅い引掻き傷でしたが、その周囲が直径5センチほど赤く腫れ、目のかゆみ・鼻水・軽い咳があり、次の日に皮膚科に行って相談した所「一度だけでその程度なら様子を見てみたら」と言われたので、様子を見ておりましたが、3~4日に一度、主に目のかゆみを訴えました。そのつど目薬で様子を見ておりましたが、やはり気になるので、小児科の先生にお願いして、アレルギーの血液検査をした所、IgEも771と高値ですし、猫のふけに対してはクラス3.ハウスダストに関しては2種類ともクラス6でした。
ただ、小児科の先生が言われるには「値が高い割には症状が軽いので、今しばらく様子を見ることはできそうだ」と言われました。
今は耳鼻科で、ムコダインとチフォミンドライシロップを飲んでいます。この薬のおかげで症状が軽くで済んでいるのでしょうか?
夏には休薬する事ができるだろうと言われているので心配です。また、検査結果が高い割には症状が軽いようですが、このようなことがあるのでしょうか?
突然、喘息のように症状が出ることがあるのでしょうか?今までは、喘息も食べ物のアレルギーもありません。
いつでしたか、ハムスターにかまれて、亡くなった子供のことをワイドショーで見た記憶があるのですが、同じようなことがありうるのでしょうか?
いろいろ質問ばかりですいません。
小児科の先生には忙しそうでなかなか聞けずに帰ってきてしまいました。いろいろ調べている所にこの質問コーナーを見つけました。ぜひアレルギーに対し、おびえている母親に教えてください。よろしくお願い致します。
 

A5 動物アレルギー

 
副鼻腔炎というのは目の下の骨の中の小部屋に鼻の中からばい菌が入り込み、その中に汚い粘液や膿がたまり、それが逆に鼻の中に吹き出してくるために、色のついた鼻水が出る1種の感染症です。
骨の中の小部屋ののために抗生剤が効きにくいために、慢性化することがよくあります。アメリカでは通常抗生剤の使用を2週間単位で行います。従って4週間抗生剤を飲み続けるという例はアメリカの小児科にとっては決してまれなことではありません。
現在飲んでいるムコダインというお薬は、粘液を流れやすくをするお薬で、もうひとつのお薬はおそらく抗生剤でしょう。しばらく内服し続けるのがよろしいと思います。
 
猫アレルギーがあると思われます。猫に掻かれた後にかゆみ、鼻、目の症状があるうえに、血液検査で猫に対してスコアが3と明らかに反応しています。猫アレルギーに間違いないといえます。猫アレルギーは猫の皮脂腺の分泌物と唾液の中のタンパクです。乾燥するとハウスダストよりも細かな粒子となり空中を飛散します。さらに困ったことにはこの原因物質は鳥もちのように壁や家具にくっつきます。従って猫を飼っ
ている家に行くと猫アレルギーの原因物質で塗りこめられているといっても過言ではないでしょう。対策としては猫に近づかないことが第一です。
猫アレルギーの主な症状は鼻や目の症状、つまりアレルギー性鼻炎とおよびアレルギー性結膜炎です。さらに猫を触るとゼイゼイしてくる猫喘息もあります。。しかしながら猫でショックになった例というのはあまりありません。
 
一方ハムスターやマウスなどは、ショックになる場合がよくあります。げっ歯類は症状が激烈な場合が少なくありません。動物の種類によって症状に差があるのはこの動物の個体差によるものです。
 
アレルギーの検査結果とアレルギーの症状の重症度は相関が低い場合もあります。この点については現時点ではあまり心配しすぎないようにされた方がよいでしょう。まずとりあえずの症状をきちんと直してをことが第一とと思われます。
 
ハウスダストに反応しているために将来ぜんそくになることをご心配されているようです。その予防的対策としてはハウスダスト中のアレルギーを起こす主な成分であるチリダニを減らすことです。
 
この対策についてはこのHPのアレルギーを起こす原因物質・チリダニのところをお読みになれば基本的なことはおわかりなると思われます。そのうえで具体的対策について疑問があればご相談ください。
 
注意していただきたいのは、このチリダニ対策を勉強すると雑誌や新聞の宣伝の中にある防ダニ商品というものが買いたくなってしまいます。しかしこれにはJIS規格がありません。メーカーが勝手な基準をつけて防ダニ、抗ダニと言って宣伝しています。お買いになる前にカタログ等を示しいただいてご相談されることが良いと思います。
 


Q4 動物全般アレルギー

 
いつの間にやら動物アレルギーになっていました。近づいたりさわったりすると目が痒くなったり、鼻水やくしゃみが止まらなくなります。今のところネコ、ブタ、ウサギには確実に上記症状がでます。たぶんイヌも反応するかも・・・。
それらの動物から離れてしばらくすれば、治るんですけど。小学生の時ネコを飼っていたんですが、当時は何ともなかったのですが・・・。こういうのって治るのでしょうか?
 

A4 動物アレルギー

 
動物(ペット)アレルギーです。
眼が赤くなるのはアレルギー性結膜炎、鼻の症状はアレルギー鼻炎です。
それらの動物から離れてしばらくすると治るのは、原因物質の暴露量が減るためです。
 
動物アレルギーは残念ながら、基本的にはその体質は変わりません。今後、症状が出る動物との接触は控えるほうが無難です。
昔出ていなかった猫アレルギーが何年か後に出ることはよく見られる現象です。体質が何らかの理由で過敏になったのでしょう。
ペットは心理的には非常によいのですが、アレルギー体質の方には残念ながら、お勧めはしにくいのです。
 


Q3 ペット

 
初めまして、当事者2歳の母です。
 
子供ができる前から生後間もない子猫を飼い始めました。
夫婦そろって、とても可愛がってたところに当事者がさずかり、やがて生まれ生後まもなくから乳児湿疹が出、ひどくなる一方でした。
 
1才の頃血液検査でアレルギー体質と分かり離乳食やハウスダストなどに気を配る生活が始まりました。
その頃からというわけではなく子供が生まれ回りからは猫の「毛はよくない・・・」と言われ続け毎回悩みつづけました。
 
ペットを飼ってる方には理解していただけると思いますが、我が子のような思いで育て自分の子との差別などできないものです、そのため夫婦共々結論を出せず当事者は2歳を過ぎました。相変わらず湿疹のやむ事のない日々です。もちろんアレルギー除去用の食事や生活環境を心がけてるのですが何かのきっかけで発作が(気管支喘息)おきさらに頭を悩まされます。
 
この投稿されてた他の方のQ&Aをみてもしかしたらと期待が持てたのですが、幸いにうちの猫はお風呂好きです、猫アレルゲンと言うのはシャンプーなどで清潔にしていれば当事者には被害はないのでしょうか?
 
品種はチンチラで常に(4・50日)に1回は毛を短髪にカットしてます。もちろんそれでも毛は抜けてるのでしょうがマメに掃除機や雑巾もかけてます。 
*犬をさわり目をかゆがりくしゃみ発作を起こした事があります。離れて生活させて方がやはり良いのでしょうか。
 
急がせる要望になってしまうかもしれませんが今週末にそうする考えでおります、最後の手段で先生にご相談です、ご指導お返事宜しくお願い致します。
 

A3 ネコアレルギー

 
ネコアレルギーの診断のためには、血液検査で血中の抗体が認められること、及びネコに接触すると何らかのアレルギー症状が出ることの二つが証明される必要があります。
 
まず、血液検査をする必要があるでしょう。
 
次に、ネコのいない環境で10-14日間、生活し皮膚症状が軽くなると、ネコアレルギーによる、アトピー性皮膚炎がかなり疑われます。
 
一般的にネコのいる家庭では、いない家庭に比べるとチリダニの量は多くなります。
 
おたくのネコは例外的にお風呂好きなので、大変結構と思いますが、入浴後には恐らくグルーミングをしていると思います。
 
ネコアレルゲンとしては皮脂腺の分泌物、唾液の中の蛋白質が明らかになっています。入浴しても、そのあとのグルーミングまで辞めさせることはできないので、この点にはいつも困っています。
 


Q2 猫アレルギーでしょうか?

 
こんにちは、はじめまして。アレルギーのことで質問させていただきます。
 
私はずっと実家から離れて一人暮しをしていたのですが新築の実家に戻ってきてから、だんだんとアレルギー症状が増えています。
 
今まで離れて暮らしていたときは、ほとんど意識することもなかった軽い首の湿疹だけだったのですが新築の実家にうつってからは、慢性気管支炎、慢性の結膜炎、アトピーの悪化(とくに服に覆われていない部分、顔、まぶたなど)、蕁麻疹など多様なアレルギー症状が始まって本当に困っています。
アレルギーの原因を調べようと思いいろいろ考えました。
まず、新築なのでシックハウス症候群を疑って換気に気をつけ、空気清浄機と墨をたくさん置いてみましたが、これといって効果を感じません。化粧品も使わないでノーメイクにして、シャンプーなども無添加のものに切り替えました。
 
あと原因が考えられるのは、ハウスダスト(ただしこれは前の住居のほうが多かったはずなのですが)、実家で飼っている猫などだと思いラスト検査をしてみたら、ダニ、杉に1プラスの応があり猫に対して半プラスの反応がありました。(IgEは正常値内)
 
猫に頬擦りしたりすると、顔がかゆくなっていたりしたので猫アレルギーの気はあると思っていたのですが、弱いながらも反応があり気になっています。
 
猫アレルギーがラスト検査で低い数値でも
顔の皮膚炎、気管支炎、結膜炎を起こす可能性はありますか?
お手数ですがよろしかったらご回答頂ければ幸いです。
 

A2 ペットアレルギー

 
あなたが疑っていらっしゃるように、ネコアレルギーが考えられます。
 
ラスト検査でプラスマイナス反応し、実際にネコを触ると何らかの症状が出る場合、ネコアレルギーを疑うことはかなり根拠なることと思われます。ラスト検査が低い数値でも、数値が陰性でなければネコアレルギーは否定できません。ネコアレルギーによる顔の皮膚炎、咳などの気管支の症状、眼が赤くなるなど結膜炎症状は充分に起こると考えられます。
 
一般的にネコアレルギーはなかなか厄介です。アメリカ合衆国においてはハウスダストアレルギーと並んでネコアレルギーが問題です。アメリカのアレルギー学会に行くと、展示会では猫の毛を特殊な洗剤で拭くととネコアレルギーのもととなるタンパク質がが取れるとか、様々な趣向を凝らした対策商品が出回っています。そのことはいかにネコアレルギーが厄介だということを示しています。
 
データの示すところによれば猫がいなくなった家庭でも6カ月間たっても、ハウスダストの中のネコアレルギーのもとであるネコアレルゲンは半分以下にはならないといわれています。
 


Q1 ネコアレルギーについて

 
私は幼い頃(3歳位まで)ネコを飼っていっしょに暮らしておりました。
 
その時はなんともなかったのですが、ネコのいない家に引越しをしてからネコに触るとアレルギーが出るようになりました。具体的には眼のかゆみが特にひどく眼球の上に白い膜が張ったようになったこともあります。あとくしゃみやせきがでる事もあります。膝の上にのせていた時そこが痒くなったりもします。そこで質問なのですがネコアレルギーを治す事はできるのでしょうか?
 
私は動物が大好きで、動物に関する仕事に就きたいと思っています。
また、できればネコを飼いたいと思っているのですがそれは不可能なのでしょうか?
 

A1 ペットアレルギー

 
お話しから判断すると猫アレルギーと考えられます。
 
ネコアレルギーはネコの皮脂腺、垢とかフケ、さらに唾液中のたんぱく質が原因物質となっておこります。
 
アレルギーを起こす原因物質をアレルゲンといいますが、このネコアレルゲンはなかなか厄介でハウスダストよりも軽くふわふわと遠くまで浮遊し、さらに接着するとなかなか取れません。
 
アメリカにおいてはハウスダスト(チリダニ)と並んで喘息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の重要なアレルゲンと考えられています。犬と異なりネコはおふろが大嫌いなのでこのネコアレルゲンを体から落とすのはなかなか難しいといえます。さらにネコはグルーミングをするためになかなかネコの体からアレルゲンを充分にふき取ることは困難といえます。
 
動物関係の仕事に就くことを希望されているようですが、職場で猫と毎回接触するたびに症状は激しくなっていく可能性があります。現在はネコアレルゲンによるアレルギー性結膜炎、アレルギー性の咳、アレルギー性の皮膚炎(ジンマシン)で済んでいるようですが喘息が出るようになると厄介です。よく専門医と相談する必要があるでしょう。
 
追加: 猫と並んでアレルギーを起こしやすいのは はつかネズミ、ハムスターなどです。研究所などでは実験動物室の飼育係りや、これらの動物を使って実験をする研究者がネズミアレルギーやモルモットアレルギーでひどい喘息を起こして呼吸困難になったりすることはよくあります。周囲は<モルモットのたたりだ>、などといってからかったりしますが本人の辛さは大変なものです。ちなみにモルモットやネズミの尿中のたんぱく質がアレルギー症状を起こすことが知られています。
犬は猫ほどでは有りませんが、近年、室内犬(主に洋犬)の造花により犬アレルギーが増加しています。