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HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 7.ハウスダストアレルギー Q1~Q50

カテゴリー別Q&A


 
 
 

Q7 適湿・適温を教えてください

 
私はダニ・HDアレルギーがあり、湿度が夏など高くなるとアレルギーの症状が出ます。しかし、のどの感染症に弱い体質なので、冬の乾燥する時期もあまり湿度を低くできません。
 
このような体質の場合、湿度と室温はどれくらいに保つといいのでしょうか。ちなみに現在の部屋は、22度、33%です。よろしくお願いします。
 

A7 チリダニ

 
チリダニの繁殖にもっとも適している環境条件は,気温が20-22度, 湿度が50%以上です。
 
しかし、もっと大切なことはこれらの環境下でチリダニが繁殖するために必要な餌です。それは人間の垢やフケ、ペットの毛、埃などです。いくら気温と湿度調整してもチリダニのエサとなるような物質が室内に多くあればチリダニは増殖してしまいます。
 
寒い季節における喉の感染症に弱いというお話しですが、湿度が30%を切ると、鼻の中や喉の粘膜の上皮細胞の繊毛運動が停止してしまい、気道のウイルスや細菌に対する感染防御機能が低下して、風邪をひきやすくなってしまいます。したがってチリダニにばかり気をとらえていると風邪をひきやすくなるなどの環境になってしまいます。
 
以上をまとめますと、室内特に寝室内にはチリダニの好むエサとなるような物質がたまらないように注意します。そして冬には就寝中に加湿器をつけて湿度が30%以下にならないように気をつけます。基本的にこのような対策をされると良いと思います。
 


Q6 絨毯対策にウッドカーペットは?

 
メールでお聞きしてしまって申し訳ありません。
今度住む家がやむをえない理由でどうしてもじゅうたんになってしまったんですが、上からウッドカーペットを敷いても意味はないのでしょうか。ウッドカーペットの下でダニが増殖してしまうような気もします。
 

A6 チリダニ

 
カーペットの上にどんな種類のものであれ別の敷物を重ね敷きすることは、全くお勧めできません。
 
あなたがご心配されてる通りで、カーペットとその上に敷いた敷物の間にほこりがたまり、また同時にその部分は湿度が高くなるためにチリダニの繁殖場所としては最適な場所となってしまいます。
 
ただし、台所や、小さな赤ちゃんがいて食卓で食べ散らかしをする場合にはその食事の時間の時だけ下にビニールのカーペットを敷くことは全く問題ありません。
 


Q5 アレルギーなのでしょうか?

 
衣替えや大掃除をしたときに必ずくしゃみと鼻水が出て、たまに顔とか腕が痒くなってきたりします。最初はあまり気にしていなかったのですが、この前掃除をしたときにまた同じ症状になってしまい、外出をしても、鼻水が止まらなかったので不安になってしまいました。ただ、頻繁に起こるわけではないんですが、何が原因でこういう症状が出てしまうのか知りたいので,今週にでも貴医院の予約をして検査をしてもらおうと思っています。検査料はどのくらいかかりますか?
仮にアレルギーと診断された場合治療方法はどのような方法になるのでしょうか?また猫とフェレットを飼っているのですが,手放す意思はないのでうまく共存できる方法はありますか?
 

A5 ハウスダストアレルギー

 
初診料とアレルギー血液検査(4種類)で3割負担の場合、約2800円です。
あなたの場合、ハウスダストアレルギーが考えられます。きちんと検査をして、ハウスダストが原因でありことが疑われたら、家の中のハウスダストを減らすような、環境調整、が必要です。また、しばらくの間お薬で症状を緩和する必要もあるでしょう。
環境調整についてはこのHPのアレルギーを起こす物質、チリダニの項目をお読みください。
 


Q4 ハウスダスト

 
6歳の娘です。血液検査でハウスダストに対してかなりの高値で反応が出ました。友人から「ハウスダストは掃除が行き届いていないからだ、母親のせいだと他の先生に言われた」と言うのですが本当でしょうか?また、こういうアレルギー反応というのは、大きくなれば血液検査の結果は正常になるものでしょうか?そして、今は症状はないのですが、ダニを通さないと言う布団カバー等を使用した方がいいのでしょうか?そちらのホームページを参考にダニに対しては努力していますが、他に気をつけたほうがいいのでしょうか?ありましたら教えてください。よろしくご指導ください。
 

A4 チリダニアレルギー

 
血液検査でチリダニに対して抗体が陽性になるためには、チリダニに対して反応する遺伝子を持っていること, および家の中のチリダニ(ハウスダスト)の量が一定以上あることの、2つの条件が満たされることが絶対必要です。
ハウスダスト(電気掃除機のごみパックの中の灰色のごみ)の中のチリダニの量がダスト1g当たり2マイクログラム(1マイクログラムは1gの10万分の1)以上あると体の中にチリダニ対して抗体を産生するということが明らかになっています。
これを調べるキットが市販されています。もしご入用であれば紹介致します。
言い換えればチリダニに対して反応する遺伝子を持っていない人は、どんなに埃の多い環境にいても体は反応しません。このような人はチリダニに対して非常に幸運な体質を両親からもらったといいます。
日常生活の生活環境からこのチリダニの量をダスト1g当たり2マイクログラム以下にすることは、一般家庭においては至難の業です。ちなみに病院の病室はこの数字が0.3以下です。病院の病室の味気ない環境を頭に思い浮かべてください。このようなところで日常生活を続けることはできません。
ですから私のHPを見て、可能な範囲でチリダニ対策を実行し、日々のお掃除もきちんとやっていれば主婦としては合格点だと思います。
根拠に基づいた家事をきちんとやっていれば、無責任な他人の言うことはあまり気にしない方はよろしいと思います。
 


Q3 かび・ハウスダスト等の計測方法は?

 
1年半前に、現在の住居(社宅)に引っ越しました。
その後、半年ほど経過後私が家に帰ると蕁麻疹ができるようになり、次男(1歳)も喘息と診断されました。
私は、アレルギー検査を受けたところカビ・ハウスダスト等が原因と指されました。
今般、社宅の私の家(1階)は、長年にわたり配水管から水漏れしており、床下がカビだらけとなっていることが分かりました。
現在、床下の工事をしておりますが、果たしてこの工事により成果が上がるのか不安です。
そこで、カビやハウスダストが発生していないか、計測できる機械があれば是非ご紹介お願いします。妻と長男も咳き込むことが多く我が家の悩みとなっております。
よろしくお願いします。
 

A3 チリダニ

 
私のクリニックでは特殊な和紙で出来たフィルターを家庭用の掃除機に装着してダストを採取し、アレルギーの元となるハウスダスト中のチリダニを定量しています。大阪の検査センターに検査依頼しています。検査料は5000円で3検体です。もし、ご希望があればクリニックお出でください。そのフィルターをお渡しします。結果は私のほうに報告されます。クリニックでその結果をご説明いたします。
 
カビについては種類も多く、何十種類もあり、そのような検査は今のところありません。
 


Q2 多型紅班とアレルギー

 
 1歳になる息子のことですが、6月に多型紅班と皮膚科で診断され、薬もまだ飲んでます。 皮膚の方はだいぶ落ち着いてきました。
 2週間くらい前 咳がひどく(痰がからんで出ないような咳)小児科へ行ったところ 「風邪による気管支炎」と診断、血液検査をしたところ(アレルギーの)Igeが179もあり、先生にこの数値は大きい、今は症状が出ない時期だけど、ある程度年齢がいったら何かしらのアレルギーがでるかもしれないと言われました。
 多型紅班となんかしら 関連がありますか?
 それと 少し心当たりと言うか、咳がひどくなる前日に掃除機をかけたんですが、息子が掃除機をかけている間ずっと掃除機の排気口で遊んでいたんです。その時の掃除機の中(排気口)のフィルターがすっごい汚れていて、紙パックもぱんぱんになっていました。これも関係しますか? 数値が高いのはもともとのアレルギーで、この掃除機とは関係ないのでしょうか? 変な質問ですみません・・・。
 宜しくお願いします。
 

A2 チリダニアレルギー

 
IgEが高いことだけでは、何ともいえません。この数値が高ければ、多少のリスクがあると言う程度に考えたらよいでしょう。むしろ家族に喘息、花粉症、薬アレルギー、アトピー性皮膚炎などの病気があれば、お子さんのリスクは高くなります。
 
掃除機の後ろはダストが多く、咳が出やすいので要注意です。
私のHPのIllnessの項目を開け、アレルギーを起こす物質をクリックし、チリダニ対策をお読みください。可能な範囲でチリダニ対策をしっかり、今のうちからやっておくことは、喘息、アトピー性皮膚炎の予防に直結します。
 
防ダニ、抗ダニ商品はJIS規格がありませんので、医学的に怪しい商品が折り込み広告、通販のカタログに満載です。購入する前にご相談ください。
 
皮膚科での病名とアレルギーは直接には無関係です。
 


Q1 ダニ、ハウスダスト

 
私にはもうすぐ2歳になる子供がいます。
この子がアレルギーで、今の症状はダニ、いわゆるハウスダスト系の症状です。半年ごとに血液検査をしておりますが、だんだん数値が高くなっているのです。
 
先生からは布団は毎日干すことと、じゅうたんは部屋に引かないことを言われましたが、家は借家なので、もし、じゅうたんを取ったら傷をつけられると思うとなかなかできません。毎日掃除をして部屋も空気の入れ替えをしています。
 
薬局で売っている煙でダニやのみを退治する道具はあまり良くないと聞いたので使ってはいません。どうしたらいいか悩んでいます。
このまま数値が高くなるとぜんそくになるとも言われました。
 

A1 チリダニ対策

 
お子さんが喘息になるかどうかということで、大分ご心配されていらっしゃるようですがお答えいたします。
 
チリダニ対する抗体が上昇するということは,チリダニに対して反応するという体質をもっているお子さんの場合当然ともいえます。それは遺伝的にある程度がすでに決定されているからです。ですからその様な遺伝子を持っているお子さんは成長に伴いチリダニに対する抗体はどんどん上昇するでしょう。ですから半年ごとに採血してチリダニの抗体が上昇するかどうか血眼になって注意することはあまり意味はないといえます。
 
チリダニが直接に喘息につながるわけではありません。喘息が起きるようになるためにはチリダニに対する抗体が上昇するということおよび気管が敏感である、つまり気道の過敏性があるというこの2つのことを併せ持つことが重要です。
 
例えば、日本人の40%以上はスギ花粉に対する抗体を持っているといわれています。しかし、そのすべてがスギ花粉症を発症するのではなく日本人全体の20-30%の方が発症するにすぎません。つまり残りの方はスギ花粉に対する抗体を持っていても、スギ花粉症の症状は出ないというわけです。
 
チリダニ対策はなかなか厄介です。
それはチリダニに対する環境整備の指導が十分な科学的根拠を持たないものも、数多く見受けられるからです。チリダニ対策商品にはJISマークがないのです。それはその基準を作るのがなかなか難しいために通産省がその領域には足を踏み入れないからです。したがってメーカーが独自の基準を持って抗アレルギー対策商品なるものを売り出しています。私たち専門家の目から見るとかなりその効果については疑わしいものも数多く出回っていることも事実です。
 
私のホームページの<病気知識>というところの1番下にあるチリダニ対策をご覧になるとその要点が書いてあります。まずそれをお読みになってできることから一つ一つ実行されればよいと思います。
 
マンションにおけるカーペットの問題は近年の住宅事情では、思い通りにはならないのが普通です。じゅうたんはチリダニ対策にとって非常に重要なポイントのひとつではありますが、それ以外にも布団の問題、ソファーの問題、ぬいぐるみの問題などもありますのでカーペットだけにとらわれないほうが良いと思います。
 
お子さんが将来ぜんそくになるのを心配されているようですが、それに対する日常管理の注意点としては、体を鍛えておくということが最も重要です。スイミングスクールに通わせることは、体を動かす機会が減っている日本の幼児にとってはかなり有用なトレーニング方法であるといえます。
 
まず以上の点についてご検討いただき、具体的な方法についてご質問があればまたご連絡下さい。あなたの納得がいくまで質問をしていただいて結構です。遠慮なさる必要はありませんので、念のため。