2025年12月10日
『小さいころから今まで、「ぜんそく」なんて言われたことがないですが、急になるものなのでしょうか?』
『こんなに年をとってからでも、初めて「ぜんそく」になるのですか?』
これらも、本当に多くのかたからいただく質問です。
たしかに、
いままで一度もそんなことなかったのに、
急に発症するなんてなぜ・・・
というショック・不安などあるかと思います。
発症の時期でみていくと、
①小さいころからの「小児ぜんそく」がそのまま大人まで継続する人
②「小児ぜんそく」は一旦よくなったものの、成人になって再燃する人
③成人してから初めて発症する人
の3通りがあり、
大人になってから初めて「ぜんそく」になる人もいる
というのが事実です。
むしろその割合は多く、成人してからの発症は、
なんと 成人ぜんそくの7割 を占めます。
さらにそのうち、中高年(40~60歳代)での発症が6割以上を占める
と言われています。
また大人になってからはアレルギーと関係なく、突然発症することもあります。
(4割はアレルゲンを発見できない「非アトピー型ぜんそく」といわれています)
イメージとしては、
「ぜんそく」は、高血圧症などと同じように
慢性疾患(長期にわたって付き合っていく必要がある病気)です。
とくに「成人ぜんそく」は、非アトピー型が多いことや
ぜん息悪化の要因が小児よりも多いため、 ほぼ治らないといわれています。
ずっと付き合っていくことにはなりますが、
しっかり治療を継続すればコントロールしやすい病気 です。
処方された吸入や飲み薬は、忘れないように続けていきましょう☺