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  血液型検査の意義

 

この問題にはよく遭遇します。医学的には必要はまったくありません。
 
その理由は以下のようです。
 
常識的に考えると血液型は以下の医学意義があると思われています。
 
(1)輸血
(2)親子認知や個人の特定
 

(1)輸血

 
この20年の医学の進歩に伴い、輸血は一種の臓器移植と考えられています。
したがって、輸血に伴う事故はすべて医師の責任です。これを知っている現場の医師は患者さんが、例えばA 型の検査結果を示しても、まったく無視します。
もし裁判になると、裁判官は医師に、あなたは輸血は一種の臓器移植ということは医師に常識であることは知っていますね。それならば、なぜ輸血の前に再度確認しなかったのですか。
確認しないで、患者さんの持っている検査結果を信じて、輸血をすることは医師に注意義務違反ですと言って、医師がどんな言訳をしても有罪になります。ですから前もって検査しても意味はないのです。
しかし、困ったことに、園医や学校医がこの医学の進歩を知らないお爺さんだったり、全身管理をよく知らない、耳鼻科、眼科、皮膚科の場合は、昔通りにやるのです。
 

(2)親子認知や個人の特定

 
個人の特定は、現在では血液型でなく、DNA鑑定であることは、みなさんよくご存じです。また血液型と性格を話題にするのは日本くらいです。数年前に、民放でこの問題を面白おかしく、取り上げ、いじめの材料になったこともあり,文部科学省はこの問題をバラティ-番組で取り上げてはいけないとい通達を出しました。以後、この手の番組はなくなったはずです。
 
以上の理由で、嫌がる子供に採血をして、不必要な検査をする必要が無いというのは良心的な小児科のスタンスです。しかし、園や学校がどうしてもというのならば、お出でください。検査いたします。
 

2014/8/15

 



 
永倉院長が講演などでお話した内容、病気知識の補足です。

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