カテゴリー別Q&A
アトピー性皮膚炎 Q101~Q150
Q101 アトピーにステロイド
初めまして。1歳4ヶ月の娘のことです。
生後2ヶ月過ぎから乳児湿疹が出始め、ステロイドを処方され5ヶ月間塗り続けました。
塗っても次の日には違う部位に湿疹が出る、減量してもなかなか治らず、なるべくならば薬を塗りたくないと思っていました。そんな時にステロイドを塗らなくてもに子どものアトピーは治る、逆にステロイドを塗ることで成人型アトピーに移行するという説の先生に出会い、現在はステロイド、保湿剤を使っておりません。
アトピーは治っていませんが、生後8ヶ月ごろにアレルギーの検査も行い、卵4、乳製品3、犬3(飼っています)でした。
何度かヨーグルト、チーズをあげたところ口周りから瞼にじんましんが出てかゆがったのであげていません。
犬は部屋を分けています。
それ以外のアレルギー検査はしていないのですが、最近、赤魚や鱈を食べると顎のあたりをこすり始め、そのままかゆみで食べるどころではなくなることや、たまにじんましんが出てくることがあります。
魚アレルギーもあるのかな、と数日前からやめています。
にもかかわらず、いつも食べていたプチトマトを手づかみ食べしていたら手首にじんましんが出て、その手で顎をこすりはじめて食事を続けられなくなりました。
かゆがりはじめるのが食事による体温上昇のせいなのか、食事のせいなのか判断できず、連日こんな調子なのでどうしていいか分からなくなってきました。
この4月から保育園に入るにあたり、アレルギー検査、負荷試験などをしっかり行ったほうがいいでしょうか?
ステロイドを使わずにアレルギーの対応はしていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
A101 アトピー性皮膚炎の治療
(1)ステロイド外用薬
日本アレルギー学会、日本皮膚科学会のアトピー性のガイドラインともにステロイド外用薬は正しく使用すれば問題ないと明言しています。
欧米のガイドラインでも同様です。
おそらく、塗り方に何ら課の問題があったのかもしれません。
わたくしたちは、正しく塗り、正しく減量すれば問題のあったケースは、見たことがありません。
(2)食物負荷試験
当クリニックでは年間、約100人食物負荷試験を行っています。
負荷試験では皮膚反応を見るため、皮膚の炎症が落ち着いていないとできません。
そのためには、ステロイド外用剤を使用して、皮膚の炎症を抑えてから行います。
皮膚に炎症がある場合、負荷反応によって赤くなったのか、元からの皮膚炎が食べ物以外の環境因子であるのか
わかりにくいので、皮膚の炎症の程度と面積よりますが、なかなか実施は難しいでしょう。
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