永倉院長のお話し

HOME | 永倉院長のお話 | お薬のお話 ・薬アレルギーを見つけるための日誌の書き方。

お薬のお話


  薬アレルギーを見つけるための日誌の書き方。

 

 
これは薬アレルギー患者さんが受診の際に持参してくださった資料です。
見ていただくとお分かりのように、使用した薬と、症状が出るまでの時間、その時の体調などが、きちんと整理されています。非常によくできています。
 
これを見たときの、私の思考経路を説明します。
 
(1) 2010/10/25(月)のコラムに注目します。病名で腹痛、下痢、ストレスと書いてあります。ご家族の具合が悪くなり、その看病のために、心身が疲れていたと判断できます。その時に飲んだお薬を見ても、アレルギーを起こすようなものはありません。
 
(2) 2010/11/20 (土)のお薬をチェックすると、その中にロキソニンがありました。これは消炎鎮痛剤でよく使用されます。私も使用します。この日のお薬では、次に怪しいのは、フロモックスという抗生剤です。内服して1時間で症状が出ています。
 
(3) 2010/12/3 (金)市販のイブクイックを内服して1時間で症状が出ています。このお薬は、消炎鎮痛剤でよく使用されます。10月25日のロキソニンと同じ仲間といえます。イブクイックは 2011/1/7  (金)にも再度登場しています。
ここまで来ると、患者さんは消炎鎮痛剤アレルギーが強く疑われます。今後、バッファリンなども要注意でしょう。特に消炎鎮痛剤の貼り薬を不用意に使用しないことで消炎鎮痛剤は内服だけでなく、貼り薬が皮膚から吸収されて、全身症状を起こすことも稀ではありません。
 
 以上のように診断に到達するにあたり、今回患者さんがお書きになったような詳細な資料があれば、時間をかけずに原因を探ることができます。来院に際にはこのような使用をご用意いただくと大いに助かります。   以上
2011/1/18

 



 
永倉院長が講演などでお話した内容、病気知識の補足です。