Q&Aシステム

HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 22.ステロイド Q1~Q50

カテゴリー別Q&A


 
 
 

Q27 三歳の息子のアトピーと喘息について

 
はじめまして、三歳の息子のことで質問させてください。
 
息子は血液検査でダニ・ハウスダスト・卵(少々)の陽性反応が出ていて、卵は1/2個くらいは食べていいと言われて食べています。軽度の喘息と診断され10ヶ月ほど前からオノンを1日2回飲んでいます。現在目立った喘息の症状は無く、落ち着いていると言われています。
 
肌の方ですが、生後2ヶ月くらいから1歳過ぎくらいまでは夏と冬にたまに顔に湿疹がでました。その時は保湿剤と混ぜたステロイドを数日使用した事もありましたがそれで済んでました。
 
そのまま最近までは何もしなくても綺麗だったのですが、1ヶ月程前から湿疹が首に出始め、ジュクジュクして周りが黒ずんでました。小児科で処方されたサトウザルベ軟膏・リドメックスコーワ軟膏・フシジンレオ軟膏を混ぜたものを3、4日塗りました。ジュクジュク、赤み等が消えたら塗るのを止めると言われ止めたら2,3日でまた湿疹が出始め、両手・両足・お腹にまで湿疹が広がり、掻きむしる為関節はジュクジュク状態になってしまいました。
 
現在はアレルギー科のあるクリニックで、セルテクトドライシロップ・リドメックスコーワ軟膏+亜鉛華軟膏(1:1)・ザーネ軟膏+亜鉛華軟膏(1:1)を処方されました。ジュクジュクした部分にだけリドメックスを塗って、それ以外はザーネ。ジュクジュクが良くなってきたら直ぐに全てザーネ軟膏に切り換えるよう言われました。今、肌はだいぶ落ち着いてきました。
 
以上のことをふまえて質問させてください。
 
① リドメックスからいきなりザーネに戻してもいいのでしょうか?減量していくやり方の方がいいですか?
 
② 減量していくとしたら、処方されたリドメックス+亜鉛華軟膏にザーネ+亜鉛華軟膏を混ぜて薄めても大丈夫ですか?
 
③ 喘息で飲んでいるオノンですが、このまま飲み続けてもいいものでしょうか?インタール吸入というものの方がいいのでしょうか?
 
お忙しいところ申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
 

A27 ステロイド外用薬

 
基本的に徐々に減量する方法が私は良いと考えています。そしてそのとおりにしています。
私は日本アレルギー学会のアトピー性皮膚炎ガイドラインの編集委員の一人ですが、このガイドラインでも、徐々に減量するというように記されています。
 
減量の仕方には、いろいろのやり方があり、直接皮膚を拝見しないと断定的なことは、残念ながら申し上げかねます。
 
オノン
よく使用される予防薬です。発売されて以来、問題となる副作用は報告されていません。私もよく使用します。
 
インタール吸入
35年間使用されている吸入による予防薬です。このお薬の詳細は、このHPのQ&A 555番、およびHPの第一ページの中ほどの永倉先生のお薬の話に詳しく書いてあります。ご参考にしてください。
 


Q26 ステロイド吸入の減量について

 
現在、朝.昼 インタール吸入、夜ステロイド吸入0.25mgを行っています。
1ヶ月以上続けていますが、そろそろ減量はしたほうがいいですか?咳も出ませんし、体調良好です。インタールも昼のを時々忘れたり、夕方に行ったりしていますが、まだ朝.昼と必要でしょうか?
 

A26 ステロイド吸入

 
大変順調で結構です。吸入療法により気管の炎症が取れてくると、気道にウイルスがつきにくくなり、風邪も引きにくくなります。その結果さらに、状態はよくなるのです。
 
パルミコートは週3回(例えば、月、水、金)に減らしてください。減らしたパルミコートの代わりにインタール吸入をしてください。3週後にパルミコートを中止できるか、検討しましょう。
 
経過はきわめて順調です。手を緩めないでください。
吸入を嫌がるようになったら、3分間でもよいです。
 


Q25 大人になって発症したアトピー

 
はじめまして。突然で申し訳ありませんが、是非教えていただきたい事があって、メールしました。よろしくお願いします。
 
私は、子供の頃より、アレルギー性鼻炎を持っていました。そして、20代前半で金属アレルギーになり、30代前半で花粉症になりました。
今から8年ほど前(33歳)頃から皮膚が痒くなり炎症を起こす事があり、そのたびに皮膚科へ行って、塗り薬(ステロイド剤)を塗って治るというのを時々繰り返していました。
それが3年程前(38歳)から頻繁に炎症を起こすようになり、塗り薬は継続的に使っていました。
そして1年程前より(40歳)から症状が酷くなり、他の皮膚科へ行った所、アトピーと診断されました。
 
1ヶ月ほど治療をしていましたが、一番酷い部分が股でステロイド剤を使い続ける事に抵抗があった事もあり、除去食(肉、お菓子、卵、牛乳を除去)と入浴法(天然塩を入れた半身浴、海水と同じ濃度のお湯で身体を洗う)を取り入れて、ステロイド剤はワセリンで薄めて酷いところのみ塗るという方法をやりました。
2週間後には、かなり改善したのですが、炎症が引いた所に塗り薬をやめると数日後に赤くなり痒くなってきます。
 
足と背中と腕は、炎症は軽いものの3ヶ月たっても、やはり痒いです。
様々なもののアレルギー検査をするべきなのかを悩んでいます。
 
よろしくご指導ください。
 

A25 ステロイド外用薬の塗り方

 
ステロイド外用薬は必要悪です。誰も好んでこれを使用するわけではありません。これを使用しないと、ほかに方法がないから止むを得ず、使用するのです。
 
ただし塗り方にはコツがあります。それは塗って症状がよくなれば、徐々に減らすやり方です。 これ以外に、うまく離脱できる方法はありません。
 
ラッキーな方はすぐにやめても問題はおきませんが、多くの方は、すぐやめてしまうために、再発を繰り返してしまいます。
 
これはあなたがいけないのではなく、ステロイド外用薬を処方した医師が、減量方法をきちんとあなたに指導しなかったせいです。あなたは被害者なのです。
 
専門医の指導のもとに正しい減量法を行い、必要があれば、プロトピック軟膏という、ステロイドではないお薬を使用して行く方法もよい方法です。
 


Q24 湿疹について

 
4月から5月までクリニックで受診しておりました。アトピーの診断で通院しておりましたが、5月にモスクワに転居したため現在はかかっておりません。通っていた時のような症状は全くなく、小さな湿疹はまれに出るものの問題なく過ごしておりましたが、先週の金曜日に耳の上から髪の生え際に沿った部分とひじの内側から手にかけての部分に湿疹が出ました。
 
モスクワはずっと爽やかな夏日が続いていたのですが、先週は急に蒸し暑くなっていたのであせもかと思い、モスクワの小児科に行きましたところアレルギー性の湿疹のようだということでした。
特に新しいものは食べさせていなかったのですが、石鹸を替えたところだったのでそれが原因かもしれないと言われました。
手持ちのアズノール軟膏をぬって汗が残らないようにしていましたら、頭の方の湿疹は治まりましたが、腕の方が芳しくありません。
あまりうまく写真に写らなかったのですが、赤みのある小さな湿疹がたくさん出来ています。触るとザラザラした感じがします。
一番赤みがあるのはひじの内側と手首のくびれた部分です。
他の部分は赤みは少しひいたように思えますが、大きくは改善された感じはありません。
アズノール軟膏は5日続けましたが余り変化がないので、本日から赤いところにキンダベートを足して塗って、今週は急に空気が冷たくなってきたので全体にヒルドイドローションを塗っています。
表現が拙く、症状を正確にお伝えできず申し訳ありません。
大変恐れ入りますがご意見をお聞かせいただけますでしょうか。
よろしくお願い致します。
 

A24 スイテロイドの減量方法

 
お話から判断すると、今の塗り方でよいでしょう。ステロイドの減量は、HPの病気知識のなかのアトピー性皮膚炎を開け、其の中のステロイドの減量方法の部分をご参考にしてください。※(次回は写真をお願いします。
 


Q23 ステロイドの使い方について

 
2歳4ヶ月になる娘は、生後2,3ヶ月から顔をかきむしっていました。
 
6ヶ月頃耳が切れ始めたので、当時住んでいた日本の皮膚科に行き「ロコイドと亜鉛華軟膏を混ぜたもの」とヒルドイドソフトという保湿剤をもらいました。
「薄くつけて、よくなったらやめて、またでたら塗ってください」と言われたので、その通りにしました。
 
2ヶ月くらいつけていたら治ったので、その後は使用を中止しました。
2歳を過ぎたあたりから、また手首に出だしたので、それをつけていました。つけてはよくなり、よくなったらやめての繰り返しをしましたが、治りません。(ロコイドは一日一回、ヒルドイドは一日2回使用)手首から手の甲まで広がって、少し色が変わってしまったようです。皮膚も少しケロイド状になってしまいました。
今は、手首、ひじ、ひざの裏、おでこ、目の上にアトピーの症状が出ています。(痒いのでかきむしっています)
 
現在はアメリカに住んでいますが、今日小児科に行って説明したら、ELIDEL1%TOPICAL CREAMという薬を使うように言われました。
念のためにウェブで調べたら、まだ新薬で少ないですが、ガンになる確率もあるようなので、怖くて使えません。
 
そこで、質問なんですが、
このままロコイド+亜鉛華軟膏とヒルドイドソフトを塗り続けていいものでしょうか。
一応塗ると少しは治まるんですが、一日ともちません。もう少し強いものに変えた方がいいのでしょうか。
 
こちらの先生の説明では、だんだん薄めていくやり方がいいとおっしゃっているので、その通りにしようかと思っています。もっと早くから知ってたら娘の手があんなにならなくてもよかったのに、、、と後悔しています。
 
それと、ヒルドイドソフトは顔全体に塗っていますが、目の上が痒いらしく娘がよくこすってしまいます。薬が目に入ってしまうんじゃないかと心配ですが、なにかよい方法はないでしょうか。
 
長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
 

A23 アトピー性皮膚炎とステロイド

 
(1) ELIDEL は日本ではまだ認可されていません。治験が行われところです。
 
(2) ステロイドは効く強さのタイプを選択し、その後うすめてゆく、または減量するというやり方がお勧めです。この考え方からすると、もう一段強いタイプを選択し、それをぬってよくなったら、減量する方法が良いでしょう。
 
(3) 目の周囲はサンホワイトという精製したワセリン、Weak Type のステロイド眼科軟膏などが目に入ってもまず心配ありません。目の周囲がかゆい場合にはアレルギー性結膜炎も合併している事があります。そのような場合には抗ヒスタミン薬の点眼薬を併用すると良いでしょう。
 
(4) 皮膚炎が治りにくいときは、検査をして何か原因があるかをチェックしておくと良いでしょう。これには皮膚試験、血液検査があります。
 
(5) 可能なら、皮膚の写真をとりその画像を添付していただくと、皮膚の状況がよりわかりやすいのですが
 
5/28 お礼&質問メール
回答メールをどうもありがとうございました。とてもわかりやすい説明をしていただいて、大変助かりました。
 
> (2)ステロイドは効く強さのタイプを選択し、その後うすめてゆく、または減量するというやり方がお勧めです。この考え方からすると、もう一段強いタイプを選択し、それをぬってよくなったら、減量する方法が良いでしょう。
 
ただいま、ロコイドと亜鉛華単軟膏の混ぜたものを使っていますが、これをロコイドのみに変えた方がいいのでしょうか?因みにアメリカ在住ですので、ロコイドと言う名前では理解してもらえないようです。アメリカでは何と呼ばれているかわかると有難いです。
 
> (3)目の周囲はサンホワイトという精製したワセリン、Weak Type のステロイド眼科軟膏などが目に入ってもまず心配ありません。
 
目の周りには、ヒルドイドを塗っています。説明書きに「目につけないように」と書いてありますが、目をこすったときに入っていないか心配です。ロコイドと亜鉛華単軟膏も手の甲に塗るので、こすったときに心配です。たまに「目が見えない」ということがあります。薬が目に入ったからそういうのか、とても心配です。ただ、通常は見えているようです。
 
目の周囲がかゆい場合にはアレルギー性結膜炎も合併している事があります。そのような場合には抗ヒスタミン薬の点眼薬を併用すると良いでしょう。
 
目の周りというのは、まぶたがたまに赤くかさついています。アトピーの典型的な症状のように見えます。
 
> (4) 皮膚炎が治りにくいときは、検査をして何か原因があるかをチェックしておくと良いでしょう。これには皮膚試験、血液検査があります。
 
こちら(アメリカ)では、まず小児科の先生が診て、それから専門科を紹介してもらうというシステムですので、皮膚科の先生を紹介してもらって、皮膚検査をしてもらいます。

> (5) 可能なら、皮膚の写真をとりその画像を添付していただくと、皮膚の状況がよりわかりやすいのですがあまりよく撮れていませんが、2枚送ります。どうぞよろしくお願いいたします。
 
ありがとうございます。
 


Q22 3ヶ月の乳児のステロイドの塗り方

 
はじめまして。 現在3ヶ月になる子供のことです。
 
生後3週間より頬に湿疹ができ頭にはかさぶたができ頭はオイルでふやかして洗うを繰り返すもなかなか頭のかさぶたはとれず顔の湿疹は体にも広がり小児科でアンダームを処方してもらったのですが赤くカサカサになってしまって使用をやめてしまいました。他の病院でワセリンとロコイドを混ぜたものをもらい1週間できれいになったものの保湿していてもガサガサ2週間後にはまた顔に赤みが・・・・・。
 
現在アトピーと診断されたわけではありませんが、耳の横(もみあげのところ)が両方じくじくして顔は目のまわりが赤く(パンダ目)膝、ひじの内側は赤く足首も赤くおなか、背中も手足の指までも湿疹が出ています。肌は全身がガサガサという感じです。子供はかゆくかきむしる状態でどう見てもアトピーだと思っていますが、5ヶ月になったらアレルギーの検査をするということで今は何のアレルギーか分からずです。
 
今度は皮膚科に行ってみたのですが、そこでアルメタを原液のまま顔や頭、全身に塗られ、その後にエキザルベ、チンク油、サトウザルベ、塩化メチルロザニリンというのを混ぜた薬を塗られました。それを日に3度塗るように言われアルメタは3日塗って4日休む エキザルベを混ぜてる方は毎日塗ると言われたのですが今はアルメタを3日塗っての3回目です。塗るのをやめる4日はすぐに赤みとぶつぶつがもどってしまいます。そして何よりいつも行くと必ずその場で塗られてしまうのですがアルメタなどをまぶたや目のまわりにべっとりと塗られ 不安でいっぱいです。
 
大丈夫ですか?と聞いても目をつぶってるから大丈夫ですという返答で・・・・・。特に薬の説明もなく治療方針の話もなく不安になってきました。このままの治療方、塗り方で大丈夫なのでしょうか??
自宅ではさすがに顔はべったりというよりうっすらと塗っています。アドバイスよろしくお願いいたします。
 

A22 皮膚炎・ステロイドの塗り方

 
3カ月であれば、血液検査で原因が分からなくても、皮膚検査で出る場合があります。当クリニックの場合には皮膚炎がひどい場合には、3カ月で皮膚検査を行います。
 
さてお薬についてですが、アンダームは非ステロイド性であるために、よく使われるものですが、アンダーム皮膚炎というのが起きやすいために、私たち専門医は殆ど使用しません。お子さんもアンダームが合わなかったのかもしれません。
 
ステロイド外用薬の使い方にも問題があるかもしれません。ステロイドはそれを使って皮膚が良くなってやめてしまっても、全く再発しない場合もありますが、何らかの原因がある場合には、ステロイドをやめると数日後に再発する場合がほとんどです.。
 
そのような場合には、少しずつ減らしていくというやり方が良いと思われます。このHPの、最初のページにあります病気の説明というところの項目を見ていくとアトピー性皮膚炎の項目の中に、ステロイドの減らし方という項目があります。それをお読みになり、参考にされると、うまくいるかもしれません。
 
この方法に従って減量してきても、あるところまでくるとまた再発してしまう場合には何か原因があるのかもしれません、例えば食物アレルギーなど、その場合にはやはり検査をしておくとよいでしょう。
 
一般の先生は3カ月では検査をしても原因が分からないというふうにお考えになっているようですが、アレルギー専門医は必ずしもそう思っておりません。お子さんの場合は検査が必要なケースかもしれません。
 


Q21 ステロイドについて

 
現在4ヶ月2週間の娘のことで教えていただきたくメールしました。
 
娘が生後2ヶ月くらいの頃から顔に乳児湿疹ができていましたが、それが治ってきたら今度は肌がカサカサして耳切れができたりと肌荒れがヒドくなりました。なので小児科に通い、始めはアンダーム軟膏をもらい付けていましたがガサガサが治らないうえに痒いのか掻きだすようになり、生後2ヶ月半にプロペト(40g)とキンダベート軟膏(10g)を混ぜた物をもらったので付けたら2週間くらいで良くなってきました。
でも痒いのはいまいち治まらないようで、また小児科を受診したら今度はレスタミンコーワ軟膏(白)を処方されました。それを付けたら顔が赤くなったのと、そこの小児科の先生がいまいちアトピーに詳しくなさそうだったので、今度は知り合いの勧める皮膚科へ通うことにしました。
 
そこで処方されたのは下記のお薬でした。
●アクアチムクリーム・・・耳切れなどの切れている所に付けるとのこと
●プロペト・・・全体の保湿に
●親水軟膏・・・頭などの乾燥しているところ
●サトウザルベ・・・赤くなっているところやジュクジュクしているところ
●流水パラフィン・・・入浴前に髪と顔に付けて洗い流す(シャンプー代わりに使用)
 
私が皮膚科でステロイドをあまり使用したくないことを言ったので、これらを処方されたのかと思います。そこの先生は、「小児科でもらったプロペトとキンダベートを混ぜた物をダラダラと使うより、もし治らないようならキンダベート直接塗った方がいいでしょうからその時はまた来て下さい」と言われました。
 
この皮膚科でのやり方でマシになれば良かったのですが、1週間もしたら顔のジュクジュクは治ることなくヒドクなってしまったので、焦った私は近くの病院を受診しました。実はその病院、ネットではアレルギー科があると書かれていたのに行くと実際は小児科しかなくて、仕方ないのでその小児科で受診してしまったのですが、そこでは「ジュクジュクしていたらステロイド付けないと治らないよ」と言われ、
●ロコイド軟膏0.1%  10g
●プロペト        10g
●ザジテンドライシロップ(飲み薬)
を処方され、それを「朝晩3日間付けてまた来て下さい」と言われました。
 
でも私はさほど娘の症状を良く診てくれた感じではないのと、アレルギー科ではなかったので3日間だけ付けて次はアレルギー科のある病院へ通うことにしました。そして次はアレルギー科の病院で過去のこれらのお薬をもらったことを言い、現在も診てもらっています。
 
そこのアレルギー科(皮膚科でもある)では、小児科もあるし、小児アレルギーや学会の認定された症状?みたいなのが院内に掲げられていたので信頼あるだろう・・・と思っていますが、先生がいまいち説明不足なので私はその都度質問する感じになってしまうし、あまり親身に診てくれる感じではないので、こちらへ質問させていただきたくメールしました。
 
そのアレルギー科へ通ったのは娘が生後4ヶ月になる少し前くらいからです。
もらったお薬は、
●マイコスポールクリーム
●リンデロンVG軟膏
●ポララミンドライシロップ
●プロペトを精製した保湿剤(←らしい) 500円取られます。
 
マイコスポールクリームは、首に湿疹が出来ていたのがカビではないかと言うことでこれを処方されました。付けたらすぐ首の湿疹は治りました。
顔の肌荒れ(主に口の左右と顎です)には、毎晩風呂上りに、プロペトを精製した保湿剤を始めに塗り、その後にリンデロンVG軟膏を付けるように言われ、それを1週間くらい続けていたらジュクジュクは見事に治り赤みも消えてきました。でもお正月頃に何故か急にまた悪化してしまい、アレルギー科へ行くとあと1週間上のやり方でリンデロンを付けてください。とのことで1週間つけていたら現在赤みも取れてきて治ってきました。でも微妙に湿疹ができることもあり、何もないツルツルのお肌にはまだなっていません。時々目を掻いたりして、目の下にポツポツと湿疹が出ることもあります。
 
でも治ってきたみたいなので、先日アレルギー科を受診したらリンデロンはもう塗らないように指示されました。そして今度急に悪化したということでもしかして食べ物に反応しているかもしれないとのことでアレルギー検査をすることになりました。そして最近では頭に湿疹が出来ていてポリポリ掻くことを言うと、リンデロンVGローションを処方され、またすぐステロイドを出すの?!とちょっと疑問に思ってしまいました。。
 
何より一番心配なのが、色々ネットや人からの情報を聞くと、ステロイドを急にやめるのはリバウンドが起こるとかで良くないようなことを聞いたのですが、アレルギー科の先生はそういうことは触れず、ただやめてくださいと言われました。なので今保湿剤のみ使用しています。
 
そこでご質問なのですが、
 
上にも書きましたが、小児科でプロペトとキンダベートを混ぜた物を使用しだしたのが、11月14日から。12月13日からは、皮膚科で処方された保湿剤などを使用していたのでステロイドは使用していません。次は12月20日から、小児科でもらったロコイドとプロペトを混ぜた物を使用していました。そして次は現在も通っているアレルギー科でもらったリンデロンVGを使用するようになったのは、昨年の12月24日から使用し、中止しだしたのは1月11日からです。
 
こうやって見ると、ステロイドの強弱はあるものの、ステロイドをずっと使い続けていて恐くなってきました。心配なのが、このアレルギー科でもらったリンデロンは、始めに保湿剤を付けていたとしても直接塗布しているし、強めのステロイドを顔に付けているのもあり、副作用など恐く思っています。こればかりは医師を信じるしかないので付けていましたが、大丈夫なのでしょうか?急にやめて副作用やリバウンドは有り得るでしょうか?
 
もしなんだったら、用賀クリニックさんのステロイドの中止の仕方を参考にして薄めて使用し徐々に減らすやり方をした方が良いでしょうか?
 
どこの医者を信用するか、信頼できる医師に巡り会えるのはなかなか難しく思っております。
 
一応、この私が通うアレルギー科のやり方が、そちらのやり方と比べ疑問に思うことなどありますでしょうか?もし違いがあれば病院を代えたく思っています。
 
長くなりましたが、お手数ですが、お返事いただければ幸いです。
 
よろしくお願い申し上げます。
 
P.S.現在の娘の顔の写真を添付しておきます。
 

A21 ステロイド外用薬

 
ステロイド外用薬(以下ス薬と略します)はある意味では、湿疹、アトピー性皮膚炎の治療における必要悪のようなものです。必要悪というのは、本来、使用しなくて済めば良いのですが、現実的には無ければ困るもののことです。
 
私は、お子さんの皮膚拝見ていないので、現在の治療が正しいのか、誤っているのかは判断にくいのですが、送っていただいた写真(よく撮れています。皮膚の状態が良くわかりました。大変助かりました。)を見ると、皮膚の状態は良いようです。とすれば、塗ったことの善悪を判定するよりも、これからいかにうまく減量するかを考えたほうがより、現実的だと思います。
 
私は、お子さんの皮膚の状態がそれほど最悪ではなく、保護者のかたが、ス薬を使用しないでくれとおっしゃる場合は、まず何種類もある保湿剤を順番に試してゆきます。いろいろがんばって(スキンケアーの再検討、皮膚の消毒、それ以外のさまざまな原因の追究などを行います。)も皮膚の状態が改善しなければ、その時点でス薬の使用をどうするかを相談します。
 
ス薬は、皮膚が良くなってすぐやめても再発はないかたは(これは幸運なケースですが)幸運です。かなりのかたが再発してしまいます。これを防ぐには、このホームページの中の病気の説明の項目、アトピー性皮膚炎の中のステロイド外用薬の項目をご参考にしていただいて、時間をかけてうまく減量すると良いでしょう。
 
一般的には強さには4段階ありますが、弱いものをある期間(たとえば数ヶ月間)、体のある部分に使用しても、普通は問題ありません。
 
ホームページにも出ていますが、昨年、主婦の友から出版した、アトピー&アレルギーブックが保護者向けのわかりやすい、絵の多い本です。スキンケアー、チリダニ(ハウスダスト)対策、食事に中の油の問題など幅広く解説してあります。よろしければご参考にしてください。  以上
 
2006/1/23 お礼・報告メール
早速お返事いただきましてありがとうございました。
 
実は先週の土曜日に現在通うアレルギー科にてプリックテストをする予定でしたが、検査する4日前からス薬(リンデロンVG軟膏)と、飲み薬(ポララミン)を中断するように言われたのでやめていました。
 
すると中断して2日目くらいに肌荒れが出始め、すごい痒そうにしていたので見るに耐えかね飲み薬を飲ませス薬も少し薄めて塗りました。でも1回でも使用すると検査はできないのでまた肌が落ち着いたら予約してくださいと言われました。そしてその後の肌指導もなかったので、一体これからどうしていったらいいんだろうと悩みました。
肌はマシなのに、いつまでもリンデロンVGを使用するのもどうかと思います。私の通うアレルギー科は、徐々に薄めたり、肌がマシになったら他の弱いス薬に変えるなどの方法をとっていないので、急にス薬ややめたため再発したんだろうなぁとも思いました。
 
私は、永倉先生のス薬の減量の仕方を参考に徐々に薄めていく方法でやめていくのがベストのような気がしております。先生がおっしゃるとおり、【塗ったことの善悪を判定するよりも、これからいかにうまく減量するか】を考えたほうが良いと思います。
 
そんなわけで、今はどうしていいものかわからず、以前小児科でもらった、ロコイドとプロペトを半々で割った物を塗り、良くなってきたらさらにプロペトを増量させ塗ったりもしています。でもあまりプロペトだけにしてしまうとまたすぐ悪くなってきたりもしています。
 
現在の娘の肌は、一時のジュクジュクにはなっておりませんが、今後の処置を考えたほうがよいと思い、ちょっと家から遠いですがそちらへ行き、先生に娘の肌の具合を診てもらい、現在の肌につけるべきお薬をもらうなどして、教えてもらいたく思います。
 
のちほどネットにて予約したいと思います。あと先生が出されている本もネットで購入しました。届きましたら読ませていただきます。では、よろしくお願いいたします。
 
2/10 質問メール
2月4日に娘の診察していただきありがとうございました。
 
1月25日にプリックテストをした際に卵の反応が大きく、先生は卵をしばらく除去するようにおっしゃいましたが、2月4日の牛乳と小麦のプリックテストの再テストでは卵ほどではないですが、牛乳が結構反応していましたよね。
 
以前からパンを食べると娘の湿疹が悪くなる気がしていてパンは取らないようにしていますが、パンって卵・牛乳・小麦ですよね。。
 
本格的には27日から卵と牛乳も除去しているのですが、①除去テストをするにあたり、まずは卵だけからの方がよかったのでしょうか?プリックの反応と自分の感覚で牛乳もちょっと良くないと感じて一応牛乳も除去したのです。
 
除去したからと言って肌荒れがすごく改善されることはないですが、今のところ良くなったり悪くなったりを繰り返しています。ただ悪くなったと言っても以前のようにジュクジュクになることはないので救われます。
でも痒みが結構あるみたいで、夜もお薬を飲ませても2~3時間ごとに起こされます。すぐ母乳をあげると眠ってしまいますが、痒い時は顔をブンブンふって手で掻こうとして大変で見ていてかわいそうになります。ヘンな物食べてないのにと疑問に思うこともあり食事日記も付けるようにしました。
 
赤くないところでも痒そうに掻いたりします。主に掻くところは額・頭・耳です。(乾燥している部位でしょうかね?)
一次目も掻いていましたが、最近は眠い時しか掻かないです。
 
耳は掻きすぎると血が出たりするし、耳切れになってしまいます。
 
【耳の中】をひっかくのですが、知人に生後半年くらい断つと耳垢が溜まるのでそれで痒いのかもしれないから耳鼻科に行ってみたらと言われました。
 
②アトピーなどの症状では耳の中が痒いということはありますか?
 
それと、ロコプロ+プロペトでステの減量をしていますが、悪化はしませんが、平衡状態なんです。赤みを取ろうとプロペトで薄めず使用したら若干赤みは取れます。次は薄めてつけても大丈夫だろうとプロペトをちょっと追加するとすぐまた赤くなります。この加減がとても難しいです。
そこで教えてほしいのですが、③減量するにあたり、一旦プロペトで薄めずロコプロだけを数日使用し、【赤みが完全に消えた状態になったら減量をしていく】パターンの方がいいのですか?本にはこのことが書かれていなくてわかりませんでした。
 
以前リンデロンVGを使用した際は数日付けたら赤みが消えました。なのでリンデロンを付けたい気持ちも出てくるのですが、ロコプロで悪化もしていないので、このロコプロでの使用を続けた方がいいですよね?
 
一応娘の写真を添付しておきます。今朝撮りました。わかりやすく教えていただきたい文章に①~③を付けました。お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
 
2/11 回答メール
食物アレルギー
(1) まず卵の除去のみが良いでしょう。大変だと思いますが、2週間がんばってください。
(2)耳たぶ(外も中も)は皮膚の一部です。耳のかゆみを訴える患者さんは少なくありません。
(3)ロコプロをしばらく継続し、赤みがしっかりおさまってから、薄めます。その減量タイミングはメールで画像を送ってください。それを拝見して判断しましょう。
 お送りいただいた画像は大変よくとれています。皮膚の状態がはっきりとわかり判断の参考になります。 ありがとうございます。 
 
2/12 お礼メール
お忙しい中、お返事いただきありがとうございます。
 
>(3)ロコプロをしばらく継続し、赤みがしっかりおさまってから、薄めます。その減量タイミングはメールで画像を送ってください。それを拝見して判断しましょう。
 
わかりました。赤みがおさまってから薄めたほうが良いのですね。では赤みが取れるまでロコプロを使用します。そして赤みが取れ、薄めようと思った時はまた画像を添付いたしますのでご指導ください。
 
2/18 質問メール
いつも娘がお世話になっております。
先日は、都合が悪く受診できませんでしたので、来週に伺いたく思います。
昨日くらいから肌の調子がマシになってきました。
赤みもほぼなくなってきているので、ロコプロの減量をしても良いでしょうか?
昨日と今日の写真を添付いたしますので、ご指示下さい。
 
2/20 回答メール
だいぶ良くなっているので、減量してよろしいと思います。
 


Q20 リドメックスコーワ軟膏について

 
こんにちは。お忙しいところすみません。お聞きしたいことがあるのですが、1歳5ヶ月になる息子の顔の炎症で近くの皮膚科に行ったところ、リドメックスコーワ軟膏が処方されました。この軟膏の強さについて、本やインターネットで調べましたが、Ⅲ群 Strong に入っていたりⅣ群 Mild に入っているものがあったのですが、どちらに入るものなのでしょうか?教えてください。
 

A20 ステロイド外用薬

 
(1)お問い合わせのリドメックスはストロングとマイルドの中間くらいの強さです。
日本アレルギー学会のアトピー性皮膚炎のガイドラインでは、マイルドに分類されています。私は、まぎらわしいのであまり使用しません。
 
(2)重要なことは、皮膚症状がよくなってからの減量です。その方法をご説明いたします。
 
ステロイド外用薬の減量の方法
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
 
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
そのひとつは皮膚炎が顔であればプロトピック軟膏使用します。これは3年前に発売され特に顔面のアトピー性皮膚炎には有効であるというデータが蓄積されつつある免疫調整役の1種です。本年(平成15年)中には小児用のプロトピック軟膏も発売になります。ただしこのプロトピックは眼の周りは避けたほうが良いでしょう。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 


Q19 ロコイドの減量について

 
3歳の息子をアトピーで何度か見ていただいている、Hです。先月も診察していただき、今までずっと使っているロコイドを減量していくというやり方で、毎日湿疹に塗っているのですが、やはり減量してきてあと2日程で保湿剤だけにしようと思うあたりで、また湿疹がでてきてしまいます。時には違う部分に湿疹が出たりもして、なかなかステロイドをやめる事ができません。教えていただいたように、そうなった時、また少し前に戻ってステロイドの減量を再度試みていますが、同じことの繰り返しです。季節の変わり目で、気温差がはげしいので仕方がないとわかっているのですが、このままで良いのか不安になり、メールしました。ステロイドの効き方が悪くなってきたようにも感じるのですが、このやり方のままで良いでしょうか。よろしくお願いします。
 

A19 ステロイド外用薬の使い方

 
ステロイド外用薬は、だれもがこれを使わないですめば1番良いわけですが、現在のところ皮膚の炎症を抑えるお薬としては、最もよく使用されるものです。
 
現在お使いになっているロコイドは、ステロイドの中では最強、非常に強い、強い、弱いの4段階の中の1番弱いというグループに入るものです。
 
ステロイドの減量の仕方は、保湿剤でだんだんに割っていき、それ以上うまく減量できない場合には、ステロイドの入っている軟膏を3日に1回とか、2日に1回、または1日おきなどと少しずつ間隔を広げていく方法がよいと思われます。
 
また治療していくと、皮膚の中でも、早く良くなってどんどんステロイドを減量できる場所と、なかなか減量しにくい場所の2つがあるとことに気づくと思います。これはある意味では当然のことです。子供の徒競走と同じです。部位により差が出ます。
 
ステロイドをぬる場合も同様です。よくなってどんど減量できるところは、以前にお話した方針に従って進めましょう。また一方なかなかよくならない場所は、しばらくゆっくりと減量ましょう。減量ののペースを落としてもそれは問題ありません。
 
現在お子さんが使用ているロコイドの量は決して多くありません。やむを得ずぬっているわけですから、注意して、今まで通り減量すればよいと思われます。この使用方法によって何かリバウンドが起きたり、将来皮膚のの具合いが悪くなったりする副作用が出るという確率は非常に低いと考えてよいでしょう。必ず、塗らなくてよい日が来るでしょう。
 


Q18 ベータメタソン (betamethasone)

 
ドライスキンでアトピー気味で、手やひざの裏、手首など皮膚の弱いところに症状が出ています。海外に行ったときに、現地の病院でもらった軟膏を塗ったら、皮膚が一時きれいに治りました。
 
ところが疲れやストレスからか、また症状が復活し、今は、ひび割れができたり、かゆみがひどくなったりして、困っています。特に手がひどいです。
 
もらった当時は薬の名前がわからなかったのですが、後からベータメタシンとわかりました。検索したら、ステロイド系のかなり強い薬なので注意とありましたが、あまり多くの情報がなく、困っています。今はとにかくかゆみがひどくて・・・。アドバイスお願いします。
 

A18 ステロイド外用薬

 
このお薬は、その強さにより、最強、非常に強い、強い、弱い、の段階があります。今お使いのものは、強いというグループでしょう。
小児でもこの強いというグループは使用することがあります。それを使用することはそれ自体は、問題はありませんが、徐々に減量する必要があります。急にやめるて、再発し、またあわてて塗るということを繰り返すと、ステロイドで一番こわい、リバウンド現象がおきやすくなります。
ステロイドの減量法を以下に述べますので、ご参考にしてください。
 
ステロイド外用薬の減量の方法
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
そのひとつは皮膚炎が顔であればプロトピック軟膏使用します。これは3年前に発売され特に顔面のアトピー性皮膚炎には有効であるというデータが蓄積されつつある免疫調整役の1種です。本年(平成15年)中には小児用のプロトピック軟膏も発売になります。ただしこのプロトピックは眼の周りは避けたほうが良いでしょう。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 
8/31 質問メール
ベータメタソン(続き)
お忙しいところ早速のお返事ありがとうございました。今のかゆみはリバウンドなのかもしれないです。
そうなってしまった場合、またベータメタソンをつけて、それから保湿剤と一緒にして薄くしていけばいいのでしょうか?それとも一旦、リバウンドと思われる症状が起きたら、別の薬に変えてから調整をしていくべきでしょうか?ステロイド剤だと知らずにつけていた薬なので、心配になり、急にやめたのがきっと原因ですね。
今、かゆみがひどく、ひびわれがして、かなりつらいです・・・。近いうちにご相談に伺おうとは思っていますが、何かアドバイスがあればまたよろしくお願い致します。
 
8/31 回答メール
アトピー性皮膚炎とステロイド
リバウンドの可能性があるときは、急に中止しないほうが、安全でしょう。前回のお答えの中にある減量の仕方を参考にしてください。ベータメサゾンで皮膚症状が安定したら、もう1段弱いステロイドに変える必要があります。
また、皮膚のかゆみは、ステロイドだけでなく、オイラックス、モクタールなどのステロイドの入っていない外用薬を併用するとうまく行く場合もあります。
かゆみは、皮膚炎よりも直りにくい場合があります。スキンケアー、食事、環境調整などいくつかのことをあわせて、総合的にやらないと、直らない場合もあります。
 


Q17 ステロイド内服薬の減量について

 
お世話になります。
おかげさまでステロイド服用の減量が順調なので明日から四日に一度(○×××)の服用に入ります。
このパターンの服用期間はどれぐらい続ければいいのでしょうか?そしていつ頃来院すればいいのでしょうか?
教えて下さい。宜しくお願い致します。
 

A17 ステロイドの減らし方

 
0xxx を1投3休といいます。これを1クールとして3クール行い、問題なければ、カットしてみてください。万一、再発したらあわてないで、1-2段階もどせば、よいでしょう。
 


Q16 ステロイド剤の服用

 
1歳5ヶ月の子供が医師に処方されたセルテクトドライシロップを0.6gとセレスタミンシロップ2mlを朝食後と寝る前の2回に分け服用しています。服用期間は6月20日からですので一月近くなります。
 
今日通院した際どれぐらいの期間飲ませるのか聞いたところ『徐々に減量しないといけないので1年ぐらいは飲まないとダメだ』と言われました。そんなに飲ませてもいいものなのでしょうか?
 
ちなみにその医師にはおむつかぶれと食物アレルギーの為少し口の横が荒れていたのでかかりました。症状としては今までの経過を見れば大したものではありませんでしたがいかがなものでしょうか?
食物アレルギーかどうかは、以前通っていた小児のアレルギー科のある病院でスクラッチテストをした際と他の病院で血液検査をした際に分かりました。
 

A16 セレスタミン(ステロイド外用薬)と食物アレルギー

 
セレスタミンはベータメサゾンとクロルフェニラミン(ポララミン、ネオマレイン酸)という抗ヒスタミン薬を合わせたものです。薬の性質から、アレルギー性炎症をよくおさえるため、一般的にはアレルギーがひどい状態の時に使用します。
 
たとえば成人の花粉症で、平成17年のように花粉の量が非常に多くて、内服薬や、点鼻薬、点眼薬などを使っても症状が全く改善せず、日常生活に支障をきたすような場合に、やむを得ず1日2回、1回1錠を2週間まで使用することがあります。
 
それ以上の使用が必要な妨害には、花粉の対策をもういっぺん再検討します。小児においては、このセレスタミンは非常用の薬としてよく使用されます。例えば卵アレルギーのお子さんが、間違って卵を食べてしまい、全身にじんましんが広がり、咳をし始めて呼吸困難状態になったり、喘息発作が出たようなとき、これをアナフィラキシーといいますが、このような全身性のひどいアレルギーの症状が突然に出た際に、非常用の薬として用います。
 
またじんましんなどがひどく、普通の抗ヒスタミン薬で治まらない場合に、数日間使用し、減量します。どんなに長くても1カ月起こすことはありません。
 
この非常用のお薬を小児が長期に内服すると、もっとも最初に出る症状としては身長が伸びなくなる点です。1カ月分間内服し続ければ、おそらくこの間の身長はほとんど伸びていないでしょう。
 
食物アレルギーの血液検査の数値が高めなので、まず食物除去、負荷試験を行い、これらの食物が本当にお子さんの皮膚症状に関与しているどうかをチェックする必要があります。そしてセレスタミンは速やかに、減量そして中止するということが望ましいといえます。
 
これらの点について、きちんと見立てをしてくれる専門医と相談することがお勧めです。
 
7/19 質問メール
ステロイド剤の服用(その2)
早速の回答どうもありがとうございます。
今週、先生に診察していただけるように予約をいれましたが、現在服用させている薬は診察の時まで服用させておいて宜しいでしょうか?薬の量を減量せずに急にやめさせる方が害になると聞きましたのでどうしたらいいのか困っています。診察の時までにやるべき事があれば、お教え願いたく思います。宜しくお願い致します。
 
7/19 回答メール
皮膚の状態がよければ、内服の回数を1日3回から2回にしてよいでしょう。
 
7/19 質問メール
ステロイド剤の服用(その3)
回答ありがとうございます。
現在、1日2回、朝食後と就寝前に飲ませているのですが、1日1回にしてもよろしいでしょうか?
又、1日1回にする場合、朝食後と就寝前どちらに飲ませればよいでしょうか?
 
7/19 回答メール
症状が落ち着いていれば、朝1回でよいでしょう。
 
7/24 質問メール
ステロイド剤の服用(その4)
お世話になります。先日、セレスタミンの減量の仕方を教わった際、処方して頂いたアタラックス-Pシロップはすぐに飲ませても良かったのでしょうか?2週間先の減量の仕方まで教えて下さったので、もっと減量が進んでから飲ませるものだったのかな?と不安になりました。
又、アタラックス-Pシロップは1週間分の処方でしたが、無くなれば通院して、頂いたほうが良いでしょうか?
 
7/24 質問メール
ステロイド剤の服用(その5)
お世話になります。先日、セレスタミンの減量の仕方を教わった際、処方して頂いたアタラックス-Pシロップはすぐに飲ませても良かったのでしょうか?2週間先の減量の仕方まで教えて下さったので、もっと減量が進んでから飲ませるものだったのかな?と不安になりました。又、アタラックス-Pシロップは1週間分の処方でしたが、無くなれば通院して、頂いたほうが良いでしょうか?
 
7/25 回答メール
セレスタミンの減量方法
1日3回内服していたら、まず昼の分を中止して、それをアタラックスPに切り替えます。
3日後に朝の分または夜の分のどちらかをアタラックスPに代えます。皮膚症状に変化がなければ、残りの1回もアタラックスPに切り替えます。
このような減量方法を基本としてあとは、症状を見ながら、適時変更が必要であれば、変えてゆきます。
 


Q15 減感作療法

 
現在5ヶ月の娘のことです。
顔や体の湿疹とかさ月が気になり小児科へ受診したら、乾燥といわれ保湿クリームを塗っていたのですがよくならないので皮膚科へ行ったら、とひびとアトピーといわれました。
 
血液検査(26種類の項目)をされ結果では犬とチーズ・ミルク・卵のアレルギーがでました。特に卵が強く出ているので食べさせないよう言われました。アレルギーに対して知識がなく不安がありの先生のアトピー&アレルギーブックを読みました。除去テストと負荷テストとありましたがテストするのに不安です。アナフィラキシーショックを起こしたら・・・。
 
今回の検査で反応は出なかったのですがパンがゆを食べさせた後、口からあご周りに湿疹が出ました。その件も病院では話しましたがちゃんと回答はなく・・・。周りにいいお医者さんがありません。なので、なおさら食べさせるのに不安があります。先生の本にはテストは必ず専門医の指導のもとで・・・。と、あります。まだ5ヶ月ですので食べたものはミルクとおもゆとパンがゆのみです。 この先、離乳食を進めていくのに不安です。アレルギーがでていない食材でも湿疹がでたらすぐに受診をしたほうがいいのでしょうか???
 
主人がアトピーです。(数年前から)血液検査の結果が娘とはぜんぜん違います。主人はハウスダストとヒョウダニが強く出ていました。娘の数値は低かったです。布団も掃除機も古かったので買い替え、まめに掃除をしています。ですが、主人のこの数値は一向に下がりません。顔がひどくいつも血が出ているような顔です。掃除以外にも気をつけるとこはありますか??? よろしくお願いします。
 

A15 皮膚炎とステロイド外用薬の減量

 
食物の対策をきちんとしても、皮膚症状が残る場合は、その皮膚炎の原因はアレルギーではなく、お子さんの、皮膚が弱い(バリアー障害)という体質に起因していると考えたほうがよいでしょう。
 
その場合のスキンケアーをしっかりと行う必要があります。保湿剤でうまく行かないときには、ステロイドを使用し、症状が治まれば、減量するとよいでしょう。
今のやり方で、もう少しがんばっていただいて、よろしいと思います。 
 


Q14 ステロイドの使い方

 
わが家に9ヶ月の娘がいます。
 
6ヶ月頃からお腹・背中がざらつきがありました。それがだんだんと湿疹にかわり皮膚科やアレルギー科の病院に何箇所か行きワセリン(プロペト)やアンダーム軟膏でよくなってきました。
 
以前血液検査で卵白・卵黄・鶏肉にアレルギーがあることがわかり、食事除去している効果もあるのかもしれませんが・・・。今は首にも湿疹が出てきてしまい、大変痒そうでステロイド(コロイド+プリペト)の薬で直してやろうとここ2週間程(夜のみ)使っています。
 
使い方はこちらのページの減量のやり方の参考にさせて貰っていて、ステロイド1にプリペト4で塗っていますが、少しステロイドを減らすと以前よりは範囲は少なくなっているのですが赤く湿疹が出てきます。
 
もうすでに2週間程になりますが、このままステロイドを使ってやっていいのでしょうか?
お忙しいとは思いますが、お返事お待ちしております・・・・。
宜しくお願いします。
 

A14 ステロイド外用薬の塗り方

 
ご心配してらっしゃるステロイド外用薬はロコイドということですが、これは、一般的に使われるステロイドは4段階ありますが、これらの中でもっとも弱いものです。
 
これを少しずつ原料しながら使用するということは、まず問題ないと思われます。
 
通常ステロイド外用薬を塗り始めると、皮膚がどんどんよくなる場所と、なかなか治りにくい場所をの2カ所に分かれてきます。
 
一般的になかなか治りにくい場所は、ひじの内側、ひざの裏、耳の後ろ、襟足などこすれたり、汗がたまったり、ついかきやすい場所が多いといえます。このような場所ではステロイド薬の原料は結果的にゆっくりとなります。
 
それ以外の場所ではどんどん減量して問題ありません。
 
食物アレルギーの対策についてきちんと指導受けているようですから、ご心配なくこのまま続ければよろしいと思います。お返事遅れて大変申し訳ありませんでした。
 
ステロイド外用薬の減量方法を付記します。
 
「ステロイド外用薬の減量の方法」
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
 
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
そのひとつは皮膚炎が顔であればプロトピック軟膏使用します。これは3年前に発売され特に顔面のアトピー性皮膚炎には有効であるというデータが蓄積されつつある免疫調整役の1種です。本年(平成15年)中には小児用のプロトピック軟膏も発売になります。ただしこのプロトピックは眼の周りは避けたほうが良いでしょう。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 


Q13 ステロイドの減量について

 
7ヶ月の娘についての質問です。
 
生後3ヶ月ごろから、顔、おなか、背中、肘・ひざの内側に湿疹ができ、4ヶ月ごろから、顔にはロコイド、体にはキンダベートを処方されました。(そのほか、飲み薬はザジテン、ポララミン、保湿剤はワセリン)ステロイドには抵抗がありましたが先生の本やホームページを拝見させていただき、だいぶ不安も解消されました。また、HPにあるように減量していったところ、体は保湿剤だけでも皮膚がざらつく程度で悪化することはなくなりました。ありがとうございます。今は顔のほほの3箇所にキンダベートを使っていますが、お医者様からは、もう止めないと、と強く言われています。今は、1日でも塗らないと湿疹から汁が出てきて、前より多くぬってしまう状態です。私としては、あと1ヶ月ほどあれば徐々に減量~絶つことができそうに思うのですが、もっと早くステロイドを止めた方がいいのでしょうか。長く使うと副作用の心配があると聞きますが、娘の場合はもう他の薬や他の方法に切り替えるべきでしょうか。(これまでにトータルでロコイドを2本、キンダベートを2本使いました。)写真も添付しますので、先生のご判断をお聞かせねがいたいと思います。よろしくお願いいたします。
 

A13 ステロイド・皮膚炎の治療

 
現在お練りになっているステロイドは弱いタイプのステロイドです。このステロイドを、写真から拝見すると顔の1部にぬっているだけなので、まず心配はないと思われます。もう少しの間、継続してもよいでしょう。

むしろ皮膚がジクジクくしているということから判断すると、亜鉛華軟膏のような皮膚を乾かすタイプのお薬を併用すると良いかもしれません。亜鉛華軟膏は古くから使われているお薬で、あせも、ジクジクやおむつかぶれなどに使うお薬です。お薬自体は油性でべたべたしていますが、ぬるとそこの皮膚の水分を吸収して、ジクジクをを乾かす作用があります。

この亜鉛華軟膏(商品名;サトウザルべ)を上塗りするのはなかなか難しいので、サトウザルべにステロイドを混ぜた軟膏を作ってジクジクの皮膚に塗ると良いかもしれません。
 


Q12 ステロイド使用の経過について

 
先日23日に診察を受け、26日か27日に経過を電話で報告するように言われましたが診療時間中にお電話できなかったのでメールさせていただきます。
 
腕と手の甲にリンデロン・ワセリン、首にロコイド・ワセリンを使用して、掻き傷がほとんど治りました。手の甲とひじの内側はまだ角質が厚いような感じです。夜中に痒くて目が覚めるようなことはほぼなくなりました。
 
今は目の周りとおでこに出ていて、地腫れして皮膚がぼこぼこした状態です。目とまぶたにかゆみがあります。ゼスランは、疲れ気味のときに少し眠気を強く感じたくらいで大丈夫そうです。しばらくこのまま同じ薬を続けていいのでしょうか?またお電話は何時ごろまで大丈夫でしょうか?よろしくお願いします。
 

A12 ステロイド外用薬の減量の方法

 
以下の方法で減量しましょう。リンデロンは キンダーベートにしましょう。キンダーベートは以下の方法で減量しましょう。不明の点は診察時間内にお電話ください。
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
 
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 


Q11 抗生物質入りステロイドの使い方について

 
まだ診察を受けたことがないのですが、診察を受けるまでの薬の使い方に悩んで質問をさせていただきます。
 
1歳5ヶ月の息子が2ヶ月ほど前に口の周りにかぶれができ、アルメタ軟膏を処方され4日以上は使ってはいけないとのことで3日ほど塗りました。結局ぶり返し、4日後ぐらいにまた塗ったら塗ったとたんただれるようになり病院に行ったところロコイドを処方されたのですがまたただれ、別の病院にいったらギンダベートを処方されまたただれ、また別の病院に行ったらまたロコイドを処方され(塗りませんでした・・・)、そんなことをしているうちにどんどん悪化してしまいました。必死にただれると主張し続けたら抗生物質入りのテラ・コートリル軟膏を処方され、ひどいあごの炎症は治まりました。ただこの2ヶ月でほっぺ、首、お腹、背中、太ももにもガサガサ・湿疹ができるようになってしまいました。最後の病院で体には抗生物質入りのリンデロンが処方されています。昨日先生の本を読み、ステロイドは急にやめてはいけないと知り減量したいと思っているのですが、あごのようなひどい炎症が起きていないところにも抗生物質入りのステロイドを使ってもいいのでしょうか?抗生物質を長くつかうことに問題はないのですか?よろしくお願いします。
 

A11 皮膚炎とステロイド外用薬

 
ステロイド外用薬は、やむを得ず使うお薬です。ですからなるべく短期に終了したいという気持ちは山々ですが、お話しのように、つけたりやめたりすると、だんだん効かなくなるということもよくある現象です。
 
皮膚炎を何度も繰り返していると、これから暑い時期に向かい、トビヒをはじめとする皮膚感染症を起こしやすくなります。そうすると皮膚炎に加えて細菌感染の炎症がオーバーラップするために、症状はひどくなります。
 
皮膚炎と皮膚感染が合併してしまって場合には、抗生剤を内服したり、抗生剤の入った外用薬をつける必要があります。
 
ステロイド外用薬の減量の仕方はいかに述べますので、これを参考にしてください。また抗生剤の内服や外用薬は、主治医の指示に従っていただくと良いと思います。
 
皮膚感染症が長引くときは、イソジンよくなどの方法も行うと良いかもしれません。
 

ステロイド外用薬の減量の方法
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
以上の減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 


Q10 ステロイドの強さについて

 
こんにちは。ステロイド薬についてお聞きしたいことがあります。
2番目に強いステロイドを1:1や1:2でうすめたものは、3番目に強いステロイドの単品より弱くなりますか?また、そのうすめたものは、どのぐらいの強さのものと同じぐらいになりますか?教えてください。
 

A10 ステロイドの強さ

 
皮膚科の先生によるとステロイド外用剤は、薄めようが薄めまいが、その強さのランクには関係ないということです。
 
したがって、ステロイドを保湿剤で薄めても、使っているステロイドの強さには変わりがないということにはなります。しかしながら保湿剤で薄めることにより、使うステロイドの量は結果的に少なくなるわけです。ですから保湿剤で薄めるというやり方は、ステロイドの強さを減量するというよりも、使用するするステロイドの量を減らすということにつながると考えられます。
 
この考えに立って私の場合はステロイドを保湿剤で徐々に薄めていく方法をとっています。
 
やはり強さのランクの強いものは少量使うといっても、強いステロイドであると考えるべきでしょう。弱いステロイドに減量できて、初めてステロイドが1段階減量できたと考えるのがよろしいと思われます。
 


Q9 ステロイドの使用?

 
母親の食べた物のせいか急激に悪化し、子供はほとんど夜も泣き続け痒がって仕方ありません。やはりステロイドを使用させて頂きたいのですがどうしたらよいでしょうか?正しい塗り方を教えて下さい。
 

A9 ステロイド外用薬の減量の方法

 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
 
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
そのひとつは皮膚炎が顔であればプロトピック軟膏使用します。これは3年前に発売され特に顔面のアトピー性皮膚炎には有効であるというデータが蓄積されつつある免疫調整役の1種です。本年(平成15年)中には小児用のプロトピック軟膏も発売になります。ただしこのプロトピックは眼の周りは避けたほうが良いでしょう。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 
11/5 質問メール
11月3日の夜からまる1日母乳を止め、ミルク(MA1)だけを飲ませ今日まで3日間ステロイドのみ(10:0)使用しました。今朝一度だけ母乳を飲ませてみると、また赤みが出てきてしまいました。顔が赤くなってきたのは昼頃からです。母乳を飲ませる前は、もう少し写真より赤みがひいてました。4日の夜に食べたものは、(ウィンナーのピーマン炒め、マグロとネギのニンニク焼き、イワシのつみれ汁)です。食事後は3回搾乳してから母乳を飲ませたのですが、赤くなってしまいました。できる事なら一日一回でも母乳をあげたいのですが、何か良い方法があればと思っております。
 
11/7 回答メール
母乳とアレルギー

母乳を飲んだ後に、お子さんに皮膚症状が一度ならず出た時には、原因が何かをチェックしてから、再開するのが良いでしょう。または、その時間が無いときは、疑わしい食品をあなたが食べるのを中止して、注意して哺乳するのも一つの手です。その際には万一にために、抗ヒスタミン薬や、非常用のお薬などを手元においておくと、良いでしょう。
 


Q8 乳児の薬の塗り方

 
現在8ヶ月になる双子の男児の母親です。
 
生後間もなくから、ずっと湿疹に悩まされております。湿疹は全身に出ていて、ステロイドを使用しています。今は、アルメタを塗っているのですが、特に不安に感じているのが、顔への塗り方です。1日2回、毎日のように塗っているのです。(保湿剤で全く薄めないで)というのは、ステロイドをやめると、次の日には必ず湿疹が現れるのです。ですから、副作用が怖いので、1日無理やり休薬日をもうけているというのが現状です。(休薬日が1日ではあまり意味が無いと思いますが)湿疹が良くなったら、減量することもできますが、完全にキレイになることがないのです。朝、キレイに見えても、夕方にはブツブツしてきます。ですから、保湿剤に切り替えたり、減量するタイミングがないのです。上にも書いたように、それでは毎日塗り続けることになるので、3日塗って1日保湿剤にしたり、1週間塗って1日保湿剤にしたりと、治りきる前に副作用が怖くて、思いつきで1日中断しているのです。また、以前かかっていた皮膚科で、ベリーストロングのステロイドと保湿剤を1:1で割ったものを処方されたのですが、それを塗れば、2,3日でキレイになります。しかし、その後、保湿剤にすれば、2日とたたず赤みが出てきます。ただ、乳児の顔には強すぎるという恐怖感もあり、今では使用していません。(体には今でも使用しています)こんな調子で、長期間ダラダラと、ステロイドを顔に塗り続けているのですが、これがステロイド皮膚症とか依存症とか言われてるような状態なのでしょうか?何軒か皮膚科にかかりましたが、処方しておいて適切な塗り方を教えてくれません。ただ、今も、中断すれば悪化の一途をたどるので、かわいそうでやめられないのです。今の塗り方では、副作用は避けられないのでしょうか?それとも、もう副作用の状態に陥ってるのでしょうか?9月からベルギーへ海外駐在する予定なので、今のうちに塗り方をマスターしたいと思っています。どうか、良きアドバイスをお願い致します!
 

A8 ステロイド外用薬の減量の方法

 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
今伸びてきた減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 


Q7 薬の使い方

 
はじめまして。先日永倉先生の本を読ませていただきメールさせていただきました。
現在もうすぐ4ヶ月になる息子の顔と首に湿疹が出ています。
 
小児科でロコイドを処方され使っておりますが、やめるとすぐに出てきてしまいました。
小児科の先生に相談したところ、原液を何日か塗った後、様子を見ながら1日おき、2日おきと、減らしていく方法を教えてもらいましたが、1日あけるのも不安なので、永倉先生のご指導されている、だんだん薄めていく方法をしてみたいと思っております。
 
薬は一日朝晩2回塗っても大丈夫ですか?(今までは一日2回塗っていました)
減らしていくときの1日の回数も教えてください。
あと1日おき→2日おきと減らしていく方法はどう思われますか?
よろしくお願いします。
 

A7 ステロイド外用薬の減量の方法

 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
 
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
(上に述べたような保湿剤を増量しますが、最終段階になったら一日おき、二日おきにして中止してゆくとさらに慎重と言えるでしょう。)
 
この減量のステップの途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,以下のような方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 
2/21 お礼&質問メール
何度も申し訳ありません。薬は一日朝晩2回塗っても大丈夫ですか?(今までは一日2回塗っていました)減らしていくときの1日の回数も教えてください。よろしくお願いします。
早々のご回答ありがとうございました。
 


Q6 ステロイド使法

 
3ヶ月になる息子が先日3月31日にアトピーと診断されました。
 
その時は顔面発疹だらけで掻き毟り傷だらけでした。その日からアルメタ軟膏0.1%とアズノール軟膏を混ぜた物(一対一の割合)(一日3回)とペリアクチンシロップ(一日2回)を処方されました。まず3日間使用して様子をみるとのことでした。3日後の再診では更に3日間、同じ物を同じ容量で使用し続けるよう指示がありました。その時の息子の肌は発疹・傷等全く無くなるまで回復していました。
 
また、ひっかき傷が多少残っているところにはアルメタ軟膏0.1%を塗るよう指示がありました。その際、主治医はおそらく次回3日後の再診時にはステロイドを辞めることになると思います、とおっしゃいました。
 
そこで、質問です。先生の御著書の中のステロイドの使用法についてでは、段々とステロイドの割合を減らして、最後に保湿剤のみにするとありました。上記のようなステロイドを中止する方法は、いかがなものでしょうか。リバウンド等気になってます。
 

A6 ステロイド外用薬の減量の方法

 
ご質問のように1回使用し、よくなった時点で中止しても一向に構いません。但し、中止して数日後に再発したならば以下のような減量がお勧めです。
 
なぜならば、臨床の場で、ステロイド薬の内服が必要な病気は数多くあります。いずれも、症状を抑えて安定したら、徐々に減らします。例えば、1日4錠内服していたら、次は1日3錠で数日間、2錠で数日間、1錠で数日間というよう様にです。ですから再発するような皮膚炎はじっくり減らすほうが理にかなっていると、私は感じています。
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
 
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
 
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。
これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
今伸びてきた減量のステップで途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 
お礼メール
永倉先生
ありがとうございました。
本日はお忙しいところ、また休日にも拘わらずご回答頂き誠に有り難うございます。先生から頂戴しましたご指導は、大変分かりやすく助かります。アトピーの疑いがあるといわれ不安な気持ちもありますが、これからも先生の御著書やホームページを参考にさせていただきたいと思っております。今後もまたご指導頂ければ幸いです。
取り急ぎお礼まで申し上げます。
 


Q5 薬の使い方について

 
初めてメールさせて頂きます。友人から聞き先生の著書を拝見させていただきました。
6ヶ月の娘のことなのですが、アトピーと思われる部位のステロイド剤の使い方について教えてください。
 
1ヶ月過ぎあたりから顔に赤いブツブツが出始めたので小児科に受診したところ「乳児湿疹」と診断され、ワセリンとキンダベートを混ぜたものを処方されました。顔の湿疹は塗れば良くなる、塗らなければまた湿疹が出てくるを繰り返し、そのうちひざ裏も赤くなりだしたので診てもらうと、その部位にもワセリンとキンダベートを混ぜたものを塗るように指示されました。薬の使い方はどちらも治れば塗るのを中止してくださいとのことでした。ひざ裏に出るのはアトピーではないかと聞いてみたのですが、小児科の先生はアトピーではないと診断されました。
 
その後皮膚科に受診してもらったりしましたが、引っ越したこともあり現在は近くの小児科に受診しています。(皮膚科ではひざ裏にはステロイド剤{うかつなことに薬の名前を忘れてしまいました(><;)}顔にはワセリンを処方されました。ステロイド剤はやはり「治ったら止めて」の指示で、湿疹も出たり治ったりを繰り返し。)今は顔、ひざ裏共リドメックスを使用しています。しかしそこでも湿疹がなくなったら使用しないでくださいとの指示で、ステロイド剤を使用することに少し抵抗が出てきました。今現在は顔が綺麗になったのでその先生の言うとおり止めてみようかとも思うのですが、リバウンドが怖くてなりません。永倉先生の著書には段階的に減らしていくとのことですが、リドメックスなどの中くらいのステロイド剤だといきなり止めてしまっても平気なのでしょうか?小児科の先生は、症状がひどくないからぶり返しても大したことないとおっしゃっていました。
 
娘は相変わらずひざ裏は痒いようで掻きますが、顔は掻かなくなりました。今の小児科でもアトピーとハッキリ言われていませんし、1歳くらいになったら治りそうだと言われました。
 
ちなみに娘は母乳のみで、離乳食も徐々に始めていますが今のところ食物アレルギーはなさそうです。(卵は始めていません)肌も乾燥しがちでヒルロイドを腕、胸、お腹、足全体に塗っています。
私自身食事制限は何もしていません。
主人が小さい頃にアトピー性皮膚炎、小児喘息を。現在は花粉症で、私は金属アレルギーです。

あと、義母にアトピーには「竹酢」がいいと勧められ、赤ちゃんにも大丈夫だと言うのでお風呂に入れて(ペットボトルのキャップ2杯くらい)使用しているのですが、本当に効果があるのでしょうか?赤ちゃんに本当に大丈夫なのかも心配です。

お忙しいところ恐縮ですが、ご回答宜しくお願い致します。
 

A5 ステロイド薬

 
ステロイド薬は皮膚症状がよくなった時点で中止しても、再発が無ければよいのです。
しかし中止した後に再発するようであればあわてず、以下の方法で減量するのが一つのお勧めです。
この方法で減量してもうまく行かないときには、減量方法をもう少しゆっくりにします。
それでもうまく行かないときには、食事を含めた環境因子を順番にチェックしてゆくのがよいでしょう。
竹酢も含めた民間療法は患者さんに合えば問題ありません。民間療法は誰にでも合うわけで無いので、前もって効くか効かないかは、なんとも申し上げられません。
お試しになるのも一つの手でしょうとしか申し上げられません。(すみません!)
 
ステロイド外用薬の減量の方法
 
まず皮膚炎を抑えるステロイド外用薬を何日か塗ります。次に普段から使用している保湿剤または、あらかじめ皮膚につけて皮膚の刺激のない保湿剤を用意します。
ステロイドを手のひらに1の量を取り、保湿剤も同じように手のひらに同量とります。手のひらで両者をよく混ぜ合わせます。そうすると手のひらにある外用薬はステロイドが最初の50%に薄まったものとなります。これを3日間塗ります。
次にステロイドを1の量をとり、今度は保湿剤を4の量を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の20%(1/5)の量に薄まります。これを3日間塗ります。
 
さらにステロイドを1、保湿剤を9を手にとります。これを混ぜ合わせるとステロイドは最初の10%(1/10)の量に薄まりますこれを3日間塗ります。
 
ここまで減量してきて皮膚炎が再発しなければ、最後は保湿剤でスキンケアーを続けます。
 
今伸びてきた減量のステップで途中で、皮膚が再発した場合には、再度皮膚炎を抑えることのできる強さのステロイドに戻します。その強さは個人差があり1番初めの薄めていないステロイドが必要な場合もあれば、一対一に薄めたものでもうまくいく場合があります。これは個人差があるために、それぞれの方に合ったスタイルをご自分で探し出してください。
 
ステロイドを薄めてくるとあるどうしても皮膚炎が再発する場合には、ステロイドだけに頼ることを考え直し,他の方法でなんとかステロイドが減量できないかを考えます。
 
そのひとつは皮膚炎が顔であればプロトピック軟膏使用します。これは3年前に発売され特に顔面のアトピー性皮膚炎には有効であるというデータが蓄積されつつある免疫調整役の1種です。本年(平成15年)中には小児用のプロトピック軟膏も発売になります。ただしこのプロトピックは眼の周りは避けたほうが良いでしょう。
 
薬に頼らない方法としては, かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を違うものに変えてみる。日常生活を点検し、洗剤を低刺激のもの(汚れは落ちにくくなりますが)に変えてみたり、液状のボディーソープから固形せっけんに変えてみたり、シャンプーによる皮膚炎(シャンプー皮膚炎)もあるためにシャンプーをより低刺激のものに変えてみるなどスキンケアーを再点検すると良いかもしれません。
 
スキンケアーでは特に冬のドライスキンには保湿剤を自分に合うものを探したり、また夏には可能ならば朝や日中にもシャワーを浴びたり、シャワーを使えないときにはお絞りで汗をかきやすい場所をふいて清潔にしたりすることも、ひとつの方法です。
 


Q4 乳幼児のステロイド外用剤副作用

 
乳幼児の場合、どの程度の強さや量、および期間、ステロイド外用剤を用いると副作用が出るのでしょうか?
→下記点線以下の期間使用しています。
また、大人と異なり、乳幼児ならではの副作用などはあるのでしょうか?
------------------------------------------------------
①3ヶ月間(0歳9ヶ月~満1歳)
頭: ロコイド1/4の軟膏 :1日2回
顔: ロコイド1/4の軟膏 :1日2回
体: ロコイド1/2の軟膏 :1日2回
 
②1週間 (満1歳)
頭: リンデロンのローション :1日4回
顔: ロコイドの軟膏 :1日4回
体: リンデロンの軟膏 :1日4回
 
③1週間 (満1歳)(現在)
頭: エクラーローション :1日4回
顔: OFV :1日4回
体: OFV :1日4回
※①の期間は、白色ワセリンの上から外用、
②、③の期間は、白色ワセリンの下から外用しています。
------------------------------------------------------
 

A4 ステロイド外用薬・皮膚炎

 
皮膚炎につけたステロイド外用薬はその何%かは体の中へ吸収されます。しかしながらお子さんが過去に使用された量、現在も使用中のお薬の程度と量では全身作用はまず心配はありません。
 
ステロイドはやむを得ず使用するわけですから、ステロイドに頼らない治療法を加味しながらステロイドの減量を試みることが重要です。
 
その方法は以下に示すようなものです。
 
どの方法が合うかについては個人差が大きいために、少し試してみてあっているようだったら、継続するとよいでしょう。皮膚のコンディションを見ながら徐々に実行していかれるのがよろしいでしょう。
 
1.入浴後に、冷たいおしぼりで体を拭きほてりをさます。年長になるにつれて、特に夏に向かい入浴後に冷たいシャワーで手足の先から徐々に水をかける(冷水浴)。
 
2.スイミングスクールに参加し、皮膚を鍛える。プールは塩素の刺激や水の汚れがあるために、アトピー性皮膚炎は一時的に悪化しやすい傾向にあります。しかしその時にはプールの前に薬をつけたり、プールの後、自宅で入浴し、にそれから薬をぬるなどの方法でしのげる場合が多いといえます。
そのようにして1年以上頑張ると皮膚は多くの場合強くなります。
 
アトピーのお子さんの皮膚が弱いために、保護者としてはどうしてもあまり刺激を与えすぎないようにと考えるのは当然のことと思われますが、成長につれ適度な刺激を皮膚に与えるということは皮膚を強くする1番の得策です。
 
そのお子さんの耐えられる範囲で少しずつ皮膚を鍛錬するとよいでしょう。
 


Q3 外用薬(塗り薬)について

 
はじめてお便り申し上げます。
先日より腕の内側全般と首筋に水泡のような湿疹(蕁麻疹)が出来、赤く腫れ上がって痒みも相当あります。すぐに皮膚科へ行き診て頂きましたが、特に原因がわからず塗り薬を処方して頂きました。処方して頂いた薬は「ネリゾナユニバーサルクリーム」です。翌日から塗り始めたのですが、かえって悪くなったような気がします。もともと肌が弱く3年前にも同じ様な症状が出た時があるのですが、その時は名称は忘れましたが型式は「T-186-0」なんて言う薬を処方されました。その時は比較的翌日から善くなり直に効果がありました。
 
ネリゾナは2本も処方されたのですが、暫く我慢して使用すべきでしょうか?強い薬は一旦症状が悪化するように感じられてから沈静していくとかあるのでしょうか?後、飲み薬の考え方をお教え下さい。以上が質問です。忙しい所恐縮致しますが何卒宜しくお願い申し上げます。
 

A3 ステロイド外用薬

 
ステロイド外用薬(軟膏やクリーム)は湿疹の治療薬としてはなくてはならないものです。また重症な蕁麻疹にもよく用いられます。
 
ステロイド薬は特効薬ですがその使用には絶対守らなければならない注意点があります。それは症状が良くなっても、すぐに使用を中断してはいけないということです。
多くの場合この注意を守らないために、再発を繰り返します。そのうちにひどいリバウンドが起きて、ステロイドはやはり強い薬だったというような印象を人々に植え付けてしまいます。
 
これはひとえにそれを処方するお医者さんの指導が不十分であるという点につきます。ステロイド外用薬はただ処方して塗りなさい、というだけではなくてその後どのように減量してくるかを、きちんと説明してくれるお医者さんを探すべきです。
 
正しい使い方は強めのステロイド薬の使用したら徐々に弱いステロイド薬に切り替え、最後は保湿剤と混合しながらその保湿剤の割合を増やすことにより、使用するステロイド薬を薄めます。そして最後には保湿剤とかスキンケアーのローションだけにするというのがポイントです。
 
湿疹やじんましんなどに抗アレルギー薬というお薬がよく用いられます。これらは湿疹の場合ならば皮膚のかゆみがとまるまで、じんましんの場合には数週間じんましんがでなくなる、というような状態になってから少しずつ外用薬の量を減量してきます。
 
湿疹やじんましんの場合には皮膚が弱いという体質があるので、急にやめるとまた再発するのはよく見られる現象です。それは薬の副作用ではなくてな薬の使い方が不適切だったからです。ステロイド外用薬の時と同様この減量をきちんと指導してくれるお医者さんを探すことが重要です。
 
今の保険制度ではいくら詳しく説明してもそれは診療点数には加算されません。効率のよい診療を行うためには説明はなるべく手短に切り上げ、後はお薬を塗って下さいとか、飲んでくださいと一言いうのが最も効率の良い診察です。
説明に時間を割いて丁寧にあなたに納得のいくまで説明してくれるお医者さんは、診療の効率を無視して、良心的な医療を一生懸命やってくれるお医者さんというふうに考えていただくとよろしいでしょう。
 


Q2 これは単なる虫刺され?

 
5日ほど前に彼と、とても古いちょっと変わった和式のホテルに行った後、家に帰ってお風呂に入って初めて気づいたのですが。体中、特に胸、腕の内側、脇、お腹、内ももなどに、赤い斑点(直径5ミリ前後、たまに15ミリくらいもある)がたくさんできていてびっくりしました。とくにかゆみがあるわけではなイのですが、脇のブラがあたるところがたまにかゆいくらいです。 とても気持ち悪いくらいできています。最初、殺菌しようと思い、イソジンを塗りましたが、あまり効果がなく、次にダニに刺されたと思い、ムヒSを塗りました。すこし枯れたような気がしますが、相変わらずあまり効果がなく、初めてのことなのでとても不安です。皮膚科にもいきましたが、ダニではなさそうというくらいで、はっきりわからない感じでした。今、不妊治療のため婦人科に通っているということで、塗り薬だけもらいましたが、大丈夫か心配です。ちなみに塗り薬はオイラックス軟膏と別の皮膚科ではベトネベートクリームをもらいました。これはどういう薬で、子供が欲しい今、使用しても大丈夫なのでようか?
 

A2 ステロイド軟こう

 
お問い合わせの中に出てくるオイラックス軟膏は非ステロイド軟こうで、ベトネベートクリームはステロイドクリームです。
 
しかしながらベトネベートを2-3日で10本も20本も全身にぬってしまうというような極端なことをしない限り問題はありません。
 
ステロイド薬はかなりの量を2週間以上内服薬として飲み続けたりすると全身症状が出やすくなるのは事実です。しかしながらステロイド軟膏やステロイドクリームを少量、皮膚につけるだけでは全身作用は出ませんし、妊娠に対する影響も認められていません。ご心配することはないと思われます。
 


Q1 薬の副作用について

 
アトピー関連の情報を探していてこちらのホームページを見つけました。よろしくお願いいたします。
 
現在7ヶ月の子供がいます。生後2ヶ月頃より左頬に円を書いたような湿疹ができ、リンデロンVG軟膏・レスタンクリームの混合(おねえさんから頂いた)を繰り返し塗っていました。その後ひどくなり、両頬全体が真っ赤になり両下腿には円を書いた湿疹が何個もできました。
 
5ヶ月の時はじめて病院を受診し、アルメタ軟膏・ニゾラールクリームの混合、ヒルロイドソフトを使用。薬を塗ると治るのですが、やめると以前よりも悪くなり、ステロイド剤を使用することが怖くなってしまいました。しばらくステロイド剤を使用せず保湿剤だけで様子をみたところ、頭、耳の後ろ、首、足のくびれと広がってしまいました。飲み薬が処方され、セレスタミンシロップ(4ml×4日分)、ザジテンシロップ(6週間)、ペリアクチンシロップ(1週間)と、この2ヶ月間にいろいろ飲ませてきました。本日、受診したところ、またセレスタミンシロップ(6ml×2日分)を処方されました。ステロイドが入っているとのことですが、副作用はあるのでしょうか?子供がまだ7ヶ月なのですごく心配しています。塗り薬での副作用はどうでしょうか?
 
現在、足のくびれにイーリス軟膏を塗り、顔・目にリンデロンA軟膏を塗っています。
湿疹が広がる前までは夜もよく寝ていましたが、今はかゆみで3回ほど起きてしまいます。どうぞよろしくおねがいします。
 

A1 ステロイド軟膏

 
ステロイド軟膏は湿疹やアトピー性皮膚炎の治療の特効薬です。しかしながらその使い方を間違えているために、副作用の方が前面に出てしまい、社会問題にまでなっているといえます。
 
ステロイド軟膏は1度使ったらその後少しずつ弱い薬に切り替えるか、または保湿剤を混ぜる割合を徐々に増やしていき、結果的にステロイドを減量する方法が必要です。これをやらずにつけてはやめつけてはやめをくり返すといつまでたっても治らないばかりか、皮膚はどんどん悪化してしまいます。今、必要上でご説明したように徐々に減らすことが不可欠です。
 
しかしステロイド軟膏は対症療法にすぎません。これを用いて患者さんの苦痛を敬遠している間に、アトピー性皮膚炎の原因をさまざまな角度から追及し、原因と思われるものを少しずつ取り除いていくこのようなアプローチが絶対に必要です。このようなアプローチを助けてくれる専門医をさされると良いと思います。