Q&Aシステム

HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 25.アレルギー関連1.アレルギーの基本

カテゴリー別Q&A



Q17 アレルギー?

 
7ヶ月の娘の事で質問です。
 
8月上旬、喉が赤くヘルパンギーナと言われました。高熱は出ませんでした。
 
午前中は体温が高めになることが多いのですが、そのときは36.7度くらいで普段より少し高めでした。機嫌・食欲・睡眠等いつもと変わりませんでした。通院先が1週間お休みでしたので、8/20、1週間ぶりに診せました。
 
それ以来ずっと喉が赤い状態が続いています。薬は出ていません。1日おきに来るよう言われています。毎回聴診器も当てていますが、たまに胸の音が悪いときがあるようです。鼻水は出ていません。朝方と時々くしゃみをします。他に風邪の症状はないのでアレルギーだと思うと言われました。鼻炎、気管関係のようです。
 
先日耳鼻科に行った際、ついでに娘も診てもらいました。喉は確かに赤いが、腫れなど他の症状は何もないとの事でした。鼻くそを診て、アレルギーだが、程度は軽いと言いました。
 
実は4月上旬、下痢を起こし、以降度々下痢になり、原因がわかったのが6月でした。肺炎桿菌が原因だったようです。下痢が長かったのでおむつかぶれになり、ガンジダにもなってしまって、6月中旬~8月上旬まで毎日消毒に小児科に通院していました。
 
その終わり頃にヘルパンギーナといわれましたが、検査をしての診断ではありません。
 
先生は一番母体免疫がきれて抵抗力がないころに暑い夏を過ごしたりしたのでそんなことも重なった結果アレルギーになったようなことを言われました。
 
風邪などが引き金になってアレルギーになることはありますか?この場合考えられるのはアレルギー鼻炎でしょうか?自然治癒は難しいでしょうか?一般的に治療となるとやはり時間はかかるでしょうか。4月よりずっと通院が続いており、私もさすがに心身ともに疲れて来ました。ご意見お聞かせ下されば嬉しいです。
 

A17 アレルギーの判断

 
生後7カ月の赤ちゃんってアレルギー性鼻炎と診断するのは、なかなか容易ではありません。一般的にはこの時期はビール性の風邪によるチョットとした炎症をのために鼻の症状が出る場合がほとんどといえます。
 
アレルギーであるというためにはハウスダスト、チリダニ、ペットの毛などの外的な原因物質の関与が明らかになった場合にアレルギー性鼻炎と診断します。また診断の際に、両親、同胞および祖父母などに何らかのアレルギー性の病気があるならばアレルギーのリスクありと判断します。
 
お話しからするとお子さんは現時点でアレルギーと断定するのはなかなか難しいと思われます。
 
赤ちゃんはちょうど6カ月から1歳までの間には母親から貰っておいた免疫の貯金が徐々に減り、お誕生ころに自分の免疫で抗体を活発に作り始めるまで、感染に対して多少抵抗力が弱くなることがあります。
 
おそらくお子さんもこれに当てはまる時期でしょう。免疫が本当にうまく働いてないと、これを免疫不全症といいますか、ちょっとした鼻風邪くらいでは済まずに、肺に膿ががたまるような重症な肺炎になったり、細菌性の髄膜炎などを起こしたり、化膿した皮膚が体中なかなか治りにくいなどの、一目見てこれは問題だなというような状態になります。
 
あまり慌てないでしばらく様子を見られてはいかがでしょうか。
 


Q16 アトピー性皮膚炎に有効な抗酸化栄養補助食品について

 
こんにちは。はじめまして。
早速ですが、質問をさせてもらいます。
私のいとこのこどもなのですが、アトピー性皮膚炎で悩んでおります。まだ5歳なので、掻いていたりするのを見ると気の毒でなりません。
この子の話を友人にしたところ、先生のことを教えてもらいました。
調べたところ、日本生学会で先生が発表された「イソプロスタン」という物質のことを知りました。
これにはノエビアという会社のSOD様食品がいいと書いてあったのですが、それはどのように効果があるのでしょうか?
食品であれば、体に害はないと思うのでぜひ飲ませたいのです。
この食品の効果が具体的にわかるようなデータがあれば教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
 

A16 アレルギーと抗酸化物質

 
酸素は生命にとって不可欠の物質です。しかしながら酸化反応が過剰に体の中で起きてしまうと、かえって生体にとって害が出てきてしまいます。
 
数年前に、ある患者さんが抗酸化物質のサプリメントを摂取したところ喘息が急に良くなったという話を私にしました。そのときから私は抗酸化物質を十分に摂取すると本当にアレルギーの病気に有効であろうかということが気になっていました。
 
大学で共同研究をしていた生化学の先生が質量分析計という機械を用いてこの酸化反応の指標のひとつであるイソプロスタンという物質が測れるようになったと私に教えてくれました。
 
そこで、私たちはたばこに注目しました。喫煙をすることにより生体内に酸化反応が過剰に起きるということが指摘されていました。そこで産業医科大学の先生とともに喫煙者の尿中のイソプロスタンを調べてみました。
 
わかりやすく言えば体内のイソプロスタンの量が多いほど体の中で酸化反応が強く起きていることを示します。喫煙者では予想通りこの物質が非喫煙者に比べて多く産生されている事がわかりました。
 
次に今回ご質問のサプリメントについて調べました。このサプリメントを正常人に2週間内服してもらうと確かにと尿中のイソプロスタンが低下することがわかりました。これを学会で報告をしたわけです。
 
しかしながらこの物質についての報告は世界でも極めて数が少ないので、これだけのデータで決定的なことはまだ言えません。
 
前回の調査では喫煙をしている男性についてだけ調べました。女性についても調べる必要があります。女性には性周期があり、この物質は男性より複雑な変動をしているようです。現在、女性について検討する計画を練っています。この問題がある程度明らかになった段階、次にアレルギーのとの関係を調べていく予定です。
 
従って現時点ではこのサプリメントが本当にアレルギーの病気に効くという科学的根拠はまだ見つかっておりません。もう少しお待ちいただきたいと思います。
 


Q15 微熱と咽頭アレルギー

 
こんにちは。
ここ数年微熱感が取れなく、頭が重い感じが続いてます。気力がわきません。最近ある耳鼻科で、のどが慢性的に炎症を起こしているというので、11ヶ月以上にわたって抗生物質を服薬しました。2週間ほどよくなったのですが、すぐ微熱感が沸いてきました。風ではなさそうです。今考えられるのは、アトピーのような反応がのどの粘膜の生じているのではないか、ということで(考えて)アレルギーの治療をしたらいいか考えました。
 
花粉症はありあすし、以前は猫アレルギーもありました。アレルギーと微熱の関係についてなにかありましたら教えていただきたく思います。
また、頭痛薬は市販、処方含めてほとんどききません。
 

A15 アレルギーと発熱

 
教科書的には、アレルギーと発熱は関係がありません。
しかしながら、私の約30年間の臨床経験では、時に原因不明の発熱を示すぜんそくやアトピー性皮膚炎の患者さんがいらっしゃいます。
 
発熱の原因を考えるときに、まず第一に考えなければいけないことは、感染症です。
血液検査を行い、白血球数が増加したり、CRPの数値が増加すれば細菌性感染であり、白血球の中のリンパ球が増えていればウイルス性感染の可能性が強くなります。
 
感染症の次に考えることは、リューマチ熱などの膠原病といわれる一連の病気です。この場合には血液検査をするとほとんどの場合に数値が陽性に出てきます。しかしながら病気が完全に完成されていない、と症状だけ見られても血液検査は陰性の場合があります。
 
これらのいわゆる病気が否定された場合には、心因性の発熱の可能性もあります。そのような場合には心療内科受診やカウンセリングが必要でしょう。
 
あなたの場合、本当に熱があるのでしょうか。体温計で正確にはかり、熱があるかどうかをきちんとチェックする必要があるでしょう。また1日のうちに何回か測定する必要があります。朝起床後および夜寝る前に測定します。その場合、測定値を信頼できるようにするためには、電子体温計よりも、従来から使用されている水銀式体温計が良いでしょう。これで熱を2-3週間測定します。
 
この方法で熱がなければ、あなたは発熱しているわけではありません。熱があるような感じがすると考えられます。実際に熱がないにもかかわらず、体が熱があるような感じがする。このような場合には西洋医学よりも東洋医学、例えば漢方の方が良いかもしれません。
 
今年の約30年間にわたる臨床経験ではあなたのような訴えを示される患者さんは数人いらっしゃいました。そのうち何人かは漢方薬を使うことによりいつの間にか症状が消えていったようです。または自律神経鍛錬法を試みようとしましたが、結局それを実施できずに終わった方もありました。
 
あなたの場合も、以上にあげたような手順に従い順番に検査し、いわゆる熱感の原因をチェックされると良いかもしれません。
 


Q14 喘息について

 
いい病院ランキングから来ました。宜しくお願いします。
 
喘息その他のアレルギー症状を治したいと思っています。
 
現在、フルタイド200の吸入(朝夕2吸入、一日1ブリスター使用)と、ムコダイン、ビゾルボン(一日三回食後)エバステル(就寝前に1錠)を使っています。
 
使わないと、喉の奥が痒く、痛く、常に咳き込み、たんが出ます。
まれに顔や腕に湿疹も出ます。出た場合はテクスメテン、プロトピックという軟膏を使っています。
 
その他に夏など、ベルトのバックルが当たる腹部の皮膚や、ネックレスの当たる首回り等に金属アレルギーもあります。冬場は出ません。
 
血液検査の結果、アレルゲンはホコリとダニでした。測定値は43と46です。
 
これらの症状を完治したいのですが、可能でしょうか。
宜しくお願い致します
 

A14 アレルギー体質

 
喘息やアトピー性皮膚炎などの体質は変えることはできません。それは遺伝子を変えることはできないからです。また、アレルギー遺伝子は複数あり、それらの方々により、異なる可能性が大きいのです。
 
しかし、喘息、アトピー性皮膚炎もきちんと正しい方針で、時間をかければ、必ず日常生活には差し支えないようにすることは可能です。
但し、一夜明ければ日本晴れのように、突然に治るというわけには行きません。専門医の一定のきちんとした方針の下で、ある期間、治療に専念する必要があります。 
 
5/3 お礼・質問メール
こんにちは。ご返答ありがとうございます。
行きつけの内科で聞いたのですが、減感作療法という治療法があると聞いたのですが、そこの病院ではやっておりませんでした。
用賀クリニック様では行っておりますか?
やっている場合、一回の注射は大体おいくら程でしょうか。
宜しくお願い致します。
 
5/6 回答メール
減感作療法
例えばスギの場合、一回再診料と注射料で、3割負担の場合、500円位です。きわめて薄い濃度からスタートし、徐々に濃くしてゆきます。しばらくは週1回の来院は必要です。
このHPのQ&Aを開け、減感作療法で見てください。より具体的なお答えがご覧になれるでしょう。
 


Q13 アレルギー性の咳に対する質問

 
4年ほど前から咳が続き、特に季節の変わり目にはひどく、J病院の呼吸器内科を受診しています。
昨年くらいまでは、症状がでた際に受診し、そのたびに麦門冬湯を飲み、対処してきました。
 
今年に入ってから、より症状がひどくなり、花粉の時期からひどくなり始め2~3ヶ月たった今も治る気配もないまま、よりひどくなっている気さえします。1ヶ月前あまりにもひどくなった際に、プレドニゾロン錠5mg、ザンタック錠を4日間のみ、クラリス錠200を1週間続けて飲みました。現在でもテオドール錠100、キプロス錠10と、フルタイド200ディスカス、セレベント50ディスカスの吸入をしています。それでも症状は悪いまま始終咳が止まりません。
 
花粉症などのアレルギーがあるので、アレルギーを原因とする咳だとJでは診察されているのですが、まったくよくなる気配がないために、非常に不安です。
昨年までの対処療法ではなく、咳喘息そのものに対する治療をしたほうが良い、という事で、1ヶ月前から上記のような吸入などの治療に変えたのですが、症状が治まらないために、本当にアレルギーを原因とする咳なのかどうかも不安に感じられます。
アレルギーを原因とする咳・喘息とは実際、どのような症状がでるものなのでしょうか?
また、そのための治療とはどのようなものが有効なのでしょうか?
 
よろしくご回答ください。
 

A13 慢性の咳

 
慢性の咳としては、咳喘息、アレルギー(アトピー)性の咳、風邪の後の遷延する咳などがあります。またこれら以外にも結核、逆流性食道炎なども考える場合もあります。
また、治療していても声を使うお仕事の場合は治りが悪いのが特徴です。受動喫煙、冷房なども咳を遷延させる原因となります。
 
吸入ステロイドはよく使用されるお薬です。フルタイドで咳を刺激する場合は他のタイプの吸入ステロイドに代える場合もあります。また咳が治りにくい場合は、増量すると効くこともありますので、使用量が適切であるかをチェックする必要があるでしょう。
プレドニンの内服も、頑固な咳や重症な場合(肋骨の疲労骨折を伴う場合、夜間の睡眠障害など)に使用します。量としては、成人では一日20-30mg使用して初めて効く場合もあり、使用量の検討が必要かも知れません。
 
花粉による咳は圧倒的にスギの季節が多いのですが、今の時期、特に晴れた日の戸外で咳が悪化するようならば、イネ科の花粉かも知れません。但し、雨の日には花粉による咳はまず出ないと考えてよいでしょう。
雨に日にも室内でひどい咳が出るとすればカビも疑う必要があります。
 


Q12 花粉症と熱の関係について

 
3月の初めから風邪の症状(微熱)があり、病院を受診し風邪薬を頂飲みました。私は低血圧の治療の為リズミックを飲んでいますが、そのほかに自律神経も弱いので治療していました。
 
微熱がずっと下がらず、医者は風邪ではないかもしれない。といった他は首をひねっています。私はもしかしたら花粉症の可能性がないか・・と思い始めました。目のかゆみと、たまにくしゃみがありました。でも寒気を伴う微熱がはたして花粉症なのか・・・。疑問でしたから、病院へは行ってません。
 
鳥肌が消えないような、内側からくる冷えが止まりません。
花粉症の可能性があるのでしょうか?
 

A12 自立神経のアンバランス

 
アレルギーの病気のある部分は自律神経のバランスと密接に関係しています。
 
最も著名などの場合はバラ喘息というものです。これはバラの花粉を吸い込むとぜんそく発作を起こすのです。非常にナイーブな人に時々起こる現象です。これらの人は精巧にできた造花のバラの花を見るだけでぜんそく発作を起こすことがあります。
自立神経がアンバランスな方は低血圧を起こしやすかったり、原因不明の微熱が数週間続いたり、さまざまの体調不良を訴えることがあります。
このような場合詳しい血液検査をしても何の異常も見当たらず医師も頭を抱えてしまう場合がよく見られます。
 
自律神経のアンバランスの場合には鼻炎症状が出ることはときにあります。しかしながらアレルギー性鼻炎(花粉症)ならば慣れた耳鼻科医やアレルギー専門医が鼻の粘膜を鼻鏡でチェックすればすぐにわかります。
アレルギー性鼻炎がご心配であればこのような医師のところを受診して診断を受けるとよいでしょう。アレルギー性鼻炎がもし否定されたならば、そのときに別のことを考えればよいと思います。
 
症状によっては漢方薬をうまく使うと体調が良くなる場合も見られます。しかしながら漢方薬はその人の方の状態(漢方医学では証といいますが)にあった選択をして治療しないと治療効果は望めません。
あなたのおっしゃる症状が自律神経のアンバランスから出ているとすれば、それを総合的に判断してくれる医師と相談されることがよろしいと思います
 
<お礼&質問メール>
ご丁寧な回答メールを有難うございました。
早速、参考にしたいと思います。今通っている所が循環器ですが、もっと、自律神経について専門の病院はあるのでしょうか?最初精神的なストレスから色々発症したと思いますが、総合的な医者はどうやって探せばいいでしょうか?それだけ、教えていただけますか?
 
<回答>
アレルギー専門医でなおかつ自律神経のことも考慮しながら、診療をする医師の数は限られています。心療内科という手もあります。どうしてもだめなら拝見しますが、どうも遠すぎるようですね。まず近くの心療内科をお探しになると良いでしょう。
 
<お礼メール>
何度もご丁寧なアドバイスを有難うございました。
近くなら是非通いたい位親切丁寧で、とても感謝の気持ちでいっぱいです。心療内科は少し抵抗ありますが、探してみます。青森市には、どうも良心的に接してくれる病院が無いみたいです。今の主治医ですら開業当時はとても親切で、時間外でも見てくれたのですがある程度患者が固定したら、手のひらを返したように親身ではありません。薬の説明も聞いても詳しく教えてくれません。医者と患者の信頼関係が無ければ、治るものも治らない気がします。そんな中、用賀アレルギークリニック様の回答はとてもご親切で、嬉しく思いました。有難うございました。
 


Q11 排気ガスと気管支炎

 
排気ガス汚染のひどいアジアなどに行くと、息ができないほど咳がとまらず、仕事に支障があります。帰国すれば2週間ほどでなおるのですが、長期的に見て体への影響が心配です。
 
アレルギーかどうか調べる方法はありますか?また何か薬はあるのでしょうか?近々ハノイに長期出張の予定があり、体に悪影響ということであれば取りやめたいと思っています。
 

A11 大気汚染とアレルギー

 
近年東南アジアの、大気汚染は急速に悪化しています。
 
大気汚染物質は多数あり、その中のどれが期間を刺激して咳を誘発するのかは、同定するのは非常に難しい問題です。大気汚染と呼吸器症状の関係は最終的には吸入負荷試験をするのですが、汚染物質がはっきりしなければ吸入試験もできません。しかもそれは、国によって異なる可能性が大きいのです。
 
原因はさておき、とりあえずの応急対策としては、咳喘息などの治療に使用する吸入薬を出発の1-2週間前から使用しておくという方法があります。
 
大気汚染がひどいからといって、そこの生活する人のすべてが咳をするわけではありません。もともと、あなたの気管が敏感なためかもしれません。
 


Q10 コラーゲンアレルギー?原因特定の方法について

 
過去に卵を食べると気持ちが悪くなり、湿疹がでたことがあります。
 
ピリン系の風邪薬で湿疹が出たことがあります。杉とヒノキの花粉症で、ヒノキチオールや樹液などが入った、化粧品、貼り薬で発疹と呼吸困難を起こしたことがありますが、日頃は体力もあるのでそれほど気を使わずに生活してきました。肉や魚ではアレルギーを起こしたことはありません。
 
それが、3年前から化粧品やシャンプー、食べ物(市販のお菓子)、怪我をしたときに病院で出されたシップ薬(モーラス30)などでひどいアレルギーを起こし、顔が赤くパンパンに腫れて、吐き気や呼吸困難を起こすことが多くなりました。
 
加水分解コラーゲンや天然コラーゲンが原因かと思い、それが入っていないシャンプーや化粧品を使用して、症状は改善していますが、本当にコラーゲンが原因なのか、よく一緒に配合されているヒアルロン酸なのか、別の化学薬品のせいなのかわかりません。原因を特定する方法や、もし呼吸が苦しくなったときの回避策などがありましたら教えてほしいのです。お忙しいところすみませんが、どうぞよろしくお願いします。
 

A10 アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)

 
お話から判断すると複数のもが疑われます。
 
わかりやすいものから、
 
(1)モーラス。イブや鎮痛剤内服でいままでに、何か問題はあったでしょうか。鎮痛剤アレルギーが疑われます。呼吸困難になったことはそれを強く疑わせます。
 
(2)ヒノキチオール:このエキスの中に、スギ花粉の成分が溶け込んでいたかもしれません。
 
(3)コラーゲン、ヒアルロン酸については、それらの物質で皮膚検査をすると良いでしょう。
 
仮に原因がはっきり同定できなくても、あなたが経験された各種のアレルギー症状に対する救急治療薬はいくつかあります。当クリニックでは、それぞれの方に必要な対策プランをお立てします。
 
4/20 お礼メール
鎮痛剤アレルギーというのは初めて伺いました。今年になってから、いろいろなものでアレルギーになるので不安になっていたのですが、お薬もあるとのことで、少し安心しました。お忙しいところをお返事いただきまして、ありがとうございました。
 


Q9 食物アレルギー

 
23歳の時、青魚を食べてたら急に体中、痒くなりました。23歳までは、何とも無かったのに、いきなりアレルギーに成ることもあるのですか?
 
事故に遭ってもうすぐ2年になるのですが、事故に遭って赤身の魚を食べたら、青魚と同じ様に体中が痒くなったのですが、事故と関係があるのでしょうか?ちなみに、薬・卵・牛乳・花粉(全部)・ハウスダスト・排気ガス・金属・アレルギーがあります。
 

A9 アレルゲン

 
アレルギーを起こす原因物質を医学用語でアレルゲンといいます。アレルギー体質の人は外から入ってくるさまざまの物質に対してアレルギー反応を起こしやすいのです。
 
たとえば関東地方で暮らしていってスギ花粉症に悩んでいる人が、北海道の札幌に転勤になった場合、札幌には日本スギがほとんどないために、2月や3月になっても鼻の症状は全く見られずケロットしています。しかしながら3―4年たつと北海道特有のシラカバの花粉症になる場合がよく見られます。このことはひとつの花粉に対してアレルギーになると、場合によってはまた別の花粉にもアレルギーが出るということを示しています。
 
これは花粉以外のアレルゲンでも同様です。ですからあなたのようにそれまでにアレルギー症状が出なかった物質に対して、ある時を境に急に反応することはまれではありません。その原因はなかなか見つけ出すことは難しいのですが、よくある例としては、過労によるストレスにより体の免疫反応が低下した場合、生理の1週間前に体の中でホルモンのバランスが大きく変化した際、風邪をひき体力が低下したときなどによく見られますしかしながら現実にはこれらの原因がまったく分からない場合も少なくありません。
 
このアレルゲンで注意しなければいけないのは、血液検査や皮膚検査の結果が必ずしもアレルギー症状の原因を示してはいない場合があることです。分かりやすく言いうと血液検査や皮膚検査で陽性に出たアレルゲンでも、実際体の中に入ってもアレルギーを起こさない、疑陽性の場合が少なくありません。一般的にアレルギー体質の強い人は、実際にその物質にアレルギーを起こさなくても、血液検査では多数のアレルゲンが陽性に出てしまう場合も少なくありません。このような場合には実際そのアレルゲンに体が暴露されたときに症状が出るかどうかをよく注意しておく必要があります。そのものに暴露されたときに症状が1度ならず出る、これを再現性があるといいますが、このような場合にはかなりそれがアレルゲンとして疑わしくなります。
 
お話しの中で排気ガスに対してアレルギーであるということですが、排気ガスの成分にはアレルゲンの原因となるタンパク成分は含まれていません。排気ガスはアレルゲンというよりも窒素化合物、硫黄化合物や炭素化合物などの化学物質による粘膜の刺激により症状が出ると考えられています。たとえば中学校の化学の実験の時に塩酸ふたをあけて塩酸の蒸気を少し吸うとほとんどの人で咳が出ます。これは塩酸アレルギーではなくて、塩酸が気道の粘膜を強く刺激したために反射的に咳が出るからです。このように実際の免疫反応によるアレルギー起こす物質つまりアレルゲンと、刺激物質を分けて考えておいた方がよいでしょう。
 


Q8 アレルギー全般

 
早速ですが。アレルギーによる全身症状で困っています。
 
特に5~6月、9~10月頃が酷いような気がしますが、通年です。
主なアレルゲンを調べたところ、カビ、ヨモギ、カンジタダニなどでした。数値は>250インセイのところ、大抵900前後になってるようです。
(一般にアレルギーという方はどの程度の数値が多いのでしょうか?)
 
普段の症状は、いつでも痰が絡んだ状態で、喉に張り付いたようになって咳が止まらなくなったりします。症状が強い時は、吐き気が止まらず気が遠いて苦しく、動けなくなったりします。微熱が続き体がだるくてリンパ線も腫れます。時々顔から胸にかけてジンマシンも出ます。痒くなり、蚊にさされたような膨らみの周りが赤なったのが大きいものから小さいものまで10個~20個位、30分程で痒みは落ち着いてきます。
 
たばこの匂いにも非常に敏感で仕事場では毎日マスクをしています(あまり効果は無いようですが)。が、今年血痰が出て検査をしたところアトピー性気管支喘息といわれ、再度詳しい検査をしたらその時は症状が認められず様子を見ましょうとのことでした。おととしは結節性紅斑にもなり、去年は膠原病の抗体も発見され検査を続けてましたが、結局のところは、様子をみるという状態です。日々、いろいろな症状に悩まされていますが、通院・薬の服用はしていません。どの病院に行ったらいいのかもわからなくて・・・。トータルで見ていただけるような病院はどのような病院なのでしょうか?このまま我慢を続けるだけで大丈夫なのでしょうか?薬は出来るだけ飲まずにいた方が本当に良いのでしょうか?これらの症状で膠原病科から始まり、症状が酷い時に内科・皮膚科・耳鼻科にそれぞれ一度行きましたが、結局のところどこに行けば良いのか・・・。
 
取り留めがなく、長くなりましたが、アドバイス宜しくお願い致します。
 

A8 アレルギー一般

 
(1)IgEは成人の正常値は200-250以下です。しかしこの数値と症状は必ずしも一致しない場合もよく見られます。900とのことなので、何らかのアレルギーが関与しているという程度のことと理解しておくと、良いでしょう。
 
(2)アレルギーの方はあなたのように、湿疹以外の皮膚症状や膠原病の検査が陽性に出たりすることはよく見られます。この場合は検査のみ陽性で症状(持続する発熱、リンパ腺にはれ、手足の浮腫など)がなければ定期的に血液検査を受ければよいでしょう。
 
(3)当院のような総合アレルギー科がそちらにあればよいのですが、無い場合はかかりつけを決めてそこを中心に検査、必要に応じて治療を受けるのが良いでしょう。
 


Q7 パッチテストの反応について

 
4月20日にアトピーの疑いで子供(生後2ヵ月)が診察していただきました。
その際パッチテストでは15分後には反応がなかったのですが、次の日に蚊にさされてしばらくたったくらいの赤いはれが出ていて2日位赤みが退きません。直径は8mm位で、場所はつけた順だと1番目と3番目です。これは反応ありということでしょうか?
 

A7 遅延型反応(ツベルクリン型反応)

 
アレルギー反応には10-15分後に出る即時型反応、6-8時間後(遅発型)反応、48時間(1ー2日)後の遅延型反応(ツベルクリン型反応)があります。
この遅延型反応(ツベルクリン型反応)と思われます。
 
卵(No.1)、大豆(No.3)です。これらが原因かどうかは、除去テスト、負荷テストが不可欠です。
クリニックでご相談いたしましょう。手の腫れが著しいときは、塗る薬がありますのでご心配なく。
 


Q6 白血球数14000 好酸球77% IgEも1000代

 
もともと喘息、アレスギー体質で、好酸球数は8~9%代が続いていたのですが、足の異常な浮腫で病院へ・・そこでの結果は、白血球数14000 好酸球77% IgEは1000代・・の結果が出ました。
 
一週間ごとの検査では少しずつ白血球が減っているのでアレルギーでしょうと血液内科で診断され、来週からはアレルギー内科に行きます。ドクターにいろいろ質問したかったのですが、やはり一人に時間を割けないないのが現状でした。
私は非常に我慢強い方で、仕事のこともあり、辛くてもあまり表に出さないのがいけないのかも知れませんが、ドクターに後で、77%だったので入院させようか実は迷ったけど平気そうだったから・・と言われました(・・言って欲しかった)。そこで、お聞きしたいのですが、
 
・上記の値は普通の人間ならどのように感じる、あるいは危険?なレベルなのでしょうか?
・10年も前から慢性疲労なのですが、やはり好酸球が影響しているのでしょうか?
・猫は2年前から飼っていますが、喘息や疲労感は以前からあり、他のスギやタバコ、埃などと違い、無症状(痒くも喘息も出ない)です。今回の症状はおそらく食べ物だろうということですが、アレルギー検査で結果がでても無症状とはどういうことなのでしょう?
長々しく書き連ねてしまいましたが、ご返答いただければ幸いです。
 

A6 好酸球

 
血液の中の好酸球はアレルギーの病気、寄生虫疾患、ある種の特殊な肺炎などの病気の際に増加することが知られています。
 
しかしながらその本当の働きについてはまだよくわからない点が多いのです。気管支ぜんそくなどに見られる気道の炎症には好酸球が深くかかわっていることがわかっています。
 
しかしながら寄生虫感染の際に寄生虫を排除するには好酸球が不可欠です。つまり体に良い働きをしているわけです。ですから好酸球が増えてるからといって、それがすべて体に害があるとは、断言できない場合もあります。
 
ただ言えることは何んらかの炎症反応が体の中で起きている可能性を示唆しています。
現在あなたの主な症状としては浮腫が見られます。これはその部位の血管炎または腎臓の病気が疑われますが、これらについてはにあなたの臨床症状は一致していないようです。
 
以上にあげた疾患以外にも、膠原病やさまざまな病気が考えられますが、あなたは発熱しているわけでも、全身のリンパ腺がはれているわけでも、尿にタンパクが出ているわけでもありません。
 
おそらく主治医の先生がはっきりしたことを言わないのは、隠しているわけではなく、まだ不明の点が多いからだと思います。もう少し各種の検査が出るのを待ち、総合的に判断してもらってはどうでしょうか。
 


Q5 アレルギーが原因ですか?

 
半年ほど前から人前にでると周囲の人が花粉症のような反応を起こすことに気付くようになりました。
 
具体的には、会社とか、電車に乗った時とか周囲の人が咳込んだり、急に鼻水がとまらなくなったりすることに気づくようになりました。自分でも、時々鼻にツンとくるような感じ自分の体から感じます。気のせいだと言う人もいますが、思い過ごしではないと思っております。(実際に一律例外なく人前に出るとそういう感じを与えている)
 
自分でも具体的に原因がわからず困っております。ただ、冒頭にも書きました通り、周りの人の症状が例えて言うと花粉症のような感じですので、何かアレルギーと関連があるのかと思いメールを出しております。
 
考えうる原因と対処方法を教えていただければ助かります。
よろしくお願いします。
 

A5 アレルギー一般

 
アレルギー反応というのは、外から体の中に入る物質、主にたんぱく質により引き起こされる免疫反応です。
 
したがって、あなたの体から何かの物質が発散されて症状が起きるならともかく、そうでないのならそれはアレルギー反応を周囲の人が起こしているわけではありません。
 
心理的な反応でアレルギー反応起こす場合もありますが、それは心理的に非常に敏感な人のみ起きるのであり、人混みの中であなたの周囲にいる人が何人も1度に起こすということは非常に考えにくいことです。
 
お話しから判断する限り、あなたのご心配になっているようなことは、アレルギー反応が引き金になっているとは考えにくいと思われます。
 


Q4 疲労とアレルギーについて

 
私は疲れてくると、花粉だけでなく、煙や埃にもアレルギー反応をおこします。
 
疲労とアレルギーには関連性があるのでしょうか? またそれについての治療法や予防法はあるのでしょうか?
 

A4 アレルギー一般

 
アレルギーの症状はその方の体力、抵抗力が低下するときに表に出やすくなります。
 
それは風邪をひいたとき、過労、心理的ストレス、女性でしたら生理の時などの場合には、基本的な体調が普段通りてないためにいつもはあまり出ないアレルギーの症状が前面に出ることがよく見られます。
 
このような現象はヒトの場合にはよく起きます。例えば口の周囲やわき腹などにピリピリと痛いヘルペスが出る場合がありますが、これは以前にこのウイルスの感染を受け、その後そのウイルスが体の神経の中に入り込んで冬眠する状態となります。その人の体力、抵抗力が弱った時に冬眠からさめて、皮膚で悪さをすることになります。それは治療されるとまた神経の中に入り込んで冬眠状態に入ります。このような仕組みにより再発、活性化を繰り返すために体調が落ちるとこのヘルペスウイルスに悩まされる方がしばしば見られます。
 
アレルギーも全く同様です。あなたの場合アレルギーの症状が出るのを予防する方法としては、普段から規則正しい生活を行い、栄養のバランスに気をつけ、規則的な適度な運動をきちんと行うというごく当たり前の、何の面白みもない自己管理がお勧めです。
 
私の四分の一世紀以上にわたるアレルギー専門医の助言としては、お薬に頼らない予防法としては、今上に述べたようなことを無理なく日々を行うということが、一見遠回りではありますが、最も近道であるといえます。
 


Q3 アレルギーマーチについて

 
3歳の息子のことでお聞きしたいと思います。
 
生後2ヶ月からアトピー性皮膚炎になり、1歳過ぎに喘息のような発作が起き、2歳になってからは、アレルギー性鼻炎でひどい時だけ薬を飲んでいます。今年夏には、また喘息のような発作が起き、この時期になるとまた鼻炎が始まりました。育児書などで読んだ事がありますが、やはり、こういうのはアレルギーマーチなるものなのでしょうか?また、原因というのは、ダニ・・なのですか?それから、喘息のような発作というのは、ゼーゼーして寝付けない状態で入院とまではいかず、数日で落ち着くものでした。その際、気管支拡張剤(飲み薬)を処方されたのですが、飲ませると興奮状態になるみたいで、なかなか寝てくれず、寝ても魘されるかのようにぐずり、ほとんど熟睡しない状態でした。後日かかりつけの小児科に問い合わせたところ、飲み続ければ体が慣れてくると言われました・・・。今のところは症状がないので飲んでいませんが。それから、猫の毛はアトピー、鼻炎には関係ないですか?ご返答よろしくお願いします。
 

A3 アレルギーマーチ

 
アレルギーマーチという考え方は同愛強記念病院の馬場実先生が提唱された概念です。
 
これば、乳児期には食物アレルギーによりアトピー性皮膚炎になり、就学前ころには風邪や気管支炎の時に喘息発作がみられ、小学校中高学年になるとスギ花粉症が出てくるというように、アレルギーの病気が連続して登場する(マーク)ようになるということから名付けられた概念です。もちろんアレルギーの子供がすべてこのよう決まった経過をとるわけではありませんが、残念ながらお子さんはこれにあってはまりつつあるようです。
 
喘息発作の時に内服する気管支拡張薬は、気道を広げるだけではなく、敏感なお子さんの場合には興奮状態になることがあります。成人ではドキドキしたり、気持ちが悪くなったりという訴えを自分で表現することができます。小児の場合はその様な訴えは余りせずにただ興奮状態になったり、夜寝つきが悪くなったり、夜中に目を覚まして騒いだりすることがあります。確かに主治医の先生の言われる通り飲んでいれば慣れてくる場合もありますがどうしてもうまく行かない時は薬の量を減らしたり、吸入療法に切り替えるなどの方法を検討するとよいでしょう。
 
日本においてはチリダニ、ハウスダストが喘息やアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の重要な権威とます。しかしアメリカでは猫を対するアレルギーがチリダニと同じくらいかまたはそれ以上に問題です。ネコアレルギーはネコの毛よりも皮脂腺から出る物が嫌いなため、このような物質を体から洗い落とすことが、イヌに比べて難しいのです。これがネコアレルギーを厄介な問題としている理由のひとつであると考えられています。お宅にネコがいるならばお子さんの今後の健康を考えるとあまり好ましくないといえましょう。ペットは子どもの情緒面の発達には素晴らしい助けとなりますが、アレルギーについては残念ながらとてもオススメできません。
 
私も個人的には動物は好きなので、このようなことをペットを飼っている方に申し上げるのは心苦しいのですが。
 


Q2 コウサンキュウって?

 
はじめて質問します。
6ヶ月の息子がいますが、2ヶ月でアトピーといわれ、今、治療中です。途中、何度か血液検査をしましたが、結果のお話のときに先生はしきりに「コウサンキュウ」が高いとか低いとか、そういったことを気にされています。コウサンキュウってなんでしょうか?また、アトピーとはどういった関係なのでしょうか。
私はネット上でもよくきく「Ige」というものの値がきになるのですが、先生はIgeについてはあまり気になさらないようです。
 

A2 好酸球

 
好酸球とはヒトの体の中にある白血球のひとつです。
 
この働きはアレルギー性の炎症を起こしたり、場合によっては寄生虫を退治する役目を持っています。血液検査をしてこの好酸球の数多く、同時にからだに何らかのアレルギー症状が見られると何々アレルギー病というように、と診断されます。
 
IgEは体の中にある抗体でアレルギー反応に密接な関係があります。また前述の好酸球と共同して寄生虫をやっつけます。このIgEは一定以上あるとアレルギーの病気と診断されます。しかしこの量の多い少ないは病気の重症とはあまり関係がありません。したがって重要視されない先生もいます。
 


Q1 何の病気かわかりません

 
急に腹痛がして、下痢をし始めると、顔(目、唇など)が腫れ上がり、そのため、目が開けられず、ほとんど見えなくなります。同時に主に首や腕、腿などに蕁麻疹がでて、鼻や,のどの内側が腫れてきます。鼻では全く息ができません。口で息をするのがやっとです。このとき鼻水がでますが、かさぶたをはがしたときにでるような、べっこうあめのような色で、さらさらしています。手足がしびれたり、頭が重くなって全身の力が抜け、水溜りができるほど汗がふきだしてくる時もあります。
 
年に6~7回なりますが、症状は軽いときもあります。なりはじめたのは16歳ぐらいで、最初は目と蕁麻疹ぐらいでした。眼科に行ったら、目については診るが、のどのことは耳鼻咽喉科に行くよう言われ、そちらでは腹痛については内科へという感じで、原因は同じものだと思うのにたらいまわしにされているようで、その後病院には行っていません。
 
症状はだいたい2~3時間で落ち着きますが、顔の腫れが完全に引くまでは4~5日かかります。
 

A1 アレルギー反応

 
お話しからでは原因がはっきりしませんが、何らかの原因による一連のアレルギー反応と考えられます。
 
アレルギー反応は毛細血管の多い場所によく現れます。顔面や鼻の粘膜、口の中、または喉の奥などの場所は毛細血管が多く分布している場所です。あなたの場合は、これらの場所にアレルギー反応が突然に現れると考えられます。
 
この場合かゆみを伴うのであればじんましん型の反応です。そうでなくてただ粘膜や目の腫れだけであればクインケの浮腫というものが考えられます。呼吸困難や血圧が下がるなどの重症の状態になる際にはアナフィラキシーという特殊な病名が考えられます。
 
お話しから判断するとだんだん症状がひどくなってくるようです。呼吸困難や低血圧などが来ないうちにきちんと原因をチェックし、または万一そのような場合になった際に使用する非常用の薬などを普段から常備しておく必要があります。
 
病名を確定し、それなりの対策を講じておけば、万一そのような状態になってもあわてずに対処できるようになります。1度拝見しておくのがよろしいと思われます。