カテゴリー別Q&A
Q17 慢性じんましん
A43 蕁麻疹
Q42 じんましん
蕁麻疹が出始め、まもなく3ヶ月になります。
今はアレロックという薬を1日半に1錠飲みながら、症状を抑えてます。副作用はないと聞いてますが、どんな薬も多少なんらかの影響を体に及ぼすのではないかと心配です。
じんましんの原因は不明。テストをしても、原因はわからないだろう。原因がわからなければ生活改善もしようがないだろう。結局は薬をのみつづけて、その内自然に治るのを待つしかないだろう。という結論だそうです。そういうものなのでしょうか?
A42 蕁麻疹・アレロック
アレロックは最近使用されるようになった新しい抗アレルギー薬です。1日1回の内服で良いため便利なお薬のひとつです。
ジンマシンはその原因から分類すると、食物によるジンマシン、寒冷ジンマシン、温熱ジンマシン、ストレス性ジンマシン、接触性ジンマシン、体質性ジンマシンなどがあります。体質性ジンマシンというのは、特別な原因がわからない場合の慢性ジンマシンによく用いられる病名です。
この体質性ジンマシンまたは慢性ジンマシンの治療はなかなか厄介です。原因が分からないだけに可能性のあるリスクをひとつひとつは見つけ出して、それをチェックしていく必要があります。
日常生活の中に含まれるさまざまな因子例えば、食物、皮膚に接触する洗剤や化粧品、添加物、など様々な因子につき詳しく、聴き取り調査をしなければならない根気を要する作業です。
アレルギー専門医でもこの操作をして必ず原因が見つかるわけではありませんが、この推理小説を解くような面倒臭い作業をしてくれるアレルギー専門医がいればその方と相談するとよいでしょう。
Q41 こどもの咳について
こんにちは。以前 目黒区駒場在住中にいつも診察して頂いていたT.N(3歳男)の母です。
この4月より大分市に転勤となり、引越しをいたしました。
用賀アレルギークリニックで、咳が出やすいということでネブライザーを購入し、いつもインタールとベネトリンを処方して頂いておりました。
本題なのですが、息子が日中に突然咳をし始め(食事中、お茶を飲んだとき、おしゃべりをたくさんしたとき、ふざけて大暴れしたとき、大笑いしたとき等)、それがしばらくの間止まらないということがかなり頻繁に(連日起こることも)あります。
咳は、苦しそうにずっと連続して止まらないという感じではなく、十~数十秒おきに「ゴホッ!」。「ゴボッ!ゴホッ!」と1~2度咳をするのがしばらく(ほっとくと30分以上続いたりします)続くという状態です。
特に苦しそうという感じではないのですが、止まらないので、その都度貴院にて頂いていたインタールの吸入をさせています。吸入後は、ピタッと咳は止まります。
実は、先月初めに晩御飯を食べすぎ(普段の2倍近く食べました)、夜中に咳を「ゴホ」っとしたときにちょっと戻してしまい、それが気管に入ってしまったらしく、ひどい咳が止まらなくなりました。次第に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がし始めてしまったので、翌日救急病院に連れて行きました。
そのときは、吸入を15分おきに2回病院でしても血中酸素濃度が93と低かったため、入院となりました。
そのときの外来医師の診断は、「喘息」というものでした。
喘息の典型的な症状なので、「喘息の初発発作」だと言われました。(しかし、入院中の担当医からは発作が初めてなので「喘息」の確定ではなく、繰り返すようなら「喘息かも」と言われました)
その喘息での入院後、特にヒューヒュー音もゼーゼーもしていないのですが、前記のような頻繁に起こる咳が気になっています。私が見ている限りでは、しゃべりすぎて唾が気管に入ったり、急いで飲み物を飲んで気管に入ったり、と言うように、気管に唾や異物が入ったために咳が起きて続いてしまうというように思えます。
ヒューヒューやゼーゼー音がしないときにも、気になる咳がでるようであれば今私がしているように吸入をさせたほうがいいのでしょうか?入院した病院では、聴診器を当てて「ゼーゼー」していたら吸入。という考え方なので、退院時にも1週間分の飲み薬(オノン、気管支拡張剤など)だけ処方されました。吸入についての指示はありませんでした。
風邪をひいて他の小児科にかかったときも、そのときに咳が出ていればアスベリンなどが処方されるだけで、吸入についてはこちらから聞くと「してもかまいませんよ」ぐらいの言い方しかされず、困っています。
インタールなどの吸入薬も非常にもらいずらい状態です。
上記のような日中に起こる頻繁な咳の場合の対処の仕方 及び風邪のとき(咳が出ていない風邪、鼻風邪の場合も)の時の吸入の仕方についてご教示いただければと思っております。
お忙しいと思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
A41 吸入療法
いかの3つの仕様に仕方があります。
(1) インタールとベネトリンはゼーゼーや呼吸困難のさいに」、1日2-3回定時吸入します。
(2) (1)をやっても、上記の症状がでた場合には、前に吸入から2-3時間空ければ再度吸入できます。特に夜間などのこれは有効です。
(3) 予防的にインタールを単独で、1日に2-3回吸入します。
以上のやり方を参考にしてください。回数の増減については、ご相談ください。
インタールについての詳しい説明は、Q&Aの555番に説明してありますので、ご覧ください。
Q40 虫除け対策について
※アレルギーMLからのご質問
はじめまして。数年前、永倉先生には大変お世話になりました。
虫除け対策はどうすれば、良いでしょうか?
アロマなどが、最近はやっております。
私自身、化粧品類は天然由来成分の化粧品を使用しており、顔に関しては、刺されても、市販薬でスグに治ります。使用している、フェイスローションの中に、消炎成分が入っていると聞きます。
ただ、腕、足に関しましては、日焼け止めを塗る程度で、フェイスローションを足、腕に塗るのはべたつき、仮に塗っても落ちてしまいます。
出来れば、天然の由来の物で、虫除け対策をしたので、アドバイス下さい。
尚、昨年の夏は腕や手の甲に蚊が刺されただけでも、腫れ上がり、熱を持ったので、近所の皮膚科に行き、「リドメックスコーワ軟膏 5g」「レスタミン」と更に、調剤薬局の人がビックリするほどの量のアレルギー対策(虫除け)の飲み薬を処方されました。無駄な薬を処方されました。「リドメックスコーワ軟膏 5g」「レスタミン」は未だ残っていたので、現在使用してますが、ナカナカ治りません。近々に永倉先生の診察予約しますので、宜しくお願いいたします。
尚、数年前に同じく、ブヨにさされ、足が腫れ上がったときに、永倉先生が処方された「リンデロン-VG軟膏0.12%」がたまたま残っていたのですが、使用しても問題ないでしょうか?
A40 虫刺され
一般的には、さされた当日はレスタミン軟膏、翌日になっても腫れが引かない場合には、ステロイド軟膏が使用されます。
期限切れのお薬の使用はお勧めしかねます。もしどうしてもという場合には、それなりの覚悟をしてご自分の責任でご使用ください。
食べ物の賞味期限と同じです。保存状態がよければ、期限が1日でも切れたら、効かないわけではないですが、あまり気持ちのよいものではありませんね。
Q39 セレスタミンの飲み方
こんばんはo(^-^)oいつもお世話になっています。
今日クリームシチューをつくって食べました小麦粉がだまになってしまいましたが気にせず食べたら蕁麻疹が出始めて全身がかゆくなりました。最初は小麦は検査で陽性でしたが実際反応はなかったので気のせいだと思って様子をみましたがひどくなってきたのでセレスタミンを2錠のんでそれでも治まらず15分後アタラックス1錠のみました。随分よくなりました。今まで苦しくなったときにセレスタミンをのんでいましたがかゆいときも同じのみかたで大丈夫でしょうか。
あと今、1ヶ月くらい喘息が治まっていて朝1回オルベスコを吸入していますが0回にしたほうがいいのか続けたほうがいいのか、教えてください。よろしくお願いします。
A39 セレスタミン
(1)処置はそれで宜しいでしょう。
(2)オルベスコは1ヶ月で注しないほうが無難です。今は陽気の変化が大きく、喘息の具合が悪くなりやすいのです。副作用もまず無いし、1日1回ですからしばらく継続することをお勧めします。
Q38 保湿剤について
いつもお世話になっております。来週の予約を取らせていただきました。
ただ、頂いている保湿剤がもしかすると金曜日までになくなってしまうかもしれません。もっと早く行かないといけなかったのにすみません。
代替として、市販のワセリンを使うことは可能でしょうか?現在はプロペトを使用しています。
今まで他に使ったことがあるのはヒルドイドローションだけです。
どうぞよろしくお願い致します。
A38 ワセリン
白色ワセリンは薬局で購入できます。プロペトは白色ワセリンよりも粒子のサイズが小さいのです。でも両者ともにワセリンです。多少べたつきますが応急処処置としてはよろしいでしょう。
Q37 動物アレルギー
私は物心ついたころからすでに犬に対してアレルギーがでていました。
自宅では飼っていないんですが、よく遊びに行く祖母の家で犬を飼っています。
症状は、始めのうちは目の痒み・くしゃみ・鼻水などですが長い時間犬と一緒にいると、息苦しさもでてきて横になるのも辛くなります。
それでも犬を嫌いになることもなく、逆にますます好きになっていき幼い頃からずっと将来は動物関係の仕事に就きたいと強く思っていました。
しかし本気で将来のことを考ると、今のアレルギーの状態では仕事にするのは到底無理だと思い、とにかく詳しい検査を受けようってことになり近くの病院でアレルギー検査を受けました。
結果はもちろん犬のCAPクラス?が4で、猫が2でした。
その結果を見たお医者さんに諦めた方がいいと言われ…自分自身も諦めようと思い違う道を考えたりもしたんですがやっぱりどうしても諦めることができませんでした。
それからネットで色々調べ、アレルギーの値を下げる薬があると知ったんですがそれを服用し続けるとしてもやはり仕事にするのは無理なんでしょうか?
それと、その薬の値段はいくらぐらいですか?
動物看護士になりたいと思ってるんですが…。
4月から高3になるので進路も決定しなければならなくて悩んでます。
A37 アレルギーを下げるお薬(?)
これ何というお薬ですか?もしあるのなら、私もぜひ処方したいと思います。
しかし、常日頃、世界のアレルギーの最新の文献に眼を光らせていますが、思い当たりません。
もう少し薬品名などの情報がないのでしょうか?
参考までに。私たちの治験がすでに終了し、厚生労働省の認可を待っている、ノバルティス社のゾレアという注射薬がありますが、喘息が対象でUSAで1本600ドル(約6万円)で、月1回、ずっと注射する必要があります。このお薬を一生継続して副作用がでないかは、現時点ではデータがありません。
3/31
アレルギーを下げる薬という言い方ではなかったんですね;
IPDカプセルとか抗ヒスタミン薬?というのを服用してアレルギーの値?を少しだけど下げることができたというのをネットで見ました。でも…今日再びアレルギー検査をした結果、1年前よりもひどくなってました。
お医者さんにも諦めなさいと言われちゃいました。やっぱり無理なんでしょうか?
Q36 アレロックについて
1月15日にじんましんで診ていただいた者です。
15日の夜からアレロックを飲み始め、現在も飲み続けています。
16日の朝起きたらじんましんが悪化していたので、16日から18日まで三日間、緊急時用にいただいていたセレスタミンを朝夜一錠ずつ飲みました。
それで一時的に症状はおさまったのですが、20日からまたポツポツと出始め今は顔・頭皮・首を中心に大きいのがボコボコとたくさんできています。
セレスタミンは昨年のクリスマス頃から断続的に服用していて、連続ではないとはいえ合計すると軽く二週間以上は飲んでいますのでできたらもう飲みたくないと思っています。
そこでいまのところアレロックに頼るしかない状況なのですが、最近になってアレロックにちょっと疑問を抱くようになりました。
私はもともとアトピー性皮膚炎なのですが、昨年の3月から急に悪化しました。
悪化といってもそれまでのアトピーの症状とは違う初めての症状で、顔の同じ部分にしつこく繰り返すようになりました。(額・まぶた・右耳周辺)プロトピックを塗ると良くなり、塗るのをやめると二日くらいで再発するという繰り返しでした。プロトピックの副作用なのかな?と思っていましたが、昨年の12月に入ったくらいからその症状はなくなりました。(昨年の2月末から11月22日までアレロックを飲んでいました。)
今月の21日からまた急にその症状が出てきました。
前日はなにもなくてあまりに突然だったので、原因を色々考えてみたところ、思い当たったのはアレロックを飲み始めたことでした。
その後昨年のことを思い返してみたら、アレロックを飲んでいた時期とアトピーがひどかった時期がちょうど重なっていたので、もしかしてアレロックによる薬疹なんじゃないかと思うようになりました。
過去に原因不明のひどい中毒疹になったことがあり、蕁麻疹に対して過剰な恐怖心があります。ですから薬を飲まずに放っておくことは怖くてできないので、とりあえずはアレロックを飲み続けたいとは思って
いますが、どうすればいいでしょうか?
写真をお送りすればいいのでしょうが、こわくて鏡も見られない状態でどうしても写真を撮ることができません。申し訳ありません。
長々とすみません。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願いいたします。
A36 抗ヒスタミン薬
このお薬は、蕁麻疹、花粉症、皮膚のかゆみを抑えるもので、アレルギーの病気によく使用されます。私は、これ無しには、アレルギーの治療はできません。
一般的には眠気やふらつく、喉が渇くなどの副作用はあるものの、それ以外のトラブルはおきにくいといえます。
しかし、アレルギー体質の方は、このアレルギーを起こすお薬で副作用を起こしてしまうことは、無い訳ではありません。当クリニックでは年に1-2人の方がアレルギーを抑えるはずのこれらのお薬で、喘息発作や、蕁麻疹、皮膚炎などを起こして来院されます。
薬の副作用を疑ったら、それをすぐ中止して問題の症状が軽くなるかをチェックする必要があります。
まず、アレロックを中止して、症状が改善しなければ、早めにセレスタミンを1回1錠、1日2回内服してください。
その後、お電話ください。クリニックの診察時間内に電話してください。
Q35 犬のアレルギーについて
渡加する前に十分お薬を処方していただいたと思っていたのですが、滞在期間に対してフルタイドの量が少ないことがわかりました。(残滞在期間約6ヶ月(もしかしたらもっと)に対してこちらに残していたものを合わせてフルタイド残り5個)
現在症状が落ち着いており、よほど天候が急に変わらない限り元気なのでフルタイドは一番必要なお薬で、ベストは一日最低でも1吸入がベストだとは承知しているですが、そういってられない状況です。どのようにお薬を摂ったらよろしいでしょうか?
もう少し状況を詳しく説明しますと。。
セレベントは6個あります。
サルタノールも5個以上、テオドールとシングレア、ホクナリンテープも十分あります。
現在フルタイドを長く持たせるために、摂取を以下のようにしています。
フルタイド・・・・・・・・・・・・「数日に一度、一日一回2吸入」、同時にセレベントを「1吸入」
<天候具合で体調が優れなくなったとき>
テオドール(200mg)・・・・・「数日間、朝、晩、1錠ずつ(一日計2錠)」
サルタノール・・・・・・・・・・・「随時、一日最高3回、一回2吸入」
ホクナリンテープ貼付・・・「一日一枚」
日本で薬の手配諸々を頼むのはかなり難しいのでできれば、摂取量をコントロールして長く持たせたいのですがこういう場合のベストな方法のアドバイスをお願いします。
A35 薬
それは困りましたね。
残りの滞在日数を吸入、内服薬の数で割って、見てはいかがですか。
例えば、あと100日間としてフルタイドが20回分ならば、5にちに1回となります。また調子がよければ、フルタイドは1回1吸入(200マイクログラム)で良いでしょう。最悪、なくなった場合には、病院へ行き、fluticasone dry powder inhalerといえばよいでしょう。カナダはアングロサクソン系に医療なので、基本的に日本と同じです。医療費は高いですけど。
セレベントはフルタイドを吸うときに、あわせて吸入すればよいでしょう。
緊張しているときは、よほどの過労でない限り、風邪は引きにくいものです。小生も1981-83年前にLonndon 留学中もひどい生活環境でしたが大きな風邪は1度も引きませんでした。
過労と思ったら、早めに休むようにすることです。風邪を引かなければ、Passive smokingがなければ、喘息発作のリスクは減ります。
薬が手元にあるだけ、ラッキー! と思いましょう。
12/29 お礼メール
先生、ありがとうございます。
薬の名前を知る事が出来、安心しました.お医者さんから処方箋を発行してもらわないと買えないとは思いますが。でも過労と風邪とpassive smokingを避ければいいんですよね?あれこれ心配するよりずっと気が楽になりました。過労と風邪はより気をつけます!それでは、良いお年を!
Q34 セレスタミン長期服用
こんばんは。現在3歳6ヶ月になる息子(ダニ、卵アレルギー、でも生卵以外食べれます)が、耳鼻科でセレスタミンシロップをステロイドと知らずに1年間飲まされておりました。
その耳鼻科では、アレルギーとだけ言われ、何のアレルギーか検査しないし教えてくれません。その耳鼻科では通院している人がかならず、アレルギーといわれます。息子は鼻水が出るだけで耳鼻科にいきました。小児科では鼻炎と言われたので小児科に行くと風邪などが移るといけないので、耳鼻科で鼻吸引してもらいたくて行きました。
先日、下の子(生後8ヶ月、セレスタミン2ヶ月間服用)のポリオの時に、この薬を飲んでいると出来ない!と言われ、小児科に処方せんを持っていったところ、ステロイドであるとわかりました。そのときに小児科の先生にすぐに服用を中止するように!と言われ、12月に入ってからは二人とも服用していません。息子は、身長がほとんど伸びておらず何かの病気ではないかとずっと心配していました。小児科の先生に、副作用として発育障害があるかもと言われ、もしかして!とセレスタミンを飲んだせいで身長が伸びないのではと心配しております。
セレスタミンを長期服用していることによる、副作用で身長が伸びないのであれば、服用をやめると通常通り伸びるのか、身長が伸びない以外にも何か障害が残ってしまうのか教えていただけますか。副作用が起きているかどうかの検査などあるのでしょうか?
A34 薬の副作用
セレスタミンはステロイドと抗ヒスタミン薬の合剤です。
アレルギー症状がひどいときは、使用しますが、成人の花粉症でも2週間が限度です。
成長期の小児では、数ヶ月以上内服すると、身長が伸びなくなります。中止すれば、また身長は伸びますので、心配ありません。
但し、長期に内服している場合は、急には止めないで、徐々に減らしてゆくのがおススメです。あわてて急に止めると、ショックになることもありえますので、注意が必要です。
よく効く便利なお薬なので、あなたのお子さんのように長期に処方される場合は時に見られます。お薬自体は、保健薬の一つなので、正しく処方すれば問題はないのです。
私も、主に成人ですが、全身性のひどいジンマシン、重症な薬アレルギーの場合、よく処方します。但し、1-2週以内ですが。
Q33 体の湿疹について
2週間程前から背中お尻胸の一部に湿疹が出始めました。背中の数箇所はニキビのような感じのものがあります。お尻は癖?で掻いてしまうようなので(暑くなると)あまり気にしていないのですが、背中が少し気になるので相談させて頂きました。薬はモクタール+プロペト+ヒルドイドローションで問題なく過ごしてきましたが、湿疹が特にひどい時が3回程あったので青キャップを2週間のうち3回使っています。使った次の日は治まっているのでモクタールに戻す、ひどくなってなければ次の日もモクタールという感じで使っていました。
急に暖かくなったので、あせものような感じなのでしょうか?薬は変えたほうがいいでしょうか?(サトウザルベがあります)
お腹部分の写真のみ桜なのですが、桜もお腹に同じような感じの湿疹が出てきています。こちらはそこまでひどくないのでモクタール+プロペト+ヒルドイドローションで過ごしています。
2人とも冬場の乾燥が気になっていたので保湿を多めにしていたのですが、暖かくなってきたので少し控えた方がいいのでしょうか?保湿のしすぎで余計かゆくなるなどありますか?
出産後間もないのでメールで相談させて頂きました、よろしくお願い致します。
A33 湿疹の薬
おっしゃるように、一時期暖かい日が多かったため、あせもの一歩手前のような感じです。保湿は控えたほうが良いでしょう。
サトウザルベが良いかもしれません。
Q32 授乳とじんましんの薬
蕁麻疹について質問です。
先月7月19日に出産し、その後2週間ほど経ち腕、背中、胸の広範囲に蕁麻疹ができ皮膚科を受診したところ「発汗にともなう蕁麻疹」と言われました。
もともと学生時代に蕁麻疹が出て大学病院に通院したこともあります。その後は特に出ることもなかったのですが双子を出産し慣れない育児と二人分の授乳のストレス?疲れでしょうか?
授乳時に汗をかくので痒くてかなり辛いのです・・・。
現在、飲み薬は飲まない方がいいと言うことでなし、塗り薬はリドメックスコーワローションのみで多少効いていますが、双子ということもありずっと授乳しているので効いているのが実感できるのもほんのわずかな時間です。。。
このような状態でいいお薬はありますでしょか?飲み薬が可能であれば飲みたいのですが・・・ご回答よろしくお願い致します。
A32 授乳とお薬
母親の内服したものの3%は1-2時間をピークに、母乳中に出てきます。但し、ジンマシンに使用される抗ヒスタミン薬は妊婦さんでも使用できるものを少なくありません。
妊婦さんが内服できるということは、胎児への影響はまず心配ないのです。これをもとに考えると、生後1ケ月であれば、胎児より身体は発達しているので、あなたがつらければ、妊婦さんも必要なときに内服するタイプの抗ヒスタミン薬を内服することは可能でしょう。
当クリニックでも、そのようにしている授乳中のママは何人もいらっします。
Q31 産後のじんましん
産後二ヶ月ですが、腕と足に芯のある湿疹ができはじめ痒みを伴い、その後蕁麻疹もでき、皮膚科で授乳中の為リンデロンvg軟膏とレスタミンコーワ軟膏をもらいましたが治らず、(芯のある湿疹は完治)別の皮膚科でアレロック錠5をもらい1錠飲み、(授乳は一時中断しました)2日間出なかったのですが、飲むのをやめたところ再び出たのでアレロックを4日続けて飲みましたが、今度は全く効かなくなってしまいました。
授乳をしながら飲める薬はないのでしょうか?
夜中に授乳のため起きるのと、蕁麻疹が痒くて起きてしまうのもあり、かなり睡眠不足とストレスになっています。
A31 授乳とお薬
アレルギーの病気(ジンマシン、花粉症、湿疹に痒みなど)の治療に良く使用される抗ヒスタミン薬は妊婦さんも使用できるものがいくつかあります。妊婦さんですから、胎児に悪い影響が無いお薬であることが必要です。抗ヒスタミン薬のあるものは妊婦さんの使用可というものがあります。アレルギー疾患の妊婦さんにはこれらのお薬を、どうしてもというときに使用する場合があります。
一方、母乳中には母親が内服したお薬の数%は出てきます。しかし、上で説明したように、胎児で問題がないものは、乳児でもまず問題はありません。
従って、あなたのつらい症状を改善する抗ヒスタミン薬を選択し、症状を抑えてから、お薬の減量をするとよいでしょう。
さらに、断乳後にもあなたの症状がひどい場合には、これら以外の治療法、抗ヒスタミン薬以外の内服薬、または体質改善のお薬などもあります。
Q30 薬の飲み方(晩酌をやめずにすむ方法)
昨日の診療の際は、大変お世話になりました。
薬の飲み方でご質問があります。
一般的に、薬を飲むときはアルコールを控えるように、と言われますが、昨日処方された抗ヒスタミン薬についてインターネットで調べると、「アルコールにより中枢神経抑制作用が強くでることがある」などと書かれています。
我が家では、毎日夕食時にワインを一人 1/4~1/2 本程度 飲むのですが、夕食後に薬を飲む場合、お酒を飲むのはやはりまずいですよね。
薬を優先してアルコールを控えるべきだとは思うのですが、今後もずっと薬を飲む必要が生じた場合、晩酌も続けられるような方策がありました ら、お教えいただければ幸いです。
もう1点、ご質問があります。
リンデロン-VG を塗るタイミングですが、ご説明いただいたかもしれませんが、失念してしまいました。かゆみのあるなしに関わらず、1日数回程度、定期的に塗布するというやり方でよろしいでしょうか?
以上、お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答くださいますよう、お願いいたします。
A30 お薬
軽く適度にお飲みになるのは差し支えないでしょう。翌日に、二日酔いで苦しむというような深酒でなければ、問題ありません。軽く、ビールなら100-200ml、ワインならグラス1-2杯程度は差し支えないでしょう。
塗り薬は一日2回で開始し、よくなるにつれて1回にする方法が一般的です。まずこれをお試しになってはいかがですか。
6/11 お礼メール
先ほどは、ご回答ありがとうございました。もう、あまり深酒することもないので、薬もお酒も安心して飲めそうです。
塗り薬の方も、ご説明のようにつけてみます。お忙しいところ、本当にありがとうございました。
Q29 インタール
永倉 俊和 先生、昨日初めて伺いましたM.Yです。
今のところハーブが効いていることと、これからは気候が温かくなるので、先の長い話ですが、冬になって喘息がひどくなるようでしたら、もう一度Q&A555を読んで、決めたいと思います。
いずれにいたしましても、治るということはない、つまり、DNAを変えることはできない、というお話は説得力があり、先生のところに伺ってよかったと思いました。喘息がひどくなったときには、どうぞよろしくお願いいたします。 草々
A29 インタール
インタールは抗アレルギー薬です。
炎症に対する効果は吸入ステロイドより弱いのはやむを得ませんが、安全性を考えると、第一選択として考えてもよいでしょう。
Q28 処方いただいた薬の塗りかた
今月25日に初診を受けました佐藤です。早速の質問で申し訳ありません。
塗り薬をたくさん処方いただきましたが、いまひとつ要領を得ておりません。
診察時にクリアにせずに申し訳ありませんでしたが、お時間頂戴したく。
処方いただいた外用薬
①ロコイド軟膏
②プロペト
③ビ-ソフテンローション
④プロペトプラスチベース
⑤ロコイド軟膏 0.1%白色ワセリン
ひどい箇所は他病院で処方されていたリドメックス入りのステロイド剤を塗布。
軽快してきたら、ロコイド①に切り替える。それより軽快したら⑤に切り替える。
保湿剤は他病院で処方されていたヒルドイドソフトとザーネ軟膏のものは使わず、今回処方いただいたものを付ける。まず、②.それより軽くても平気な場合は④.もっとサラサラで軽い保湿剤でいい場合は③ということでしょうか。
基本的な質問で申し訳ありません。宜しくお願いいたします。
A28 外用薬の塗り方
(1)リドメックスはロコイドよりも一段強い薬ですので、皮膚がよくなったらロコイドにしましょう。
(2)または乾燥ご軽度ならローション、乾燥の程度でプロペト、プロペトとプラスチベースの混合を使用します。
Q27 抗アレルギー薬について
先日はお世話になりました。おかげさまで症状も落ち着いております。
皮膚テストや血液検査で陽性だった物も少しづつ食べていますが、母乳を介しては明らかな反応もなく、このまま食べ過ぎないで様子を見れば良さそうです。
先日の診察時に質問し忘れたのですが、血液検査の結果肝機能が悪く、IGEも208と高いため、症状がなくてもアレルギー体質だと言われました。かゆみもあったことからジキリオンを処方されてアレルギーマーチを防ぐ意味からも当分飲みつづけるようにとの指示でした。
質問は本当に将来の喘息などをこの内服で抑えられるのでしょうか?そうだとすればどのくらいの確率でしょうか? その場合どのくらいの期間のみ続けて判断するのでしょうか?
息子のようなデーターは悪くてもあまり症状がない子も内服の必要があるのでしょうか?ちなみに今は落ち着いているせいか以前ほどかゆくなさそうです。
また、この肝機能の悪化はアレルギーからくるものですか? 再検査の必要はありますか?
貧血の方は先生のアドバイスどおり処方されている薬を全部飲んで中止するつもりでいますが(2ヶ月分処方され今1ヶ月ちょっと飲んでいます)
今辞めても問題はありませんか?あまり薬漬けにするのにも疑問があるので。
質問が多くてすみませんがよろしくお願いいたします。
A27 抗アレルギー薬その他
(1)抗アレルギー薬を数年間内服するとアレルギーマーチを予防するという考え方は15年前の一つの論文を基にした考えです。(実は私もその治験には参加していました。)その後、この考え方を支持する論文はほとんど出ていません。現在では、むしろ否定的です。無症状ならばおのみになる必要はないでしょう。
(2)IgEが208あるという事は、アレルギー体質はあるということしか示していません。何らかの症状がないのに、IgEが高いという事だけで薬を飲み必要はありません。
(3)肝機能の数字はアレルギーとは関連がありません。本人にも肝炎などの症状がなく、あなた自身も肝炎のキャリアー出なければ、半年後に再検査でよいでしょう。
(4)貧血については、「次回着ていただいたときに耳からの少量採決で、採決無しに検査できます。いずれやっておきましょう。その結果で内服を継続するか決めればよいのです。
4/12 お礼メール
先日息子のことで相談させていただいたSです。
お忙しい中迅速丁寧なお返事をありがとうございます。
多少のかゆみはあるようですが、このまま保湿剤の塗布のみで様子をみてみます。また鉄剤についても本人も元気ですのでとりあえず中止してみます。親子共々内服のストレスから開放されます。遠いこともあり、また保湿剤がなくなった頃に診察と相談をお願いします。 どうもありがとうございます。
Q26 塗り薬について
現在、生後3ヵ月半の息子がおります。
1ヶ月ほど前から顔と身体(胸、おなか)に湿疹が出ていたので、アレルギー専門医のいる小児科で受診したところ、キンダーベート軟膏0.05%,20g+アズノール軟膏0.033%,10gを湿疹部分、プロペトを保湿剤として処方されました。
受診前は、私が使用している(通院している皮膚科で処方されたものです)ビーソフテンローションを保湿剤として使用していたのですが、これは保存料が入っているためそれにかぶれることがあるので、赤ちゃんには使用しないよう言われ、使用中止しました。
しかし、息子の場合かぶれることはなく、むしろプロペトよりも調子が良いようなきがします。それでもビーソフテンローションは私用しないほうが良いのでしょうか?
それと、ビーソフテンローションを使用しても大丈夫なら、形状の違う保湿剤を用途によって、使い分けたいのですが、保湿剤は一種類に統一したほうがよいのでしょうか?
A26 保湿剤
保湿剤は原則的に何を使用してもかまいません。合うもの、つまりぬっておけば、皮膚の状態が良好なものは何でもかまわないのです。
個人差があるので、極端な話ですがプロペト(ワセリン)でも皮膚が赤くなる方はいるのです。そのような方は、ご自分に合う葉質剤を使用すれば問題はありません。
あなたがおっしゃるように、形状の異なるものを、適時ご使用されてよろしいでしょう。 ご心配なく。
Q25 蕁麻疹で授乳
こんにちは。6月に子供を出産しました。
蕁麻疹が10月くらいから出ているんですけど、授乳には、問題ないのでしょうか?
今までに、2回蕁麻疹が出た時期がありました。1回目は中学生のころで、原因はわかりませんでした。思春期で体質が変わったからかもと言われました。週に1回注射をうって、自然にでなくなりました。
2回は、大学入学のため引越した時。この時は1回注射をうってでなくなりました。
そして今回が3回目です。蕁麻疹が出ていて、授乳すると子供に影響はあるのでしょうか? できれば、母乳で育てたいです。主人もアトピーで、子供も顔に湿疹が出たりよくなったりという状態です。最近子供の体にも小さいポツポツの湿疹が出て心配です。子供は、アズノールを塗ってます。私はオイラックスを塗り、エバステルOD錠を痒い時だけ飲んでます。(授乳があるのでほとんど飲んでません)
A25 授乳とお薬
内服した薬の数%は母乳に出てきます。ですから当クリニックでは、授乳中のママの場合、ごく無難なお薬を処方します。
妊婦(特に4週から7週末まで)でなければ、ある程度のお薬は問題はないでしょう。
抗ヒスタミン薬は子供でよく使用されるお薬なので、ママがつらい時は使用してもまず問題ないでしょう。
あなたの症状がきつく、育児も大変な場合にはある期間使用しても良いでしょう。
また、外用薬 (レスタミン軟膏など)も使用すると、あなたの苦痛を軽減するでしょう。
11/16 お礼メール
回答ありがとうございます。すぐの回答で安心しました。
Q24 ESTROVEN (エストロベン) Amerifit Nutrition 社の服用について
いつも本当にお世話になっております。
実は、自分の為にと思い、アメリカからエストロベンというサプリメントを購入致しました。
ホームページ http://www.estroven.com/
現在服用の商品 http://www.estroven.com/XStrength/index.html
成分 ビタミンE 30 IU,チアミン5mg, リボフラビン5mgナイアシン 20mg ビタミンB-6 25mg、葉酸400mg、ビタミンB-12 25mg、カルシウム200mg、セレン 70mg、クランベリー300mg、エストロベンカーミングハーブ 200mg、イソフラボン 80mg、ブラックコホシュルート 40mg商品の箱書きを記載いたします。
●豆イソフラボンとBlack Cohoshと呼ばれる北アメリカ原産のハーブとの調合で、ホットフラッシュを解消します。
●健康な心臓の為の自然のビタミンE、葉酸(ビタミンBの合体の1つ;貧血症に効く)、B-6
カルシウム も含まれています
●ボーっとする状態やいらいら感をハーブのブレンドで軽減します。
摂取方法: 一日2カプセルを一回。食後すぐお取りください
(以上の効き目項目はFDAによっては確認されていません。また、この商品はサプリメントであり、病気を治すものではありません。)
と項目に書かれてありました。
服用しましたところ、直ぐに効果が現れまして、皮膚がみるみるすべすべになり、気分も随分リラックスし、あまりによい効果がありましたので、サプリメントという事もありましたので、 しばらく迷いましたが、子供達に皮膚の為に試しに一回だけのつもりで、一回分(体重60㌔以上は2錠)を与えました。
Kの皮膚は、その時点でひどいドライスキンで痛みを訴えていましたが、みるみる皮膚から艶がでてきて、気分もリラックスし「これはとても良い。本当に助かった」と言いました。
その日は先生からのお薬の服用なく、皮膚の痛みの訴えも無く、少し塗り薬をぬって終わりました。ためらいがかなりありましたが、Yにも、1錠与えてみました。いつもひび割れでかさかさのひざの皮膚が、時間と共に、びっくりするほど、嘘のようにつるつるすべすべしてきました。
「ひさしぶりに、こんなにリラックス出来て、気持ちもいいし、本当にこれはいいよ!」と言って、よほど気分が良くなったのか、随分機嫌よく会話をして、すやすや寝てしまいました。
あまにのその効果に、できれば子供達にも睡眠前に、もしできれば、飲ませてあげれればと現在思っております。
その後Kには、一回分(2錠)、Yには、あまりに効くというので、半錠だけ服用致しました。
子供達はあまにの効果に、とてもそのサプリメントを服用したがりますが、その後の服用は避けております。
Kに飲ませるには、成長期の男の子の体内には、エストロベンの体内分泌が増加するとインターネットで書いてありましたし、サプリメントではあっても、女性ホルモンの為のものではあるのには間違いありませんから、いくら効果が出たからといっても服用に不安を覚えます。
特に康Yの場合は、勝手な服用はどんなものでも避けております。
今後継続して、服用してもよいか、先生のご判断にお任せ致します。宜しくお願い致します。
A24 サプリメント
サプリメントについては、医薬品のようなきちんとしたデータがありません。きちんとしたデータというのは、一言でいえば、偽薬との比較試験です。
偽薬との比較試験、これを二重盲検法といいますが、これを行うと、偽薬でも20-30%症状が軽くなるということか明らかになっています。驚いたことに、抗がん剤ですが同様のことが言えるのです。
しかしながら、今回、お問い合わせのサプリメントが全く効かない偽物かどうかについては私には分かりません。現在の医学では知られていない1の新しい物質が入っているかもしれません。
アメリカのFDAがそれについて認可を与えていないということは、まだ不明の点が多いということだと思います。成分の記載についてもすべての成分が表示されていないのかもしれません。
国内で市販されている中国の漢方薬の中には、時々ステロイドホルモンがこっそりと混入されている場合もあると聞きます。
以上のことを考えると、今回のお問い合わせのサプリメントについて、私としては大変申し訳ないのですが良いとか悪いとか判断する資料を全く持ち合わせておりません。
お使いになって調子でよければそれでも良いかもしれませんが、何らかのホルモンバランスに関係があるようであれば、それは小児の場合注意してお使いになった方がよろしいでしょう。
エスロベン ではなくエストロゲン だとしたら、それは女性ホルモンです。一度、説明書などお見せください。
Q23 授乳中の薬
2年前ぐらいには、慢性じんましんで大変お世話になり、ありがとうございました。
あれから、全くじんましんがでることはなく、無事に妊娠・出産をすることができ、今は6ヶ月の子供がいて授乳中です。最近、季節の変わりめのせいか皮膚がカサカサして、引っかき傷がたくさんできています。
じんましんではありませんが、あまりかゆいときには、以前もらったポララミン2mgの錠剤を飲んでも大丈夫でしょうか?一応、使用期限は2006.11になっているのですが・・・。
A23 授乳と抗ヒスタミン薬
ポララミンは妊婦さんも使用する場合がある抗ヒスタミン薬です。成人では1回錠(6mg)を使用します。2mgは小児の量なので授乳中も基本的に使用できます。
お薬は、通常の保存状態ならば、期限内には安心してご使用になります。(直射日光に長時間当たる、高温下に長時間保存などでは要注意です。)
Q22 咳喘息について
先日ずっと咳が続くということで診断していただいた結果、咳喘息ということでステロイド吸入のお薬をいただいてきたものです。1週間後にまた診断に来てくさい、ということでしたが、子供が風邪をひいたりとなかなかうかがえずにおりますのでメールさせていただきました。
吸入を始めて4,5日もすると咳もほとんど気にならない状態になり、油断と、もともとのずぼらな性格から吸入をさぼってしまうことが多くなっておりました。
しかし、昨日の晩突然今までで一番ひどいくらいの咳と、少しぜーぜーといった感じで夜中に目が覚め、あわてて吸入とお薬を飲みました。
おかげで今は落ち着いておりますが、近いうちに一度診ていただいたほうがよろしいでしょうか?また、もし咳がおさまってもステロイドはやはり急にやめてしまうとリバウンドを起こしてしまうのでしょうか?
子供の体調がよくなり次第うかがいたいとは思いますが、取り急ぎメールにて質問させていただきました。お忙しいところ申し訳ないのですが、ご回答よろしくお願いいたします。
A22 吸入薬の使用方法
副作用が少ないといってもステロイドです。市販のカゼ薬を飲んでいるのとは、まったく異なります。
吸入を中止して、咳が再発したならともかく、小児喘息の再発といえる状況です。
吸入を再開してください。パルミコート吸入を1日3回行ってください。それでもゼイゼイが取れないときは、とりあえずサルタノール吸入を行ってください。
治りが悪ければ、内服薬のシングレアも必要になるかもしれません。その際は、薬の郵送という非常手段もありますので、電話連絡ください。
6/20 お礼&質問メール
先日756にてご質問させて頂きましたものです。
丁寧にご回答くださりありがとうございました。
とても心強く思います。
先生のおっしゃる通り、病院によって指導内容や説明が全然違ったりで、とても不安です。
先生のクリニックが近くにあれば迷わずお伺いさせて頂くのですが・・・。
早速アトピー&アレルギーブックも拝見させて頂きます。
IIllnessを見ました所、食物アレルギーでは無い様な気がします。
娘の肌の具合の画像を添付させて頂きますので、ご覧下さい。やはりアトピー性の湿疹である可能性が高いですか?今は顔の方にはあまり出ていませんが、痒みはあります。特に目をよくこすります。
食物指導の内容は、痒みがあるので、仮性アレルゲンの除去、食べると痒みの増す食物(にんじんやカボチャ、たまねぎ等)と控える、添加物を取らない(市販のベビーフード等)、栄養士さんを交えて指導して頂いております。結果的にはまだ卵・牛乳は与えておりません。野菜・魚・米を中心に、大豆製品(豆腐・納豆・味噌)、少しづつササミや豚肉も与えています。ミルクはアレルギー用のミルフィーを与えています。
Q21 インタールの服用について
こんばんは。先日は紙にたくさんの質問を書いて先生のところへお伺いしましたが、嫌な顔ひとつせず、一つ一つ答えてくださりありがとうございました。
引き続き息子(5ヶ月)のことですが、先生のところへ行く前の病院で食前30分前に飲むようにと、インタールを処方されました。ところが、今日先生のアレルギーの本を読んでいたら「6ヶ月未満の赤ちゃんには使えません」と書かれてありました。これは、使っても意味がないということでしょうか?それとも、6ヶ月未満の赤ちゃんには何か悪影響があるのでしょうか?
ちなみに服用期間は、2週間ほど。一日3回といわれましたが、実際は平均すると一日2回ほどの服用でした。どうぞよろしくお願いいたします。
A21 経口インタール
6ヶ月未満の経口インタールの使用は、このお薬の発売前の調査検討では行われていなかったようです。そのため薬の説明書には6ヶ月以上と記載されていたと考えられます。
インタールはご存じのように非常に副作用が少ない薬ですので、まず問題なく6カ月未満の小児にも、もし本当に必要ならば、使用できます。そしてその場合、主治医の説明に対する保護者の同意に任せられています。
今回、私が引き続きインタールをお出ししたのは、お子さんの状態がまだ完全には把握できていないので、しばらく続けて様子を見ようという考えからです。
今後、経過を拝見しながら、効くいていないと判断すれば中止する予定です。
Q20 花粉症?アトピー?
初めまして、三歳の息子が三月頃から鼻水&目の痒みに悩まされています。
耳鼻科にて処方された効アレルギー薬と点眼薬を使っていますが、目の周りの痒み&かぶれがひどい為、皮膚科を受診した所、プロトピック軟膏を処方されました。
このお薬はアトピー性皮膚炎の治療薬として使われているそうですが、副作用等はないのでしょうか?この時期に発症した為、花粉症と考えていましたが、目の周囲はアトピーの症状に似ています。アトピー性皮膚炎なのでしょうか?
A20 プロトピック軟膏
プロトピック軟膏は免疫調整薬と呼ばれる新しいアトピー性皮膚炎のお薬です。数年前に成人領域で使用されるようになりました。 約1年半前に小児でも成人の量の3分の1の濃さの小児用プロトピック軟膏というものが認可されました。
プロトピックはステロイドの減量がうまくいかないときなどに、正しく使うととても良い効果を示す場合が多いといえます。しかしながら2歳以下の小児と妊婦さんには使用は見合わせるというのが現状です。
お子さんの場合、目の回りの炎症は、アレルギー性眼瞼炎と呼ばれるものでしょう。この治療としては、ステロイドの入ったが眼科用軟膏を塗ったり、結膜炎にはアレルギー性結膜炎用目薬を使用します。
治りにくいアレルギー性眼瞼炎の場合にプロトピック軟膏を薄く使用することもあります。しかしながら塗ると刺激が強かったりする場合もよく見られます。基本的にはステロイド軟膏を使用し、よくなるにしたがって薄く減量してきます。ステロイドを使用しても、再発を何度も繰り返す場合にはプロトピック軟膏はひとつの選択となるでしょう。
成人流域ではプロトピックの点眼薬なども治験薬として使用されています。なかなか良い効果を示しているようです。私自身も成人領域ではプロトピック軟膏はよくアトピー性皮膚炎使用しています。小児では今のところ低年齢の場合にはまだ使用していません。
良いお薬ですが、小児の臨床データはこれから蓄積される状況といえましょう。。
Q19 ヒスタグロビンの筋肉注射について
はじめまして。
4年前から花粉症でヒスタグロビンの筋肉注射をしています。
近々、妊娠を希望しているのですがこのくすりはどのくらいの期間、体に残りますか?
使用後、どのくらいの避妊が必要でしょうか?
A19 ヒスタグロビンの注射
このお薬はかつてはよく使用されました。但し、筋肉注射ではなく、皮下注射ですが。
さて、なぜ使用頻度が減ったかといいますと、これにはヒトの血液成分(ガンマグロブリン)がごく微量入っているため、使用に当たっては、同意が必要になりました(ミドリ十字の事件以来)。
なかなか良いお薬ですが、患者さんから同意がいただけない場合がほとんどなので、結果的に私たち専門医は使用していません。しかし、このお薬は30年以上にわたり何十万人に使用されていますが、エイズなどの怖い病気は、全世界で1例の報告もありません。安全なお薬です。その点ではご心配なく。
6ヶ月あければまず問題は無いでしょう。
Q18 飲み薬
いつも大変お世話になりありがとうございます。
先週の虫刺され時は受付の皆様にも気遣って頂きありがとうございました。びっくりするぐらいきれいに直ってきました。風邪の方ですが、金曜の診察の時は咳だけだったので処方されたメプチン・フスコデ・アスベリンを飲んでおります。そのあと鼻が出てきたのでポララミンを飲ませてよろしいですか?ジキシオンシロップも飲んでいるのですか?。
別件なのですが、今歯科に通っており、やはり泣いて4回通い検診は出来たのですが、シーランとフッ素が出来ません。次7回目は体を固定して強制すると言うのですがそこまでする必要はあるのでしょうか?せっかく病院が好き?になってきたのにと思っております。
今後とも親子共々よろしくお願いします。
A18 抗ヒスタミン薬
ジキリオン(ザジテン)はじわっと効きます。長期に使用する予防薬の性格強いといえます。
それに対してポララミンは即効性がありますが、持続性には乏しいので、必要時には併用も可能です。特にアレルギーの方は併用する場合も少なくありません。
極端な強制はお子さんの場合、余りお勧めではありません。無理にしなくても良いのでは。
Q17 じんましん
高1.小4の子供の事でご相談願います。
今年3月頃、皮膚が赤くなり、かゆみがあるので皮膚科・内科に行きましたら、じんましんと診断されました2人ともアレルギー検査ではアレルゲンも無く、IgEは30そこそこです。
エバステルを毎夕食後、高1(10mg)小4(5mg)で少しづつ落ち着き、今は隔日になりました。
しかし、週に1~2回はだらだらと「かゆい」という事もありしっかり治りきっていないとは感じています。
本人も薬を飲む事で、安心している様子です。
いざ、エバステルを辞めるのにはまだまだ不安があります。
1・やはり、きっちり治るまで飲み続けた方がいいのでしょうか?(主治医の先生は「どうしましょうか」と言われるだけです)
2・エバステルは数年飲み続けても安心な薬なのでしょうか?
3・内科・皮膚科でなくアレルギー科を受診した方がいいのでしょうか また、できれば近所の病院を教えてください。
A17 抗アレルギー薬(第2世代の抗ヒスタミン薬)
第2世代の抗ヒスタミン薬はアレルギー性疾患に広く用いられます。花粉症やじんましん、またアトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対して使用されます。ちなみに第1世代の抗ヒスタミン薬は昔から使用されていたもので、即効性がありますが、効き目も短く眠気の強いもので、市販のカゼ薬や鼻炎の薬に入っています。眠くなりやすいのが欠点です。
春のスギ花粉症の時期には、この第2世代の抗ヒスタミン薬を数カ月間の見続ける場合も珍しくありません。または慢性のじんましんの場合には半年以上を続ける場合も見られます。
この第2世代の抗ヒスタミン薬は基本的には副作用はあまりないといえます。肝機能障害もないわけではありませんが、抗生剤や消炎剤などの際に見られる重症なタイプはほとんど見られないといえます。
1日1回、内服する第2世代の抗ヒスタミン薬としては、エバステル、アレジオン、ジルテック、クラリチンなどが広く用いられています。連日飲んでいたお薬が1日おき(隔日)に減ったようですので、あまり心配はないでしょう。さらに調子が良かったら中2日明けてもよいでしょう。私のクリニックでも最初は連日、そして次は1日ごとそしてその次は2日ごとなどというように少しずつ間をあけていく方法が慢性ジンマシンの場合には一般的といえます。
Q16 亜鉛化軟膏の使い方
昨日はありがとうございました。昨日の診察の際に腕と手の甲に亜鉛化軟膏(サトウザルベでいいんですよね?)を塗って包帯を巻くように言われ、看護婦さんに使い方を説明していただくはずだったと思うのですがしていただかないままうっかり帰ってきてしまいました。
サトウザルベとプロペトのミックスをこってり目に塗ってガーゼを当て、包帯を巻くという使用法でいいんでしょうか?
以前も亜鉛化軟膏を使ったことはあるのですがその時は薬を塗った上にただの亜鉛化軟膏をガーゼに塗りつけたもの(もしくはボチシートという亜鉛化軟膏の塗られたシートを)を貼りつけて包帯を巻いてました。が、そのときのただの亜鉛化軟膏に比べて今回いただいたミックスのものがだいぶ軟らかいようなので同じ使用法でいいのかな?と思い。
とりあえず今日のところはただ薄く塗っています。
それとここのところ、体のあちこちで毛穴がぷちっと腫れて赤くなり、痛みます。脚とかおなかのように、アトピー症状のでていない肌に出ます。しばらくすると自然に治るのですがまた別のところにもできていたりします。
膿んだニキビのような痛みで結構痛いのですが、脂が詰まっているような感じでもないので不思議に思っています。こんなところにはアズノールとか塗ってしまっていいんでしょうか?
A16 亜鉛化軟膏の塗り方
今回お渡しした、亜鉛化軟膏とプロペトをミックスした物をガーゼに塗り、その面を皮膚に当てます。包帯を軽く巻き、その上にネット包帯をかけると、包帯がずれにくいのでお勧めです。
3日間つけて皮膚症状に変化が無ければ、お薬を代えましょう。
9/4 お礼メール
サトウザルベプロペトでの処置ですが、急遽旅行にでてしまいできなかったのでこれから3日行ってから診察に伺います。よろしくお願いします。
Q15 吸入機
初めてまして。11歳の娘についての質問です。8月に娘が23日間の予定でカナダへ旅行します。
行きは友人家族と同行しますが、帰りは一人で帰ってきます。
娘は3歳の頃より喘息の発作を起こすようになりました。
4歳頃より薬を服用して、発作もさほどなく小さいものでしたが、1年ほど前より、また発作をたびたび起こすようになりました。
1年ほど前の夏に標高の高いところに滞在した折に、ひどい発作をおこしました。
現在は吸入機は所有しておらず、テオドールとキプレスとフルタイドを使用し、大きな発作を起こしたときに救急病院へ行き、吸入をしてもらっている状態です。
今回の旅行先も標高の高いところで、気温差のかなりある場所です。
子供だけで行かせるということと、飛行機の中での不安もあり、吸入機を持たせたいと思っております。しかし、航空会社に問い合わせたところ、吸入機の製造会社・種類・型番・サイズ・重さ・手動か電動かで機内に持ち込めるかがわからないといわれました。医療器具を持ち込むと一人渡航が原則的には難しいのだそうです。チケットも既に取ってあるし、一人渡航がダメになると大変困ってしまいます。今回の吸入機は、安心の為のお守りのようなものと私は考えております。
お忙しいとは思いますが、製造会社等の情報を教えていただけないでしょうか?よろしくお願い致します。
A15 吸入器(ネブライザー)
喘息用の吸入器には大別して2種類あります。電源(コンセント)を使用する場合と、乾電池タイプです。外国では変圧器を持ち込まなければならないので、前者はお勧めできません。後者が良いでしょう。後者はかなり小型です。携帯電話2個分くらいの大きさです。
お出でいただければ、吸入器の実物をお見みせします。実際に操作し、お決めいただければよいでしょう。その場合には吸入液等もお渡しいたします。機械は数日以内に、ご自宅へ郵送となります。吸入器を正しく使用すれば、まず事故は起きません。操作も簡単ですし、旅行中には携帯される喘息の方は少なくありません。
6/18 お礼・報告メール
早速の回答ありがとうございました。
航空会社に問い合わせたところ、スプレー式の吸入薬なら、診断書なしで機内でも使用可なのだそうです。
ですから、機内での発作にはスプレー式の吸入薬を使用し、携帯式の吸入器も持って行かせようと思っております。
近いうちに診察をしていただきに伺おうと思っております。お忙しい中、ありがとうございました。
Q14 食物アレルギーについて
4歳の娘のことでご相談します。
卵と小麦(共に:クラス4)を除去し、インタールを朝夕に服用しています。
先生の本でインタールはやみくもに飲まず、外食など心配なときに飲んでおくと効果的...とありましたが娘のような薬の飲み方はあまり意味がないのでしょうか?
食物アレルギーは6歳位までに8~9割程度直ると聞いたことがありますが、娘の場合は今年の春から喘息にもなり、 アレルギー体質がよりひどくなっているようで心配です。
A14 インタール内服薬
(1)インタール内服薬は使い方に注意が必要です。今までに臨床データおよび私自身の治療例では, 確かに有効な場合はありますが, アトピー性皮膚炎などで食物アレルゲンが不明の際にやみくもに使用しても余り効果はありません。
原因が分からないアトピー性皮膚炎にインタールを使用しても、その効果は2例に1例も期待できないでしょう。
従ってアトピー性皮膚炎の一般的な治療としてのインタールの効果には限度があります。
インタール内服薬は食事の15分から20分前に内服します。そして一定時間の延長の表面をコーティングし、その結果原因食物が吸収されにくくなり、症状をブロックすると考えられています。そして数時間後には消化液と一緒に外へ排出されます。体の中に吸収されるのは34%と考えられています。
従って、副作用が少ないというのが利点のひとつと考えられます。しかしながら副作用が少ないために漫然と使用されている場合も少なくありません。
食物アレルギーはショック型でなければ、通常は6ヶ月ごとに、負荷テストをして再び食べれるようになったか、チェックします。きちんと治療すればご質問のような年になると、軽くなる(食べられるようになる)場合が多いといえます。
(2)6歳ごろからの喘息ということですが、アトピー性皮膚炎の後に喘息が出てくるというケースはよく見られます。乳幼児のころはアトピー性皮膚炎、小学校入学前ころから気管支ぜんそく、小学校に入るとスギ花粉症というようにアレルギーの病気が次々と出ていることをアレルギーマーチと呼ばれています。お子さんの場合、残念ながらその前2者が出てきてしまったようです。
小児喘息の対策としては、まずその原因の80%以上を占めるハウスダスト(チリダニ)対策です。これは減らすことによりぜんそくのリスクを低下させることができます。
私のホームページの中のIllnessの項目のアレルギーを起こす物質(チリダニ対策)をご覧ください。特に寝室を中心としたハウスダスト対策は必ず行っておくべきことのひとつです。
また喘息発作がどのくらいの回数出るかにより治療に段階があります。飲み薬だけで治療しないで、必要に応じては吸入療法をきちんとすることも、ぜんそくを悪化させないいいい方法のひとつといえます。
Q13 アーデフィリンについて
こんにちは。
昨年10月まで用賀に住んでおり、息子(現在4歳5ヶ月)が主に喘息でお世話になっておりました。その節は、ありがとうございました。
その後、千葉に引っ越して、ずっと朝晩のインタール吸入を続け、順調でしたが、やはりこの季節の変わり目で少し発作が出るときがあります。現在、近所の小児科にかかっておりますが、そこで処方していただいている薬が「テオドール」と「オノン」が混合されたものです。
以前はK病院に喘息で入院したこともあり、K病院ではやはり「テオドール」と「オノン」をいただいていて、そのことを永倉先生にお伝えしたところ、「アーデフィリンの方がいいなあ~」とのことで、先生からはアーデフィリンをいただいておりました。
そこでお聞きしたいのが、どうしてアーデフィリンの方がいいとおっしゃったのか、ということです。明確な理由があり、それを私がきちんと説明することができれば、いまかかっている先生にもそれをお伝えして、アーデフィリンを処方していただきたいと思っております。 お忙しいところ、恐れ入りますが、ご返答のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、失礼いたします。
A13 ジェネリック医薬品
深い意味はありません。薬品的には同じ物です。効果も同じです。
もともとはテオドールです。数年前にパテントが切れて、どこのメーカーも作れるようになりました。それをジェネリック薬といいます。
薬価が当然安く設定されています。高騰する医療費を少しでも下げようとするのに、協力しようという考えです。効果はどちらでも同じです。安心してお使いください。
Q12 インタールとはどのようなお薬ですか?
3歳の子供がカゼの後からゼイゼイし、お薬を3日間飲んでもかわらないため、インタールという吸入液とべネトリン吸入液を混合して一日3回の吸入をかかりつけ医から指示されました。
症状はかなりよくなっています。このインタールとはどのようなお薬ですか?ステロイド薬ですか。また、安全性について教えてください。
A12 インタール
インタールはぜんそくおよび頑固な咳に対する予防的治療薬です。
治療薬として使用されるようになり約30年の間、これといった副作用は報告されていません。非常に安全な薬といえます。
私は30年間気管支ぜんそくの患者さんを見させていただいていますが、それまでに何十種類となく使ったぜんそくや咳の治療薬の中で、このインタールは最も副作用が少ないものといえます。
副作用が非常に少ない理由のひとつは、この薬は吸入しても体の中に吸収されるのは5%以下である点です。吸入した後に気管の表面に一定時間を付着したあと、気管の粘液とともに胃の方に入ります。そしてその後、お尻から体の外に排出されてしまいます。この点が非常に特徴的です。
このインタールというお薬の利点のもうひとつは、咳やゼイゼイがひどいときに気管を広げて咳を鎮める気管支拡張薬(ベネトリン、メプチンなどの吸入液)を混ぜて吸入するとより効果が上がるという点です。
この場合、患者さんの状況に合わせて、一日2-3回吸入をしたり、また夜間の咳やゼイゼイが急に悪化したときに追加で吸入します。前回の吸入から3時間空ければまず副作用はありません。
インタール開発秘話
この吸入薬の開発経過がとてもユニークです。
これを開発に大きな働きをしたのはロジャー アルトニアン博士です。博士はケリンという物質の誘導体がどうも喘息に効くらしいということをつかみ、調べ始めました。
薬のほとんどはモルモットなどの動物でその効果を調べてから、犬、サルなどと人に近い動物へそれを試していきます。最後にヒトで試して見ます。ところが、なんと喘息もちであった博士は自分を実験台にして薬の効果を調べ始めました。モルモット喘息であった博士は、モルモットの毛の抽出エキスを自分で吸入し、人工的に喘息発作を起こしながら、この発作を直すには、この開発中の物質の構造をどのように変えていったら、より効くようになるかをグループで研究し始めました。
これは驚くべきことです。漢方薬を別にすると人体実験のみを通して、薬を開発したのは後にも、私の知る限り、先にもこのインタールしかないでしょう。インタールの成分であるクロモグリク酸が発見されたのは1965年でした。
1981年から83年ロンドン留学中に博士にお会いしました。博士は小柄で温厚な方でした。驚いたことにそのときもまだ、周囲の人々の忠告にもかかわらず、自分自身に喘息発作を起こしながら、喘息薬の研究をされていました。私が先生にお会いしてから4年後の1987年、喘息が悪化し、なくなられました。1987年でした。
最後に、このようにインタールはきわめてユニークな開発経路で作り上げられました。喘息や慢性の咳は長期にわたる予防薬の治療が欠かせません。そうなると副作用が心配になるのが自然です。このようなときにインタールは最も適した予防的治療薬といえましょう。
Q11 ピーソフテン ローション 50g
11月8日に顔のかゆみ、がさがさ、頭皮のかゆみで処方していただいたお薬がもうなくなってきています。
ですが、千葉在住のためなかなか通院できず次回に通院できるまでに処方をしていただきたいのですが可能ですか? 症状的には顔のがさがさはなくなりましたが、あごのぶつぶつのかゆみと頭皮のかゆみはまだ改善されていません。ご連絡お待ちしております。よろしくお願いします。
A11 薬
前回は初診察であったので、保湿剤のみを処方しました。
皮膚の赤み(炎症)が取れない場合には、他の保湿剤を試すと良いかもしれません。もしこちられこれなければ、近くでアズノール軟膏やザーネクリームなどを処方してもらうと良いでしょう。
これでも赤みが引かない時は、化粧品が合わないかどうかもチェックすると良いかもしれません。場合によっては、保湿剤のみの治療では効かない場合にはステロイド軟こうや、皮膚に感染を起こしている場合には抗生剤の軟膏も使用する場合があります。
Q10 湿疹を抑える薬
お忙しいのにいつも回答ありがとうございます。
息子のほっぺも元どうりになり毎日のスキンケア-がいいのか以前よりつるつるになってきました。
体の関節のかさつきもよくみないとわからないほどになり気長にアトピ-と付き合うつもりでがんばります。
以前メ-ルを送らさせていただいた後に少しお腹と胸にポツポツと赤い湿疹が出来ていたのと今まで診てもらっていた皮膚科ではなく私と主人のかかりつけの皮膚科で診てもらいました。スキンケア-は今までの病院と同じ薬でし後飲み薬が処方され抗ヒスタミンサンのニポラジンシロップ0.03%を朝晩飲ませるようにいわれ今二週間目です。湿疹を抑える薬とのことで説明を受けましたが実際湿疹と言ってもほんのポツポツでかさついているところも湿疹のところも痒がってかくことはないのにヒスタミン剤などをのませなくてはいけないのでしょうか?今回はいつまで飲ませなくてはいけないという事は言われなかったので湿疹が出なくなったらやめてみてもいいのでしょうか?出来ればスキンケア-だけで今の状態をキ-プしたいのですが先生のご意見もお聞かせいただければ幸いです。
いつも長々とすいません。
A10 薬の減量
痒みが無くなれば、お薬は減量しましょう。まず、1日一回にして、痒みがぶり返さなければカットしてよろしいでしょう。ドライスキンのみであれば、保湿剤をしっかり使用すればよいでしょう。このところ、急に空気が乾燥しています。スキンケアーをしっかりいたしましょう。
Q9 教えて下さい。
ご無沙汰しております。
昨年暮れまでそちらで娘の診察して頂いておりましたが、2月に引越した為近くの小児科に病院を変えたのですが、3/19にインフルエンザにかかり投薬で3日後に熱が下がりましたが、その後、咳が続き、熱も急に上がったり下がったりを繰り返しています。お薬は4/11より「エリスロシンドライシロップ 1.8g」「ビオフェルミンR 1.8g」を朝晩2回。「ムコダイン細粒 1g・ムコサールドライシロップ 1.2g・アトックドライシロップ 1.6g・ペリアクチン100倍散 0.3g」を1日3回。「ホクナリンテープ」1枚。を毎日投薬しております。しかし、症状に変化はなく、先日突然38.5度の熱を出し、通院している病院の休診日だった為、他の病院に行った所、抗生物質により、口内にカビが生えていると言われました。そして、そこで、抗生物質を止めて「プランサスシロップ 9ml・トランサミンシロップ 9ml」と「ムコダイン細粒 1g・ムコサールドライシロップ 1.2g・アトックド・u」薀ぅ轡蹈奪廖・・窺句・ペリアクチン100倍散 0.3g」を飲むように言われました。お陰で熱も下がりました。翌日、いつもの病院で口内のカビの事を言いましたら「口内にカビは生えない。これは、傷がついただけ。抗生物質も通常の1/3の量に減らしているので、問題ない。」と言われました。
近所に知り合いもおらず、不安に感じております。
永倉先生でしたら、どのような治療を行いますか?
書面のみでわかりずらいとは思いますが、ご返答をお願いします。
A9 抗生剤の副作用
抗生剤を服用すると口の中にカビが生えることは確かにあります。しかしながら、抗生剤を1日から2日飲んだだけで口の中にカビが生える場合はまれです。
一般的には免疫力の低下した方や、長期の闘病生活を送って体が弱った方によく見られます。
今回の声は直接口の中を拝見していないので何とも言えませんが、状況から判断するとカビではなかったようです。
もし近くにお医者さんがなくて、また次回もそこで風邪の薬をもらうときには、前回のお薬は使わないで別の薬を処方してもらうとよいでしょう。
万が一同じことが2度起きた場合にはその際に使ったお薬を詳しくチェックして、どの薬が合わないか検討すると良いと思われます。
Q8 抗生物質はアレルギーにも効き目があるものなのでしょうか?
先生こんにちは。
いくつかお聞きしたい事があり、またメールさせていただきました。現在妊娠六ヶ月に入り相変わらず顔の湿疹や赤み、今の時期は花粉症にもなっていますが家にいることが多いのであまり気にせずにほおっておいています。
実は先日、膀胱炎になり産婦人科からもらったケフラールカプセル250mgという抗生物質を三日間ほど飲んでいました。何故か膀胱炎は良くならないのですが顔の湿疹や赤みが少し良くなった気がします。抗生物質はアレルギーにも効き目があるものなのでしょうか?また、妊娠してからシミとソバカスがひどいので産婦人科でシナール1gという粉末のビタミン剤をもらって1日2回飲んでいます。どちらの薬も赤ちゃんには影響ないと言われましたが心配です。本当に大丈夫なのでしょうか?花粉の時期でお忙しいと思いますが宜しくお願いします。
A8 薬
一般的に抗生剤で皮膚炎が良くなる場合には、その皮膚炎の原因の大部分が皮膚の感染症であったということが考えられます。
皮膚には正常な皮膚でも雑菌が多く人間はその雑菌と共存しています。しかしながらこのバランスが崩れたり、皮膚の中に細菌が入り込んだりすると、皮膚に感染が起こります。このような場合には抗生剤を使用すれば皮膚炎はよくなります。
幹線のないアトピー性皮膚炎や湿疹が抗生剤でよくなるということはまずありません。
シナールはビタミンCであるパントテン酸カルシウムです。これで胎児の何らかの障害をきたすことはまずないと思われます。しかしながら医薬品とはいえさまざまの添加物が入っているために、ビタミンCはお薬としてよりは果物や野菜というごく普通の食物から摂取するのか最も安全です。よほどビタミンCが不足(アフリカやアフガニスタンなど)しているという状態でなければ正しい食事、1日30品目、を目安とすれば栄養障害に陥ることはまずないといえます。サプリメント全盛の世の中ですが、サプリメントは完全食品ではありません。食事で補うということが最も正しいやり方だと考えられます。
Q7 非ステロイド剤で肌の炎症をある程度抑える外用薬はないでしょうか?
(アレルギーMの投稿より)
初めてMLに投げます。私は26歳会社員です。
栄養素療法と漢方療法を平行して実施しています。2年ほど経過するのですが、治療経過が思わしくありません。特に目のかゆみがひどく、治療を始めて視力が低下しています。仕事の関係もありまして、なんとか現在の治療を続けながらひどいかゆみと外見を緩和したいと考えています。そこで非ステロイド剤で肌の炎症をある程度抑える外用薬はないでしょうか?
また現在広島に住んでいるのですが、アトピー性皮膚炎の治療において中国地方で有名な病院(薬局)を紹介していただけないでしょうか?どなたか情報を提供していただきたく。 ご一報心よりお待ちしております。
A7 非ステロイド性外用薬
非ステロイド性外用薬は名前が魅力的なため、どうしても使用したくなりますが、お勧めできません。それは長期に塗っていると、それによる接触皮膚炎、分りやすくいえば”かぶれ”を起こしやすいため、アトピー性皮膚炎の治療を行っている専門医師は、使用には消極的です。
広島の先生であなたのご希望に合う先生がいるかについては、申し訳ありませんが、心当たりはありません。
アレルギー専門医にリストならばお送りできますが、(それらの先生がどのような治療方針なのか、わかりかねます。)
Q6 発作が出ています。
本日、発作が出ているようなのですが、点鼻薬&吸入は一日何回くらい使ってもいいのでしょうか?
また、こんな時は、どのように過ごすと楽になりますか?
A6 点鼻薬&吸入
インタールとベネトリンは3-4時間空けて使用してください。通常は朝、昼、夜そして夜間は3-4時間です。
このような状態のときは必ず翌日は来院してください。
点鼻薬は一日に2-4回です。
Q5 薬を塗るタイミングについて
今日はありがとうございました、早速質問なんですが入浴後、顔に赤みが出ていない場合でもプロトピックはしようした方がよいのでしょうか?それとも夜は保湿だけして、朝、出かける前に薬を塗るのでも構わないのでしょうか?土曜に又伺いますので色々教えて下さい。
じっくり話を聞いて頂いたお陰で気分的にも随分落ち着きました。長いお付き合いになると思いますがよろしくお願いします。
お返事お待ちしております。
A5 プロトピックの使い方
一般的には、このお薬はステロイドを減量したり、治りにくい皮膚炎に有用です。使い方としては塗ったり塗らなっかったりというやり方は感心しません。
ある期間定期的に塗り、炎症が十分に治まってから注意深く減量するのが安全です。
あなたの場合塗らなくても、皮膚の状態が良くなったとすれば、心理的な原因が大きな要素だったかもしれません。良くなったのは大変結構ですが油断せずに、さらに良くなるようにお手伝いしたいと思います。
Q4 低血圧
先日はAがお世話になり、ありがとうございました。
低血圧のようですが、どの程度なのでしょうか?
昨年、学校の欠席、遅刻とも多く不規則な生活が原因と思っておりましたが、低血圧も原因のひとつになるのでしょうか?
お薬を服用するとしたら、長い期間必要でしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、お時間のある時にお返事いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
A4 薬
お薬は何種類かあります。内服開始したら、数ヶ月は継続して見るのが一般的です。
ご本人と相談してみましょうか。
Q3 のどが渇くのは・・・?
またまた質問させてください
昨日処方していただいたアイピーディカプセル100という薬は飲むとのどが渇くのでしょうか?昨日は乾きました。その場合水分は普通に取ってよいのでしょうか?
緑茶・ルイボスティ・ハーブティなどをいつも飲んでいます。適切な飲み方などあれば教えてください。
ここまで皮膚の状態がひどくなるとひとつひとつの行動が本当にやっていいのかと不安になります。症状では行きにくくてお手数をおかけしますが、お答えいただければ幸いです。
A3 薬
IPDという抗アレルギーを私は発売以来4-5年は使用していますが、お問い合わせのようなのどの渇きは経験していません。現在、発売もとの大鵬薬品に問いあわせております。いま少しお待ちください。のどの渇きがあまりひどければ念のため中止してください。
日常の飲み物は何を飲んでも問題は無いと思われます。空気が極度に乾燥していますので、お肌にはきつい時期です。十分に水分補給してください。
追加回答
IPDのメーカーである大鵬薬品の学術科に問い合わせたところ、口渇は発売以来8例あったそうですが、いずれもそのまま内服したところ、症状は消失したそうです。まず、ご心配ないと思います。
Q2 気管支拡張薬について
私は、子供の頃から気管支喘息を患っております。
現在は、特に症状が出ない時と、(季節の変わり目などで)軽い発作が起きる時と、症状には波があります。
常備薬として、吸入剤のベコタイドと発作時の為に拡張薬のストメリンDを使用している状態です。どうしても、朝起きたときや、調子が悪い時は1日2,3度ストメリンを使用してしまうのですが、副作用が気になります。気管支拡張剤というのは、あまり使用しないほうが良いのでしょうか?
A2 気管支拡張薬
気管支拡張薬というのはその名前のように気管を広げるお薬です。
喘息発作の呼吸困難は気管支の平滑筋が収縮して気道の直径が狭くなり、呼吸がうまくできなくなるためにおきます。したがってで気管支拡張薬をうまく使用すれば喘息発作は楽になります。しかし喘息発作にはもう1つの病気の特徴かあります。それは気道の炎症です。
この気道の炎症という考え方は1980年代の中頃以降から喘息の治療において重要な考え方となってきました。それは喘息発作が起きて治療をして呼吸困難が楽になっても、気管の表面の粘膜の炎症は10日から2週間残存するという事がわかってきました。したがって気管支拡張薬で気管を広げているいるだけでは根本的な治療にはなりません。
一方、吸入ステロイド薬はこの気道の炎症を抑える働きを持っています。この吸入ステロイドは、内服用のステロイド薬とは異なり、通常の使用量では全身的な副作用はまず心配する必要がありません。したがって近年広く用いられてようになりました。
普段からステロイド吸入薬をきちんと使用しておいて、急な発作や呼吸困難に対しては気管支拡張薬の吸入薬を適時用いるという方方が適切といえます。しかしながら気管支拡張薬は、特にストメリン等のポケット式(ハンド式)吸入薬はボンベを押せばいくらでも薬が出てくるため過剰使用になる恐れがあります。言い換えれば呼吸困難の時にはついスパスパ吸ってしまうという恐れがあります。これを回避するためには吸入補助器具であるスペーサーを用いたり、電動式のネブライザーを家に常備しておいて、発作の時に使用するなどの方法が考えられます。
気管支拡張薬の吸入回数が増加してしまう時には、治療方針の再検討が必要かもしれません。まず第一に吸入ステロイド薬の量が適切であるかの検討です。ついで吸入ステロイドに抗アレルギー薬やテオフィリン薬等を併用するかどうか検討します。さらに電動式ネブライザーを家庭に常備して、定時に吸入するなどの方法があります。
Q1 抗アレルギー剤について?
生後10ヶ月の時からの、蕁麻疹との付き合いです。
最初、小児科で「ザジデン」を出していただいていたのですが、一度出てしまった蕁麻疹はなかなか退かず、薬を止めると蕁麻疹が出てしまう状態で、一ヶ月、二ヶ月と飲みつづけやっと治まる状態でした。ザジデンを長期に飲みつづけると腎臓に障害が出るという話を聞き、不安になりアレルギー科の医者に通院してみました。しかし、そこで採血をしてアレルギーの原因を探したのですが、ハウスダストとダニが少しだけ陽性だっただけでした。
また、その病院で出していただいた薬は、一週間飲みつづけても蕁麻疹は退きませんでした。たまたま、パンツのあたりに湿疹ができたので、近くの皮膚科に行ったところ、湿疹ではなくて、蕁麻疹だと診断されました。そのとき出していただいた薬が、セルテクトで、2日後ぐらいには、蕁麻疹がきれいに退いたので、以後その皮膚科で診ていただいていました。2歳から、今年の3月まで、蕁麻疹が出ると通院し、薬を飲み、退いたら薬を飲む回数を1日2回から、1回に減らし、様子をみながら薬を止める。ということの繰り返しでした。
その頃は、風邪をひいたり、ひどく疲れたり、といった時に蕁麻疹が出ていました。もちろん、なにも原因が思い当たらない時にも、出ることがありました。
出ていない期間は、まちまちで、それでも4歳のころは出ていない時が1ヶ月とか、長いことが時々あり、「このまま成長して、体力がついたら治っていくかな」と思っていました。
4月にここ、M市に越してきて、風邪気味になったのをきっかけに、蕁麻疹が出て、近くの皮膚科に通院し、セルテクトを出していただきました。
しかし、薬を飲むのをやめて5日もすると、蕁麻疹が出てしまう状態になり、「じゃあ、その飲まない日数を少しずつ伸ばしていくようにしてみましょう」ということだったのですが、結局なかなか良い方向にはむきませんでした。
9月の中旬ごろから、セルテクトを飲んでいても、まったく蕁麻疹の出ていない日 というのはなくなってしまい、毎日朝晩飲むようになりました。
図書館で「セルテクトは欧米では、認可されない」と記載されている本を読み、不安になりましたが、とにかくひどいと頭や顔にも蕁麻疹が出てしまい、夜もあまり眠れないようなので、飲みつづけていました。
先週、一度大きな病院に、と思いましてG病院の皮膚科で診ていただきました。
「相性のいい抗アレルギー剤が、途中で効かなくなるという話は、あまり聞かない。とりあえず、薬を変えてみましょう」ということで、ザジデンをだされました。
「飲みつづけると腎臓に負担がかかるって聞いたのですが」と問うと、「まあ、時々検査しながら様子をみればいいことですよ」といわれ、釈然としません。
現在は、ザジデンを飲む前よりも少し蕁麻疹の出ている量が少なくなっているような状態です。ザジデンを飲み始めて3日めです。
抗アレルギー剤の認可の件、効かなくなってしまった原因は、どんなことが考えられるのか、また、腎臓に障害が出るという件、教えていただきたいと思います。
ちなみに、息子は比較的好き嫌いもせず、なんでも食べます。
ただ、ストレスに弱いらしく、自家中毒を何度かやったり、引越しのあと新しい幼稚園になかなか馴染めず、吐いてしまうことがありました。
陽介の兄が、2歳違いですが、冬は皮膚がカサカサしたり、ひじの内側が赤くなったりで、軽いアトピーだと言われセルテクトを飲んでいましたが、今は落ち着いている状態で、薬も飲んでいません。私も20代のころに、蕁麻疹で何度か通院したことがありますが(原因はわかりませんでした)、20代後半からは、蕁麻疹も出たことはありません。
たくさんのことを、いっぺんに書いてしまいましたが、よろしくお願いします。
A1 アレルギー
抗アレルギー薬として用いられるザジテン、セルテクトなどは長期の使用、例えば数年間でも副作用の発現は極めて少ないことが知られています。スイスで開発された薬です。
ザジテンはこの薬を100人の12ヶ月のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんが1年間のみ続けた場合、皮膚の改善度は内服しなかった100人アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに比べて統計的に明らかに高かったということ及び副作用はまず無かったと言うデータも日本では報告されています。副作用は腎障害も含めてまず無いと考えてよろしいと思います。
セルテクトはヨーロッパで開発された薬です。日本で小児喘息、じんましんやアレルギー性鼻炎などに対して、臨床調査を行い、厚生省の認可を得て、使用されています。欧米においては喘息に対する使用の認可を製薬メーカーが申請していないため、喘息に対しては使用は認可されていません。この薬も発売以来長期に国内で使用されていますが、重大な副作用はあまり報告されていません。私たちアレルギー専門医は安全な薬と考えて使用しています。
ジンマシンについては様々な原因があります。お話からでははっきりしない点もあり、具体的なお答えはしにくいのですが、食べ物とか薬とか明確な原因が見つからない場合もよくあります。小児のジンマシンは何らかのアレルギー体質の小児によく見られます。成人の慢性ジンマシンとは異なり、効くタイプの抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬をある期間内服し、おさまったら、徐々に減量するという方法でうまく行く場合が多いのです。
用賀アレルギークリニックのQ&Aシステムです。
システム説明、質問フォーム
- 蕁麻疹(168)
- アトピー性皮膚炎(101)
- 喘息(60)
- 花粉症(21)
- 食物アレルギー(190)
- アナフィラキシー(20)
- ハウスダストアレルギー(7)
- 動物アレルギー(49)
- 昆虫アレルギー(17)
- 薬アレルギー(39)
- 金属アレルギー(3)
- 口腔アレルギー(9)
- 妊娠とアレルギー(23)
- アルコールアレルギー(7)
- その他のアレルギー[6](9)
- アレルギー以外の疾患[30](92)
- 皮膚炎(52)
- 発疹・湿疹(45)
- 皮膚アレルギー(12)
- 母乳・離乳(8)
- 食物負荷・除去テスト(32)
- ステロイド(27)
- 減感作療法・舌下免疫療法(20)
- 食物減感作療法(1)
- 薬・使い方(42)
- アレルギー全般[4](48)
- 予防接種関連[2](17)
- 皮膚関連[2](13)
- その他関連[8](61)