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HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 14.アレルギー性疾患5-アレルギー性緊張疲労症候群

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アレルギー性緊張疲労症候群



Q1 慢性的な疲労と食物アレルギー

 
慢性疲労症候群で抗鬱剤、漢方薬での治療を受けています。
先日テレビ番組で慢性的な疲労、頭痛が食物アレルギーによって起こっている場合があると聞きました。
慢性的な疲労が血液検査や食物除去テストおよび負荷テストによって食物アレルギーとの関係があるかどうか判断できるものでしょうか。
 

A1 アレルギー性緊張疲労症候群

 
アレルギー性緊張疲労症候群。
 
この病気は1930年に発表されたものです。
 
この病気はめまい、意識が薄らぐ、集中力の欠如、被刺激性の亢進、思考スピードの低下、疲労、脱力感、全身の痛み、何かの中毒状態と感じる状態などの症状からなるとされています。発表当時この病気は平均45歳の女性に多いとされていました。この病気を発見した医師はこの一連の症状が食事と関係があると指摘しました。しかしながらコントロールスタディによる検討がなされませんでした(後述)。
 
1954年にこの病気はアレルギー性緊張疲労症候群と呼ばれるようになりました。お問い合わせの病気のあるものがこれに該当していると推測されます。
 
この病気に限らず食物が関与していると思われる病気の場合には、食物除去を負荷テストというものを行わなければなりません。最も科学的なこの診断方法は、カプセルの中に疑わしいと思われる食品を入れたものを内服します。またそれが終わった後今度は外観が同じようなカプセルに体に何の害を及ぼさないものたとえば乳糖などを入れたカプセルを内服します。この偽薬をコントロール、医学的にはプラセボ(偽薬)といいます。
 
このように、自分が今はどちらのカプセルを飲んでいるのか外観上全く分からないようにして行う検査がコントロールスタディーです。残念ながらこのアレルギー性緊張疲労症候群についてこのコントロールスタディーを行った報告はありません。したがってこの病気に食物が関与しているという科学的な根拠はまだ証明されていません。
 
しかしながら臨床医は日常の診療においてこの病気を時々経験します。経験的に言っておそらくこの病気のあるものは食物が関与していると思われます。
 
あなたがどうしても食物の関与について確証を得たければ、どの食物が怪しいかをある程度見当をつけたうえでこの食物除去負荷テストを、コントロールスタディーという科学的な方法で行うと良いでしょう。