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質問・回答(Q&A)
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Q554 アトピー性皮膚炎の薬の使用について
(2004.3.16・大阪府豊中市・N.Bさん・28歳・女性) 

現在3ヶ月半の息子の事でお尋ねいたします。

生後まもなくから中毒疹が出ており、入院中はイソジン消毒をしていました。
1ヶ月の時に、全身に赤い湿疹があり皮膚がザラザラしており皮膚科へ行ったところ、デキサメサゾン軟膏を処方されましたが、一向によくなりまでした。
2ヶ月の時には、口の周りや頬が水泡がつぶれたようなグチュグチュとした状態で、頭皮も黄色い汁で常にべっとりしていました。また、しょっちゅう痒がっていたので再度受診しました。湿疹がない部位は足の裏だけでした。そこで、混合されたステロイド(名前は不明)と、症状が軽い部位にはトパルジック軟膏を塗り始めましたが、トパルジックは効き目がなく止めました。
3ヶ月目に別の皮膚科へ行き、「アトピー性皮膚炎」と診断され、顔・体にはキンダベート軟膏(1日2回)、頭皮にはリドメックスローション(1日1回)、アンホリル軟膏(1日何度でも)、かゆみを抑える内服薬ジキリオンシロップ(1.5mlを1日2回)を処方されました。シロップを飲んだ翌日からほとんど掻かなくなり夜もまとめて寝るようになりました。

足の甲まで全身にひろっがていた湿疹も少しは治まりましたが、背中、口の周りは以前同様です。口周りは水泡も出来ています。体にも、顔にも口周りにも、キンダベートを同様に塗っても大丈夫なのでしょうか。
部位によって使い分ける必要性があるのでは?また、シロップを飲んでもかきむしったりする事もありますが、これは飲みつづけるうちに効かなくなってきたという事でしょうか?長期使用による副作用はあるのでしょうか。

2週間目に受診した際、ステロイドで多少よくなった部分に塗る弱い薬が欲しいといったところ、非ステロイドのアンホリル軟膏を塗るよう指示されました。一日何度でも塗って良いと言われたのですが、非ステロイドにはかぶれの危険性もあると先生の著書で読みました。せっかく良くなったのにかぶれてしまっては・・。それとも、良くなったとはいえカサカサやザラザラしているので、ツルツルになるまでキンダベートを塗った方が良いのでしょうか。皮膚科医師は「アンホリルはアンダームに比べかぶれにくい」と言っていました。ワセリンやヒルドイドで保湿するだけでは無理なのでしょうか。

先生の本を読ませていただき、徐々にステロイドを弱くしていき最後は保湿剤だけで維持するのだと知りました。症状の良くなった部位には1キンダベート以下の弱いステロイドか、2アンホリルか、3保湿剤か・・どのような薬を塗ればよいのか途方にくれています。
生卵がダメだと検査結果が出ました。今は母乳のみなので私が除去するようにしていますが、練り製品や、菓子パン、クッキー、ハンバーグ(つなぎで使用)、フライの衣等も避けるのでしょうか?

もうすぐBCGの予防接種がありますが避けた方が良いですか?
お忙しいなか本当に申し訳ありませんが、是非ともアドバイスをよろしくお願い申し上げます。今すぐにでも先生のクリニックで診て頂きたいです。


ジャンル:アトピー性皮膚炎 A554


いろいろお悩みのようなので、ひとつずつお答えしたいと思います。

(1)2ヶ月のときのグチャグチャした
黄色の浸出液が出ていたようですが、これはトビヒかもしれません。皮膚の弱い方はこの黄色ブドウ球菌という細菌によるトビヒになることがよくあります。

(2)
キンダーベートは注意すれば顔にも口の回りにもなっても問題はありません。
ただステロイドの外用薬を使用する際には、これが
根本的治療ではないことおよび皮膚の状態が改善してきたら少しずつ薄めて使うということを知っておくことが必要です。

(3)
ジキリオン(ザジテン)は古くから使われています。
薬の形としては錠剤、ドライシロップ、シロップ、点眼薬、点鼻薬などがあります。発売以来、10年近くの歳月がたっていますが、
副作用の報告はあまり見られません。乳幼児でも1年間くらい内服を続けているお子さんもまれではありません。

このお薬をずっと飲んでいるときかなくなるということはあまりありませんが、もしそのような点がご心配の場合には同系統の抗ヒスタミン薬のお薬に変えてみるのもひとつの手かもしれません。

(4)
非ステロイド性の外用薬は、ご指摘の通り接触皮膚炎(かぶれ)を起こすことはよく見られる現象です。しかしながらそれはすべての患者さんに起きるわけではありません。そのような接触皮膚炎が起こる可能性があるということを知ったうえで注意してお使いになる分には一向に差し支えないと思います。

(5)キンダーベートで皮膚の状態が良くなったのならば、保湿剤を混ぜて少しずつステロイドを薄めていけばよいと思います。

(6)卵アレルギーといって確実に診断されたならば、除去の方法には2つのやり方があります。

1つは完全除去といい、卵そのものだけでなく卵製品も完全に除去する方法です。
2番目は不完全除去といい卵そのものは食べませんが、十分に加熱(約180度)をした製品、たとえば、クッキーまたはツナギなどは制限しないというやり方です。

大事なことは、完全除去するのか不完全除去するのかを、医学的根拠もとにきちんと決めてもらうことにあると思います。

(7)
BCGはきちんと受けておいたほうがよいでしょう。BCGによりアトピー性皮膚炎が悪化したという報告はまず見当たりません。


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