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カテゴリー別Q&A


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 アレルギー以外の疾患



30.ドライスキン(皮膚乾燥症)


Q11 じんましん

 
先日産後のじんましんについて質問したものです。
おかげさまでじんましん自体はでなくなり、薬もやめて良いという指示をいただき現在にいたります。その後の状態で気になることがありまた質問させていただきます。
 
薬をやめてから、なんとなく体がひりひりするかんじがしました。気のせいかとおもったのですが、今もそういうかんじがするのでどうやら気のせいではないようです。昔から皮膚自体はつよいほうではないのですが、乾燥肌みたいなかんじもします。こんな季節に乾燥というのもへんなのですが、掻いたりすると粉が吹くようなことがあります。。(乾燥でしょうか?)なんとなく敏感になり下着のあとなどきつくあたるところは痒いとかんじたりもします。髪の毛が首周りにべったりとくっつくとやはりかゆくかんじます。以前にはかんじなかった感覚なので、肌が敏感になているのかな・・という気がしています。
夜、寝ている間のパジャマなどのしわの跡が体につきやすくなったともかんじています。きつくべったりとついたところには点々と2,3の湿疹が並んでいるときもあります。
しかしこれらは時間がたてばなくなりますし、これといって痒いから眠れないわけでもなく日常生活に問題はありません。
 
これらの症状は
1,じんましんがまだ治っていないせいですか?
2,皮膚描画症というものが近いかんじがしますが、皮膚に字を書いて浮かび上がるほどのことはありませんが、どうなのでしょうか?今後ひどくなる可能性はあるのでしょうか?
3,皮膚痒疹症のように、なんとなくチクチクヒリヒリするのですが、この病気ということもかんがえられますか?
ちょっと掻くと粉が吹く状態は乾燥していることが原因なのでしょうか?
 
いずれにしてもじんましんと関係があるのでしょうか?蚊にくわれたようなじんましんはとりあえずもうでません。それともあたらしい病気でしょうか?
 
このようなときに生活上注意することはるのでしょうか?化粧品類はよいのか?日焼け止めなどもこわくてぬれません。お風呂でナイロンタオルでこすってしまってから翌日ヒリヒリがつよまったかんじがしました。
皮膚鍛錬もしてみようとおもいますが、ビタミンcの摂取なども有効なのでしょうか?おしえてください。
日常生活に支障がなければ病院にいく必要はありませんか?
どうぞよろしくおねがいいたします。
 

A11 皮膚描画症、皮膚掻痒症、ドライスキン

 
前回のじんましんが治ったということがので私も安心しました。
 
お話しから判断しますと、あなたの状態はじんましんの出やすい人に特徴的な、いわれる弱い皮膚に起因する症状と思われます。この弱い皮膚の症状が皮膚描画症、皮膚掻痒症です。
 
皮膚掻痒症は皮膚に何らかの炎症も、例えば皮膚炎や発疹やじんましんが無いにもかかわらず、皮膚がかゆいという現象です。これは皮膚の知覚過敏であるという状態を示します。
 
以上の点から判断すると現在のあなたの状態は、皮膚が弱いという状況が、前面に出ているために、あなたがさまざまの不便をお感じになるということであると思われます。
 
これらの症状に対してお薬を使用するということになりますと、抗ヒスタミン薬がまず第一選択と考えられます。これらの症状にステロイド外用薬を使うという方法もありますが、それはステロイド以外の方法がどうしてもうまくいかないという場合に用いられます。
 
皮膚の痒み止めであればオイラックス軟膏などを使用したり、モクタール軟膏などを試すという方法もあります。
 
弱い皮膚においては、入浴時に皮膚をきれいにしようと思い、タオルでゴシゴシ擦るということは、これらの過敏な皮膚にとっては百害あって一利なしといえます。手で低刺激の石鹸をあわ立て、それでで優しく体を洗います。洗い流した後に、タオルでゴシゴシ擦すらないように、タオルで押し拭きというような方法でやさしく拭くのもお勧めです(今の状況では乾布摩擦はいけません)
 
食生活の注意点としてはチョコレート、肉、辛い物の食べ過ぎには気をつけることが重要でしょう。これらの食品は摂取しすぎると皮膚の炎症を治りにくくするために注意が必要です。
 
日焼け止めはあらかじめ、塗って試しておき、皮膚が赤くならなければ注意してご使用ください。Vit Cの内服はしないよりは良いですが、それをしたからといいって、直接的な効果は余り期待できないでしょう。
 
病院にいって、抗ヒスタミン薬の予防的内服を1-2ヶ月するのも一つの方法かもしてません。
 
6/23 お礼&質問メール
先生、早速のおへんじありがとうございます。
 
基本的には私の体質は出産を機にかわったという判断なのでしょうか?
予防的に抗ヒスタミン薬を数ヶ月のむというのは、飲めばこのヒリヒリ感はおさまるのでしょうか?日常生活には何ら問題ないのですが、このひりひり感がなくなればなあ。。。とはおもいます。数ヶ月服用すればこの病気は治るという判断をしてもいいのでしょうか?じんましんもでやすい。。ということですが、この病気とじんましんはまず別物としてとらえてもいいのでしょうか?
 
先生のHPでヨーグルトなどがいいということで私もヤクルトやヨーグルトを毎日食しております。お通じなども以前よりよくなりましたし、じんましんもでてきませんが、このひりひり感だけがつづいています。以前のQandAによれば脂をふくむタブレットの服用ということも書いてありましたがどなのでしょうか?また、クリームなどを体にぬるのはいけませんか?なんとなく乾燥していることをふせぐために。。。
 
この掻痒症の原因として、食生活の変化、ストレス等がありますが、私の場合の出産を機にこういう体質になったのか?それともストレスという後天的なものなのか?というのはどうなのでしょうか?
私にとって現在のストレスはずばりこの体質、じんましんがいつでるか?、このひりひり感は一生つづくのか?とこの病気自体が非常にストレスになっております。気にしないようにとはおもいますが、頭からはなれません。
 
また質問だらけになってしまいました。よろしくおねがいいたします。とりあえず病院には行ってみようとおもっています。
 
7/1 回答メール
ジャンル ドライスキン
 
いわゆる乾燥肌、ドライスキンスキンが考えられます。ドライスキンはじんましんや皮膚炎や湿疹などと異なり、目で見ると皮膚には大きな変化は見ません。変化がないというのは赤くなったり、ジクジクしていないということです。
 
このドライスキンになると、皮膚はカサカサになり、外からの刺激に対して弱くなります。また神経が皮膚の表面近くまでに上がってきてしまうために、外からちょっとした刺激に過剰に反応してしまい、ひりひり痛みを感じることがあります。
 
ドライスキンの治療は保湿です。ワセリンやセラミド、ヒアルロン酸などの入った保湿クリームを使用するとよいでしょう。しかしお肌が非常に過敏なときは、これらの保湿剤でもヒリヒリすることがあります。その場合には弱いステロイドを混ぜて使うと良いかもしれません。
 
ドライスキンは入浴の際にタオルやせっけんでゴシゴシこすってはいけません。そうするとお肌はますます弱くなり、入浴の直後はつるつるになったように見えますが、翌日になるともっとカサカサして、またお肌はさらに過敏となってしまいます。せっけんを使用する場合には、ボディーソープは一般的にはそうお勧めできません。天然系の匂いや色のない、お肌にやさしいせっけんを手で泡立てて優しく洗いましょう。
またタオルで拭くときもゴシゴシこすってはいけません。赤ちゃんを拭くときのように押し拭きと言って、タオルくるんで押すように水分を取ります。
 


Q10 湿疹のその後のケア

 
8月と9月に先生に息子をみていだだきました。
 
山形に帰ってきて、先生から言われたとおりのケアを現在も行っております。
サトウザルベ、プロペト、サトウザルベの混合、ビソフテンローションを使い分けております。
顔は赤みとぼつぼつしたのがあり、日によっては赤みが少ない日(雨の日が症状がいい気がします?)もあれば、赤みが強くぶつぶつしてる日もあります。少し粉がふいたような感じの時もあります。
また指しゃぶりをした手で顔をさわったりしてるのでそのせいもあるのでしょうか?
かゆみはないように思うのですが、眠い時に抱っこしていると顔を何度もこすりつけてきます。
胸の上の方、お腹のあたり、背中の上の方、首のうしろ、頭のうしろにも赤いくかさついている部分があります。
足は前はしっとりしてたのですが、最近はかなりざらざらして、さめ肌のようになってきました。
また前にも頭皮に黄色いかさぶたがあったのですが、その範囲がだいぶ広がりました。
(プロペトを塗っているのですが、髪が多くてなかなかうまく塗れません)
ケアはシャンプーは二日に一回しています。顔は石鹸は使わずガーゼで軽く拭く感じです。
体は石鹸で毎日洗っています。薬はお風呂あがりに塗り、あとは朝おきたとき顔や足など気になる部分だけ塗っています。
生後3ヶ月を過ぎたのですがこのまま今までどおりのケアを続けていていいものでしょうか?山形にきてからなんだかがさがさする範囲が広がったように感じます。アトピーが気になるのですが・・
現在は母乳のみです。果汁はいつごろから始めた方がいいでしょうか?
顔と頭の写真を添付します。頭は髪の毛でうまく見えないのですが・・
お忙しいところ恐縮ですが、回答よろしくお願い致します。
 

A10 乾燥肌(ドライスキン)

 
送っていただいた画像を拝見すると、寒い時期に入り、乾燥肌(ドライスキン)になっているようです。
(1)今まで、特に夏はジクジクお肌を乾かすために、サトウザルベを用いました。サトウザルベはお肌を乾かすために、ドライスキンに塗ると、かえってカサカサになります。
(2)保湿剤としては、まずワセリン系がお勧めです。ワセリンでもより粒子の細かい、プロペト、さらに精製されたワセリンであるサンホワイトなどを試す方法が一般的です。
(3)入浴時に石鹸でこすり過ぎないなどの注意が必要です。頭皮はベビーオイルやオリーブ湯をつけて、カサカサが浮いてきたら軽くガーゼでふき取ります。くれぐれもシャンプーでゴシゴシしないように。
(4)顔をこすり付けるのは痒いのです。痒み止めのシロップなどを試すと良いでしょう。
 
以上のお薬は、代理の方がきていただけば、お渡しします。必要ならご連絡ください。
 
10/22 写真送付・質問メール
先ほどはお忙しいところありがとうございました。
4通にわけて写真送ります。(写真は風呂あがりに撮りました)
どうぞよろしくお願い致します。
 
現在の状態
 
顔・・・ほっべは赤くかさついた感じ  脇や額は粟粒のような赤いぼつぼつあり
頭・・・前方は 黄色いかさぶた 後方は 赤いぶつぶつあり
首のうしろ、耳のうしろ、・・赤いぼつぼつがある
耳・・粟粒のようなぼつぼつあり赤みがあったりなかったり耳の中は赤くかさついた感じ
肩、背中、お腹・・部分的に赤い箇所あり、ざらついた感じ
腕、足・・部分的にざらざらしててさめ肌みたいな部分あり
肛門のまわり・・赤い、粟粒状のぼつぼつあり、(うんちの回数が多い、おむつが汚れるとすごく敏感で泣いたりぐずったり。)
 
先生から回答メールもらって気がついたのですが、寝かすときよく首をすばやく左右に動かしてるんですが、枕に首とか頭をこすりつけてたのかもしれないです・・
 
10/23 質問メール
たびたびのメールですみません。
 
生まれて半月たたないうちから右目の目やにがでて眼科にて薬(クラビット点眼)をもらってつけていたのですが、なかなかよくならず今もでています。いつも右だけなのです。よくみると右の目のあたりによく手をやっています。
目の周りにも細かい赤いぶつぶつがあるのでそれを掻いているのか目がかゆいのかよくわかりません。
先週眼科へ行ったときは結膜も綺麗だといわれたのですが・・湿疹で目やにがでることもあると先生の本に書いてあったのでもしかして関係があるのかな?と気になりました。
お忙しいところ申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
 
10/24 回答メール
皮膚炎
写真すべて拝見しました。
基本的に、軽いカサカサであればビーソフテン、カサカサが強ければプロペト、そしてジクジクしながらしかも一部乾いているところはプロペトとサトウザルベでよいでしょう。
目やには出ているときは目をこすったりして、細菌性の結膜炎を起こしているのでしょう。眼科で抗生剤の目薬をもらって使用すると良いでしょう。
 
10/25 お礼・質問メール
たびたびのメールみていただきまして、どうもありがとうございました。
基本のスキンケアをもうしばらく続けていきます。
 
薬をもらいたいのですが、
ビーソフテンローション×5
プロペト×5
プロペト、サトウザルベの混合×2
かゆみ止め
 
数日中に代理のものがもらいにうかがいますのでどうぞよろしくお願い致します。
 
11/8 写真送付・質問メール
先日は薬ありがとうございました。
 
 基本のケアをしているのですが、これはなんなのかよくわからないので写真を送ります。
 最近主にお腹などに、小さな粟粒のような赤いぽつぽつが増えてきているのですが、じくじくしてるわけでもなく、ざらざらしている感じです。
これもドライスキンで赤いぽつぽつがでてくるのですか?
こういう場合はプロペトなのでしょうか?
赤みがあって炎症があるのでサトウザルベが入ってる混合の方がいいのかどうかわかりません。
 
 また同じような小さなぽつぽつで赤みがないのは、プロペトなのでしょうか?
 
12/6 写真送付・質問メール
お世話になっております。
息子も5ヶ月にはいりました。
 
現在カサカサにはプロペト、軽いかさカサにはビーソフテン、じくじくカサカサにはサトウザルベとプロペトの混合を塗っています。症状は相変わらずといった感じです。
 
ただ小さい赤い粟粒が額のあたりに多くなってきました。
顔の脇の方も粟粒がごわごわしたようになっている時もあります。
普段は特別掻かないようなのですが、眠くてぐずった時はこすりつけてきたり、枕にこすったりしています。
 ①眠いと痒くなるものなのでしょうか?
以前いただいたポララミン、アタラックスを飲ませても、飲んでないときと変わりなかったようです。
夜中は2回くらい起きますが、薬を飲まなくてもぐっすり寝ています。
 
 本で見るアトピー性皮膚炎の特徴的な部位に赤い粟粒がでているので気になります。
顔、頭皮の一部、目のまわり、乳頭のまわり、膝のうら、腕、お腹、首のうしろなどです。楕円形状に赤い塊が
あったりしますが、赤みは強くはないです。
先日風邪の為受診した小児科で「アトピーっぽい」といわれてしまい、なんだか心配になってしまいました。
 
②ドライスキンでもこういった箇所に症状がでるのでしょうか?
 先月の下旬ころより、りんごの果汁(加熱したもの)や野菜スープをスプーンで与えています。
 
 ③12月の中旬で5ヶ月半になるので、そろそろ離乳食をはじめようかと思うのですが、大丈夫でしょうか?
 またQ&Aを拝見すると、授乳中のお母さんが山菜やチョコレートそば、松の実など気をつけてとあったのですが、うちも母乳をやっていますが、気にせず食べていたのですが、特にチョコレートなどの甘いものはけっこう食べてしまっていて、そば、山菜なども食べています。
 
 ④気をつけなければいけない食品が他にありましたら教えていただきたく思います。
 
 ⑤またもうしばらくこのケア方法を続けていればいいのでしょうか?
 
写真2枚送ります。どうぞよろしくお願いいたします。
 
12/10 回答メール
皮膚炎
 
(1)確かに、写真ではややアトピーを疑わせる部分もあります。しかし、このところ寒さが増してきています。冬型の天気で悪化している皮膚炎という可能性もまだ否定しきれません。
 
(2)アトピーであれば、皮膚炎はもう少し悪化しているような印象です。治療法は現在でよいでしょう。さらに悪化したならば、ごく弱いステロイドを併用すると良いかもしれません。冬、そちらはかなり寒いのではないでしょうか。
 
(3)一般的に、寝ると体温が上がり皮膚が痒くなる傾向にあります。そのときには体をお絞りで拭いてあげるのもお勧めです。
 
(4)アトピーでなくても、皮膚の弱いお子さんはカゼを引いて抵抗力が落ちると皮膚炎が悪化しがちです。この時期は特にその傾向は著しくなります。
 
(5)栄養学的には一日30品目を食べるようにt勧められています。何を食べてはいけないというよりも、特定のものに偏らないように満遍なく食べるのが良いのです。
 
(6)離乳はそろそろ良いでしょう。ごく普通に、重湯、裏ごしした野菜、などで開始しましょう。
 
(7)どうしても赤みが増してきたら、弱いステロイドを注意して使用し、ステップダウン方式で減量するという手もあります。アトピーという言葉に余り心配しないほうが良いです。乳児湿疹とアトピーはアレルギーが関与しているかどうかが、異なる点です、皮膚につける薬は基本的には同じですので。念のため。
 
12/10 お礼メール
永倉先生:
お忙しいところ返信どうもありがとうございました。
皮膚の症状が相変わらずで、特徴的な部位にほとんど当てはまっていたので、このままでいいのかな・・・?と不安でした。まだ、今のケアをつづけていきたいと思います。離乳食もそろそろはじめてみたいと思います。
 


Q9 アトーピー&乾燥肌について

 
初めまして、アトピー&乾燥肌について質問をさせていただきます。
昔はアトピーがひどく悩まされたりしましたが、最近は発症する事が殆どなく過ごしていたつもりです。そして、1年中季節を問わず乾燥肌にも悩まされています。常に全身がカサカサで、油断すると粉吹く状態になってしまいます。顔は目の周りが特に乾燥していると思っており(乾燥によるシワが凄い!)、保湿クリームやアイケアのジェル等を塗って何とか凌いでいます。先日また目の周りが乾燥状態?になってきたのですが、ふとアトピーでは??と思いました。(肌質を見た時になんとなくそう思いました。今までもそうでしたが、アトピーとは思いませんでした。)以前皮膚科でもらった薬(アトピー用)を塗ったところ、かすかに良くなったような気がします。お化粧ののりが悪いのもアトピーのせいなのかと思うようになりました。アトピー&敏感肌&乾燥肌の状態でもうどうしていいか分かりません。今まではただ単に顔は乾燥肌によるものと思い込んでいて、高い化粧品(保湿重視で選んでいました。)を色々試してきましたが、一向に良くなりません。そちらのクリニックではこのような肌を改善できる治療とかはしていらっしゃいますでしょうか?
それとも皮膚科の治療範囲外なのでしょうか?また、生活のなかで気をつけるべき点がありましたら是非教えていただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
 

A9 ドライスキン

 
近年ドライスキンに悩む方が増えています。
ドライスキンは赤ちゃんから成人の方までのすべての年齢の方において、著名な増加傾向が見られます。このドライスキンは皮膚の持つ重要な機能であるバリアー機能を保つことができなくなるために、アトピー性皮膚炎の悪化をきたしやすくなります。
 
皮膚の表面近くにある細胞同士をつなぐ物質の減少のためにドライスキンが起こることは明らかになっていますが、なぜこの物質が減るのかはまだはっきりしません。臨床的には、エアコンの完備のために、一年中ほぼ適温適湿の環境下で生活しているため、30年前でしたら夏は十分に汗をかき、冬は不十分な暖房で、寒さに耐えるというような生活をしていたわけですが、近年それをしなくなったために皮膚の本来持つ機能が失われつつあるということがひとつの原因であると思われます。また都市生活に伴う食事の変化、例えば動物性脂肪のとり過ぎ、添加物の摂取、大気汚染などが関係している可能性がありますが、それを直接に証明するデータは今のところありません。いずれにせよ生活の急速な都市化が原因のひとつであることは十分に疑われます。
 
対策としては皮膚の表面の潤いをいかに維持するかという点にあります。基本的にはなるべく低刺激の保湿剤を使っていくということになります。当クリニックではこの目的に沿って、刺激の保湿剤を何種類か組み合わせて使っております。皮膚の状態は直接拝見しないとはっきりしない点もあります。1度拝見したいと思います。
現在はスギ花粉症でクリニックが非常に混雑しておりますので、お急ぎでなければこのスギ花粉症が一段落した4月の中旬以降がよろしいかと思います。
 


Q8 子供の手あれについて

 
3週間前、手のひらに小さなブツブツが出来ているのに気づき、病院へ行ったのですが様子観察を言われました。
その後1週間ほど経ってから手荒れがひどくなり、良く舐める親指人指し指にひび割れが見られるようになりました。病院からははじめ、小児用ワセリンを処方され少しよくなったのですが、完全に治らず今に至っています。
現在はアンダーム軟膏を処方され、1日2回塗布していますが、もうすぐ1歳になる子供なので指をよく舐めているので効果があるのか疑問です。
冬の乾燥による手荒れなのか、それともアトピー性皮膚炎の可能性があるのかが心配です。
食べ物アレルギーで、手荒れを起こすこともあるのでしょうか?
現在海外に住んでいるので気軽に病院へ行って質問するという事が不可能です。
(病院へ行くのですが、答えが曖昧で不安。実際あっているのかどうか・・・)
よろしくお願いします。
 

A8 乾燥肌

 
写真から判断すると、ドライスキンを掻くことにより炎症が起きていると思われます。
 
これは舐めたり、掻いたり、物に触ることにより悪化します。乳幼児には良く見られる状態です。しかしお子さんはいろいろなものを触ることにより知能が発達するので、触ることは仕方ないでしょう。
こまめに保湿を行い(一日に何度でも)、炎症がひどければ、ステロイドを少量塗るなどの方法は、はいかがでしょうか。
かゆみが強ければ、抗ヒスタミン薬の内服や、オイラックス軟膏の塗布が試す価値があるでしょう。
石鹸で洗いすぎることもよろしくありません。石鹸は液状のソープではなく、低刺激の石鹸を使用し、石鹸の使用は一日一回がお勧めです。
アトピーかどうかは、まず以上のことを行い、その後の経過を見てから決めてよいでしょう。
(手だけのアトピー性皮膚炎はこの年齢では、あまりありません。)
 


Q7 保湿剤処方のご相談

 
お世話になっています。両親ともフルタイム勤務のこともありなかなか定期的に通院できず、いつもお電話でご相談させていただいています。
 
乾燥の季節となり近所の先生のところでヒルドイドソフトを処方していただいていますが、保湿力の点で物足りなさを感じています。
 
先生のところで処方いただいていたヒルドイドとプロペトを混ぜたものの方がよいかと思いますがどうでしょうか?
 

A7 ドライスキン

 
今年は、温暖化のためずっと暖かい日々が持続し、お肌が乾いた、冷たい気候に慣れていないため、ドライスキンが急に悪化し皮膚炎になってしまう場合がよく見られます。このような場合は、ローションよりもワセリンの入ったものや、クリームタイプのほうがおススメです。
 


Q6 湿疹について

 
1歳4ヶ月になる男児です。
 
5日位前から湿疹が出ました。前日に少し牛乳を飲んだので、そのせいかと思ったのですが、日々ひどくなっています。湿疹は背中全体で赤みがありざらざらしています。そして両太ももの外側とおなかには赤みはありませんが似たようなざらざらした湿疹がでています。
 
私自身花粉症でここ数日目のかゆみとくしゃみがでます。まだ母乳を飲んでいるのですがよくないかと思い今日から止めています。上の子は花粉症でやはり数日前から肌がざらざらしています。痒みはないようなのですが何が原因なのか悩んでいます。
 

A6 ドライスキン

 
お話から判断すると、ドライスキン、いわゆる乾燥肌が疑われます。
 
対策としては、(1)保湿剤を使用し、お肌に潤いを与える。(2)かゆみがひどければ、抗ヒスタミン薬を内服する。(3)スキンケアーを正しく行う。具体的には、タオルやスポンジでこすらない。石鹸の使用は、状況により、使い分ける。お肌が汚れていれば、使用して清潔にする。しかし、石鹸の過度の使用は皮脂を取りすぎてしまうので、かえってドライスキンはひどくなり、その結果のかゆみももっとひどくなる。
 
以上の乾燥肌の対策をおこない、皮膚が悪化するようであれば、保湿剤外の外用薬を使用したり、皮膚が悪化し、湿疹となれば、食物アレルギーの可能性もあるので、アレルギー専門医とご相談されるよいでしょう。
 


Q5 食物アレルゲンの無い子供の治療法 について

 
はじめまして。先生の本を読みこうして連絡させていただけることを感謝します。
さて、質問をお願いします。
私の子供は、11ヶ月の男児です。
簡潔に述べると血液検査ではアレルゲンが見つからず、かさかさの象のような肌が一日の中でひどくなったり戻ったりを繰り返すような状態です。食物アレルギーよりはホルムアルデヒドやほこり等何かは分からないけれど原因があるかもしれない。内臓が強くなれば軽快するかも、どちらにしても気長に治療しましょうとの説明を受けています。
 
現在はステロイドを使用せず、ヒルロイドローションを1日2回塗っています。主治医からは、内服薬(オノン、クラリス、アタラックス、葛根湯加川辛夷エキス)とステロイド(亜鉛化軟膏とリンデロンの混合)、保湿剤(ヒルロイド)をもらっています。
 
ステロイドを使わないのは、症状が発症から比べると軽快しており、目立った赤みが消えてきたのと、掻き傷が無いこと、肌がかさかさではありますが、無理にきれいにしなくても、現状維持で何とかいけていると母が勝手に判断しているからです。
 
ただ、やはり見ていてアトピーと分かるので、かわいそうで、月日がたつにつれ(気候のせいか)、かゆみがあるのか掻く行為も見られ、今後どうして行けばよいのか途方にくれています。
 
経過を申しますと、生まれたときから鼻がつまったり乾燥肌の症状があり、きっかけとなったのは8ヶ月のとき(3月)、新築のマンションに引っ越してからです。
 
引越し後一気に、頭の中から全身の肌の赤み、耳切れ、鼻の下や関節も切れる症状、首の下から胸は赤くただれ浸出液が出ていました。(なぜかオムツの当っている所だけがきれいでした。)そこであわてて関西医大小児科アレルギー外来を受診しました。ステロイドと保湿、内服の治療となり落ち着いてきた4月、ロタにかかり、重度の脱水症状を起こしたため別の病院に救急入院し、そこからその病院の指示で保湿剤のみでの治療となりました。入院中、家を離れたのがよかったのか、寝室に吸着剤になればと炭を20キロ置いたのがよかったのか、気候のせいか現在は軽快の方向です。現在は、保湿剤のみでも、手首・ひじの関節や足首が象のような状態で、腕や足は少しずつもとの肌に戻ってきました。首の下は嘘のようにきれいです。先週久しぶりに関西医大小児科アレルギー外来を受診したところ(先生が第1.2の木曜しかいないため診察が受けられなかった)、継続治療をとのことでした。
 
御忙しいところまことに申し訳ありません。どうかよろしくお願いします。
関係ないかもしれませんが、子供は生まれたときから便秘で1週間で無いなんてざらでした。現在は1日3食を食べ、日に2回の便をするようになりました。子供には和食の野菜、魚、豚という感じで与えていますが、母乳なのですが、私の食べるものも影響しているのでしょうか?
 

A5 ドライスキン

 
(1) ドライスキンとそれに伴う皮膚炎は現在の治療で良いと思います。皮膚炎が治ってもカユミが残るのは、皮膚の神経の知覚過敏です。治療としてはステロイドの入っていない、カユミ止めのオイラックスなどをまず試すと良いでしょう。
 
(2) オムツの部分の皮膚がきれいなのはドライスキンの特徴です。オムツの中は湿気が高いから、ドライスキンがよくなるのです。
 
(3) 現在の食事は特に問題は無いと思われます。お通じが2回でも普通便ならば心配は無いでしょう。このまま満遍なく食べさせればよいでしょう。このままの母乳で良いと思われます。
 


Q4 アトピーの前兆の皮膚乾燥

 
1才6ヶ月の息子ですが、以前から体幹部と大腿を中心にサメ肌でザラザラと乾燥し、ひどくはないのですが細かく皮膚がむけそうになったりしています。
今までは小児科から乾燥肌のためにと”ヒルドイドソフト”を処方されていましたがたまたま他症状で、皮膚科を本日受診したところ「アトピー性皮膚炎ではないが、アトピーの前兆の乾燥肌です」と言われ”パスタロンソフト10・ザーネ軟膏10・ロコイド軟膏5”の混合薬を処方されました。
皮膚科では「かきむしったりするとアトピー性皮膚炎になる可能性もあるがある程度の年齢になれば落ち着くこともある。特に食事や日常生活で気をつける必要はない」と説明されましたがたんぱく質の摂取や日常生活は今までどおりでいいのかなど不安が出てきました。
 
主人も私もアトピーはありませんが、花粉症や動物アレルギーがあります。アトピー性皮膚炎にならないように対策としてこれからできること今後の見通しなどを教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 

A4 ドライスキンとアトピー

 
日常マスコミでよく見る言葉として、アトピーという言葉があります。アトピーという言葉は、アレルギーという言葉と全く同じ意味です。これらの言葉は、体の外から体内に入ってきた、さまざまの物質に対して、体が過剰に反応してしまう、これを過敏性反応といいます、が起きるのです。
 
一方、近年、アトピー性皮膚炎が急増しています。アトピー性皮膚炎という言葉は長くていいにくいために、手短にアトピーと呼ばれています。ですからアトピーというとアレルギー体質のことを示すと同時に、アトピー性皮膚炎のことも示している場合があります。
 
アトピー性皮膚炎というのは、湿疹(皮膚炎)の1種です。アレルギー体質が関与した湿疹(皮膚炎)のことをアトピー性皮膚炎といいます。
 
アトピー性皮膚炎は、2つの要素から成り立っています。ひとつはアレルギー体質です。もう一つは皮膚のバリアー障害(ドライスキン)です。この2つがミックスした部分がアトピー性皮膚炎といわれています。
 
ですからドライスキンのすべての人がアトピーというわけではありません。しかしながらアトピー性皮膚炎の患者さんのほとんどがこのドライスキンを持っています。
この辺のことをもう少しお知りになりたいければ、私が最近、主婦の友社から出版しましたアトピー&アレルギーブックの20ー26ページの項をご参考にされるとよいでしょう、または24ページにはドライスキンの説明もありますのでご参考にしてください。
 
このドライスキンの治療法としては保湿が第一です。そのためにこの本の82 ー83ページに書いてあり各種の保湿剤を使用し、その患者さんに1番合ったものを選択していきます。ドライスキンの対策としては日常の皮膚のスキンケアーが最も重要です。界面活性作用の強いボディーソープなどを、スポンジやガーゼなどにつけてごしごしこすると皮膚の表面がとれてしまい、ドライスキンはますます悪くなります。ですから、低刺激の固形せっけんを手で泡立て、その泡で優しく体を洗いいます。この辺のことは本の55ページのスキンケアーの基本というところにも書いてあります
 
家計にアレルギー体質の方がいらっしゃる場合には、将来のアレルギー性疾患の予防としては、この本の64ページのチリダニ(ハウスダスト)対策をお読みになり、まず寝室を中心にチリダニ対策をやりなるというでしょう。これは万一、出るかもしれない将来のぜんそくの予防にもつながりますし、皮膚炎の対策としても重要といえましょう。
 
あとはこの本の91ページからの第7章、アレルギー反応を起こしにくい食生活をお読みいただくとよいでしょう。特に95ページの表にある、油の問題についてはよく理解して、普段から献立に取り入れてください。102ページからはサポート食材といってアレルギーを起こしにくい離乳食の紹介に当てられています。
以上の点を総合的におやりになることがよろしいと思われます。
 


Q3 海外在中の患者に対しての処方箋の送付方法等

 
お元気でしょうか!?10月の初めの月曜日に診察して頂いた、Kです。
その際には、大量のお薬を処方して頂きまして、誠に有難うございました。
 
初めてクリニックに通った20歳の頃、今までどこのクリニックも再び通わせる為の診療であり、患者に自律を促す診察は体験しませんでした。しかし、初めて通った時、私にとって初めてこのクリニックに通おうと決意しました。それは、先生の親切・かつ的確な診療は、表面的な部分だけではなく、栄養面や服装面、若い自分には今まで気付かなかった部分を指摘して頂き、なおかつ、自分で判断して、このアレルギー性皮膚炎からただ単に薬を塗るのではなく、逃げるのではなく、面と向かった自分を知るということを教えて頂きました。これは、本当に人生にとって、重要な分岐点になりました。
 
そして、さらなる分岐点、ドイツ留学をいましております。ドイツのBochumという町の国立大学のドイツ語コースに通っておりまして、ドイツのサッカーライセンス〔指導者として〕を取得すために、日々ドイツ語、ドイツサッカーの勉強をしております。
長々と書いてしまいましたが、今私の住む町は、二月から急激に寒くなりまして、平均気温大体は、0℃です。なので、体がとても乾燥してしまい、睡眠中も知らずに掻き毟ってしまっている状態です。皮膚の表面が、カサカサになっている状態です。〔顔、首、肩、背中〕
 
所持中の薬  1、アンテベート軟膏
       2、リンデロン軟膏とローション
       3、ヒルドイドローション
       4、ビーソフテンローション
 
色々と試しているんですが、なかなかカサつきが抑えられません。それに伴って、痒みも出てきています。一人暮らしを、今年で初めてしているので、食生活にも問題があると自覚しております。写真を送りたいんですが、今のところ送ることができない状況です。薬も少しずつ少なくなってきている次第です。先生に、ご質問ございます。
 
①今私にとって、何がベストでしょうか?軟膏ですか、ローションですか?
②飲み薬は、処方して頂けますでしょうか?痒み止めに対する。
③支払方法は、どのようになりますでしょうか?
④送付方法は、どのようになりますでしょうか? できれば、実家に送ることができたら、有難いです。
 
お返事、心からお待ちしております。
 

A3 外国生活とドライスキンスキン

 
(1)ドイツに限らず、たとえばオーストラリアに行った方もドライスキンで悩まれる場合が多いといえます。
 
原因としては、気象条件、食生活の変化および外国生活によるストレスなどがある考えられます。ソーセージ、ベーコンなどに偏らないようにしましょう。鶏肉、魚、野菜(根菜類)、果物などを十分に取りましょう。おいしいからといってビールは控えめに!
 
(2)対策としては保湿につきます。外国で簡単に手に入る保湿剤としてはVasserin(ワセリン)がよいでしょう。ドラッグストアで探してみるとよいでしょう。可能なら、日中もシャワーを浴びてからワセリンで保湿すると良いでしょう。
 
(3)お薬がが必要な場合には東京のご家族にこちらのクリニックへ取りに来てもらってください。その際にどのようなものが欲しいか、あなたのご希望が詳しく書いてあるメモなどをお持ちいただくと助かります。
 
東京のご家族に連絡をとり、こちらのクリニックまでご連絡ください。家族の方と、連絡を取りたいと思います。あなた、またはご家族の保険で処理できるでしょう。
 
3/8 お礼メール
用賀アレルギークリニック 様
回答誠に有難うございました。回答して頂いた内容に従って、これからの食生活を注意していきたいと思います。Vasserinも、薬局で探してみたいと思います。そして、私から家族にどのようなものが欲しいのか、現在の状況を伝えて、クリニックへお薬を取りに行ってもらいたいと思います。
本当に親切丁寧に、有難うございました。
 


Q2 この1月に入り、息子の顔にひどい湿疹が出ました。

 
明日(26日)土曜日の午前に診察にうかがう予定ですが、時間短縮のため症状をお知らせしようと思いメールを送りました。
 
この1月に入り、息子の顔にひどい湿疹が出ました。実は去年もそうで、1月から5月ごろまで鼻の下と目の下が荒れて、リンパ液が出るのです。去年はステロイドを塗ったりしましたが、結局やめるととたんにもとの症状に戻るので、今年は塗っていません。毎日バージンオリーブオイルを塗っています。
 
話が長くなりますが、息子は一年を通して鼻の下が荒れているので、大豆が原因ではないかと疑い、去年の夏先生(永倉先生です)に相談をしてインタールの経口薬を出していただきました。大豆製品も家庭では取らないようにして学校給食のときだけインタールを飲むようにしました。それからはリンパ液も出なくなり、かなり肌の状態も良くなったと喜んでいたのです。
ところが、1月になったとたん日ごとに肌が崩れていくので驚いているところです。
アメリカにいたときには全く起こらなかった症状なので、これは空気の仕業かなと思っているところです。乾燥はアメリカの方がもっとしていたのですから。日本では中国からの黄砂や公害の空気の影響もあるのかとも思っていますが、どうなのでしょうか?
何が原因なのかがわからずにもやもやしているところです。
 
取り急ぎ症状だけお知らせしておきますが、明日の診察でお尋ねしたいのは、
   原因と思われるものがわかるでしょうか?
   塗り薬で症状を押さえた方がよでしょうか?
   マスクで乾燥と外気に触れるのを防いだ方がよいでしょうか?
   この季節だけ漢方薬を飲んでみるというのはどうでしょうか?
と言うような事です。   
 
明日先生にお会いできるのを楽しみにしています。よろしくお願いします!
 

A2 ドライスキン

 
日本のこの時期の空気の乾燥はなかなかのものです。皮膚のよわい方にはつらい時期というます。
対策はスキンケアー、一言で言えば皮膚の保湿です。ワセリン、ヒルドイド等を用い、皮膚の保湿力を固めるようにつとめます。一般の薬局で売っている水性コラーゲン、セラミド等が入っているクリーム、軟膏などを試されても良いでしょ
う。それぞれの患者さんにあっていれば、何を使用しても良いのです。マスクはお子さんが嫌がらなければお試しください。ドライスキン自体に効く漢方は無いようです。
 


Q1 4ヶ月の子供のことで

 
よだれがとても多くなってきて頬がものすごく赤くガサガサになってしまいます。
新生児の頃も同じようにガサガサになっていました。放っておくと、よくなったりすることもあるのですがワセリンを塗るとよいのでしょうか?それとも受診するべきなのでしょうか?
 

A1 ドライスキン

 
秋から冬にかけての乾燥性皮膚炎といわゆるよだれかブレと考えられます。
 
新生児のころから皮膚は弱かったようです。この時期に湿度が40%を切る日が多くなると、乾燥性皮膚炎は悪化しやすくなります。
 
治療としてはいまお持ちのワセリンで構わないと思います。まず塗ってみてあまり改善がないようでしたら、拝見したいと思います。